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2007年の例会山行報告
2008年の山行報告 2007年個人山行報告
GSK416ー2009.11
【朝日連峰縦走】 写真
期 日 10月12~13日
パーティー L立田哲、きSL斉藤秋、 く、村田、土岐松、典、中田、江黒
コースタイム 朝日鉱泉8:30 鳥原小屋  12:40 小朝日岳14:10 朝日小屋16:00 (泊)5:30 大朝日岳6:20 平岩山7:20
 御影森山9:30~10:00 朝日鉱泉13:10

1日目 曇
朝日鉱泉の駐車場は満杯なので、少し先の路肩に車を停める。鉱泉の前を通り、吊り橋を渡り少し行くと鳥原コースの登山口がある。いきなりの急登で一気に900m登る。
 鳥原小屋の前に小さな池があり、広々としてのんびりできる。カエデの赤、ブナの黄、ダケカンバの白、これが東北の“秋山”。
 鳥原山に登ると、これから行く小朝日、大朝日が目の前に見える。銀玉水で3㍑の水を詰めるとザックは21㎏になった。さすがに重い
 小屋に着いて驚いた。我々以外に約30名くらい居た。それでもどうにか寝る場所を確保して8時消灯。

2日目 曇後晴
 朝4時に起きたが、キリで何も見えない。5時50分に小屋を出ようとしたら太陽が顔を出した。実は2日目の予報はあまりよくなく、半分諦めていたので本当に嬉しかった。
 登るにつれ明るくなり、キリの中に影朝日、それに我々の影も映し出されて、ブロッケンが見られた。
 大朝日岳の山頂で写真を撮っていると、少しずつキリが晴れてきて360度の展望が見られた。
 西朝日岳、祝瓶山、これから行く平岩山~御影森山などがすっきり見えた。天気はよくなったが、風が強く吹き飛ばされそうになりながら平岩山に着いた。
 御影森山あたりの紅葉は今が最高で、のんびりする。
 快晴の空の下、昨日歩いた鳥原山~小朝日、今日歩いてきた大朝日~平岩山の紅葉、黄葉が鮮やかに光る。
 上倉山でみんなを待っていると、会長がニヤニヤしてやってきた。手にはナメコとブナハリダケをいっぱい持っていた。
 水場を過ぎると転げ落ちるような急な下りだ。ふと見上げるときれいな虹が見られた。
 最後に昨日の分岐の所でミズのムカゴを採って朝日鉱泉に着いた。           (江黒 支朗記)


【本社ヶ丸】
  写真
期 日 10月13日 快晴
パーティー L和田、落合、平松、
 市川、鈴木、杉山
コースタイム 笹子駅8:15 角研山10: 30~40 本社ヶ丸11:40~12:20  清八山13:20~30 笹子駅15:40
          
 秋の快晴無風適温の中をゆっくりと6名で楽しめた山行でした。朝方、北西の水平線近くにあったレンズ雲もすぐ消え快晴となった。笹子駅を降りて南側にある砂利道を西に10分ぐらい歩くと、角研山へ至る北尾根の取り付点です。
この尾根の道は送電線の巡視路で、かなりの急坂ですが、2本目の送電塔を過ぎた頃から傾斜が緩やかになり林道に出ました。
 この先は少しヤブになったりする所もあり、トリカブトの花もちらほら咲いていた。今日3本目の送電塔を越えたあたりで、露岩混じりの急な道になり、ここを登って分岐でもある角研山に着きました。
 程よい汗をかきながら尾根道を行き、本社ヶ丸の頂上直下で下ってくる2組の団体をやり過ごしました。
 予定より早く頂上に着いて、雲一つ懸かっていない富士山を始め、360度の景色を眺め、ゆっくりと一つ一つの食べ物の味を味わいながら昼食を摂りました。
 今日は時間もあり天気も気温も快適で、まして訓練の山行でも無いので、山をゆっくり堪能しようとするリーダーの考えです。
 時間をかけての昼食を終えて、頂上から西に下ります。
 すぐ岩場の下りで降りた所からは、本社ヶ丸もなかなかの岩山に見えて、特に南に展望が開け10分も歩いていないのに水休憩となりました。
 色んな山の説明を和田さんにして貰い、三つある雁ヶ腹摺山などを教えて貰いました。教えて貰うのが多すぎて山の名前を忘れる事の方が多いのですが、一瞬でも分かる事は楽しい事です。
 またここから30分も歩かない清八山で展望を眺め、目の前にある松の大木越しの富士山が迫力を増して見えます。
 この後はリニアモーターカーの送電所に向かっての下りです。林道終点の手前の山は、木が伐採されて、強引に運搬用の道が出来て登山道も寸断され、歩きづらかった。一回滑りました。後は舗装の道を1時間30分の歩きで笹子駅となりました。
 あらためて天候にも恵まれて、今回はリーダーの楽しむ山行を共有できました。またトップを指名された平松さんのスピードとリズムの取り方が大変素晴らしかった事でした。
 それは、その日のパーティーのコンディションをつかんで、リーダーの意向を汲みとり、景色を眺める所はゆっくりと歩き、自分のリズムで無くメリハリがきいた歩き方をして貰い、皆が山行を楽しめました。
 あと、造り酒屋はあるけれど、ビールを売っている所の無い笹子駅なので、和田さんと市川さんが、ひと電車早い大月行きでビールの買出しをしてくれた。最後までリーダーお疲れ様でした。             (杉山 栄一記)


【南アルプス・早川尾根縦走】
  写真
  期 日 10月19~20日  
パーティー L小川、新井、益田、小山、 平松、市川、斉藤和、土岐松、典、林
コースタイム 北沢峠11:10~20 栗沢 山13:55~14:05 アサヨ峰15:20~30 早川尾根小屋17:30(泊)5:40 白鳳峠7 :20 高嶺8:40 地蔵峠9:45~10:20 鳳 凰小屋10:50 白糸の滝12:05 青木鉱 泉14:25

1日目 晴
 広河原を出発したバスが、ゲートを過ぎるとすぐにトラブルがあったりして、結局予定より15分遅れで北沢峠に辿り着いた。
 北沢駒仙小屋の前を通り、シラビソの原生林の中を直接栗沢山を目指して登る。最初の内は良かったが、少し行き急な登りになってきたら、どうした訳か急に私の胃の辺りが痛くなりだし、今回は登るのを諦めようと思ったのだが、リーダーや小山さんに荷物をいくつか持って頂き、何とか栗沢山に登る事が出来た。
 また、今日は膝を痛めてリハビリ登山中の斉藤さんが居てくれたので本当に助かった。
 栗沢山からの展望は素晴らしく、すぐ目の前に甲斐駒ヶ岳見え凄い迫力だった。西に仙丈ヶ岳が、また南に北岳が冠雪して見え、少し東には明日登る予定の地蔵岳が見えた。
 天気は良いが風が強く、風の当たらない所で少し休みアサヨ峰に向かう。ハイマツ帯の岩稜地帯で今回の核心部だが、私にとっては体調が悪く、せっかくの景色も満足に眺められず、遅れながら付いて行くのがやっとと言う状態だった。
 アサヨ峰からは鳳凰三山の右側に富士山も見えた。ミヨシノ頭を越え、樹林帯に入っていく頃には仙塩尾根が真っ赤に見え、暗くなってからやっと早川尾根小屋に辿り着く事が出来た。
 小屋は広くて我々だけで、マットや毛布も置いてあって快適だった。水場もすぐ近くにあったが暗かったので解りにくかった。風が一晩中吹いていた。

2日目 晴
 小屋を出る頃には懐電もいらなくなって来た。少し行くと地蔵岳方面の左側が朝焼けになった。風は相変わらず強く稜線では飛ばされそうになる。
 下りは良いが、登りになると今日も調子が悪く、残念だが白鳳峠で皆と別れて、斉藤さんと一緒に広河原に下った。            (林 亨記)

 林さんと和子さんが白鳳峠から下って行ったので、私達8名で出発する。
 樹林帯からハイマツ帯に変わり、日本海側の低気圧の影響で、今まで経験したことがない強風です。バランスを崩さないよう急登を一歩ずつ登る。
 高嶺山頂に着くと地蔵岳が見える。オベリスクまでもう少しです。ヤセ尾根、白砂の稜線と気をつけながら地蔵岳基部に荷物をデポして、皆が登れる所まで行って展望を楽しんで、クライムダウンの練習をしながら下る。
 ザレ場から樹林帯を抜けるときれいな鳳凰小屋に着く。小屋番の方が居て40年も同じ方だそうです。少し話をしてすぐにドンドコ沢方面に下る。
 五色の滝、白糸の滝、南精進ヶ滝とどれも水量が多く、高さもありダイナミック。紅葉もきれいでゆっくり見ていたいが、今日のメンバーはみんな早い。付いて行くのに必死です。
 青木鉱泉は今年2月に下山した時は、暗い感じがしたが、今日は煙が立ちのぼり、外壁が白く塗られ見違えるくらい素敵になっていた。
 2日間天気に恵まれ、南アルプスの展望と、行ってみたかったオベリスクに登ることも出来、充実した2日間でした。       (小山加代子記)


【大菩薩・牛の寝通り】

期 日 11月 2日 曇時々雨      写真
パーティー L新井、益田、斉藤秋、く、
 落合、杉山、大西利、大西曜、平松、 土岐松、典、遠藤
コースタイム 上日川峠9:05 大菩薩峠 10:15~30 石丸峠10:55 狩場山11:30 小菅16:30
 
 霧雨まじりの中、塩山からタクシーに分乗し登山口の上日川峠に向かう。天候が気になったが、それほどの悪天ではない。それよりも自分は久し振りの山なので、天気より足の方が心配だ。
 今回のルートは距離は長いが、アップダウンの少ないコースと思い参加した。
 上日川峠から大菩薩へは何回か登ったルートだが、牛の寝通りを歩くのは初めてで、入山者も少なく静かな山歩きが出来そうだ。
 石丸峠から牛の寝通りの分岐に着き、樹林帯に入ると樹齢数百年と思われる、苔むしたブナとミズナラの大木にガスが立ちこめ、何か神秘的な世界に引き込まれて行く感じだ。
 薄暗い樹林帯を抜け、やがて道幅も広くなり、天気が良ければ展望と紅葉を眺めながらの稜線漫歩を楽しめる場所だろうが、生憎今日は真っ白でなにも望めない。
 それでも、近くの広葉樹などは赤と黄色のコントラストが見事に映え、秋深しを思わせる。刈場山付近で昼食をとり、後は長尾尾根を下るだけ。だったはずなのだが、その頃から気になっていた右足が痛み始め、ついに痙攣を起こしてしまった。
 まだ道中は長く、どうしたものかと思案にくれてしまったが、我がパーティーは頼もしい優秀なナースがいてくれた。即、患部に湿布を貼り、漢方薬を飲みオーバーズボンを履きと、大変テキパキとした処置で何とか痙攣は治まり、回復する事が出来た。感謝しますナースさん。本当に有りがとう。
 今回の山行をハイキングコースなどと甘く見た訳ではないのだが、やはり「あまり山を甘く見るなよ!」と山の神様にきつく叱られた感じがした。
 皆に心配を掛けて申し訳なく思ったが、何とか最後まで歩きとおす事が出来、本当に良かったなと思う。           (遠藤 正勝記)

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GSK416ー2009.11
【中芝新道~一ノ倉岳】
期 日 10月12日 晴 単独
コースタイム 土合5:50 巡視小屋6: 50 芝倉沢7:30 堅炭K峰9:30 一ノ 倉岳11:00 トマの耳12:50 土合15:20

 祝日でマイカー規制のため、土合に車を停め巡視小屋まで新道を利用する。
 小屋から旧道に上がり、明るく開けた芝倉沢に着きます。
 岩のペンキを目印に沢を登ります。登山者は私と若者だけ、堅炭尾根への取付が解りにくく2人で探す。取付点はガレ場で、岩まじりの草付きの急登が尾根まで続きます。下山路としては不向きである。武能岳の岩壁に紅葉がとてもきれいです。
 堅炭岩K峰では展望がひらけ、堅炭沢に切れ落ちた岩壁と岩峰の荒々しい景色が見事です。
 笹原をつめ、縦走路に出ると一ノ倉岳です。オキノ耳、トマノ耳の山頂は渋滞する程の登山者がいます。少し下った大きなケルンでのんびりし、西黒尾根から厳剛新道を下山した。  (小川 豊記)
 
       
【子持山】   写真
期 日 10月13日 晴
パーティー 永松、他1名
コースタイム 7号橋8:50~9:30 大黒 岩11:00 子持山12:20~13:00 大黒岩
14:05 7号橋15:15

 関越自動車道の渋川~沼田にかけて、西側に尖った岩が目立つ子持山は、いつも通る度に気になっていた山だ。
 子持神社という社から細い林道をどんどん進むと5号橋、6号橋と続き最後の7号橋の駐車場に車を停めた。
 杉や檜の植林の中を荒れた沢に沿って登って行く。途中カモシカを2度見る事が出来た。最初は真っ黒で大きいヤツで、二度目は少し小振りでまだ白っぽい色をしていた。
 大黒岩と呼ばれる岩が尾根の一端で、その少し下から雑木の明るい林になった。紅葉にはまだ少し早いようだが、尾根道のツツジ類は赤くなっていた。楢の木が多く、ドングリが沢山落ちている。
 思ったよりも細い尾根を進むと何ヶ所か小さい岩場があり、連れてきた愛犬のリュウが俄然登高意欲を見せるが、どうしても越えられない所が2ヶ所あった。 もう13歳位になるが、まだまだ元気だ。登る事が大好きで、岩の元を右往左往するのが面白い。
 頂上には大きな十二様の碑があり、谷川岳から尾瀬、日光の山々が見渡せた。下るルートはいくつか取れるが、リュウの下りの事を考え、往路を戻る。  
 1,300m足らずの山だが、道はワイルドで、奥多摩などよりも山らしく、登りでのある山だった。   (永松 康雄記)


【日光・半月山】
    写真
期 日 10月19日 晴
パーティー 落合 他3名
コースタイム 登山口7:40 茶の木平9 :00 展望台9:40 第一駐車場10:40 半月 山12:00 半月峠13:00 狸窪13:34 登山 口15:00

 半月山は中禅寺湖スカイラインがある「ドライブの山」というイメージがあったが、山中の紅葉にひかれ友人3人と行った。
 いざ出発、茶の木平への登りは整備された登山道で登りやすい。そして早くも紅葉のお出迎えだ。体も温まる頃、茶の木平に着く。
茶の木平のロープウェーが04年に廃止されたこともあって、山頂駅と思われる辺りは建物も取り払われ、中宮祠と男体山がよく見えた。
 茶の木平からは下りの道になり、進むとスカイラインが近づき、展望台があり観光客と交わり紅葉の展望を楽しむ。
 スカイラインを横切り、狸山への急登を登るが、見晴らしは良くない。
 そして、大きな第一駐車場に着く。ここからは、青い水を湛える中禅寺湖、雄大な男体山に奧白根山と、昨日の読売の一面に載った八丁出島紅葉が美しく、いい眺めの所です。
 売店裏から半月山への登りとなる。半月山の山頂は、樹林の中で展望はない。
200m先展望台の表示があり、山頂とは裏腹に絶景です。半月山展望台からの眺めは、日光でもトップクラス。
 更に脇に日光連山を従え、足尾から群馬の山々まで一望でき、360度の大パノラマです。八丁出島の紅葉の撮影ポイントでカメラマンや人が多く、昼食にしたいが隙間すらない。
 そこで展望台から急な道を半月峠に下り、途中で紅葉を見ながら昼食にした。半月峠から狸窪。湖畔からの男体山も雄大でした。
 途中砥沢のイタリア館別荘を抜け、更に歌ヶ浜の立木観音を目指して湖畔の道を戻ったが、湖畔も赤、黄の紅葉のトンネルで紅葉三昧です。天気、気温も最高の一日でした。そしてお決まりの入浴は「やしおの湯」に入り汗を流し帰途につきました。   (落合 治男記)


【三ツ峠 四十八滝沢・コウモリ沢】

期 日 10月19~20日
パーティー 清武 他1名(海津)
コースタイム 宝鉱山奧8:10 終了点登 山道13:10 三ッ峠山頂13:45~14:10  宝鉱山奧17:10(達磨石泊)7:20 F20 1 0:10 登山道12:50~13:15 達磨石14:55

1日目 晴
 2日連続の沢登りという海津さんのからの誘いを有り難く受けて、膝にまだ多少の不安はあるものの、少しでも気持を前進させねばという思いでこの日、山へ入った。
 宝鉱山奧の林道脇に車を置き、しばらく三ッ峠の北登山道を辿っていく。沢登りとしては12年前、その後もアイスクライミングで2度訪れているので、歩くうちに少しずつ記憶が甦ってくる。
 登山道が沢を横切る手前から入渓。水量は豊富で冷たく、なるべくシャワーを浴びないようにルートをとる。苔でヌメっていて結構嫌らしい。登山道のフィックスロープを越えるといよいよ滝は連続し、時としてシャワーの飛沫は免れない。どうしても真っ向からの水を避けてしまうので、バランスも微妙になり、冷たさで指先の感覚が麻痺してくる。
 別名千段の滝と称されるくらい見事な滝の連続で、「これが南面にあったらもっと人気が出るだろうになあ」と2人で話をする。北面なので一日中日当たりが悪く、ひんやりと寒い。だからアイスクライミングには絶好なのだが……。
 25mの大滝は完全にシャワーであり、今日は雨具を着けても突っ込む気にはなれず左から高巻く。この前後が核心部だが、この後も50m7段、60mの爆流帯と次々に滝が現れ、どの滝も直登して越えていく。
 源頭近くでボコボコ吹き出す湧水(これが水源)を確認して樹林帯に入り、最後にもう一汗かかされて、ようやく御巣鷹山近くの登山道へ出る。空の青さと明るい日射しが嬉しい。さらに10分程登った三ッ峠山頂から眺める秀麗な富士山がなつかしい。
 帰路は北登山道をとるが、急下降のため膝への負担もあり、たっぷり3時間を費やし車に戻ると、今度は山の反対側の達磨石まで車を回してテントを張った。

2日目 晴
 天気は朝から上々。早めの湿布と海津さん特製の焼肉のお陰で、膝も体も調子よさそう。沢の水が冷たいので、ゆっくりと朝食をすませてから出発。
 目と鼻の先の表登山道入口を過ぎ尾根を回り込むが、コウモリ沢の入口をうっかり見過ごし、少々時間をロスする。
 アイスクライミングで見覚えのある15mのナメ滝が最初の滝で、初っ端からロープを出す。
 ゴルジュの中の小滝群は快適。昨日と明らかに違うのは、沢が南を向いているので、キラキラ水を放って明るく長閑な感じさえする。
 三つほど15mの滝を越えると、目の前の核心部と言える20mの大滝が立ち塞がる。滝の下へ行ってガイドの文言と照らし合わせてみるが、2本のルートはどっちも厳しく、ここはすんなり右岸より高巻かせてもらう。
 この先で沢はいよいよ詰めに入ると思いきや、目の前にふたたび大滝?前の大滝と同じように20m位はある。いったいどういうことなのか。遡行図を見てもよく理解出来ないまま、ここもやっぱり高巻くことに。
 ところが今度はなかなか本流へ戻れない。それならばもうこのままこの小尾根通しに……ということで先へ進んだ。が、この小尾根はやたらに岩が行く手を阻む。ちょとしたバリエーション。
 「本当はこういうのが面白いんだよな」と、今が丁度見頃の黄葉の中で一息入れながら気持を据える。「いつ退却させられるか分からないな~」と言いながら、ひたすらルートファイディングしていく
うちにやがて傾斜が緩み、やっとの事で屏風岩近くの登山道に飛び出してめでたく握手。
 今日はもう頂上まで行かず、このまま表登山道を達磨石まで戻る。           (清武 千尋記)


【雨飾山・守屋山】
  写真
期 日 10月19~20日
パーティー L和田、斉藤秋、く、鈴木コースタイム キャンプ場7:30 荒菅沢 9:05 雨飾山10:40~11:25 荒菅沢13: 20 キャンプ場14:45(泊)

1日目 快晴
 キャンプ場から朝日を背に受けながら山頂に向かって歩き出す。やがて木道に変わり、その側には沢がおだやかに流れ、岩魚がスイスイ気持ちよさそうに泳いでいました。
 目の前にバーンと紅葉が広がり思わず「ワーきれい!」さらに進むと黄色一色ですごくきれいです。今まで見たことがない景色です。ブナの黄金色の葉が回り全体を包んでいた。ここはブナの原生林です。
 足元は雨が降ったのか、少し滑りやすくなっているが軽やかに進みます。
 荒菅沢を前にした時は、またまたすばらしい風景。抜けるような青空の下、フトンビシの岩峰がそびえ立ち、その下の紅葉が実にすばらしい。
 これから登る尾根もはっきり見え、人が小さく歩いているのも見えます。ガクンと下り沢を渡り、急な岩場を登ると笹平。回りにさえぎるものがなく、グルリと展望がいいです。
 頂上までもう一息、岩場を登ると頂上です。頂上には南峰と北峰があり私達は南峰で昼食。前方には白馬岳や北アルプスの山々。後方にはゴツゴツした焼山や火打山、日本海、回りの山々の紅葉。360度の大パノラマを充分楽しみました。
 下山時、樹林帯の中に入ると、何やら男の人は林に入ってキノコ採りのようです。私達女性は童心に還り木に登って山ぶどうを採りました。(楽しいですね!)
 朝と違って、山々は太陽の光でますます輝いています。さてキノコの収穫は?袋の中に入っていました。
 駐車場に戻り、ブナ林の中の露天風呂へ。料金は箱があって気持入れます。紅葉を見ながら開放感あるお風呂で気持良かったです。
 今晩泊まるオートキャンプ場は設備が整っていて快適です。夕食はおでんの鍋を囲んで一杯。収穫したキノコはバター炒め、キノコ汁となかなかのお味でした。

2日目 雨のち晴
 翌朝、白馬大池へ向かって車を走らせる。しかし厚い雲に覆われて、蓮華温泉の駐車場まで行ったが雨で引き返す。
 山は守屋山に変更する。この山は私が初めてトップで歩きます。登る途中、100名程の小学6年生が降りてきました。思わず“気を付けて降りなよ”
 頂上は最初に東峰、天気も良くなり眺めは抜群です。そこからちょと先へ進み西峰へ。西峰は芝生が広がり、先に来ていた団体さんが横になりくつろいでいました。私達も靴を脱いで昼食タイム。の
んびりくつろぎました。
 ここもまた眺めが良く、グルリと見渡す事が出来、南アルプス、八ヶ岳の山が良く見えました。   (鈴木キミエ記)


【会津駒ヶ岳】   写真
期 日 10月19~20日
パーティー L永松、大西利
コースタイム 登山口8:05 木道ベンチ 11:30 駒の小屋12:20 中門岳14:00
 会津駒ヶ岳14:55 駒の小屋15:20(泊) 5:50 大津岐峠7:35 東電避難小屋9:00 御池登山口11:40
              
1日目 晴
 何となく泊まった事は確かなのだがよく思い出せず、モヤモヤしていたのだが、夜中トイレに行った帰りに「ハッ!」と思い出した。
 「以前もこの板のスロープをヘッドランプの灯りを頼りに下りて来たっけ……」
 前の小屋番が無口で私も単独だったので、夕食が終わった後、早々と寝てしまったことも……。久しぶりに会津高原駅でステーション・ビバーク。
 目覚めて駅舎の外へ出ると、今がその時という紅葉が真っ盛り!車を登山口よりだいぶ下に置いて登り始める。
 台風18号が倒したと思われる、樹の根が登山道に向けひっくり返っている。意外と根の張りが浅い。水場近くで、下山する夫婦と逢う。夜空がとてもきれいで星がすごかった事など、少し興奮気味の
満足顔で話していた。 
 木道が出てくると、すぐに青空の下に駒の小屋が見えた。山スキーに良さそうな尾根が会津駒のピークから北に延びている。
 小屋に荷物を置いて中門岳に向かう。黄色に枯れた草原の中の木道を辿って、ゆるい起伏をのんびり歩く。いつもはせかせかした山歩きなのだが、きょうは違う。
 終点の池塘の木道で少し横になる。「お花畑で見る夢は~遠いカンチェかマナスルか~」一瞬、眠りに堕ちたが、残念なことになんの夢も見ることはできなかった……。      (大西 利春記)

2日目 晴後曇
 朝4時すぎに起床、星は出ている。日の出は東の雲で見られなかったが、朝のうちは快晴だった。
 6時前に出て、駒の小屋から南西へ延びる尾根を下る。20年位前だろうか、この尾根は初めて会津駒に来た時、山スキーで辿ろうとした事がある。雪庇が出来た痩せ尾根は洗濯板のように波打ち、風上側に巻こうにも木が濃すぎてどうしても越えられず撤退した。
 1996mのピークを越えると、後はなだらかな起伏の尾根歩きが続く。時々現れる小湿原が好ましい風景を作り、柔らかな地面も膝に優しく、山旅という言葉が似合うコースだ。
 大津岐峠から大杉岳までは初めての道だが、だいたい同じような、なだらかなアップダウンが続いている。途中、七入と銀山湖とを結ぶ送電線巡視路が越えている所に、高床式の東電避難小屋が建っていて、雪の多さを想像させられた。
 送電線巡視路は地形図などには出ていない事もあるが、日本中の送電線に沿って造られて、手入れが行き届いている事が多く、この道もいつか歩いてみたいと思う。
 大杉岳には数年前に御池から山スキーで往復した事があり、当然頂上は気がつくはずだったが、知らずに通りすぎてしまった。それまでは無かった、枝に付けられた煩わしいほどのビニールの赤布を見て、頂上を過ぎてしまった事と、尾瀬に入った事に気が付かされた。
 高度を下げるに連れ広葉樹の森になり、厚く積もった落ち葉をかき分けながら下って行った。
 天気もなんとか降られずに済んだ。昼前には御池に着き、バスで駒の登山口に戻った。車を回収し、温泉に入った後新蕎麦を食べ、帰路時間があったので、中山峠旧道を越えると、紅葉が真っ盛りだった。 (永松 康雄記)


【谷川岳】  写真
期 日 10月19~20日
パーティー 石川、他3名
コースタイム 厳剛新道登山口8:40~9 :00 ガレ沢の頭12:00 トマの耳14:00 オキの耳14:50 肩の小屋15:10(泊)6:0 0 一の倉岳7:45 茂倉岳8:14 矢場の 頭9:54 土樽駅12:00

1日目 晴
 谷川岳は、土合の駅から名物階段を登って歩きたいとずーっと思っていた。しかし時間にロスが出るのでやむを得ず水上駅からバスに乗り換える。
 ロープウェイ駅は早くから紅葉見物のお客さんで混雑していた。登山指導センターで一休みしてから出発です。
 今が一の倉沢辺りの紅葉が見頃とあって、道路から駐車場まで観光の車で溢れています。しかし厳剛新道を登ってくる人はいませんでした。
 マチガ沢は雪上訓練で何度か訪れていますが、どの辺りで練習したか見当もつきません。
 急な岩道を登っていくが、久し振りなので息があがってくる。何度か休憩を取り西黒尾根と合流点、ラクダのコルで大休止。目の前の白毛門、朝日岳の紅葉は見事に色づいている。天神尾根の方も良く見える。
 ザンゲ岩辺りからは岩稜が続き、歩きづらく後ろが遅れてきた。笹原になって見えない。名を呼んで見ると下って来た人からは「かくれんぼしているの?」と聞かれる。山でそんなことする訳ないでしょ?
 足が攣ってテーピングしていたらしい。少し急登の前に休み過ぎたかなと反省です。尾根道をもう少し歩けば、肩の広場。
 トマの耳もオキの耳も山頂には登山者はあまり居なかった。皆日帰りでロープウェイを利用して帰ったようだ。肩の小屋は若い男性が一人、後は私達だけだった。
 早めに夕食を済ませ、外で夕日の沈むのを飽きず眺めていた。空は満天の星、水上の街はネオンの星空。今日はもしかしてオリオン座流星群が見えるかも?と期待していたが解らなかった。

2日目 晴後雨
 早めに寝たので、夜が明ける前から目が覚めている。新潟県の平ヶ岳辺りから太陽が出て来た。一度出た後、山の様な雲に隠れもう一度日の出のように顔を見せてくれた。感動する時間だ。
 トマの耳から澄んだ青空の下、万太郎山、仙ノ倉岳、平標の稜線がくっきりと続いている。素晴らしい景色だ。いつの日にか歩いて見たい。
 一の倉岳の山頂まではのんびり、ゆっくり歩いて景色を堪能した。思ったより岩が多く、ロープが取り付けられてあった。苦手な人には辛い道です。
 茂倉岳が最後の登りで、後は下るだけ。避難小屋で一休みしようと思っていたが、雪で壊れた小屋の修理を大工さん5~6人が今日で工事は終了し、山を降りるので片付けで忙しそうに働いていた。悪いので早々に退散した。
 茂倉新道は木の根の露出が多く、とても歩くのが辛く、皆無口になりがち。明るく、明るくと思うが笑顔は消えていく。
 帰りの電車12時16分に、間に合うか心配になる。「15時21分の電車でも良いのよ?」と言うが、皆は早い方が良いと言う。車の音が聞こえホッとするが関越道土樽パーキング。
 登山口から駅までまだ20分程かかる。途中で道路工事の人に聞くと「ああ~もうすぐだ。何時に乗るの?もう12時だ急がないと、走って行かないと間に合わないぞ!」
 急いで走った。遠かった駅まで。滑り込みで乗れた。谷川の山行は終了した。          (石川 とい記)



【硫黄岳・東天狗岳】

期 日 10月19~20日
パーティー L矢島、添田、肥沼
コースタイム 夏沢鉱泉10:50 オーレ ン小屋11:30 硫黄岳14:00 オーレン 小屋(泊)6:00 根石岳7:15 東天狗岳8:0 0 黒百合ヒュッテ10:00 渋の湯12:30

 茅野駅に着くと、小屋の車が迎えに来ていた。別の若い女性2人と私達3人で乗っていきました。途中事務所に寄り荷物を載せて出発です。
 山の中に入っていくと沢沿いのダケカンバの黄葉と、唐松の黄色が陽に映えて美しい光景です。その光景とは裏腹に、胃が口から飛び出しそうな凸凹道は、戦車のように上下左右に揺れながら進んで行きます。運転技術に感心しきり。
 夏沢鉱泉を少し過ぎた辺りで、車から降り歩き出します。こんな所まで車で来られて幸せです。40分も歩くと新しいピカピカのオーレン小屋に着きました。
 お風呂も水洗トイレも個室も清潔で気持が良いです。
 庭で昼食を済ませ、硫黄岳に行くことにしました。小屋の人に風が強いから注意するように言われました。夏沢ヒュッテを過ぎた頃、登山道をゆっくり横切っていく肥ったカモシカを見ました。
 硫黄岳のケルンが遠くに見え始めた頃、頂上から下って来る登山者に、風が強いので飛ばされないようにと、また注意されました。
 北面は切れ落ち、爆裂火口壁はとても芸術的で美しかったです。頂上は広い台地状で横岳、赤岳、阿弥陀岳が群青色の空にバーンと姿を見せています。
 強風に飛ばされながら、ヨロヨロと畳一枚位の避難小屋?に四つん這いになって入り一休みする。風と闘いながらやっとオーレン小屋に戻る。
 小屋では温かいお風呂に入り、ああ~幸せ。夕食は女性5名と男性が3名。
 馬肉のすき焼きと天ぷら、栗御飯。とても美味しかったです。
 食後、ストーブを囲んで小屋の人達と楽しい一時を過ごし、9時前には寝てしまいました。

2日目 曇
 夜中の風の音も知らずに良く眠れました。5時前には起きてはいましたが、外が暗いのでストーブにあたりながら明るくなるのを待って、6時頃出発しました。今日は渋温泉までの予定です。
 根石岳の手前、樹林帯までは良かったのですが出た途端、またもの凄い風でヨロヨロしながらダブルストックで進みます。今朝は昨日とは打って変わり、ガスで視界20m位。でも進むしかないので皆無口になって風と闘っています。
 お腹に物が入っていないので、ハイマツの陰に潜っておにぎりを頬張ります。雷鳥になった気分でずっとここに居たいけどまた前進です。
 2枚の手袋、上下の雨具、二重の帽子で唇カピカピ、鼻水ピーピー飛び、ザックの余りベルトが左からの強風で顔にピシピシあたる。帽子がずれて前が見えない。3本目の手が欲しかった。
 根石岳を過ぎ、東天狗の標識を確認して高見石は断念する。黒百合ヒュッテから渋の湯に下る事にした。ヒュッテ前で一息入れて風に吹かれないで樹林帯の中

を安心して下ります。
 一度入ってみたかった「渋ノ湯」の源泉は殆ど水に近く、3人で百づつ数えて胸まで浸かり、温かい沸かしの湯で温まり身も心もホッとしました。
 バスの車窓から眺めたカラマツの黄色が目に焼き付いています。恐かったが楽しい山行でした。   (肥沼 弘子記)



【蕎麦粒山】  
期 日 11月 2日 
パーティー  L小山、斉藤和
コースタイム 川乗橋8:40 蕎麦粒山12 :30~50 一杯水13:50~14:15 東日原
 15:45  

 トヤド尾根を登りたい私と、自主トレをしたいと言う和子さんと2人でこの山行を決めました。
 寒気の南下で冷たい雨になりましたが、急登やアップダウンもあり全行程7時間を、楽しく充実した1日でした。
 トレーニングにはとても良いコースだと思いますが、女性の一人では危険です。 東日原バス停のトイレがとてもきれいになっていました。新緑の季節に是非登ってみたくなりました。 (小山加代子記)


【八丁尾根~両神山】
   写真
期 日 11月 9日  晴
パーティー L小川、和田、江黒、益田、 村田、土岐松、斉藤く
コースタイム 上落合橋7:10 八丁峠8:0 0~10 西岳9:00 東岳10:00 両神山11:00 ~45 上落合橋13:05

 大滝温泉 道の駅で仮眠したが、ここの駐車場は屋根もあり、静かでゆっくり眠れた。冷え込みもなく暖かい。
 八丁峠からはヤセ尾根の岩稜とクサリ場の連続で気が抜けない。西岳の山頂からはすっかり葉を落とした梢越しに、奥秩父の山々や八ヶ岳、浅間山、遠く雪を頂いた北アルプスも望まれた。
 東岳まではクサリのアップダウンが続き、念のためロープをつける。それでもなるべくクサリに頼らず、三点確保で慎重に登った。いつも賑わっている両神山も紅葉時期が終わったせいか、3~4パーティーで静かだった。(和田 重雄記)
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GSK415ー2009.10
創立記念 山歩祭  写真
(御岳山)
期 日 9月7日 晴
パーティー L大西曜、小山、斉藤秋、落合、山東
コースタイム ケーブル駅8:30 御岳 神社9:15 大楢峠11:10 キャンプ場12:50

 最近、膝がちょっと痛い時があったので不安だったが、Hさんに膝をテーピングして頂き安心して歩けたので楽しかった。
 急勾配をケーブルカーが行く。ちなみにケーブルカーの運転手さんは、売店の売り子さんだったりキップ切りだったり、一人で何役もやっていたのは面白いと思った。
 準備運動をして、ちょっと花の時期が過ぎたが、まだ咲いていたレンゲショウマ(森の妖精と言われている)を初めて見た。歩くペースも自分に合わせてくれてゆっくり。御岳神社に着き、今日の山歩祭が無事であるよう祈った。少し行くとだんだん山らしくなった。そこは涼しい森林浴と言う感じで歩けた。また色々な花やツクツクボウシの鳴き声に心が和んだ。
 時折、せせらぎが聞こえ、ピンクの花が綺麗だった。後でシュカイドウという花だと教えてもらった。
 大楢峠で越沢バットレスのパーティーと合流してキャンプ場へ。下りがきつかったがテーピングの効果で助かった。
 キャンプ場で美味しいスイカのお出迎え。さあーお楽しみのバーベキューパーティーだ!      (山東 廣司記)

(御岳渓谷散策)
パーティー L添田、矢島、肥沼、伊比、 立田き、榎本

 恒例の山歩祭は台風の影響で一週間延期して行われた。役員の配慮の良さが吉と出て、今日は幸せが空一杯に飛び交うような、素晴らしい好天気を与えられての山歩祭日和。
 古里駅より、強い日差しを浴びて舗装道路を日傘の代役、雨傘を差して濃い影を友に歩き始めた。
 対岸を結ぶ寸庭橋を渡ると、その地点に「多摩ウオーキングトレイル」の表示板に誘われ、本流右岸の径を蛇行する流れや、釣り人を目にして、長閑な光影が広がる中に身を入れる。
 やがて良く手入れされた植林帯に、光から影の世界に入って本流からどんどん離れ、最低地となる小沢を渡ると本格的な登りになる。
 一汗かくと鳩ノ巣の町の屋並を一望できる展望台に着いた。涼風を肴にゆったりとした気分で雑談していると、しばらく振りに目にする顔、顔、江黒氏と立田氏である。一言二言話した後、足早に下って行った。
 我々も休息後、見えなくなった背中を追う様に鳩ノ巣に下った。小さな滝を目にして、一心亭を通り抜け橋を渡って今日一番の見所?になるのか、鳩ノ巣渓谷の岩場のトレイルを踏んだ。思ったより小さく、水量も少ない静かなコンパクトな渓谷だった。所々に緑濃い「瀞」が見られた。
 渓から高所へ延びる階段を息を弾ませ登りきると、後はさしたる上下動もなく白丸ダムを右に見て陽に明るく照らされる湖面を半周くらい廻ると白丸駅へと導く橋のたもとに出て、そのまま歩行を続け、再度照りつける舗装道路歩きをしいられ、賑やかなキャンプ場の人となった。
 このコース散策の二文字に軽い気持で参加したが、アップダウンのあるけっこうハードなコースだった。
 しばらく振りのバーベキューに舌鼓を打ち仲間と共に、酒を飲み楽しい一時に大満足、良い気分で会場を去った。     (榎本 義則記)

(本仁田山)
パーティー L新井、林、永松、斉藤く、鈴木、石川、平松、中田、建部

 駅でトイレ、ストレッチ等の準備体操をして出発。すぐに集落の中の細い道を登って行くと、杉の植林帯の山道に入って行く。手入れの行き届いた山道をひたすら登る。
 一汗かいた頃、林道に出る。林道には猟犬を連れた数名のおじさんハンターに出会う。なにか大きな猪がいたとの事で一同ドキ!
 水分補給等小休止。そして向かいの登山道に取り付く。結構傾斜のきつい植林帯の中をひたすら登る。天気は少し雲があるものの、青空が広がり湿度もそんなに高くないのでは?
 足元を木漏れ日が照らす。実に気持の良い森林浴だが、たっぷりと汗をかかされる。しかし足を止め、息を整えるときひんやりとした風がほてった体を包む。ホッとする瞬間だ。
 山頂には10時に到着。大休止の後、記念写真を撮り下りにかかる。すぐに樹林帯の中へ。下りも杉の植林帯で、枝打ちされた杉が見事に真っ直ぐに空に向かっている。
 下りは登りより急ではないかと思われる道をひたすら下る、下る。やがて舗装道路に出る。山歩祭会場には1時ちょと過ぎに全員到着する。  (建部 藤七記)
           
(越沢バットレス~大楢峠)
パーティー L益田、柴崎、清武

 鳩ノ巣で本仁田山コースのみんなと別れ、いつものバットレスへの道へと向かった。私は傷めた膝の具合を確かめつつのんびりと歩く事にしていた。
 越沢沿いのバットレスへ下りていく道を分けると、ここから先は初めての道で新鮮だ。道は広く、傾斜も緩く、木立に囲まれているからとても静かだ。
 やがて尾根を巻くように道が大きく回り込むと、その先に木造高床式の休憩所が目に入った。階段を数段上がると、すぐに目の前に越沢バットレスが広がっていた。これだ~。
 バットレスで練習していると、向かいの木立の一部が伐採され、いつの間にか櫓のようなものが出来上がっていた。もしかしたらバットレスの展望台かも知れないので、いつか向こう側から眺めてみたいと思っていたのだ。いつも触れている大岩壁をこうしてじっくり眺めていると、人間の小ささとともに、その勇気を改めて感じた。
 この先の大楢峠までもう一汗かき、この峠にどっかり根を張っている樹齢500年というコナラの大木を眺めつつ、御岳コースの仲間の合流を待った。
 5名の仲間と合流後、私はみんなのテンポに遅れまいと、ぎこちなくストックを突きながら、山歩祭の会場のキャンプ場へ向けて尾根を急降下していった。  (清武 千尋記)
(現地参加)大西利、和田将、
 係・和田重、小川、江黒、立田哲


【奥穂高岳】  写真
期 日 9月14~15日
パーティー L和田、斉藤秋、く、江黒、 石川、平松、鈴木
コースタイム 上高地6:00 涸沢11:40 穂高岳山荘14:30(泊)5:30 横尾9:50 上高地13:20

1日目 晴
 穂高に登るきっかけは、山歩祭の出来事から始まりました。行きたいと言ったもののまさかのOKの返事。予想もしなかった言葉に驚きました。
 それからの一週間。場所が場所だけに不安や、緊張に押しつぶされそうになり何度もお断りしようかと思いました。今までこんなに緊張した事はありません。
 再度電話して「本当に大丈夫ですか?」「大丈夫だよ」もう迷いはありません。行くからには達成してやると心に決めました。
 2台のタクシーで上高地まで。割引してもらい一人800円です。憧れの上高地、素晴らしい景観にウットリ。回りをキョロキョロ、岩山が目の前。凄いな~今までテレビで見た場面を目の前にしている。「これが河童橋、これが梓川ネ」とまるで観光で来たかのように一人でつぶやいていた。
 樹林帯を歩いていくが気持がいい。本谷橋の「沢の水」美味しかったな~。
 一度来てみたかった涸沢。ゴツゴツした岩峰が見え、あれが北穂、前穂に奧穂と教えて頂く。青空の下で素晴らしい眺めです、今日泊まる穂高岳山荘も遠くに小さく見えます。
 カラフルな涸沢のテント村を後に、振り返ると先月登った常念岳が見える。先月は穂高を眺めていたのに今月は逆に眺めている。何だか信じられなかった。
 岩場にザイテンと書かれてあった場所からストックをしまった。岩場歩き初体験の私は意外と楽しかった。さすが山荘近くなると足が重くなったが、これまでの時間をあまり長く感じず心は軽かった。
 山荘に着くと、ヘリが先日の事故処理や荷の上げ下ろしに何度となく旋回していた。外に立っている人達が手を振っている。何かと思って外に出るとブロッケン現象が出ていた。私も一緒になって仲間に入りました。虹も出ていたので虹の中にすっぽり入り手を振る。不思議な現象を初めて見ました。
 明日の弁当を注文したら、朴葉で包んだお寿司でした。満天の星を眺め明日も
天気になりますように

2日目 雪後小雨
 残念ながら、起きたときは雨でしたが、雪に変わり今日の予定は中止となりました。ゆっくり朝食を済ませそのまま下山。
 小雨が降ったり止んだり、明神池で休憩。皆は見たと言うので私一人で明神池(見学料は300円)に行ってきました。今度は木道歩き、昨日とはまた別の景色を楽しめました。
 ジャンダルムは悪天候の為、中止になりましたが憧れていた上高地、涸沢、穂高と何もかも初めてづくし。大満足でした。
 今回、キャリアのない私を引き受けて頂き、精神的にも次の山につながる大きな自信となりました。 (鈴木キミエ記)

◎10/5 蕎麦粒山は雨のため中止。  
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GSK415ー2009.10
【伊豆ヶ岳】
期 日 9月8日 単独 
コースタイム 正丸峠9:05 伊豆ヶ岳11 :15~45 子の権現14:05 吾野15:40

 来週のトレーニングを兼ねて、駅からすぐに歩ける山、伊豆ヶ岳に出掛けました。電車を降りたのは3人だけでした。 武甲山では熊の看板に恐い思いをしたので、今回はしっかり鈴を持ってきました。
 安産地蔵尊から大蔵山に出る。関東ふれあいの道で、整備されていて歩きやすい。樹林の中をマイペースで歩くが、風を感じて気持がいい。
 伊豆ヶ岳山頂に行くには男坂と女坂があるが、男坂は立ち入り禁止で女坂を行く。山頂は誰もいない静かだ。日影を探しのんびりと昼食をとる。
 下りは子の権現に向かう。急斜面で小石が多く、木の根もむき出しになっていて足場は悪く、滑りやすいので慎重に下る。天目指峠を過ぎ、林道を横切るとまたきつい登りが続く。
 目の前が開けるとやっと子の権現に着く。お参りをしてお守りを買う。
 少し休んでから吾野に下る。途中から川沿いに歩く。舗装道路に出ると人家も多くなり、道標にしたがい駅に向かう。       (市川いつ子記)


【妙高山】
期 日 9月14日 晴
パーティー 石井、澤谷、柴崎
コースタイム 燕温泉5:30 湯道分岐7: 25~35 天狗堂8:35 妙高山10:30~11:15 長助池12:40~13:00 黄金清水 13:40~50 燕温泉15:35
 
 「おぉ~!」「してやったり」文字通り三度目の正直に思わず頬がゆるむ。寝起きの半眼を射るほどの朝焼けが、今朝は輝いている。
 燕温泉から妙高山への行程を、訪れるたびに描いたイメージが今日は叶いそうだ。目覚めを助ける寒気の中、つま先上がりの小さな温泉街をものの数分で抜け出ると、もう山の端が迫っていた。
 真新しい妙仙橋を渡り、道を分ける麻平の小平地で、山頂の南峰につながる燕登山道へ歩を進める。
 ぬかるみとしっとり濡れた山道に、こ
のところ続いた天気の様子をうかがうことが出来る。風に乗った硫黄の匂いを鼻先に感じると、ひとまたぎの細い流れを見せた北地獄谷に降り立った。こころなしか温めの、白くにごった水が這うように流れている。
 湯道分岐と記されていた。矢印にしたがい河原から離れ、向かいの尾根に取り付く。身体の硬さもほぐれてきて、胸突き八丁をこの先の展開を測りながら、高みへの動きを続けた。
 花達のにぎわいはすでに終わり、路辺の残花にしのびよる秋を感じてしまう。たまに窓を開いたように木立が途切れ、山麓の牧歌的な風景が眼にとまる。沢から軽い休みを挟んで、急登の核心部をこなすと、樹林の囲みから解かれた。視野が大きく広がり頭上に岩場が。まぶしい透明な陽射しがあたりにあふれていた。
 ムクムクとした白いかたまりの雲が中空を埋めている。途中、梢の重なりから垣間見た頂をゆっくりと縮めてきたが、此処に来て手元にグッと引き寄せた感じとなった。右に左に岩を伝いながら山頂に。暑さを払う風を受けながら、二度目の逢瀬が叶えられた。
 天井桟敷のS席で四辺を望むパノラマを堪能し、しばし、時を忘れていた。決めずにいた下山路は二者拓一で燕新道へ。ところが、笹の根を刈り払いしたり、木道を敷いたり、手入れのされた箇所もあったが、段差の多い苔むした岩や、石の道がとめどなく続くので、結構膝に負担がきて参った。とは言っても日常とは違う時のながれを、しっかりと楽しんだのは言うまでもない。
 夏の妙高、その後ろ姿を見届け、少し体をいじめた山行は、この後、湯の香ただよう湯船を目指すだけとなった。      (柴崎 朝男記)


【北アルプス・薬師岳】  写真
期 日 9月14~15日 
パーティー L立田哲、き、土岐松、典、 新井、村田、市川
コースタイム 折立7:00 太郎平11:10 ~45 薬師岳14:20~50 太郎平小屋 16:30(泊)8:00 折立10:30
1日目 晴
 昨年からの約束だった薬師岳に行って来ました。北アルプスの西端の大きな山容が気になっていました。本当なら立山室堂から縦走するのがこの長大な尾根を実感出来るのでしょうが、なにせ日程が足りません。
 立山インターを降りて、有峰林道が朝6時に開くのを待って登山口の折立に向かいます。1870m三角点で一気に展望が開け、北に剱が、正面に薬師岳の稜線が見られます。
 ゆるやかな登りになり、池塘も見られ夏はお花畑であろう斜面が今は草紅葉がとても綺麗です。右下には有峰湖が見え、その奧には白山が望めます。このなだらかな登りに予定より早く太郎平に着きました。
 太郎平からはサブザックで薬師岳に向かいます。途中、薬師峠でテント組は設営します。薬師岳山荘を過ぎると傾斜も増し、右に愛知大学生13名が遭難死した東南稜を分けます。辿り着いた薬師岳からは北アルプスの最深部の山々が良く見えました。
 水晶岳、鷲羽岳、そして槍ヶ岳とこの晴天に感謝しました。下山する頃からガスが出て来て風も強くなってきました。
 全員、太郎平小屋まで戻り自炊部屋で夕食を摂り、テント組はあぶない足取りで薬師峠のテント場に向かいました。

2日目 雨
 朝から雨で、もう下山するだけです。午前中に降りてしまったので亀谷温泉で入浴。昼食を摂り北陸道に乗りました。       (新井 仁志記)


【大日岳~剱岳】
期 日 9月14~15日 晴後雨 単独
コースタイム 室堂9:30 新室堂乗越10 :45 奧大日岳12:00~30 剱御前小舎 15:00 剱沢15:40(泊)5:30 剱岳7:45 ~8:00 剱沢10:30~11:30 室堂14:45

 黒部アルペンルートは、乗り継ぎと待ち時間で室堂まで2時間掛かりました。 ターミナルを出ると真っ青な空と、立山三山と大日岳のパノラマが広がります。
 ミクリヶ池や遊歩道からの展望を楽しみながら、新室堂乗越に向かいました。 奧大日岳へは急登もなく、稜線歩きで気分がいい。
 遠くには槍ヶ岳、笠ヶ岳も見え、弥陀ヶ原には道路が走り、赤い屋根のヒュッテと箱庭のような景色です。
 頂上からは、間近に雄大な剱岳が見えます。午後になると雲が湧き出し、剱御前小舎に着く頃には、ガスってしまいました。
 剱沢にテントを張り終え、寛いでいると剱岳に掛かっていた雲も取れ、夕日に照らされた頂上と八ツ峰が姿を現しました。テント場から見るは剱は最高です。寝るときは満天の星でしたが……。
 早朝、目を覚ますとパラパラと雨粒の音。外はすっかりガスっているので、再びシュラフに潜り込む。
 明るくなり、外に出るとすっかりガスも取れ、青空も覗かせ剱岳が見えます。急いで出発しましたが、一服剱に着く頃には徐々に雲が稜線を隠し、いやらしいガスが追いかけるように降りて来ます。
 前剱に着く頃には、完全に雲の中に入り視界が悪くなりましたが、ペンキの印のおかげでルートは解ります。クサリ場をいくつか越え、祠のある頂上に到着。展望は無いが達成感は充分です。
 下山コースのカニの横ばいは鎖や岩も濡れており滑りやすく、慎重に通過する。剱岳が映画になったせいか、天気が悪いのに次々と登ってくる。
 何も持たず雨具だけの人、ヘルメットを被った人、ヌンチャクをいくつも提げた人、登るかどうか相談しているパーティー……。何も事故が無いことを祈るだけです。
 剱沢に戻り、風と霧の中テントが飛ばされない様に撤収。キャンプ場を後にした。          (小川 豊記)


【立山縦走】   写真
期 日 9月14~15日 晴後雨
パーティー 斉藤和(他1名)
コースタイム 室堂9:20 一ノ越10:30 ~50 雄山12:15~45 内蔵助山荘15: 10(泊)6:50 別山乗越7:50 室堂10:50

 それぞれが夜行バスに乗り富山で待ち合わせ、2年ぶりに名古屋のイトコと山旅を楽しんで来ました。
今回は映画「点の記」を観て、ぜひ剱岳を眺めたい。そしてアルペンルートに乗るのが目的の山行になりました。室堂が地名であることさえ知らなかった彼女が、ターミナルを一歩出た途端、「すばらし~ねぇ!」「これからもっと素晴らしくなるから、期待して」と出発した。
 真っ青な空に心地よい風、夏のあの喧騒もなく石畳の路をのんびり歩きます。 老若男女で賑わう一ノ越に着くや否や、「休ませて」とベンチの隙間に座り込みうなだれた。
今年も行けないと思っていたので、トレーニング不足ではあるけれど、映画を観た感動もあって、「じゃ、剱を見に行こうか?」と軽いノリでこの山行を7月に決めた。
いつもは半年以上掛けて、気持ちも体も準備をしてきたが、今回は泥縄式だったから、もっとコースに配慮をすれば良かったなと、少しばかり後悔をしています。
おにぎりを食べているのを見て「和ちゃん、元気だねぇ」「アミノバイタルのゼリーでも食べたら? 元気が出るヨ」「ウン」と素直に口にするが、身震いして「マズ~イ!」青汁のコマーシャルを見ているようで、おかしかったが「これが効くんだよ」と飲み終わるのを見届け、「じゃぁ、行こうか」に「ずいぶん急だね」「ゆっくり登れば大丈夫、大丈夫」と雄山に向った。
以前は出会う登山者の殆んどが中高年だったのに、最近は若いカップルやグループ、そしてファミリー登山者がとても多くなったと感じます。ヘロヘロ登っているオバサンに「頑張って」とか「もう直ぐですよ」と声を掛けられた。
汗まみれのイトコは立ち止まり「コンニチワ アリガトウ」と律儀に挨拶をする。そんな姿をイラつきながら見ていたが、私もこれと同じ事を新人の頃はやっていたなぁ。先輩もやはり「イチイチ挨拶なんかしなくたっていいんだよ。それより足を動かせよ」と思っていたのに違いない。
そんな気持ちが通じたのか、それ以来あまり挨拶はしなくなった。わたし怖い顔していたのかなぁ、とちょっと心が痛みました。
社務所の軒下には新雪が残っていました。このところ天候が不順だったので、今日は久しぶりの快晴だと聞きました。「いい時に来たねェ」とアミノバイタルが効いたのか、初めて見る山岳風景に声をあげて喜んでいます。しかしこれから目指す方向には雲が掛かって、目的の山は見えません。
写真をたくさん撮って、しっかり腹ごしらえもして、安全登山を祈願して大汝山に向かうが、先ほどまで青空が、灰色の空に変わってきた。
大汝休憩所で抜きつ抜かれつしていた
70代のご夫婦が休んでいた。「何処まで行くんですか」と訊かれ「剱御前小舎まで」「あそこは食事が美味しくなかったわよ。家庭的で良いと聞いたから、内蔵助山荘に泊まるんだけれどネ」「ハイ、その時は宜しく」と返事をして歩きだすと、「ちょっと休ませて」コールが始まった。
時折、雲が切れて室堂平側の景色が開けるのだが、ウンともスーとも言わなくなってしまった。もう3時に剱御前小舎で小川さんと会う事は無理なので、私達も内蔵助山荘に泊まろうと決めたら、気持がラクになった。
富士ノ折立には10人位の人が取り付いていたが、もちろんパスして岩屑の急でイヤな道を慎重に下だり、鞍部に着いた時はホッとしてひと休みした。
このコースも何度か歩いているのだけれど、晴天だったのに景色を覚えていない。足が遅いから、いつも時間に追われ脇目も振らずに必死に歩いていたからだろう。

今回はイトコのお蔭で景色を眺めながらと言いたいところだが、剱も後立山連峰も眼下の室堂平さえも見えないけれど、この鞍部から真砂岳に続くのびやかな稜線は、まるで「月の沙漠」のようだと、いまでも心に残っています。
内蔵助山荘に着いた途端に頭がガンガン痛くなり、今度はイトコに心配を掛けてしまった。夕食は味噌汁を2杯飲んだだけで、6時半に布団に入り、窓ガラスを揺らす風と雨音で目覚めると4時ちょっと前、「これじゃあ、小川さん行けないなー」と思いながら、また眠ってしまった。
朝食をしっかり食べて小屋を後にすると、冷たい雨と風が待っていた。「ちょっと怖い」と言いながら必死で歩いているのが解ったが、平坦な道なのでどんどん進んで行く。
別山のまき道で4匹の雷鳥家族がトコトコ、道先案内のように歩いて行くので、静かに後ろに付いていたけれど、山側の茂みに消えて行くのを見て、「ライチョウが見られて良かった~」と喜んでいた。
剱御前小舎ですっかり冷え切った体を、ストーブに当たりながらホットココアで温めていると、昨日に登剱ったという中高年グループ12、3人が小屋を出て行った。小川さんはどうしてるかな?と心を残しながら雷鳥沢を下った。
昨日はしっかり眠れたので、2人とも最後の登りもナンノソノ、ターミナルに着くと10分ほどでアルペンルートに乗れた。
何も見えないので、損をした感じだけれど、イトコは大満足だと言ってくれた。
薬師の湯に入り、松本駅で別れ際に、来年はどこにする?「常念岳って私でも行ける?」と聞いてきた。私が以前話したこと覚えていてくれたのだと嬉しかった。「じゃぁ、7時間位歩けるようにトレーニングしておこうネ」(斉藤 和子記)  

               
【九鬼山】 写真
期 日 9月22日 晴 
パーティー L和田、斎藤秋、く、平松、 土岐松、典、伊比
コースタイム 猿橋駅9:00 神楽山10:00 札金峠11:45 九鬼山13:05 禾生15:00

 最近は例会山行もハードなコースばかり多くなって、参加する機会もどんどん少なくなってしまった。
 九鬼山と言うから禾生駅からのコースかな?と思いながらも今日のメンバーを見ればそんなはずはないな~と、思って行ったら、案の定、猿橋駅からのコースとのこと。
 登山口から神楽山まではザレた急登の連続で、私は早くも登れるかなー? 他の人達はみんな毎週のように山に行っているので、おしゃべりをしながら楽しそうに登っている。
 私一人がきついな~と思いながら頑張って登るが、今日は天気が良くなったの
で暑くて汗が噴き出してくる。
 神楽山、馬立山とアップ、ダウンを繰り返しながら登り、馬立山から札金峠までは、砂混じりの急な斜面をぐんぐん下降していく。
 またこの分を登るんだと思うと「早く峠について!」と思ってしまう。峠から九鬼山へはまたまた急登の連続で、久しぶりの私は足が痙りそうになってきた。
 皆に先に行ってもらって、私はKちゃんとゆっくり行くことにする。皆に遅れること20分で九鬼山山頂に着いた。
 やれやれ!着いてすぐに昼食をとり、写真を写して……富士山は今日は見えなかったけど今考えてみたら、そう言えば山頂の展望は? 私は見ないまま下山してしまった。あーあ~
 後は下りのみで嬉しい。禾生への道はふかふかで楽しく、おしゃべりをしながら栗を拾って下山した。(伊比美弥子記)
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GSK414ー2009.09 
◎9/7 大菩薩 小菅道は山歩祭のため中止になりました。 
GSK414ー2009.09 
【槍ヶ岳~北穂高岳】   写真 
期 日 8月10~12日  
パーティー L江黒、村田
コース 上高地6:20 横尾9:10~25 槍 沢ロッジ11:00(泊)4:05 ババ平4:40  槍ヶ岳9:20~45 槍ヶ岳山荘10:00~
30 中岳11:50~12:00 南岳小屋13:30 (泊)4:15 北穂高小屋7:50~8:20 涸沢 10:40~11:00 横尾13:00 上高地15:45
 
1日目 雨
 上高地に着いた時から雨が降っていた。行けるところまで行こうと支度をして歩き出す。雨の降り方はそれ程強くないが止みそうも無い。横尾を過ぎると道も狭くなり靴も濡れてきた。
 5時間歩き、今日はここまでとし、槍沢ロッジに泊まることにした。綺麗な宿で風呂もステンレスの大きな浴槽が二つ、ゆっくりと温まることが出来た。

2日目 晴
 朝からの快晴で気分は良い。快調に槍沢小屋跡を過ぎ、ババ平の大きなカーブを回り込み高度を上げると槍ヶ岳が見えてきた。
 キンポウゲやシナノキンバイなどが目に入る。先に行った江黒君がしきりに呼んでいる。行ってみるとここで写真を撮ってくれと言う。真っ青の空に槍ケ岳、手前に雪渓があり、稜線には赤い屋根の山小屋だ。絵になる。
 槍ヶ岳山頂には、群馬県安中市の高校山岳部15名と我々だけで、ゆっくりと景色を堪能できた。この高校は国体で去年2位、今年8位の成績だったそうです。
 昼飯に小屋でカレーライスを食べた。量もたっぷりで美味しかった。(1000円)
 南岳小屋までは稜線歩き。風が涼しく暑さは感じず楽しく歩けた。南岳のテント場には26張のテントがあった。明るいうちに食事をすませ、山頂に写真を撮りに行った。山に雲海が押し寄せた。
 陽が沈み始め、山が赤く染まる。静寂の中でシャッターの音だけが鳴り響く。ゆったりとした時間が過ぎた。
 
3日目 晴
 今日はキレットを越えて上高地まで。時間もかかるので懐電を点けて出発。気の遠くなるような岩稜を一歩一歩進む。幸いな事に暑くなく、ときおり涼しい風が来て幸せを感じる。時々止まってはファインダーを。
 北穂高に近づくとかなりの急登になり、ペースが落ちた。北穂高で田部井淳子さんに会った。NHKの撮影で穂高を歩く(涸沢、北穂高、奥穂高、西穂高)そうだ。田部井さん、ピンクのシャツに赤いヘルメットがお似合いですよ。
 私達は上高地4時発のバスに乗るので先を急ぐ。この時期、北穂高にかなりの人が上がってくるので鎖場や梯子などで渋滞した。
 北尾根と多く残った雪渓が美しい。花も今が見ごろです。昼飯は涸沢でカレーライスを食べて急ぐが、なにしろ人が多く、なかなか先に行かしてくれない。横
尾で13時、いつも思うのだがここからの林道の長さには参ってしまう。
 上高地は凄い人だかりで河童橋が落ちそうだ。  (村田 智昭記)



【御岳山】
写真 
期 日 8月11日 曇
パーティー L平松、市川、土岐松、典
コースタイム 古里駅11:05 大塚山13: 15 日の出山15:20 上養沢バス停16:30

 台風9号のもたらす雨、あちらこちらで水害状況が報道されるなか、ご多分にもれず、自分達も予定された山行が中止となってしまった。
 来週のハード山行に備え少しでも歩いておきたいもの。台風が太平洋側にそれた本日、明け方急遽行けそうなメンバーに連絡を取り、レンゲショウマを目的に御岳山に出掛けた。
 電車に乗ってから地図を広げ、どのルートを登るかもこのときに決まる。
 古里から大塚山まで杉林の斜面は風が通らず蒸し風呂のようだ。水分補給はこまめに取る。
 大塚山山頂から御岳山に向かう途中大きなたて看板があり、その先ロープを張った中に沢山のレンゲショウマが可憐に咲いていました。
 正直ここに来るまではこんなに沢山あるとは思っていなかったので、今日出掛けて来た事に満足です。
 日の出山から上養沢までは初めて歩くルート。最短コースであるが階段が多く、逆コースだとなかなかきつい登りかもしれない。
 奥多摩の夏登山。身体ごと絞りだしたかのように流した汗、さっぱりするために瀬音の湯に向かいました。    (平松せつ子記) 瀬音の湯¥800  



【雲仙岳】
期 日 8月14日
パーティー 大西曜、誠
コースタイム 仁田峠8:20 妙見岳9:00 国見分岐9:20 国見岳9:40 紅葉茶屋 10:20 普賢岳10:40~11:00 あざみ谷 11:40 仁田峠12:00

 我が国初の国立公園に指定された雲仙は、奈良時代の名僧・行基によって開湯されたと言われている。
 そこに聳える雲仙岳は普賢、国見、妙見、野岳、九千部の峰々の総称である。 平成2年に主峰の普賢岳が噴火し、新たに平成新山が誕生した。
 長崎での学生時代、さほど山に対して興味を覚えて無かった為、仁田峠展望台より風景を楽しんだだけだったが、高校での生物の教師がやたら雲仙の樹氷の素晴らしさを力説していたのを思い出した。
 今年の夏は主人と雲仙岳登山を決め、時間を逆算して行くと、日帰りが可能と解った。天草の実家から6時半始発のフエリーで島原半島へ渡る。
 タクシーに乗って40分程で仁田峠に到着した。天候は今夏特有の雲がたれ込めているが、雨の心配は無さそうだ。
 ロープウエィ脇の登山道を40分程で妙見に着く。ここまではロープウエィがあるので、観光客も多数の状態だが霧で視界良好とは言えない。水分補給のみで国見岳へと登山道を入るが、雨上がりの為か虫が多くまた相当のヤブこぎで、あまり人が入っていない様子だ。
 火山特有の岩がゴロゴロして、その上に苔がはえているので滑り易く、快適な登山道とは言えない。しかし展望は霧も少しづつ上がり、雲仙の観光地や普賢岳も姿を現して来た。
 山頂直下は岩場となり、鎖とロープを手掛かりに登る。主人も昨年の阿蘇山での三点確保を完全にマスターしているので、多少は安心だ。 
 やがて到着した頂上は狭く、樹林に遮られて360度の展望とはいかないが、平成新山が思ったより近くに鎮座している。
 私達の後から2名の登山客。あまり人気がない国見岳であった。
 国見岳から最終地点の普賢岳へと向かうが、紅葉茶屋までの急な下降は滑り易く木段も現れて非常に危なげな箇所だ。ただ、ホタルブクロやヤマボウシの花々、それに鳥の囀りや蝉の鳴き声が気分をリラックスさせてくれる。
 紅葉茶屋からは、ひたすら30分程の登りで普賢岳山頂に到着した。この山だけの登山客が多いらしく、先客が8名程で賑やかだ。
 ここから見る平成新山は圧巻だ。まだ草木も生えておらず、噴火の生々しさが伝わって来る。立ち入り禁止の為、眺めるだけだが充分に迫力があった。
 視界は時々霧が掛かり、残念ながら阿蘇、天草方面の展望は望めず、非常に残念だ。
 下山はあざみ谷を経て、ほとんど巻道のない岩ゴロゴロの登山道を注意しながら仁田峠まで下った。
 仁田峠では、朝の出発よりも観光客が増えて、ギンヤンマも数え切れないくらい翔んでいた。    (大西 曜子記)



【富士山
    写真 
期 日 8月17~18日 晴 
パーティー 永松 他1名
コースタイム 富士宮口新五合9:50   八合池田館13:50(泊)5:50 頂上浅 間神社8:00 剣ヶ峰9:05~20 御殿場 下山口10:25 宝永火口14:20 富士宮 口新五合15:15

 富士山は若い時にさんざん登った。多分30回位は出かけていると思う。全部自転車でブル道を下るために登っていた。山スキーの自転車版のような物で、マウンテンバイクが流行る前のずいぶん昔の話だ。
 最近の富士山人気を思うと、気が進まないが、貴重な四連休を奥さんの富士登山をサポートに徹し、この機会に最近の富士山事情を楽しむ事にした。
 前日から規制が外れ、登れるようになった富士宮口新五合まで車で登る。かろうじて駐車出来た。高度順化を兼ねここでゆっくり食事を摂り支度をする。先年の清武さんに習い、アミノバイタルを飲む。カミさんはこれが苦手だ。(マズイ、ニガイと言う)ユンケルをおまけに飲む。
 ダブルストックの使い方、呼吸法(スースー、ハーハーと2回に分けて酸素が肺に沢山入るように)を指示。
 一日目は八合目の小屋まで。時間によってはもっと上まで行くつもりだったが、予定通り八合の池田館に泊まる。
 2食付き7000円。夕食は4時半。朝食は受付時に菓子パン2個、LL牛乳、ソイジョイ1個が入った袋を渡された。
 寝床は一般的な二段式で、夕食まで一
眠りする。夕食は使い捨て皿のカレーとプラカップのお茶。どちらもお代わり無し。当然足りないので、ラーメンを作った。
 夕方5時でもまだ登ってくる人が大勢いて、雲海に映る影富士が見られた。7時前には就寝。布団は一畳に二人くらい。掛け布団は三人で二枚位だった。それ程混んでいないので思ったより窮屈ではなかった。
 トイレは噂以上に快適だった。宿泊者は無料だが、一回200円。従業員が常駐して金を受け取っているが、中には自動販売機のようにコインを入れる物まであった。従業員は常に掃除をして、まさに奇麗であった。もしウオシュレットが付いたら、尾瀬以上だ。
 夜中の2時半に、ご来光を頂上で見る人のために従業員が起こしに来る。ウチは明るくなってから登るつもりなので、4時頃まで眠り、日の出を見てから朝食を食べる。
 6時前に出発。天気は昨日に続き快晴だが、雲海の為下界は見られない。頂上に近づくに連れ、カミさんの足も遅くなって来た。「スースー、ハーハー」を意識的にやるように強く言う。携帯酸素を吸っている人も多く、横になっている人も目立ち始める。
 頂上浅間(せんげん)神社付近にはさすがに人が多く、郵便局には列が出来ている。カミさんはここでお仕舞いだと思ったらしいが、多分これが最初で最後だろうと思うから、ガイドとしてはぜひ剣ヶ峰まで登って貰いたいので、空身になって剣ヶ峰へ。レーダードームの無い山頂はサマにならないが、着いてみるとこ
こも長蛇の列だった。日本最高所の石碑を入れて記念写真を撮る順番だった。
 測候所の裏に以前には無かった「展望台」が出来ていて、こちらの方が数メートル高く、四連休に行くはずだった赤石、聖が遠く霞んで見えた。
 下りは御殿場口を選び、途中から宝永火口を通り富士宮新五合へ。
 カミさんが登ることが出来、雲海やご来光を見せる事が出来たことは嬉しい事だが、歩いて下るのが、こんなにもくたびれるとは思いもしなかった。
 水は一人1.5L持って来て、一日目夜1L購入。(500ccボトル500円)
 2日目には2~3L購入した。携帯酸素を一応持って来たが、使わなかった。       (永松 康雄記)



【富士山】            期 日 8月17~18日 ツアー単独参加
コースタイム 五合目12:00 富士一館1 4:40(泊)24:00 富士屋ホテル2:35 御 来光館3:15 頂上4:45~5:25 富士山 6:20 吉田下山口7:00~30 吉田分岐 9:30 五合目10:50
    
 天気も安定してきたので 久しぶりに富士吉田口より登ることに決定。楽な登山を心掛け、富士登山バスツアーに応募、38人の参加。新宿を8時に出発、五合目に11時前に着く。
 今日は快晴、山頂までよく見え日差しが眩しくて痛い。今日は指定の小屋泊り、急がなくても良いのに富士一館 2800メートルに14時40分に着く。夕食17時なのでひと寝入り。夕食はカレーと朝飯の弁当が出る「牛弁当」。
 山頂でご来光を見るのに夜12時に登り始めるが、自分達と同じくバスツアーの団体登山者が、各山小屋より5時山頂でのご来光を目指し大行列。前日の夕刊に載った山頂までのライト行進を思い出す風景でした。
 5時前に着いたが小屋の前は人、人、人。吉田下山口に陣取りご来光を目に焼き付ける。欧米外国人、お隣の韓国、中国の人が沢山見受けられた。
 7月21日、霧雨、風のなか、懐電たよりに富士宮口より登山。7時間かかり富士宮神社に着くが、道中何も見えずただ寒いだけ。16日北海道トムラウシ山8人死亡。富士山でも22日に御殿場下山口で2名の方が死亡という記事を見ました。北海道と同じく富士山もこの時は気温5度で厳しかった。富士山頂直下に雪があり、お鉢一周ができない状態でした。
 前回何も見えなかったので、今日はジックリ見、影富士までしっかりと見てきました。
 吉田口コース下山は、風も少なく砂ぼこりと直射、マスクが必需品。3時間20分間、自分は雲海を見るだけで一番つらい。休み休み楽しみながら下ればよいのについ足が進み、11時前に五合目に到着。ここも人、人、人でごったがえしていた。           (浅子 功夫記)  



【吾妻連峰縦走】

期 日 8月17~19日
パーティー 新井仁、七
コースタイム 浄土平6:40 一切経山8: 00 東大巓14:00 明月荘14:30(泊)6:00 西吾妻山10:20 西大巓11:20 明月荘15: 40(泊)5:00 谷地平8:15 浄土平11:30

 一切経山の噴煙が強くなり、火山性ガスで危険と言う事で、直接登るルートは通行止めになっていた。酸ヶ平経由で登った。山頂はもちろん遮るものもなく展望は抜群。
 北側に回り込むとコバルトブルーの湖面を湛えた五色沼が本当に素晴らしい。前に雪がある風景の美しさに感動したが、また夏の景色もいい。
 五色沼から一気に登り、家形山から西に縦走が始まる。おおむねシラビソの林の中で展望は無い。兵子の岩峰、烏帽子山で展望が開けるぐらいだ。東大顛を過ぎる頃から右の林の中に立派な今夜の宿、明月荘が見えてくる。
 二階建ての立派な宿だ。水場も10分くらいでなかなか快適だ。今夜は私達夫婦と単独の男性の3人だった。
 御来光を拝み朝日に照らされた西吾妻山に向かって出発。木道が敷かれ植物保護のネットが所々に設置されている。池塘が点在する湿原の中を歩くのは気持の良いものだ。
 キンコウカ、ウメバチソウ、オヤマノエンドウなど足元の花々が疲れを癒してくれる。人形石や梵天岩あたりで、天元台から登ってくるハイカーに出会う。シラビソの林の中を登ると唯一2000mを超える西吾妻山山頂だ。前より刈り払われた気もするが、あまり感動のない山頂だ。
 ぐんぐん下り、右に西吾妻小屋を見て今日の最終予定の西大巓に向かう。かなり下るので帰りは辛いなあと思いながら七重にも頑張ってもらった。
 西大巓はグランデコからの人や早稲沢からの人が数名いた。西側がガスっていて展望がきかなかったのが残念だ。

 来た道を戻るわけだが山の景色、形が
どんどん変わっていくのが縦走のおもしろさだと思う。
 明月荘に戻るとなんと賑やかだ。福島大学の学生達、男女35名プラス私達2人だ。参ったな~~と思ったがなかなか礼儀正しい。夜も8時には静かになり、おじさん達とは違ってイビキも無く良く眠れた。
 薄曇りの中、谷池平に向けて歩き始める。今日は南の沢沿いに下るので北側の蔵王連峰とはお別れだ。この大倉新道はゴーロの下り、朝露に濡れた笹竹のヤブ漕ぎをしいられ、ビチョビチョになり、道を探しながら歩いたので結構時間が掛かった。
 谷地平の広々とした湿原に出た時にはホッとしました。ここからの道はヤブが刈り払われ整備されていました。谷地平の小屋は清潔で保存状態も良いが、トイレが無い。近くに川が流れているが……。
 姥ヶ原からは鎌沼を廻ると木道に入り3日間の縦走を終える。満足感ともう山を降りるのかと言う一抹の寂しさを胸に浄土平に向かった。(新井 仁志記)             



【黒部五郎岳~雲の平】

期 日 8月17~19日  単独
コースタイム 飛越トンネル5:30 北ノ 俣分岐12:00 黒部五郎岳16:00 黒部 五郎小舎17:30(泊)5:00 三俣蓮華岳7: 00 鷲羽岳9:30 水晶岳12:00 ワリモ分 岐13:00 雲の平15:00(泊)7:00 薬師沢9 :20 太郎平小屋12:00 北俣分岐13:30  飛越トンネル17:20

1日目 晴後曇
 飛越新道はトンネルの上を越える急登から始まります。神岡新道と合流し寺地山までは、木の根に所々水芭蕉の残骸が残るぬかった道の連続です。
 寺地山まで来ると展望が開け北ノ俣岳が見え、避難小屋からは木道と草原の登りやすい道になりました。縦走路に出ると、雲の切れ間から薬師岳、赤牛岳の山並みが見えます。北ノ俣岳からは赤木岳と黒部川を見ながらの気持のいい稜線歩きです。しかし飛騨側に雲が湧き黒部五郎岳は見えません。
 肩から山頂を往復。カール側しか見えず展望は無かったが、誰もいない静かな頂上でした。途中カールの雪渓から流れる美味しい水を飲み黒部五郎キャンプ場に下山。満天の星は本当に綺麗だった。

2日目 晴午後曇
 3時起床、5時出発。黒部五郎が徐々に朝日に照らされながらの三俣蓮華岳への登りは気持が良い。山頂からは、槍ヶ岳、双六、笠ヶ岳、薬師……360度の最高の展望です。三俣蓮華の頂上で双六から来た斉藤秋夫夫婦と会う。「握手!握手!」お互いの登山の無事を祈り、三俣山荘に向かった。
 鷲羽岳を登り、ワリモ分岐に荷をデポし水晶岳を往復する。山腹は花が多く、山頂からは黒部湖から立山方面の景色が広がる。岩苔乗越から祖父岳まで登り、雲の平キャンプ場に15時に到着。

3日目 晴
 5時にテント場を出発したが、スイス庭園、祖母岳のアルプス庭園と写真を撮ったり、雲の平からの水晶岳、黒部五郎

岳の素晴らしい景色にのんびりしてしまい、雲の平を後にする頃には誰もいなかった。
 アラスカ庭園からひたすら薬師沢まで下る。薬師沢小屋は中間地点で、大きな荷物の大学生のパーティーも多く夏山らしい。
 ゆるやかな登りが続き、太郎平に着く。目の前に立派な薬師岳が見え人で賑やかです。北ノ股まで登り返して、飛越トンネルに向かった。 (小川 豊記)



【鹿島槍ヶ岳~五竜岳】
期 日 8月17~19日 単独
コースタイム 扇沢6:00 種池山荘10:2 0~11:00 冷池山荘14:20(泊)6:00 鹿 島槍ヶ岳8:15 キレット小屋11:30  五竜岳17:05 五竜山荘18:00(泊)6:05 唐松山荘8:30 唐松岳9:10~25 八方 13:00

1日目 晴
 扇沢より柏原新道を登る。よく整備されて歩きやすい。天気も良く登山者も多い。樹林帯の急登が続き、小さなケルンを過ぎると左側が広がり扇沢のバスターミナルが見える。
 樹林帯を抜け、種池山荘の赤い屋根が見えるが遠い。時折涼しい風が吹いてホッとさせてくれる。斜面を登り切ってやっと種池山荘に着く。休憩をとってから爺ヶ岳を目指す。
 ハイマツ帯を抜け日差しの強い中、ゆっくり自分のペースで爺ヶ岳南峰に着く。鹿島槍ヶ岳、剱岳、針ノ木が素晴らしい。中峰に登り北峰にも登る予定が、
入口が解らずパスしました。
 赤岩尾根の分岐から冷池山荘が見える。小屋の下が崩れ落ちてどこを歩くのか心配しましたが、よい道がしっかり付いていました。
 山荘に着いて同室の方と、冷たいビールで乾杯しました。

2日目 晴
 いよいよ今日は鹿島槍ヶ岳から五竜岳に向かう。登りに弱い私は、何とか南峰の頂上に到着。360度の展望は最高だ。岩稜の吊り尾根を進み北峰に登る。
 この後、難所の八峰キレットは垂直に切れ落ちた岩場を梯子と鎖を頼りに、足場の悪い石を落さないように注意し慎重に進む。
 深い谷と鋭い岩場の連続で、緊張しながらなんとか通過する事が出来ました。キレット小屋に着きホッとする。まだ五竜岳にはG5の頭、G4の頭と岩稜帯の鎖と梯子の連続が待っている。
 五竜岳には、5時までに着きたいが思うように歩けない。目の前に大きく五竜岳が聳えている。岩混じりの急斜面に苦戦するが誰もいない頂上に5時に着き、写真を撮りすぐに五竜山荘に向かう。
 山荘には6時に到着。今日の最後の客になり6時半の夕食には間に合いましたが、ビールの乾杯は無く早々にお休みなさい。

3日目 晴
 今日は唐松岳に向かう。以前は逆コースで歩いてはいるが、道はよく覚えてはいない。ハイマツ帯を気持ちよく歩く。大黒岳から岩場が多くなり、足場もザレ
ている。牛首は岩がもろく岩稜の鎖場が続く。そこを過ぎると唐松山荘に着いた。
 ザックを置き、唐松岳に登る。頂上から前に登った「不帰の嶮」が見える。自分でもよく歩けたと思う。
 八方に下るが、登ってくる登山者が多く待つことが大変です。八方池まで来ると観光客が多くなり前に進めなくなる。
 リフトとゴンドラで八方に下り、「白馬八方の湯」で3日間の汗を流しさっぱりしました。
 自分の予定より、早めに下る事が出来て新宿直通の「あずさ」に乗ることが出来ました。
 今回の山行を無事に終え、夢をまた一つ叶える事が出来ました。よく頑張った幸せな3日間でした。 (市川いつ子記)
     


【新穂高~野口五郎岳】
期 日 8月17~19日 単独
コースタイム 新穂高温泉5:30 鏡平10 :10 双六小屋12:30 三俣山荘16:30  (泊)5:30 水晶小屋8:00 野口五郎岳 11:30 烏帽子小屋14:30(泊)6:00 高 瀬ダム10:00

1日目 晴
 斉藤夫婦の御厚意で新穂高温泉まで同乗させて貰いました。着くと満天の星で、天の川も久し振りに見る事が出来ました。仮眠の後、斉藤夫婦と別れ一足先に出発しました。
 鏡平から見る槍、穂高は格別です。20代前半に見たのが最後ですから……(双六から槍・穂高を写したい)と言うのが今回の目的の一つです。
 弓折岳鞍部まで来るとやっと来たなという感じで、遠くの山々が近く感じられます。予定では双六テント泊なのですが、全く裸地のテント場で張っても暑くていられそうもないので、先へ行くことにしました。双六も直登します。
 「双六から槍・穂高を写す」と言う目的が果たせなくなるので、泣く泣く登りました。ヒイーコラ言って登りきると、ダバァーンと広いクジラの背中のような尾根に出ます。
 「パチリ!パチリ!」双六から三俣蓮華岳は短いけれど長く感じられた。三俣蓮華岳まで登り、小屋まではすぐなので少しのんびり休みました。

2日目 晴
 食欲もあまりないまま、ラーメンを流しこんでテント場を後にする。水晶小屋を目指します。小屋から先はまだ歩いた事がない領域です。「あそこまで行くのか~~」野口五郎岳が遠くの方にのっぺりと横たわっています。
 「2時間で行けるか??」日陰の少ない誠に日当たり良好の道です。北には黒岳、赤牛岳が見え、黒部湖を挟んで昨年登った後立山の峰々が重っています。
 愛知大学のワンダーホーゲル部が休んでいました。赤牛岳の奥の薬師岳を眺めているようです。遠い昔の遭難事故を思い出させます。
 野口五郎岳からお花畑をトラバースする頃から靴の横に黒い線が見えました。「ヤバイかも……」三ッ岳を下る頃には、両足の踵が剥がれ始めました。「もう下るしかないな」
 烏帽子小屋に泊まる事にしました。小屋の正面からは、赤牛岳から黒部湖へ下る。長い単調な尾根(読売新道)が黒々とシルエットになって眺められます。

3日目 晴
 ブナ立て尾根を高瀬ダムへ下山。
 
『靴底の剥がれ』
◎靴底が全部剥がれてからは遅いので早 めの手当。 
◎両方同時に剥がれ始める。
◎針金は歩いていると途中で無くし易  い。
◎3ミリ程度の細引きが扱い易い。
◎ビニールテープが丈夫で扱い易い。
◎ずれも応急手当なので早く下山した方 が良い。   (大西 利春記)



【光岳~聖岳】    写真
期 日 8月17~19
パーテイー L和田 SL立田哲、き、
 益田、土岐松、典、平松
コースタイム 易老渡8:00 易老岳13:15 静高平15:25 光小屋15:50(泊)光岳 16:25(往復)4:20 イザルヶ岳5:00  易老岳7:20 希望峰9:00 仁田岳9:20 茶臼岳10:50 上河内岳13:10 聖平小屋 15:15(泊)4:05 聖岳6:40 奥聖岳7:00 西沢渡11:40 易老渡12:50

1日目 晴
 駒ヶ岳SAで3時間の仮眠をとることができた。当初の予定では聖岳側からのコースを予定していたが、このコースで行くと初日に聖岳を登らなければ、翌日は超ハードコースとなってしまう。
 光岳側から登ることで仮眠もとれ、百名山登頂も叶えられる。祝杯のお酒と自炊用の食材分も軽くなる良いことずくめの山行となる予感……。
 易老渡に到着するとすでにいっぱいの車である。ようやく停めるスペースがあってよかったねという感じであった。
 橋を渡り、斜面に取り付く稜線に出るまでの長い登りの始まりである。暑い夏山では樹林帯がオアシスとなり、苔むした大木の原生林が山の深さを感じさせるが、なにせ急斜面の連続でザックを置くもためらうほどである。
 面平を過ぎたあたりから降りてくる人達とすれちがうようになった。まだまだ先が長く気の抜けない登りである。易老岳に着くと、休んでる人達を結構見ることが出来た。明日はここまで光小屋からピストンである。
 稜線に出ても緩やかになったのは、ほんのつかの間で、静高平までは涸れた沢すじのガレ場を登りつめる。斜面いっぱいに咲くトリカブトの鮮やかな紫が疲れた気持ちを元気にしてくれるようだ。
 ようやく静高平に着きヤレヤレです。小屋で使う水を調達し、気持ちの良い木道を小屋まではすぐです。手続きを済ませ光岳へ。展望は残念ながら望めなかったが、Mさんの百名山達成の瞬間です。
おめでとうございます。皆で万歳です。
 小屋でゆっくりと祝福モードで乾杯でした。百名山記念バッチをプレゼントしていただいたようでした。

2日目 晴
 まだ暗いが、日の出を見ようとイザルヶ岳へ。小屋からも見えた富士山の横にオレンジの一本の線が現れる。その線が少しずつ膨らんだ太陽の誕生ショーでした。
 山頂では同じく日の出を楽しむ人達で賑やかです。今日の行程は今回一番のロ
ングコースで、大きなピークを二つ越さなければいけない。心して行こう。
 静高平で水を調達し易老岳へ。これより先は仁田岳、茶臼岳、上河内岳のピークを登るが、天気の良さと景観の素晴らしさに気を良くしたか、ピークカットをする事無く良く歩いた。
 上河内岳から南岳に向かう途中、20人くらいのツアーの人達に会った。自分達と同じくらいか少し上くらいだろう。この時間だと茶臼小屋泊まりか?自分達も早く聖平小屋に着きたいものである。
 南岳を過ぎてザレ場を通過。樹林帯に入り、大分歩いた気がする。ガスも下がってきた。雨でも降るかと心配するがなかなか建物らしきものが見えてこない。
 下る下る、ようやく今日の宿に到着です。手続きも混雑でなかなかスムーズとはいえません。
 テント場も小屋の前だし、水も豊富。トイレも近くだし、小屋の前にあるテーブルを囲んで賑やか賑やか。今日のビールは美味しかった。
 小屋食のけんちん汁を食べ切れなかった。やはり疲れがきてるのだろうか。

3日目 晴
 山屋は朝早いというが、やはり昨日も今日もライトで足元を照らしながらの出発です。3時前に起きてトイレに行ったが、テントにも灯りが点いていた。やはり起きていたらしい。
 今回一番の目玉、いよいよ聖岳に登る。
天気良好、私の身体だけが切れ掛かった電池時計のように動きが緩慢になってきた。ノロノロでも動きが止まらないよう祈りたいものである。
 薊畑分岐にザックをデポし、空身で登る。小聖まで来ると聖岳が良く見えている。山が自分たちを待っているようである。ユルユルと登れば山頂です。
 3日間歩いた稜線が一望出来る。目の前には赤石岳が聖岳に負けない勇姿をみせている。奥聖岳まで足を延ばし、山なみを味わった。聖岳からの下りはザレて神経を使うところである。
 薊畑分岐で一息いれ、2千メートルの下りにかかる。このために念入りに靴擦れ対策にテーピングを施したが、いかに急な斜面でも、休憩ポイントなのか小広く休める場所が出てくるのが有りがたい。
 滑落注意の看板が頻繁に見られるようになった。そこには防御ネットが張られている。斜面にはロープも張られているが事故が多い所なのだろう。
 なかなか西沢渡に着く様子はまだないが、山の大きさ深さを感じさせる。今回の山行景観も充分に楽しめた。手ごたえのある満足の山行であった。 
 西沢渡では木の橋が架かっていて、駕篭を使う体験はすることなく見るだけで終わった。
 ここまで来れば安堵感で口数も少しずつ多くなってきた。
 聖光小屋を過ぎ、易老渡に着くと光岳から下りて来た人達で賑やかです。(平松せつ子記)  



【三俣蓮華岳~水晶岳】
期 日 8月17~20日
パーティー 斉藤秋、く
コースタイム 新穂高温泉6:00 鏡平11 :20 双六小屋15:00(泊)5:00 三俣 蓮華岳7:20 黒部五郎小舎9:00 黒部 五郎岳12:00~13:00 黒部五郎小舎15: 00(泊)5:00 三俣山荘7:00 鷲羽岳 8:20 水晶岳11:20~12:00 三俣山荘1 5:30(泊)4:30 双六小屋7:30 新穂 高温泉14:00

1日目 晴
 新穂高温泉駐車場で、野口五郎岳へ行く大西利春さんを見送りのんびり出発する。わさび平小屋を過ぎ大きな石のゴロゴロした所を登っていると、腿の辺りがピクピクして攣りそうになる。まだ歩きだしたばかりなのに……。
 荷も重いので、不安を抱えながら一歩一歩進みやっとの事で鏡平に着いた。
 槍、穂高を望みながら良く冷えたソーメンは疲れた体を癒してくれる。
 下って来る人も沢山いて、やっぱり夏休みです。弓折岳を登り切り、赤い屋根の双六小屋が見えた時にはホッとしました。
 小屋のテラスは人、人、人。私達は石の上に腰掛け、明後日登るであろう鷲羽岳を見ながら汗っかきの相棒はビールを飲んで、サイコーと言っています。私はお茶でのんびりする。
 山に来て一番幸せな一時です。夕食の時、自炊場で山友会のお二人と、新潟の人達とで話しが盛り上がり楽しく過ごしました。
 夜中そっと外に出ると、星が輝いています。天の川も見られいつまでも居たい気分ですが冷えて来ました。

2日目 晴一時雨
 今日は黒部五郎岳へ。双六岳は巻いてお花畑の中道を行く。三俣蓮華岳の山頂で手を振って待っていてくれた小川さんと会う。まさかここで逢うなんて感激しました。
 ここまで来ると薬師岳、黒部五郎岳、水晶岳も加わり、しばらく大展望を楽しんだ後、それぞれの山へと握手をして分かれる。
 ドッシリとしたカールに残雪を残した黒部五郎岳を目指し下る。足元にはウサギギクが沢山咲いていた。下っても、下ってもなかなか小屋に着かず飽きる程下り切り、ようやく黒部五郎小舎に着く。
 荷を軽くして稜線コースを登る。陽ざしが後ろから照りつけ暑い、しばらく登るとチングルマのお花畑が綺麗で、ズーッと続いています。右下にはカールを歩いている人が見えます。途中大きな岩場があり緊張しましたが、無事黒部五郎岳山頂に着きました。
 百名山だけに、さすがにひっきりなしに登山者が登って来ます。すぐそこには大きな薬師岳、雲の平、鷲羽岳~水晶岳も良く見えます。のんびりした後、カールに下る。
 カールの下にはお花畑があり、ムシトリスミレが沢山咲いていました。雪渓の水場で喉を潤しているとポツポツと雨が降り始め、すっかり雨の洗礼を受けてしまいました。小舎に着く頃には上がっていて、テント場の向こうに笠ヶ岳が見えていました。     (斉藤くみ子記)

3日目 晴
 今日が一番のロングコースと言うことで、まだ星空のなか小屋を出る。尾根上に出る一本登りの急登だが、暗いせいか難なく登りきる。後ろを振り返ると黒部五郎岳のカールが、夜が明けて段々とはっきり見えて来る。三俣蓮華岳の巻き道を通り先を急ぐ。雪渓を2~3回越すと三俣山荘に着いた。
 荷を軽くして水晶岳目指して登る。急峻な登りの鷲羽岳もアッと言う間に登りきる。山頂には大勢の登山者がいる。
 ワリモ岳周辺には、紫色のチシマギキヨウ、白いタカネツメクサなどが沢山咲き誇りルンルン気分です。
水晶小屋の手前では、イブキジャコウソウや色々な花が咲き誇り暑く苦しい登りを癒してくれる。山頂直下で雷鳥の家族に逢い、ホッとする。山頂は狭く5~6人で一杯なりそうだが、360度の大展望だ。特に黒部湖、立山の山々の奥に剱岳が望めたことが一番の収穫です。
 帰りは、小さくて人気のある水晶小屋を後に、ワリモ分岐まで戻り黒部源流を目指し下る。
 源流で水を汲み、記念に持ち帰る。途中、数メートルの残雪があり山の深さを感じる。渡渉点から三俣山荘の登りは日差しが強く、今日の山行で一番きつい登りに感じました。小屋に着いてのビールは最高です。

4日目 晴
 名残惜しく、昨日登った山々を振り返り歩く。双六小屋へは巻き道を行く。途中のお花畑の中でお湯を沸かし熱い味噌汁とお茶で、槍、穂高を眺めながらゆっ

くり朝食を摂る。それは至福の一時、幸せ。双六小屋の先ではまた、雷鳥の親子に見送られ暑い4日間の山旅も終わりに近づいて来た。天気に恵まれ、大展望に感謝し花々に感謝して新穂高温泉へと下った。        (斉藤 秋夫記)



【利尻山・礼文岳】  写真
期 日 8月18~19日
パーティー L斉藤和、柴崎、小山、
 矢島
コースタイム 登山口4:30 第一見晴台 6:50~7:00 長官山8:50~9:05 利尻 山11:34~12:10 第一見晴台15:10 登 山口17:00(泊)礼文登山口11:35 礼 文岳山13:35 登山口16:30

2日目 晴
 3合目の登山口まで宿の車で送って頂くがまだ暗い。準備運動をしている間に明るくなり、テント場のトイレや水場も見えて来ました。
 甘露泉までは、深い森の中にミカン色の人工石が敷かれ明るい遊歩道です。冷たくて美味しい水でした。
 朝食を4合目でとる。先客ありでしたが、腰をかけるのに丁度良い長い木が一本横になっていました。
 単調な登りも5合目、6合目と区切りごとに1本入れられて、私には良い距離で助かります。見晴台では、気持の良い風に吹かれながら、鴛泊港や礼文島など海を眺められる山登りもいいものです。
 長官山に着けば山頂が眺められます。雲が大分多くなり気になるところですが……。
 9合目はトイレタイム。携帯トイレ使用は始めての事、でもトイレブースは下界のトイレの様に使えて安心です。
 リシリヒナゲシを教えて下さる人がいたので、ロープぎりぎりまで行き斜面を覘くと、大分下に2株見えました。宿の花壇のものより大きくて黄色も濃く見えます。傍まで行けないのが残念です。
 トリカブトの群落はカーブに入ったとたんです。登山道の両側はやわらかな青色のトリカブトが咲き誇る道です。素晴らしさに足が止まってしまいました。美しい花々に元気をもらって登り続けます。
 沓形分岐近くなると火山岩の歩きにくい道です。ガラガラと岩ナダレの音が続きます。聞いた話では人間の頭ほどの岩が流れ落ちていくそうです。
 ローソク岩が見えれば頂上はもうすぐ、ガンバロウでもマイペースで。
 狭い頂上は腰を下ろして休んでいる人でいっぱいです。喜びの握手、山頂神社では無事に登れた事に感謝して手を合わせた。
 傍らでは「地球に生まれて良かった!」と興奮した声で携帯を耳にあててる若者は良い顔をしていました。
 サハリンは見えませんでしたが、昼食を摂り、礼文島がすっかり雲に包まれるまで眺めてから下ります。
 石を落とさぬよう滑らないようにと登りより神経を使いますが、ロープやストックの力を借りて通過しました。それからオコジョと見つめ合い、縞々の太いリスのしっぽが一瞬登山道を横切ったり楽しんだのですが。
 自分の思っている場所にはなかなか着かなくて、予定の時間を30分オーバーで着きました。素晴らしい仲間とお天気に感謝します。温泉と冷たいビールが待っています。      (矢島 紀子記)

3日目 雨後曇
 フェリーで礼文島に着くと、予約していた民宿の車が迎えに来ていた。お昼の弁当を作って礼文岳の登山口まで送ってもらい有り難い。
 天気は雨から曇の予報で、雨具を着て歩き出す。ふたつある登山口の起登臼コースは通行止めで内路から入る。小さな港を背に商店の裏の急坂を歩き出す。
 海抜0メートルから高山植物を楽しみながら花、緑の色がとても鮮やかで美しかった。一度は山でなく観光でもよいかな~~と思ったが、やはり山に登れて良かった。
 ピークの礼文岳が見え、ハイマツの間を行くと岩の露出した山頂に着く。風が強く雲が掛かっていて利尻山が見えなくて残念です。写真を撮ってすぐに下山。
 往路を戻ると、駐車場には宿の迎えの車が待っていてくれた。スコトン岬の案内やアザラシも見る事が出来ました。
 初めての北海道、憧れの利尻、礼文に行け充実した楽しい夏休みでした。   (小山加代子記)

 
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GSK413ー2009.08
【八ヶ岳・横岳、杣添尾根】  写真
期 日 7月14日 晴
パーティー L小川、和田、大西利、斉 藤く、市川、平松、土岐典、村田
コースタイム 登山口5:30 横岳9:10~ 10:00 硫黄岳山荘10:20~11:35 横 岳12:50~13:30 登山口16:00

 天候の都合で朝日岳が中止になり、横岳に行く事になった。杣添尾根は初めてなので楽しみである。別荘地の中に登山口があり、ここに車を置く。
 樹林帯の尾根が長く続き、時々視界が開ける。ダケカンバの新緑が綺麗に見えると八ヶ岳の稜線が現れ、一直線の急登を詰めると赤岳が見えてきた。その先で横岳の三叉峰に着いた。
 青空に阿弥陀岳、硫黄岳、権現岳が映える。「ヤー! 花のオンパレード」だ。チョウノスケソウ、ウツボグサ、シオガマ、イワウメなどの花々。我がカメラはフル回転、いい娘がいないかなーと探しまくる。気が付いた時には、皆さんは硫黄岳山荘の近くにいました。
 山荘でのんびりと食事をしました。この間に市川さんとくみちゃんは、硫黄岳に行き、自分は庭のコマクサを撮りに行ったのですが、咲いていませんでした。
 横岳のコマクサも今年は小さくて少なかったです。横岳で休憩していると、オーレン小屋まで行っていた大西君が帰ってきました。今日のオーレン小屋の宿泊者は中学生170人だそうです。
 全員揃った所で記念写真です。今日は青空の下でゆっくりできたので満足でした。帰りには八ヶ岳の高原野菜をお土産にしました。   (村田 智昭記)


【常念岳】  写真
期 日  7月20~21日 
パーティー L斉藤秋、く、SL立田哲、  き、和田、江黒、新井、石川、平松、 鈴木、林 (他1名 中田)
コースタイム ヒエ平6:40 常念乗越  11:00~13:00 常念岳14:00~45 常念 小屋15:30(泊)6:35 ヒエ平9:40

 一日目 快晴
 朝日連峰縦走は東北地方が雨のため常念岳から蝶ヶ岳に変更になった。豊科インターを降りヒエ平手前の駐車場で仮眠を取った。
 仮眠後、リーダー達は翌日の下山予定地の三股に車を一台置きに行った。それ以外の私達は、江黒さんをトップにゆっくり登る事になった。
 一ノ沢は連日の雨のためか水量が多く、登山道も所々水が出ている所があった。古池の前後辺りにセンジュガンピが咲き、ミヤママタタビもピンクがかった赤い葉を付けていた。
 大滝の手前で猿が木の枝を揺らしていた。烏帽子沢を過ぎる頃から、連休最後の日のためか下山者が結構多く、すれちがいが大変になった。
 皆健脚揃いなので、ゆっくり行ったつもりがコースタイム通り常念乗越に着いてしまった。
 常念乗越からはいつもながらの槍~穂高の展望が待っていてくれた。
 テント泊まりの者はテントを張り、小屋泊まりの人はリーダー達の来るのを小屋で待った。全員揃ってから常念岳に登りに行った。
 常念岳山頂からは360度の大展望で、いつもながら感激する。充分景色を堪能した後常念乗越に戻り、テント組と小屋組に別れて夕食を摂った。その後、小屋の談話室に全員集合し、夕方の天気予報によると明日の天気は90%の雨の確率と言う事で、蝶ヶ岳に行くのは中止になりました。明日は元来た道を戻る事になった。

2日目 雨後曇
 今日は下るだけなのでゆっくりと朝食を摂って常念小屋を後にする。皆のテントの隣にいた単独の若い女の子も一緒に下る事になった。
 常念乗越では風雨が強かったが下り始めると雨だけになった。それも山葵沢辺りまで来るとすっかり上がってしまった。
 ヒエ平に着き、まず女性陣とSLが三股に行き、女性陣は一足先に"ほりでーゆ・四季の郷"で風呂に入り、我々はSLの戻って来るまで約2時間(ヒエ平に着いてから)で風呂へと向かった。
 その間、南安タクシーが続々とやって来ては下山して来る客を運んでいった。
 穂高駅で単独の女性を降ろし、大王わさび園に寄って帰路についた。(林 亨記)
 
 常念小屋 一泊二食付き  9,500円   素泊まり  6,500円 テント 一名 600円
 南安タクシー ヒエ平から穂高駅    4,000円


【櫛形山】 写真
期 日 8月3日 曇
パーティ L添田、石川、伊比、土岐典
      他1名
コースタイム 見晴らし平10:05 アヤ メ平12:00~30 櫛形山13:45~14:00  県民の森16:10

 甲府駅前よりタクシーで、北尾根登山道上部の見晴らし平まで入った。30台程駐車できる広場からは甲府の街が見えます。
 木陰の穏やかな道は歩きやすく、足元にはシモツケソウ、ちょっぴり早いレンゲショウマを見ながらマルバダケブキが群生するアヤメ平に着きました。
 アヤメは6月下旬に咲くが、シカの食害でここ5~6年で激減したと聞くが葉っぱも無く、アヤメ祭も中止になったようです。15年前に登った時は東洋一、百万本の群生地が売りで「山上にこんなに美しいアヤメ畑がある」と感動した事を今もハッキリ憶えています。
 シカの採食、植生、気象、土壌の変化と詳しい事は解らないが、あの紫色に埋め尽くされ、人々を惹きつけたアヤメはもう戻らないのでしょうか?
 裸山の斜面にはシカ棚を設置して、中と外の違いを観察していました。裸山から樹齢300年のカラマツやツガの大木の原生林を進むと、枝にサルオガセがビッシリとぶら下がっているカラマツが多く、幻想的な雰囲気です。
 マルバダケブキの群生をまた見て右に登り、樹林に囲まれ展望の無い、櫛形山頂へ着きました。
 中尾根を下山するが、ほこら平にはどっしりとした「櫛形山ほこら小屋」が建っていて(2000年建設)中には宿泊者が一人いました。水場もトイレも近く、快適な避難小屋のようです。
 ここからの下山は皆さんとても速く、予定タイムで県民の森に着き、素早く着替えてタクシーに乗り込み、甲府駅でも待ち時間なしで乗車できました。 青春18キップ、タクシー代込  6,420円         (土岐 典子記)

★7/13-14 朝日岳、7/20-21 朝日連峰は、八ヶ岳横岳、常念岳に変更になりました。

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GSK413ー2009.08
【根石岳】  写真
期 日 7月6日 曇後雨
パーティー L和田、立田哲、き、大西 利、斉藤く、石川 (他1名 、中田)
コースタイム なし

 今年の3月、オーレン小屋を拠点に雪山を楽しんだ八ヶ岳を再訪しました。
 三井の森で仮眠し、雪山の時はここから歩いたのですが、今回は桜平まで車で入ります。
 雨がパラパラ、先行きが怪しくなってきました。傘を差して夏沢鉱泉までは林道歩き。冬には水を張って人工的に造った大きな氷の壁で、アイスクライミングが体験出来る夏沢鉱泉も、今は夏山を待っている静かな佇まいでした。
 オーレン小屋の冬期避難小屋も、冬の面影はなく、絨毯が敷かれコタツに電気炊飯器が湯気をあげていました。別荘のようでした。
 大西さんのお陰で、小屋では泊まりもしないのに歓待され、のんびりする事が出来ました。
 硫黄岳は強風で視界もきかないので、前回と同じ根石岳から夏沢峠に出る事にしました。季節が違えば、景色も違う顔を見せてくれるでしょう。
 雪を被っていた樹林帯も、うっそうとした緑におおわれていた。前回は箕冠山の分岐から先は凍って歩行困難だったが、今日も強風で飛ばされそうだ。その先にコマクサがたくさんあると言う。
 咲いていることに期待して、飛ばされそうな帽子を押さえ行ってみると、少し早いがたくさんのコマクサが群生していた。雫を付けた可愛いピンクの花が咲いていた。
 展望はないが頂上に行ってみる。イワカガミやイワウメが咲いていた。寒がる人もいて、低体温症が恐いので雨も強くなってきたので早々に下山。
 樹林帯に入ると風もなく、穏やかな歩きになる。景色は見えないが静かな時を刻む森の中。夏沢峠は小屋も静かで誰もいない様子だった。太陽発電や風車発電のエコエネルギーの装置があった。
 下りはあっという間にオーレン小屋に到着。小屋で昼食を広げていると、自宅の居間でくつろいでいる雰囲気です。
 駐車場までも時間があるので、のんびりゆっくりと歩き、樹林帯の中は苔生した絨毯で敷き詰められている様子は宮崎駿の世界。映画の場面のようでした。    (石川 とい記)          


【烏帽子岳・湯ノ丸山】
期 日 7月14日 晴 
パーティー 新井仁、七
コースタイム 地蔵峠5:15 烏帽子岳7:00 ~30 湯ノ丸山9:00~10:00 地蔵峠11:15

 朝、地蔵峠に着くと、広い駐車場には車が一台もない。天気もはっきりしないがまあ大丈夫だろう?
 湯ノ丸山に先に行くか烏帽子岳に先に行くか迷う所だが、歩き始めが楽な烏帽子岳に行くことにする。足元には数々の高山植物が咲いていて飽きることがない。
 ひと汗かき、稜線に登り詰めた烏帽子岳山頂からは360°の大展望だ。北アルプス、妙高、北信五岳、真っ正面には四阿山が印象的だ。いったん鞍部に下り、登り返すと広々とした湯ノ丸山山頂だ。展望は申し分ない。北峰に行き大休止をとる。
 噴煙を上げている浅間山の方向に山を降りる。途中、つつじ平の「レンゲツツジ」はほぼ終わっていた。まだ時間があるので懐古園に寄って帰る事にしよう。
           (新井 仁志記)


【白 山】  写真
期 日 7月20日~21日 晴後雨
パ-ティー L添田、矢島、伊比、小山コースタイム 金沢駅5:45~6:45 別当 出合8:55~9:15 甚之助避難小屋12:0 0~30 室堂センター15:00(泊)5:30  南竜山荘分岐6:30 別当出合9:00

 夜行バスで金沢駅で降り、またバスに乗り別当出合に入る。鳥居をくぐり、つり橋を渡り、砂防新道に入るとウバユリの花が咲いていた。
 前日は、雨だったそうだ。今日は朝から晴天に恵まれ、風も無く暑い。上から続々と人が下りてくる。中飯場も甚之助避難小屋も水があり冷たくておいしい。
 南竜荘分岐からは左の黒ボコ岩の道へ。すぐに花の山、白山にふさわしく多くの花々が、道の両側の斜面いっぱいに咲き誇っている。キヌガサソウ、サンカヨウ、イワカガミ、ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、キスゲ、ダイモンジソウ、一面の花畑。疲れた身体が一気に元気づいた。
 黒ボコ岩を通りすぎ、弥陀ヶ原からはすぐに室堂に入る。受付を済ませ、部屋に荷物をおきサブザックで御前峰に登る。途中、群生したクロユリ、イワギキョウがきれいに咲いている。
 山頂から残雪の翠ヶ池を眼下に見る。夕食の時間もあるので、同じ道を下る。たくさんの人が夕食に並び、味噌汁がおいしい。
 翌朝は嵐と雨でドラの音も自然観察会もなく、前日に頼んでいた弁当を小屋で食べる。
 雨と白いガスの中を下山する。今日はエコーラインを下りる。1ヶ所雪があり早春の花が咲いていた。途中、一度白いガスがあがり、天気が回復しそうになったが、すぐに黒い雲に変わった。最後まで雨具を取ることなく別当出合に着いた。
 一昨年、立山から見た白い白山に登れ、たくさんの花々に出会え、最高に幸せでした。  (添田 和子記)
  
       高速バス代  7,840円     白山登山クーポン 10,600円


【赤石岳】
期 日 7月20~21日 晴後曇 単独
コースタイム 椹島9:00 赤石小屋      13:30 赤石岳16:30 赤石避難小屋(泊)5:00 椹島8:45

 東海フォレストの送迎バスはほぼ満員。砂利道を1時間程揺られ椹島に着いた。夏空の広がる椹島は、ロッジや売店と立派な建物が並び、南アルプスの登山口でもあるので人も多い。
 赤石小屋までの大倉尾根は樹林帯で照らされず、涼しくて登り易い。4時間半で赤石小屋に到着。展望台からは赤石岳、荒川岳、後方に笊ヶ岳の素晴らしい景色が広がる。
 小屋の前のベンチには、縦走してきた人や、元気なおばさん達の声で賑やかです。富士見平に着く頃には、赤石岳に雲がかかり荒川岳の稜線にもガスが湧いて来た。
 灌木を抜け水場の沢を横切り、ザレたお花畑のジクザクの急登になる。空はすっかりガスってしまい稜線も見えない。風も出て来て寒くなる。雨具を着る。縦走路に出ると一層強くなる。視界も悪く、足元を見てひたすら登る。
 標高3,112mの赤石岳山頂に到着。
霧雨と強風でとてもいられない。1分も下ると霧の中から立派な造りの避難小屋が現れた。こんな天気には小屋はありがたい。管理人も感じが良く、冷えた身体にストーブが温かい。泊まり客は10名程。自炊で静かでゆったりと出来ました。
 0時頃外に出ると、風は収まったが依然ガスっている。3時になっても変わらず、満天の星の下の縦走は叶わず。明るくなっても視界は良くならない。荒川岳縦走は諦め、登った道を下山した。
 椹島まで来ると薄日が差すほどの天気、バスが来るまでのんびりとティタイムとする。 (小川 豊記)
 

蝶ヶ岳】  写真
期 日 8月3日  晴
パーティー L和田、小川、江黒、斉藤 く、平松、土岐松
コースタイム 三股6:00 蝶ヶ岳10:45~12:00 まめうち平13:50 三股15:00
    
足のむくみを押して蔵王、虎毛山と登ったが、ドクターストップで硬化性脂肪識炎と聞いた事のない病名がついて、二ヶ月程山は休み、やっと行ける事になった。
 トレーニングをしていないので、少々心配ですが、三股コースは初めてなので楽しみにしていました。梓川SAにて仮眠。三股の駐車場には他県ナンバーの車が多く、夏休みで混んでいます。
 三股で常念岳への道を右に見て樹林帯の中を進むと力水に出た。山の水は実にうまい。今年は雨が多いせいか水量豊富です。高度を上げ花を見かけるようになると大滝山への分岐、一面のお花畑に出ました。コバイケイソウ、シナノキンバイ、キバナシャクナゲ等が咲き、どの花も色鮮やかに歓迎してくれた。 
 足も軽く、ひと登りで蝶ヶ岳山頂に出ました。穂高連峰、槍ヶ岳の山並みが広がり、飽きる事のない眺めの中でゆっくり休む。三ヶ月前もここに座っていた事を思い出し、満足感を胸に往路を下山。
 これで山に復活できた?かな……。        (土岐 松雄記)


【乾徳山】
期 日 8月3日 曇
パーティー 柴崎、矢島、斉藤和、小山
コースタイム なし

 乾徳山はいろいろタメニナル良い山でした。が、散々でした。
 まぁ、自業自得なんですけれどね。母が逝ってから2ヶ月は今までの反動で、毎日グータラ、グータラしていたツケが悪夢の60キロ台となり、大股開きで岩角を踏み込んだ途端に、
 「アアァァァ… 」
足が攣ってしまったのです。以前にも何度かはありましたが、今日の様に長引いた事はなかったと思います。
 両足がダメになり、扇平から山頂までは経験したことのない辛さを感じながら、仲間に励まされ何とか山頂に立てた時は、深いため息が出て本当に安心しました。
 そんなわけで大幅に下山時間が遅れ、塩山に着いたときは食堂が1軒も開いていないので、ダイエットには良いかも知れませんが、空腹のまま家路に着きました。
 利尻山のトレーニングのためにこの山を選んだのに、大平牧場にショートカットをしてしまい、今の自分を痛いほど思い知った山行でした。
 焼け石に水かも知れないけれど、翌日から1時間のウォーキング始めました。    (斎藤 和子記)
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GSK412ー2009.07
【虎毛山】  写真
期 日 6月9日 曇後晴
パーティー L立田哲、き、斉藤秋、  土岐松、典、平松
コースタイム 登山口8:20 赤倉沢徒渉 点9:25 分岐10:50~11:00 虎毛山山 頂12:00~13:00 赤倉沢徒渉点14:10  登山口15:05

 昨日、登る予定であった和賀岳は雨雲が低く垂れ込めた雨空のため中止とした。本日晴れやかな空模様であれば躊躇なく登っているはずであったが、どうも今ひとつ怪しげという事で一気に秋田県に向かいました。
 私にとっては、初耳の虎毛山に登る事になったからです。リーダーは前から気になっていた山らしく、知る人ぞ知る山らしい。どうも山のネーミングが気になってしかたがない、どこからこの名前が付いたものか、六甲おろしでも聞こえてきそうなイメージです。
 この虎毛山は、湯沢市南東方向、栗駒山の西あり、和賀町から湯沢、仙秋 鬼首トンネルと108号線を南下してきました。
車3台程の駐車スペースのある登山口に到着すると、この頃にはすっかり天気も晴れ模様に変わっていました。
 早速出発です。赤倉沢徒渉点、昔は川を歩いて渡ったようですが、今は木の橋が架かっていて、看板も立派なのがありました。ここまでの道中、左手に沢がありそれに沿って歩くのですが、自分達の歩いてるすぐ側に水溜りがあり、そこにサンショウウオの白い卵が、勿論親もいました。その上には張り出した枝にモリアオガエルの卵があり、初めて見た事に感動です。
 気を良くしたところで、ここからの急登、頑張りどころです。ヒバやヒノキの群生地であり、大きな夫婦ヒノキの看板ある。この先もドウダンツツジが咲き誇ってなかなか飽きさせません。
 高度を上げるにつれ、高い樹木から背丈位の木に変わる頃には山頂の小屋が見えてきました。20人位泊まれる小屋の南側に回りこむと湿源と池塘が現れ、無数の蛙が迎えてくれました。
 まあるい形の山頂、湿原には木道が敷かれその周りにはチングルマ、ヒナザクラ、イワイチョウ、シヨウジョウバカマ、自然が一気に動きだした感じです。   空には蛙を狙って、トンビがゆっくりと旋回をしています。夕べのキャンプ場にはコウモリがいたり、とても自然に触れた山行となりました。(平松せつ子記)
     

  
【白神岳】  写真
期 日 6月15~16日 曇
パーティー L斉藤秋、く、和田、石川、 市川、平松、落合
コースタイム 登山口6:45 二股分岐7: 20 蟶山8:40 白神岳10:30~11:05 登 山口14:00

念願だった津軽、白神岳。秋田道をノンストップで8時間以上を走り、後半は101号線を日本海沿いに北上して 駐車場は最寄の五能線の駅「白神岳登山口駅」(以前は陸奥黒崎駅)を右折。
車止めは100台は駐車できる駐車場が整備されている。小屋からこの登山口までは舗装された林道を歩きます。以前はこの登山口脇まで車が入って来れたみたいです。
 登山口は標高200m。山頂は1,232m。標高差1,000mを超える登山は、決して楽ではない。かつては白神岳に登るためには、山頂に直登する二股コースしかなかったが、非常に険しく一般的でなかったため1983年、新たに蟶山コースを切り開き、いまではこのコースがメーンルートとなっている。
 以前はぬかるむ個所が多く、歩きにくかったが県が木道を設置し、歩きやすくなった。その後も、歩きにくい個所に階段を設置するなど整備が続けられている。
最後の水場に着き、急斜面から湧き出す湧水は白神の名水の一つ。 水場を過ぎると、急斜面が続く。標高が低いところではヒバ(ヒノキアスナロ)が多く立っている。次第にブナの森も深くなり、やっと白神山地らしい景観となる。
 更に進むと十二湖コース、白神岳コースの分岐点でもう少しで山頂。 見晴らしの良い主稜線登山道だが、一帯が厚い雲に覆われ視界が悪い。
 そして1985年に建てられた避難小屋に着いた。地元の有志が募金などをもとに建設したものだそうで、ログハウス風の3階建ての立派な物です。貸切で昼食にし体を休めた。
食後はザックをデポして、50m先の山頂に進む。白神岳は世界遺産白神山地の中で、向白神岳(1,250m)に次いで2番目に標高が高い山だ。登山道が整備されていること、山頂の東側が世界遺産に選定され、山頂から核心地域を一望できることから、白神山地のシンボル的な存在となっている。
天候に恵まれれば北に岩木山、南東には岩手山が眺望できるが、今日は無理。
 二股コースを下降予定でしたが、雨模様で危険のため来た道を戻る。下山開始するとすこし眺望が開け、日本海が望めます。下山は展望も無くひたすら下り予定を終えた。
夕食の買出しをして、 十二湖の麓にある最近出来た「アオーネ白神 十二湖」のリゾート宿泊施設の温泉施設で汗を流し、リフレッシュ村のログハウスで宿泊し、酒や肴で話が弾みました。
 8000円÷7人=1人約1,100円で泊ま れました。

2日目 晴
今日は十二湖巡りですが、私たちはその中にいるので数分で移動出来る。十二湖の名前については、湖沼の中央東端にある大崩山から見ると12の湖が見える説で、十二湖の誕生の原因については、宝永元年(1704)4月の大地震により大規模な山崩れが発生し、この堰止めにより湖が多数形成されたと言われています。 ハイキング開始し、鶏頭場の池、青池、沸壺の池などを周り王池、日暮の池などは車中から見て終わりにした。
 それからは、希望の多かった海岸の中にある「黄金崎不老ふ死温泉」の露天風呂に浸かり、日本海を眺め思いで作りが出来ました。夕日の時は更に絶景だと思います。
これから帰路方面ですが、能代に戻っても弘前に向かっても変わらないので、弘前城観光に決定し、車中歓声が上がる。
 101号線を日本海の綺麗な海岸と唄に出てくる「五能線」と平行に走りながら北上し、海を離れ岩木山を左に見ながら弘前に進むが、裾野しか見えず残念です。
 そして弘前城の近くにある、「ねぶた村」で太鼓や笛の実演を見たり体験し、前にある弘前城に移動した。
 私は前から弘前城は見たいと思っていたので、今回急に来られて夢のようで感激です。
 城自体はあまり大きくありませんが、堀の周りにある桜の木の大きさと、多さは他と違いますね。もっとゆっくりしたいのですが、なんせ600km以上と遠いので、黒石ICから帰途につきました。      (落合 治男記)



【未丈ヶ岳】  写真         
期 日 6月29日 晴
パーティー L益田、江黒、大西利、  和田、斉藤秋、く、石川、土岐典 (他1名、中田)
コースタイム 泣沢口5:00~45 鉄の橋6:20 974mピーク7:40~50 未丈ヶ岳 9:50~11:05 松ノ木ダオ12:18 泣沢口14:15
 
 道の駅「ゆのたに」で仮眠。奥只見シルバーライン湯の沢トンネル内で、車を止める。「ガラガラァー」コックを捻りシャッターを上げる。と同時に眩しい光が顔を差す。
 ヨッシ!と思わず心で叫んだ。それもそのはず未丈ヶ岳は今まで6~7回組まれたが雨の為に、悉く中止になってきた山だ。
 車を外に出し逸る気持ちを抑え、静かにシャターを降ろす。ぜんまい加工小屋のある広い平地に駐車。スパッツを着けてそれぞれ支度をして出発する。
 樹林帯を下り、4~5mほどあろうか?重厚なステンレス製の鎖を摑み、川岸に下る。幸いにここ数日雨が降らず水量が少ない。ちょと靴を濡らしたぐらいで徒渉する事が出来て助かった。
 川から急登し、一汗かいて鉄の橋を渡った所で一休みする。先へ進み少しづつ傾斜も増してきて、展望のきく尾根道になって来た。足元にはツバメオモト、マイズルソウ、イワハゼ背丈程のヤマツツジ、白く小さなコメツツジ?など。
 展望の良い974mのピークからの眺めは6年前に登った、顕著な荒沢岳。右横に中の岳、そして越後三山、主峰の駒ヶ岳がどっしりと構えている。
 八海山はこの位置からは駒の後ろで見えないが充分に満足。ここから一旦、70m程下ったろうか?松ノ木ダオから先も思っていたより花も多く、楽しませてくれた。イワカガミ、ウラジロヨウラク、タニウツギ、ゴゼンタチバナ等々、名前が解らない花もあった。
 山頂では石楠花も咲いていて、実に花が豊富な未丈ヶ岳である。早朝から歩いているので、早い昼食を笹を掻き分け
僅かに下った雪田の傍で燧ヶ岳、平ヶ岳等の山々を堪能をして往路を戻った。
 帰りがけに大湯温泉に立ち寄り、遠く長かった待望の未丈ヶ岳を踏破。今までの思いを汗と一緒に払拭したのは自分だけではないだろう。  (益田 義則記)



【石老山】  写真
期 日 7月6日 雨後曇
パーティー L大西曜、SL小山、益田、 遠藤、落合、添田、平松、矢島、伊比、 石井裕、鈴木、沼田、斉藤和、
コースタイム 登山口9:35 顕鏡寺10:1 5 石老山11:15~50 大明神展望台12 :45~55 渡し船乗場14:00

 「今度の月曜は山に行くから」とイトコに言うと「四十九日が済んでからがいいんじゃないの?」「いくら納骨を済ませたからと言って、2日後にもう山だなんて不謹慎じゃないか?」と言うのだ。私もちょっとは後ろめたい気もするが、長い間眠っていた体を目覚めさせ、劣化した脚力を試すにはグットタイミングな例会山行なので、何と言われようが心は動きません。
 「怪我なんかして近所の人に笑われないようにネ。じゃあ気を付けてネ」と電話は切れたのだが。言葉遣いは違っていたけれど、母と同じ事を言われたことが嬉しくて寂しかった。
 梅雨真っ只中なので天気は期待していなかったけれど、久しぶりの山行が雨具を着けて歩くには気が重かった。「中止になるかなぁ」と少し期待もしながら朝を迎えると、雨は止んでいた。
 さすがに車中ではハイカーの姿は見受けなかったが、高尾に着くと集団がいた。近づくと見馴れた顔が揃っていました。聞けば13名とか。会のHPを見ていたので10名以上の山行も珍しくないことは知っていましたが、雨の日でも盛況ですねぇ。
 バス待ちの合間にSLの指導で入念にストレッチをして体をほぐし、気合いの入ったLに誘導されてバスに乗り込んだ。
 傘だけでもよいくらいの雨足だが、ストックを突かなくては歩けない身には仕方なく雨具を着けて歩きだす。風もなく蒸し風呂に入っているようだ。
 『古の地層の礫岩が全山に露出し、苔むした巨大露岩がみごと』とガイドブックにはあるけれど、濡れた露岩の路は滑りやすくて気が抜けないし、杉木立の山路は風も通らず薄暗くて陰気くさい、藪蚊にも刺されて痒いし、頂上や大明神展望台からの眺めが人気の的、と言うが全く見えない。何ひとつ良いことのない山行なのに、1年11ヶ月も狭い我が家に閉じこもっていたから、体中で山の息吹を感じられることだけで嬉しくて、嬉しくて。おまけに「○○食べませんか?」「○○さんからの△△です。」とあっちからも、こっちからも声が掛かる。何と◎◎さんまでが「食べて下さい。」と手料理を差し出すのだ。いつも素材を生かした簡単料理しか口にしていないので、どれもこれも美味しく戴き、ご馳走さまでした。
 渡し船乗場に着くころにはすっかり雨も上がり、のんびり10分間の船旅気分を楽しみながら、復帰、初山行を無事に終えることが出来ました。
 またお世話になりますので、よろしくお願いしますね。次の次の次くらいの例会山行には私も何か手料理を勉強してきます。         (斉藤 和子記)
  

 相模湖駅下車。登校する帝京大の学生とバスに乗る時間が重なり、順番待ちで
す。そんな時間の合間に小山さんの指導でストレッチ体操。体がほぐれた気分です。

 生憎の小雨、梅雨時に咲くあじさいの花がまだ色濃く咲いていて心が和みます。
 石老山入口は一気に急な階段から始まり、途中顕鏡寺にて13名が無事に登山が出来ますようまとめてお願いして山路へ。
 うっそうとした立派な木立ちに巨大な岩肌がいくつも見られて見事なものでした。雨で足元が濡れ、連なる木の根っこや、ゴツゴツした無数の石や苔に滑らないよう慎重にひたすら歩く。
 いくつかのアップダウンをくり返す度に流れる汗と雨で、いつのまにか山頂に辿り着いた時はほっとする。相変わらず乳白色のベールで全く何も見えずとも、達成感で満足でした。
 雨の為、ゆっくりすることなく立ち食いでの昼食を済ませ下山への準備です。ストックを持っていなかった私にリーダーが一本貸してくれて、初めて持つ経験となりました。
 最初はおぼつかなかったが、すぐに慣れてくるまではそう時間が掛からなかった(すぐに購入しよう!)
 今まではがむしゃらに歩くだけで、このストックの件で初心に戻り便利なものは使うきっかけとなりました。下山路でずっと続いた緊張感は、鼠坂近くから乗った渡し船の中で、束の間のゆったりした時の流れに、疲れも吹っ飛んだような気がします。
 忘年山行以来、半年振りの山行でしたが私にとってはとても中身の濃い充実した一日でした。その後のお茶しながら反省会、雑談もまた楽しひととき。最後にもう一度ストレッチ体操で締め括りです。 (沼田 国枝記)
   
GSK412ー2009.07
【上州 武尊山】   写真
期 日 6月 1日 晴時々曇 
パーティー L小川、和田、江黒、益田、 佐藤仁、(他1名 中田)
コースタイム 裏見の滝7:45 沖武尊山11:40~12:20 剣ヶ峰13:30 裏見の滝16 :00

 明日の天気の回復を願い雨の中、関越道を飛ばし、新潟入りして湯之谷の道の駅でテントを張り仮眠。
 目覚めると天気予報が外れ、低い雲が山々を包み雨が降り続いている。改めてラジオの予報を聞くと、関東地方は回復しているとの事で、本来登る予定だった越後駒ヶ岳を早々にあきらめ、とにかく関東に戻る事にして、晴れを期待しつつ関越トンネルを抜けると、谷川岳には少々雲がかかっていたが、青空が広がっていた。谷川岳PKで話し合い「上州ホタカ」に決定。正直「上州ホタカ」って何という感じ。その上「百名山だよ」と言われ、余計混乱する。
 「ホタカ神社」側から登る事になり、裏見の滝の駐車場から歩き出す。
 神社のところで「武尊」の名前の由来の説明を読み納得する。武尊をホタカと読めなかった。帰ってきて百名山の本を読み、ホタカと読める人はあまりいないという事で安心した。
 林道を歩き始め40分、分岐に出て指導標で左手の手小屋避難小屋方面へ。小さな沢を何回か渡りながら新緑のきれいな静かな山をゆっくり歩く。知らず知らずに勾配がきつくなり、ブナの巨木も現れる。さらに勾配がきつくなると風景も変わり針葉樹になる。
 しばらくすると山菜が出始め、和田さんと江黒さんは山菜採りに夢中で、楽しそうだ。二人を残し尾根に出て分岐で二人を待つ。
 避難小屋は左手下に見えた。この辺りからかなり残雪が見え始め慎重に歩く事になる。
 突然岩場に出て、梯子、鎖、ロープの連続で、私はロープに摑まらず三点確保を心がけ、確実に登る事ができた。これも岩トレのおかげだと思う。
 難所を越え振り返ると素晴らしい景色が広がり、前を見ると山頂が見える。稜線を目指してゆっくり登っていく。ハイマツを抜けると視界が広がり山頂だ。360度の展望には驚きを隠せないくらい興奮した。
 広がる山々の美しさもそうだが、武尊山から剣ヶ峰へ向かう尾根の美しさは本当に素晴らしい。
 食事も終わり正面に見える剣ヶ峰めざし歩き出す。いきなりザレて歩きにくい急坂で始まり、残雪の広がる所まで一気に下る。そこから剣ヶ峰までは、石楠花や桜の花が咲き誇る眺めのいい稜線を登った下ったりと、とにかく楽しいコース。
分岐にザックを置き、剣ヶ峰に向かう。眺めは良かったが風が強いのですぐ下る。 
 ガイドブックにも書いてあったが、木の根が張りだし、段差も大きく滑りやす
い急坂が続く。その上残雪で滑り落ちたり、沢は増水していて恐怖心ばかり先立つ下りだ。傾斜が緩み分岐に出た時には頬が弛んだのが分かった。
 駐車場に戻り、裏見の滝を見に行ったが、裏側は崖が崩壊していて行く事ができませんでしたが、落差40mの滝は見事のひと言につきます。
 空を見上げれば夏空が広がっていた。今年の夏山はなぜか期待大です。          (佐藤 仁記)



【国師岳・金峰山・小川山】
期 日 6月8~9日 
パーティー L添田、SL小山、肥沼、 大西曜
コースタイム 大弛峠9:10 国師岳10:0 5 朝日岳12:30 金峰山13:55 金峰 山小屋14:20(泊)発4:20 大日岩6:50~ 7:15 大日小屋7:50 富士見小屋8:30 八丁平10:00 小川山12:10 金峰山荘 15:20

1日目 曇後雨
 早朝、塩山駅からタクシーを利用して峰越林道の曲がりくねった舗装道路を走る。一気に2300m地点まで到達出来る為、これらから2日間の長い行程を考えると、有り難い事だ。
 最近の不況もあってか、運転手さんも親切でハンドルさばきも観光説明も非常に親切で丁寧だ。その際の情報によると、塩山タクシーの宿泊所に無料で15~6名程泊まれるそうです。今後の山行に役立ちそうだ。
 車窓からは、若葉の中に石楠花のピンクが彩りを見せてくれて期待が高まる。
只、50年に一度と言う熊笹の枯れた風景は哀れであった。
 塩山からは1時間半程で、大弛峠に到
着。すでに駐車場には5台停まっている。 国師岳迄はザックを置き、ピストンする。立派な木の階段を登り、明るい樹林帯の中を歩いていると、雪が所々に残っている。1時間ほどで到着した国師岳の頂上は、開けてはいるが天気が曇空の為、展望は明瞭ではない。
 本日のメインは金峰山なので、下りは夢の庭園を経て早々に大弛峠に戻った。 登山届けを投函し、原生林の中をゆるく上下しながら西へ向かう。苔生した登山道は八ヶ岳を連想させる。ハイマツの茂る岩礫帯から登りつめ、朝日岳の頂上に立つ。目指す金峰山の五丈岩や付近の山々を見ながら小休止。
 そこからは、急降下してアップダウンを繰り返し新緑の尾根歩きを続ける。この辺りから、黄花石楠花が可憐な黄色の顔を見せ始めた。
 眼前に金峰山のシンボル、五丈岩が見えてきた。さすが奥秩父の名峰、威厳堂々の構えだ。大岩の乱雑に積み重なった上を歩くが、瑞牆山の方から雷が絶え間なく鳴り続ける。
 五丈岩をトライしたいリーダーと小山さんを急かして、急ピッチで金峰山小屋に駆け込んだが、それと同時に雨と霰が降ってきた。
 早速、明日の小川山のルートの事が心配だった為、詳しく小屋番さんから情報収集した。宿泊客は私達以外に単独行の男性2名。
 食事はナイフとフォークを使って、チキンソテーに美味しいジャガ芋の付け合
わせ。サラダにメロンのデザート。赤ワインもどうぞと言う事で、全員で乾杯した。家庭的な雰囲気で満足々。
 翌日の出発が早い為、羽毛蒲団の中で早々に眠りについた。 (大西 曜子記)

2日目 晴
 今日は小川山から廻目平に下るロングコースです。天気も晴れて、山頂までは20分もあれば登れるので、日の出が見られたら良いな~と思って早めに小屋を出発。朝日に照らされた五丈岩、目の前に見たかった所に立っている事に感謝する。
 富士山、南アルプス、八ヶ岳連峰、瑞牆山、そして今日登る小川山も良くみえる。砂払ノ頭、奥秩父の静かな山歩きだがアルペンムード漂う気持の良い歩きを楽しむ。
 安全な場所で、昨夜作って頂いたお昼のお弁当(大きなおいなりさん)を食べる。アズマ石楠花は今が盛りでとてもきれいに咲いていた。
 大日岩、昨日小屋の方から右は崩れていて通れないから左を下り過ぎない所でトラバースするようにとアドバイスをいただいた。所が手かがり足がかりが微妙で私達には無理と判断して、富士見小屋からヤナギ坂を廻って、八丁平に行くことにする。
 予定より、1時間半長く歩く事になるが、金峰山小屋泊なので時間と体力はある。安全第一です。
 ヤナギ坂では東面の瑞牆山の岩場と新緑が素晴らしく、足元はふかふかの苔でシラカバ、ダケカンバもあり、天鳥川の源流部地点で気持ちよく歩く。
 八丁平から小川山は、倒木が多く尾根も広いので赤テープを見落とさないように気を付けて歩く。金峰山荘への岐路からまもなく小川山山頂です。
 思ったより早く着く事が出来、皆で握手する。しかし山頂は樹林に囲まれて展望は得られない。地図、コンパスを確認して分岐に戻り、金峰山荘方面に下る。
 苔を敷き詰めた針葉樹林帯の長い下り。唐沢ノ滝分岐から、岩峰をみながらロープ、梯子、三点確保の登り下りの変化にとんでいるコースです。
 ミズナラやシラカバの新緑の中をゆっくりと下って行くと、西股沢の水音が聞こえてきました。廻目平のキャンプサイトにある、金峰山荘に着いた。
 今日一日、11時間の長い時間良く歩きました。この2日間でたくさんの事を学び、たくさんの喜びを頂き楽しかった。
           (小山加代子記)
塩山から大弛峠までタクシー 11000円
金峰山荘から信濃川上まで   6400円
金峰山小屋1泊2食付き    7300円



【御在所岳・伊吹山】  写真
期 日 6月8~9日 曇
パーティー L小川、和田、益田、村田、江黒、新井、斉藤く
コースタイム 湯ノ山温泉バス停8:30 朝陽台11:00 御在所岳11:40~12:20 藤内壁13:10 湯ノ山温泉バス停下  駐車場14:30 二日目 登山口6:00 伊吹山9:30

 西の山に登る機会はなかなかないので、楽しみに中央道、東名阪道と走り、御在所の登山口、湯の山温泉に着いた。
 御在所岳に登るコースはいくつかあるが、今日は一ノ谷新道をとる予定だった
がスカイラインが通行止めとなっていた。ロープウエィーの所から登る中道コ
ースにする。
 登山標識が不明瞭で、なかなか登山道に辿り着かなく皆も車も迷走?登山道も迷走?と相変わらずダジャレが飛び交う。今日は女性は私一人ですが、なかなか男性陣も賑やかです。
 やっと登山道を見つけたら、今朝早く出会った登山者に又逢った。この辺りをウロウロしていたらしく、もう疲れたのでロープウェイで登ると言っていました。それほど解りにくい所でした。
 しばらく登ると真っ白な花崗岩がゴロゴロした所に、巨大なまな板が2枚斜めに重なっているような形「おばれ岩」と言う。赤ちゃんが愛らしく背負われているように見える所から付けられたそうです。(巨大な赤ちゃん)
 地蔵岩といい、大きなテラス風の岩といい、奇岩、巨岩あり。展望も良く、目の前には鋭くとんがった山容の鎌ヶ岳がとってもいい山です。
 山上公園に出ると、ベニドウダン、サラサドウダンがきれいに咲いていました。残念ながらシロヤシオは終わっていました。
 ここから山頂までは、車道歩きで15分程で着いた。ここも広い公園でロープウェイ、リフトを利用してきた観光客がいて登山者はちょっとガッカリです。
 下りは国見峠へ。国見峠には小さなテント場もあった。ここから国見岳へは、30分。行きたい人、行きたくない人と別れたが登らず下る。ちょっと後ろ髪が引かれました。
 どんどん下ると、ガレ場もあり慎重に通る。対岸には鋭く切り立った藤内壁が見える。クライミング場だそうです。下ってくる途中で一人のクライマーに会いましたが、一人であの壁を登るのかと思うと恐いです。
 大きな岩がゴロゴロしている河原を下っていくと藤内小屋に着いた。数年前、大雨で壊れて修理中でした。大きな岩で押しつぶされたような所もあり、自然の恐ろしさを見せつけられたような感じでした。
 このまま川に沿って行けるらしいが、まだ整備されていないかもと、中道に出ようと巻きまた急な登りありでやっとロープウェイー乗り場の近くに出た。
           (斉藤くみ子記)
2日目 晴後曇
 2日目は鈴鹿の最高峰 御池岳に登る予定だったが、せっかくここまで来たのだから、伊吹山に登りたいとの声が出て、変更になった。
 ただ行程が長いので帰りの事を考慮し、小川、村田の両名が有料道路経由で、残りのメンバーはスキー場から登り、頂上で落ち合う事にした。
 6時に出発。すでに廃業、閉鎖となったスキー場のなだらかな斜面を、足元に咲く花たちを眺めながらゆっくり登っていく。
 ここ伊吹山は花の名所で、イブキの名を冠した花は30数種類もあるという。有名なのはイブキジャコウソウ、イブキトラノオ等。珍しい黄色の花は、後でここにしかないキバナノレンリンソウと分かった。
 3合目辺りから視界が開け、眼下に琵琶湖が見渡せた。想像以上に大きくまる
で海のようで、竹生島もはっきり見えた。
 木陰のない草原をオドリコウソウやフウロウ等の花に癒されながらひたすら登る。今日は薄曇りでありがたい。
 9合目を過ぎると山頂の一角で、先発パーティーが手を振っているのが見える。もう少しだ。
 登り着いた山頂はお土産物屋が建ち並び、まるで観光地のようで少々がっかりする。もっとも反対側の駐車場からは20分もあれば登れるので仕方ないか。有料道路代は3,000円もする。
 下山後、関ヶ原の古戦場と彦根城を見物してから帰路についた。   (和田 重雄記)



【月山・山スキー】   写真
期 日 6月8~9日  晴
パーティー 永松 他一名
コースタイム 6/9 志津野営場4:15 姥沢 4:30~5:10 四つ谷川下降地点6:2555 雪渓上部8:45~9:15 頂上台地10:00 大雪城上部10:30 引返し点(標高1800m)11:00 頂上台地12:20 姥沢13:50

 大雪城は月山南東面の雪原で、年によっては万年雪にもなるという。昨年7月ここを滑るために月山南麓の岩根沢林道をつめた。途中にある清川行人小屋に泊まり、月山を往復するつもりだったが、あいにく天気が悪く、林道の様子を確かめただけで、いつもの姥沢から頂上へスキーは持たずに登り、頂上小屋へ泊まった。
 今年は6月8~9日に再訪したが、また天気予報が思わしくなく、雪で林道が途中までしか入れない等もあり、今年もまた清川行人小屋へ行くことが出来なかった。
 初日は姥ヶ岳を往復。花はショウジョウバカマが少し咲いているだけだった。いつもの志津野営場にテントを張り、時間をかけて夕食をつくった。今日はソウメンをゆで、道の駅で買ったタケノコや野菜をゆでた。

 2日目 曇後晴れたり曇ったり、3時起床。スキー場の沢コースを登るが、ガスが取れない。晴れると思っていても濃いガスでは気後れし足も進まない。四つ谷川に下るところでしばし待つ。
 まさに霧が晴れるように一気に月山の全容が現れ、いつもはシールをはがして滑り込む斜面をシールのまま下り、牛首に向かって登る。
 雪渓の端からスキーを担ぎスキー靴のまま登る。ミヤマキンバイやハクサンイチゲが出てくるが、いつもよりは少ないようだ。頂上でも花はまだこれからのようだ。
 山頂にはまだ雪が斜面になっていてそこまで行けばずっとスキーが使えるが、時間が惜しいので山頂には行かず、胎内岩へ下る。
 胎内岩の下でスキーを着けて滑り出す。15~20度位の緩斜面が延々と続き、シボ(雨による縦溝)も無く快適そのものだ。時々ガスるので、旗を立てながら少しづつ下る。
 いつまでも滑り続けたいところだが時間も無いので標高1800m位で今回は終了。シールで登り返し、担ぎ直して四つ谷川の斜面を下りスキー場へ。
 大雪城の1/3も滑ることができなかったが、つづきは又のお楽しみに。来年か来月になるか?   ( 永松康雄記)



【妙高山】   写真
期 日 6月15日 晴
パーティー L小川、村田、大西利、江黒
コースタイム 燕温泉6:10 天狗平9:05  妙高山11:40~12:10  長助池13:30  黄金清水14:30  燕温泉16:08

 例会山行の丹沢・沢登りは天気予報が悪いので中止にしました。日本海側は天気が良さそうなので、妙高山に行ってきました。
 河原の湯から登山道になり、サンカヨウやシラネアオイ、天狗平ではキヌガサ草やツバメオモトなども見られた。やがてクサリ場となり快適に岩場を登り妙高山に着いた。
 火打山や焼山は手が届くくらいハッキリと見られ、遠くに北アルプスは少し雲がかかっているがよく見えた。反面東側は雲がわき何も見えない。山頂でゆっくり昼食にし下山にかかった。
 燕新道を50分下ったが、道は少しずつ登りになり、どうやら黒沢の道に入ったと感じた。目の下には長助池が見える。分岐が分からず少し戻って、雪渓を下ると赤テープがあり、皆で手分けして道を探した。残雪期の山は難しい。
 なんとか長助池に着くとハクサンコザクラの群落。とても良い所だった。大倉池は水芭蕉がびっしり咲いていた。妙高山は花がいっぱいでいい山です。
 黄金清水まできてホッとして飲む水はうまかった。
 あとはネマガリダケとウドを採りながら燕温泉に着いた。 (江黒 支朗記)
   

    
【日光・高山】  写真
期 日 6月16日  曇時々晴
パーティー 永松他一名
コースタイム 滝上駐車場9:00~30高山11:00~10 無名峠11:55~12:00 中禅寺湖畔12:40 千手ヶ浜13:10~14 :00 滝上駐車場15:30

 竜頭の滝、滝上の駐車場から犬(リュウ)を連れて歩き出すと、唐松林はエゾハルゼミ?の大合唱だった。鹿除けのゲートを開けて明るい森を歩き始める。日光の森はどこも下生えの笹が低く、明るく気持ちの良い森が多い。
 高山の頂上には1時間半位で着いた。天気があまり良くないのでおにぎりを食べ、すぐに下りはじめる。案外急な下りを終えると無名峠と呼ばれる鞍部に着く。ここから南の中禅寺湖方面へ緩い道を下って行く。湖に近づくにつれてカツラやミズナラの大木が増え、好ましい風景になる。
 ここまで全く人に会わなかったが、湖岸の道にはハイカーが歩き、砂浜では休憩してる人もいた。千手ヶ浜までは歩きやすい道を20分位だ。
 カミさんの案内で目指すクリンソウを見に進んで行くが、人が一杯。まるで観光地だった。千手ヶ浜は子供が小さい頃良く訪れた所で、静かな浜辺という印象を持っていたが、もう20年もたてば変貌も仕方がないのか。以前はキャンプ場と日光の仙人と呼ばれた伊藤乙次郎さんの家位しかなかったが、ご子息がクリンソウを守っているという。
 千手ヶ浜からはもと来た北岸の道を菖蒲ヶ浜へ戻る。団体のグループが多いが、天気が悪くなりそうなので、先に行かせて貰い、急ぎ足で菖蒲ヶ浜へ。菖蒲ヶ浜も子供と何度もキャンプをした所で、立ち寄りたいが、今にも降り出しそうなのでパスをして竜頭の滝駐車場へ急いだ。           ( 永松 康雄記)

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GSK411ー2009.06
【大岳山】   写真
期 日 5月11日 晴
パーティー L平松、土岐典、大西曜、 市川、佐藤仁、小山
コースタイム 奥多摩駅8:15 鋸山10:45 ~11:00 大岳山12:20~50 御岳山14:00  日の出山14:50 つるつる温泉16:00

 奥多摩駅で下車、昭和橋を渡って鋸尾根コースの登山者は私達6人だけだった。愛宕神社への急な石段を登って、境内で今日の安全登山をお願いして出発する。
登計峠からはきれいに手入れされた尾根を登りきると、明るく開けた天聖神社のお社があり、本仁田山方面の眺めがよい。梯子、岩稜の急な登りと変化があり楽しい。展望がない鋸山に着いて奥多摩主脈縦走路のいくつかのピークを越える。
 御前山方面、馬頭刈尾根コース、海沢探勝路コースへの分岐を確認する。三頭山、御前山、大岳山、三山の中で一番人気とあって大岳山頂は小学生の遠足でいっぱいだったが、すぐに下山して行ったので一変、静かなベストポジションでお昼を食べる。
 御岳神社の随神社前で豆まきがあり、幸福の豆を皆で頂き、お土産屋さんの立ち並ぶ間を抜けて日の出山に向かう。
 この辺りはツツジが満開でゆったりと歩く。日の出山の山頂は展望があまりよくなかったが、最後に冷たくしたフルーツを頂き美味しかったです。
 新緑と花は最高の季節で、ウグイスの声も聞くこともでき、一期一会の自然との出会いを大切にしたいと思います。
 初リーダーはメンバーを気遣いながら共に歩き、声を掛け合いコースタイムより早めに着くことが出来、ゆっくりと温泉に入る事が出来ました。(小山加代子記)
           

【志津倉山・高森山】    写真
期 日 5月11~12日 曇
パーティー L立田哲、き、斉藤秋、く、 益田、細島
コースタイム 志津倉登山口8:20 三本 松10:40 志津倉山11:20~12:10 登山 口14:15 高森山登山口7:30 山の神  8:00 高森山9:15~40 登山口11:15

半年振りの山行だ! 私的事情で山歩祭以来の山。会報で標高も時間もそれ程でも無いので、大丈夫だろうと思い、参加したが、後で思い知らされる事になる。
 天気予報から、初日志津倉山、2日目高森山に予定。登山口に車を置き出発。 沢沿いを2~30分も行くと、考えが甘かった事を実感させられる。山開き前で、ルートは倒木も多く荒れた所が多い。コースタイムも短いので楽かと思っていたが、立田さんが「会津・新潟の山はジグザグの登山道ではなく、直登が多い」と言われ納得。
 しばらく行くと、目の前に巨大スラブの雨乞岩が。さらに急登を詰めると屏風岩の横に出た。風が気持ち良い。途中、不明瞭な所もあったが、鎖、ロープを頼りに頂上に着く。天気も良く遠くに残雪の山々を見る事が出来た。
 立田さん特製のソーメンをご馳走になり、ランチタイムもゆっくり取り下山開始。足下に注意しながら見事なブナ林の中を、朝出た登山口に無事到着。今日の宿泊地、沼沢湖キャンプ場へ。
 二日目は、前日と違い朝から雲が多く今にも降り出しそうな空模様。「昼まで降るな!」と祈り、早めに朝食を済ませ高森山へ。
 この山も初めは、さ程でもなく30分位で山の神の尾根に取り付く。ここからは、急登、ヤセ尾根と緊張させられる。
 眼下には、昨日泊まった沼沢湖が美しい。何度かの急登で頂上に。雨も途中パラッと来たが薄日も差し始めてきた。
 小休止の後下山。あえいだ急登も下りは楽々。足下に注意しながら、登山口に到着。2日間で1パーティに出会っただけの貸し切りの山でした。久し振りでしたが、温泉あり、山菜あり、テント泊ありで十二分に楽しんだ山行でした。             (細島 昭一記)


【青麻山・熊野岳】  写真
期 日 5月18~19日
パーティー L斎藤秋、く、立田哲、き、 村田、和田、林、矢島、肥沼、落合、 市川、平松、土岐松、典、鈴木
コースタイム 2日目 刈田岳駐車場7:0 0 熊野岳8:30 地蔵岳9:20 刈田岳11:55
 駐車場12:10

 1日目 曇後晴
 先月に続き今回で2回目のテント泊です。部屋中に山の物を広げて、悩みながら入れたり出したりのパッキング。以前は主人がよくやっていた光景です。今回は初めて買ったばかりのバーナーも入れました。(結果的には使わないで終わりました)
 一人一人の人達にお世話になりながら、自分ながらに行動範囲が広まったような気がします。仮眠場所が強風の為、古関PKの食堂の中になった。夜が明けても風が収まらず車の中で待機となるが、車が揺れるほど凄い風です。
雁戸山登山口まで行くが、やはり立っていられない程の風、それに雲行きも怪しい。しばらく様子を見ていたが、山は変更になりました。
 青麻山に決まり、車である程度まで登り電波塔下に駐車。ジェットコースターのようにいきなり急降下から歩き始めた。青空で風もなくすがすがしい新緑の中をひたすら登り続け、一時間ほどで頂上。広々として展望も良い。ツツジやシロヤシロも咲いていました。昼食を済ませ同じ道を下り、遠刈田温泉で汗を流しキャンプ場へ。広大な森の中、キャンプ場に居るのは私達だけ。15名の大宴会?となりました。    (鈴木キミエ記)
 2日目 晴
 刈田岳駐車場に着くと、昨日程ではないが今日も風が強い。雨具の上下を着込み、フードの紐をしっかり締めて出発。
 右下に蔵王のシンボルであるお釜を眺めつつ、もうわずかになった雪渓を渡ると蔵王の最高峰、熊野岳の山頂だ。
山頂の避難小屋の中に大キジをうったバカ者がいた。まったくバチあたりめ。
 山頂からの展望は春霞の向こうにまだ
残雪をたっぷり残した飯豊や朝日の山並み望む事ができた。月山も指呼の距離だ。
 昨日登る予定だった双耳峰の雁戸山を右に見て、地蔵岳からゴンドラの駅まで下り、懐かしい赤い帽子を被った地蔵さんを見て帰路についた。 (和田 重雄記)


【不老山】   写真
期 日 6月1日 曇後雨
パーティー L添田、土岐松、典、村田、 林、小山、矢島、大西曜、鈴木、石井裕
コースタイム 明神峠9:25 樹下の二人 12:10~13:20 不老山14:00 駿河小山17: 00

 天気予報では晴マーク、家を出たときは曇天で肌寒く、今日の山行が思いやられます。
 駿河小山で大型タクシー(10名)で一路明神峠へ。6月1日は鮎の解禁日、酒匂川に釣り人が大勢立ち込んでいるのが見えました。
 峠に登ると、富士スピードウエイ、ゴルフ場、富士霊園は指呼の間に見えたが、あいにく富士山は雲の中でした。
 ホトトギスの鳴き声を聞きながら、とても歩きやすい樹林帯の道を、サンショウバラを探しながらゆっくりと歩きます。分布範囲は狭く富士や箱根周辺に咲き、西丹沢の不老山では5月下旬から6月上旬に見ることが出来ます。直径5~7cmの淡紅色の花ですが、わずかに甘い匂いがします。
 峰坂峠辺りから雨が降り出して来ました。すすきの広がる樹下の二人(別名蘇峰台と言う)富徳蘇峰氏とその婦人が訪ねたと言う由来の場所は、サンショウバラが咲いているので、カメラで花を写している人がたくさんいました。
 不老山へ向かう時は雷をともなった本降りになり不気味な感じでしたが、下る頃には雨も上がり青空が見えてきました。
毎度の事ながら、1時間以上の林道歩き。駿河小山の駅が見えているのに橋が無いため、コの字型に歩かなければならない不便さを感じます。
 帰りはいつも立ち寄る新松田で、アジフライの美味しい店で夕食をします。今日は5人分のごはんが無いとの事で、一人半分づつでお願いして食べました。
 昔ラーメンと半ライスと言う言葉を思い出します。不老山は、とても歩きやすい山で筋肉痛もありませんでした。
 今回行けなかった人は、是非来年サンショウバラに逢いに行って下さい。
          (石井 裕子記)
GSK411ー2009.06
【大丹波川・真名井沢
期 日 5月 4日 晴  単独 
コースタイム 真名井沢入渓8:00 登山 道10:40 真名井沢の頭11:00 川苔山  11:30 上日向14:20

 川井駅を過ぎ、大丹波マス釣り場を上日向から林道に入り、とりごや橋に着く。
 沢登りは人に会うことはまずない。気を引き締め渓流シューズで入渓する。しばらくワサビ田の仕事道を利用しながら進むと、やっとF1(5m)の魚止めの滝が現れる。右壁を直登。F5(5m)と続き、その後も2~3mの小滝が連続し、小さなゴルジュもある。皆登れ、人気がある沢だと分かる。
 5月ともなると、新緑を渡ってくる風と水の冷たさが気持ちいい。
 F3(10m)のぬめった滝は無理せず左側を巻く。源流は三俣になり、左へとルートをとる。
 いつものことだが沢から離れての最後の詰めがけっこう疲れる。
ヤブこぎはなく、木に摑りながらザレた急斜面を登る。木の間越しに明るい空が見えると稜線も近い。
 やがて赤杭尾根に出た。沢を詰めたあとの登山道は特にありがたさを感じる。少し登ると真名井沢の頭に到着。下りは真名井北稜が面白そうだが、今日はせっかくなので川苔山まで足を延ばす。山頂は祝日なので人がいっぱいでした。
 下山は昔忘年山行をやった獅子口小屋跡を経由して、奥茶屋より上日向に下った。今回の単独行も無事に帰路につくことができた。      (小川 豊記)
 

【蝶ヶ岳】   写真
期 日 5月4~5日 曇
パーティー L土岐松、典
コースタイム 上高地6:10 徳沢7:45
 蝶ヶ岳13:00 蝶ヶ岳ヒュッテ13:10 (泊)5:10 蝶槍6:30~50 横尾9:00  徳沢10:00~20 上高地11:30

 天気予報は良くない。河童橋からは高曇りの中、穂高はよく見え気分良く出発。明神を過ぎカラフルなテントが並ぶ徳沢
に着く。徳沢から雪の情報だが雪は無く、長塀山登山口から30分、やっと雪道になった。樹林帯の急登が続きアイゼンを着ける。連休中で大勢の下山者とすれ違う。
 長塀山頂も分からず通過、ようやく尾根へ出た。穂高連峰の迫力ある姿がドカッと広がった絶好の場所で30分休む。
蝶ヶ岳ヒュッテもすぐそこだ。
 蝶ヶ岳山頂を踏んでヒュッテ着。夕食まで、冥想の丘で展望を楽しむが寒さは感じない。今日の宿泊者は120~30名、ゆったり熟睡出来ました。
 翌朝、穂高は雲の中だが風は穏やか蝶槍へ向う。横尾への分岐で雲が流れ、青空の下に穂高、槍が真っ白に輝いて広がった。幸運に感謝しながら蝶槍から分岐へ戻り、アイゼンを着けて下り続ける。
 横尾にも雪は無く、大勢の人達が休んでいます。梓川の河原の中を歩き徳沢へ。テントも少なくなり、下山者の行列が続いて連休の終わりを感じます。
 河童橋、梓川沿いはツァー客等で大混雑。上高地温泉ホテルで時間をつぶし、16時発の「さわやか信州号」へ乗り込む。渋滞覚悟のバスはスイスイ走り新宿へ。
・梓川沿いのトイレは綺麗に変っていた。
・蝶ヶ岳ヒュッテ2食付9,000円
・徳本峠小屋は建て替えのため7月31日 まで休業です。  (土岐 松雄記)
      
       
【雲取山】  写真
期 日 5月18~19日 晴 単独
コースタイム 鴨沢9:30 雲取山14:30 雲取山荘14:50(泊)5:30 鷹ノ巣山9:00 奥多摩駅12:30

 1月に歩いた鷹ノ巣山と、石尾根をもう一度新緑の時期に歩きたいと思っていた。4月の集会で個人山行をした大西曜子さんの雲取山の報告を聞き、雲取山と石尾根縦走を決意した。
 立川駅で奥多摩行きの電車を待っていると、江黒さんと出会い奥多摩駅まで一緒に行く。西鴨沢行きのバスは平日にもかかわらず登山者で大混雑。半数は小河内神社で降りて三頭山へ向かうみたいだ。残りは鴨沢で降り雲取山へ。
 私を含め単独者は3人。後はグループなので単独者の3人はさっさと登山口へ。ブナ坂の十字路までの3時間半は水分補給休憩のみで一気に歩く。
 展望の開けた瞬間、南アルプスの山々が目に飛び込んで来た。展望を楽しみながら昼食を摂る。頂上までは楽しみながらゆっくりと登っていく。単独の方達とは少しずつ距離が開いていて、避難小屋に着いた時初めて話をした。
 私は山荘、一人は避難小屋、一人はテント。それぞれ写真を写し合い山頂で別れる。私は一気に降りて山荘へ。一番乗りだった。
 宿泊の手続きをしている時、山歩会で加入している日本山岳協会共済会のカードを提出すると千円の割引があることが判明。浮いた千円で明日の弁当をお願いした。山荘は団体を含め30人位、当然相部屋。私以上にお酒好きな方と相部屋、うんちくには参った。
 小屋の周りでも夕焼けと日の出が楽しめた。日の出前の月と木星と金星の天体ショーにも終始感激。
 5時に起床、5時半には出発し、まき道は通らずもう一度山頂へ。想像以上の景色に興奮状態。雄大な富士山。南アルプスの山々がはっきり見え、鷹ノ巣山へ行くまで隠れる事なく楽しめた。
 七ッ石山では小鳥が寄ってきて仕草に魅了された。誰も居ない静かな鷹ノ巣山の山頂で、さっそく弁当を広げ舌鼓。展望も素晴らしいので旨さも倍!
 石尾根の新緑を楽しみながら、誰ともすれ違う事もなく色々な鳥の啼き声に耳を傾けながらマイペースでゆっくり下る。この尾根は奥多摩側から登ってくる
には、相当体力がいると思う。

 鷹ノ巣山までの地図上のコースタイムで6時間位掛かる。いつかは私もチャレンジしたいと思いながら歩いていると、林道に出てから奥多摩駅方向の指導標を見逃してしまった。うっかりミスもあったが引き返し無事に奥多摩駅へ着く。       (佐藤 仁記)


【有間山】
期 日 5月18日 晴 単独
コースタイム 名郷8:40 鳥首峠9:50  有間山11:30 日向沢の峰12:50 踊平 13:50 上日向15:45
 
 奥武蔵と奥多摩の2枚の地図を持って出掛けた。名郷でバスを降り妻坂峠への道を右に見て、林道終点の石灰採掘工場の横から登り始める。
 一汗かいた頃、縦走の起点となる鳥首峠に着く。遠くには両神山が望めた。明るい新緑の縦走路は本当に気持ちがいい。有間山はなんてことはない山頂だ。
 ここを過ぎて仁田山手前に林道が横切っていて、「有間峠」という標識が立っていたが登山道への入口は解りづらい。そしてこの辺りは夏場はヤブカがうるさいだろう。三ッドッケや蕎麦粒山が近づいて来たら、長沢背稜からの道にとゆっくりと出ると日向沢の峰だ。
 下りは踊平から大丹波川沿いにとる。下り口は急で暗い感じだがなかなか好ましい道だ。平らになると獅子口小屋跡だ。小屋があった当時は知らないが雰囲気のあるいい所だ。
 飽きるほど沢沿いの道を下り上日向に着いた。今日はバスに乗ることにした。           (新井 仁志記)


【滝子山・寂惝尾根~浜立尾根】
期 日 5月19日 曇 単独
コースタイム 笹子駅9:10 寂惝、浜立 尾根分岐12:40~13:05 道証地蔵14:40 笹子駅15:35

 電車に乗り遅れて、笹子駅に9時頃着きました。(腕時計の時間が遅れていたのを知らなかった)最初は早足で寂惝尾根に入り、送電線の鉄塔まで来て休んでいると、すぐ男性と女性の単独の人が続けて追い抜いて行ったのです。
 登りのペースが自分は遅いので、ここで少し時間を取って前に行った人達に追いつかない登り方にして、静かな登山を楽しもうと思いました。
 標高約1,000mから上では、赤い山ツツジが沢山咲いていて予定時間より早いので、超ゆっくりペースで歩いては止まりをしながら、花と景色を眺めながら歩きました。(こんな歩き方もたまにする事は、もし疲れている人や、リハビリの人との歩きでも合わせる事ができるので、馴染んで楽しく歩けるからです)
 天候も曇り時々晴れで、急激な雲の流れの変化も少なく予報より晴れ間が多いのですが、風が強くなりそうな雲が見られます。
 上部の岩稜地帯では、今が一番見ごろになったイワカガミの花が群生していて、その脇の所は富士山がよく見え、前に松の大木もあり絵でも描きたくなる風景です。ここからトラバースぎみに分岐になり、頂上に行こうとしたのですが、人の歓声が聞こえたので今日は1人を楽しむ山行なので行かない事にして、分岐の西脇の頂(4畳半ぐらいの草つき)で昼食にしました。 
 ここでラーメンを作り富士山を眺めながらゆっくりと食べました。さてこれから一般のガイドブックと地図に無い浜立尾根を下りて行くのですが、ある旅行社の登山教室のツアーにも使われているコースなので、多くの人が入っています。
 途中でのヤブコギや、道が不明瞭の所があるといわれるルートです。浜立山まではツツジの小枝が道を塞いでいますが、軽いヤブコギで苦にせず下って行けます。(ヤブコギはちょっとしたタラノ芽や根曲がり竹などの山菜採りの方が大変です)
 右側はカラマツ林で、左側にはツツジなどの雑木林が続く尾根。道もちゃんとついています。浜立山を過ぎ、ちょっと西に向かって降りて行くと、小枝を使って通行止めの印があり、左手の先の枝に赤いテープが巻いてあります。
 ここがこのコースで一番間違えやすい所で、資料とネットの画像などで調べ覚えて来た箇所です。ここで南西に延びる尾根に変え下ります。急坂で遠くの視界も無いですが、乾いていたので歩きやすい。下草も無い樹林帯の道で、横風も吹いて来て寒くなりジャンパーを着て、一気に走る様に下って行き、鉄塔の前で登山道に出ました。
 道証地蔵からスミ沢に入ってすぐに鉄塔がある所です。あっけなく下ってしまった感じでした。そのかわり林道歩きで
はスピードがでませんでした。
 予定通り4時までに駅に帰り、全然山菜が無い尾根だったので、夕飯は庭で採った大量の三つ葉山菜?うどんになりました。        (杉山 栄一記)


【会津駒ヶ岳・駒止湿原】  写真
期 日 5月18~19日 
パーティー L永松、益田、他1名
コースタイム 駒止湿原9:30~10:50     御池12:30 上田代13:25~14:25 御池15: 20 檜枝岐17:00(泊)4:35 滝沢登山5:30 シートラーゲン地点7:35 会津駒ヶ岳10 :10~50 中門岳11:30 会津駒ヶ岳12:35~ 13:00 滝沢登山口15:10 

1日目 快晴
 5月恒例の会津駒ヶ岳。益田さんといつものHさんとで駒の小屋に泊まり、三岩岳へ回ろうと目論んでいたが、「夜行はきつい、初日は天気が悪そうだ」と朝発ち、檜枝岐泊まりにトーンダウンした。
 そうなれば急ぐことはないので、西那須野から尾頭、山王トンネルを抜け、尾瀬にはもう一つ中山トンネルを越えるのだが、迂回してその北の駒止湿原に行くことにした。
 旧道は車が入れるかどうか不明だったが、昨日山開きで開通とのこと。ラッキーだった。昨年の6月はワタスゲが見事だったが、今年はまず芽吹きの新緑に目を奪われた。快晴の青空をバックにした新緑の淡い緑が何とも言えない愉しさだ。
 水芭蕉はまだ小さく、可愛らしい。ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、ワタスゲの花。オオカメノキの花がこんなに綺麗だったとは。アオジやキビタキの囀りものどかで気持ちがよい。
 1時間ほど散策した後、駒止峠の旧道を下り、檜枝岐は通過して、尾瀬御池へ。
 御池田代の奥から雪があったので、クロカンのスキーを履いて上田代へ登る。ここも一昨年の5月に来ているが、御池付近は案外雪が多いものの、上田代では既に木道が出ていて、雪を拾わないと進めなかった。
 ここからは平ヶ岳が間近に望まれ、雪が無いと入ることが出来ない所で遅い昼食を食べる。
 檜枝岐への途中、ブナ平の下にあるモーカケの滝に立ち寄る。ここでもコガラやキビタキの囀りが近く、シャクナゲやツツジなどが綺麗に咲いていた。
 檜枝岐の役場の裏のJA売店で食材を仕入れアルザ(村営温泉+プール)の前のキャンプ場へ。ここは2年前にも泊まった。気持ちが良いキャンプ場だ。
 益田さんは愛用のフライパンで肉野菜炒めを。Hさんは前日自分で作った肉ジャガを。私はそばを茹でてそれぞれ振るまい合った。
 夕食後、それでは温泉でもと、ふくれた腹と酒でフラフラと道路を渡りアルザヘ行くが、残念ながら7時で終わってしまっていた。せっかくタダ券をキャンプ場の方から貸して貰ったが、一日分損をしてしまった。
  明日は2時起きの予定でいたが、雪が少なく車が登山口まで入れるので、30分おまけして2時半起床とし、早めにお休みとする。
 PS.2時半に起きられたかどうか、多分益田さんは書かないと思うので、ちょっとお節介を。2時半には起きられませんでした! 3時20分起床でした。  (永松 康雄記)

2日目 晴
 3時半起床。あたりはまだ暗いがテントから這いだし永松氏の作った煮込みう

どんで腹拵えをし、滝沢登山口に向かう。
 実に19年ぶり、今回で3度目の会津駒ヶ岳である。
 初めて登った昭和63年には、傾斜の強い取付点の梯子を両手でしっかり摑まないと登れなかった。しかし今は百名山と言う事で人気もあり、傾斜もゆるい立派な木製の階段になり、手を使わずとも安全に上がれるので有り難い。
 のっけから急登だが、新緑の森の中「ツッピーツッピー」「ピィーツーピィーツ」とシジュウカラ、ヒガラ。「チョチョビー」のセンダイムシクイ等の囀りが優しく心地よい。時折、緑を渡る風とカッコーが背中の荷を軽くしてくれた。
 1600m付近でシールを装着。下山の時、登山道に出るポイントにテープを付け軽快に進む。傾斜も緩くなり、樹間から燧ヶ岳を見ながらの登高、贅沢なロケーションに感謝する。
 青空と白い絨毯の駒ヶ岳山頂の傍で軽食を摂り、この先2.2キロ北にゆるやかに延びている中門岳へ稜線漫歩。そして初めて中門岳の山頂に立てて大満足。
 展望は北に会津朝日、西に未丈ヶ岳、越後三山、平ヶ岳、至仏山、男体山、日光白根山、充分眺望を楽しむ。
 再び会津駒ヶ岳に戻り、シールを剥がして滑走開始。コースを外さぬようポイント地点まで、それぞれシュプールを描き「森の温泉館アルザ」で汗を流し2日間の楽しい山行を終了。
           (益田 義則記)

◎シートラーゲンとはスキーを担ぐと言う意味。ちなみに今回の山行ではスキーを担いで来て履いた地点と解釈。


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GSK410ー2009.05
【大菩薩 丹波道】   写真
期 日 4月13日  晴
パーティー L新井、和田、江黒、益田、 大西利、市川、佐藤仁、村田、土岐  典、松、鈴木、落合
コースタイム 駐車場8:50 福ちゃん荘  11:00 大菩薩嶺12:15 雷岩12:20~13:10 大菩薩峠13:30 丹波17:50
 
 塩山からタクシーに乗る。窓からは、ピンクの絨毯のように桃が満開。綺麗でした。
 17日まで冬期閉鎖のため下の駐車場までです。駐車場から歩き始め、樹林帯の中を歩いて長兵衛ロッジまで1時間30分の行程で進む。この時間が当初の予定よりオーバータイムなので、丹波まで9時間になり思案したが、最終バスに乗ることにし、予定どうり丹波までとした。
 木漏れ日の中、緩い傾斜を歩き長兵衛ロッジに着き一本。更に進みタイムどおり25分で福ちゃん荘に到着。
「2002.9.12 皇太子様 雅子様 御休憩所」の木札が掲げられている。ここからは大菩薩峠の綺麗な稜線が見える。しかし稜線まで急坂になので気合を入れて登ると、一気に眺望が開けて来て雷岩(分岐)に着く。凍った雪が残る嶺までピストン。大菩薩嶺(2,058m)三角点に到達。視界は樹木に阻まれゼロ。
 すぐに雷岩に戻り昼食をとりがら展望を楽しむ。富士山、南アルプス、八ヶ岳などは見えないが、奥多摩三山など近くは見えた。
 それに昨日から報道されている棚横手山の山火事のため、多くの消防のヘリが上日川ダム(大菩薩湖)からバッケットで水を汲み消化に向かっていました。
 さぁ、次は大菩薩峠を目指し、稜線歩きだ。まず向かうのは目の前に見える岩場「親不知ノ頭」である。少し下ったところが、賽ノ河原と呼ばれるところで、岩屑が堆積している。
明治時代の初め頃まではここが実際の大菩薩峠だったそうだが、遭難する人が多く、現在の峠に道が付け替えられたそうだ。ここには避難小屋が建っていた。
 登り返すと眼下に大菩薩峠に建つ介山荘が見えてきます。峠のすぐ手前に、中里介山「大菩薩峠」文学碑が建っています。標高1,897mの峠で少し休憩をとる。そしてこれより丹波までの長い下りに向かう。
 少し下ると石畳の道があり、その昔、江戸、甲府の山村間の生活道路? わらじ履きが似合いそうな大菩薩 丹波道。なんと歩き易い道だ。
そしてフルコンバ(フルコンバ小屋跡)ここから丹波村と小菅村に分かれる最初の分岐、眺望が良い。
 更にノーメダワ、追分と一本入れながら、長い分足に優しい緩やかな下りです。 藤ダワに着き、いよいよ終盤の3コースのうち、貝沢コースで丹波へ向かい、満開の桜に迎えられ今日の長い山行が終わった。       (落合 治男記)


【鷲ヶ巣山 前ノ岳】   写真
期 日 4月20~21日 晴、雨
パーティー L立田哲、き、斉藤秋、  和田、江黒、土岐松、矢島、石川、伊比、市川、肥沼、鈴木、村田
コースタイム 縄文の里8:40 避難小屋 9:30 前ノ岳10:10~45 縄文の里12:45

 新潟県村上から三面ダムに向かい、ダムの手前に「縄文の里・朝日」という公園があり歴史博物館がある。
 7年前に来た時は空き地でした。この駐車場に車を置き、登山口には10分位歩くと着いた。
 樹林の中を歩いて行くと、皆キョロキョロと目が山菜を探している。気になるが、しかし採った後らしくタラノ芽も少ない。
 足元にはテングスミレ、キクザキイチゲ、コミヤマカタバミなどが咲いていた。
 ハルゴ沢を過ぎ、急登が始まり一本松尾根に出て見晴台に着く。真っ白い朝日連峰が大きく見える。イワウチワの群落、ショウジョウバカマも花火のように咲いていた。
 避難小屋の前には水場があり、湧き水がチョロチョロと流れている。冷たくて美味しい。小休止後、ブナ林の中、かなりの急登でロープなどもありゆっくりと登り、30分後に前ノ岳に着いた。今日はここまでとする。
 中ノ岳、鷲ヶ巣山、朝日連峰を眺めながら昼食にする。風も無く、暖かく穏やかです。こんな時は時間の経つのが早い。
 急坂の下山が始まった。時々道から外れ山菜を手に戻ってくる人もいた。下山後は温泉に直行して汗を流した。夕方になりテントを張ったが風が強く、したがって楽しみにしていた今夜のテンプラは中止となった。    
 翌日は風は収まったが、夜明け前から雨が降り出したので山は中止し、光兎山の登山口まで行き、山菜採りを楽しんだ。     (村田 智昭記)


【権現山~扇山】    写真
期 日 5月4日 晴
パーティー L和田、新井仁、七、村田、 大西曜、杉山、林
コースタイム 初戸8:00 雨降山10:00~15 権現山10:55~11:35 扇山13:25~55  鳥沢15:50

 連休中だが、高尾始発の大月行きなのでゆっくり座って上野原まで行く。
 飯尾行きのバスは約1時間待ちなので、リーダーが交渉してタクシー一台4,500円で初戸まで入る。
 指名により大西曜子さんがトップを歩くことになる。
 川を渡ってすぐ左に入ると、権現山の指導標があった。このコースは所々によく標識が付いていた。檜の植林ばかりと思っていたのだが、意外と雑木も多く、新緑が実にきれいで気持ちがいい。
 登るにつれオトコヨウゾメの花々や曙菫、ヒトリシズカなどいろいろ咲いていて楽しめる。
 14年前に和見から権現山に登った時は3月で雪もあり、山頂では雪もちらちらといった天気だったので、暗いイメージしかなかったのが、今日は意外と良い天気で、権現山々頂からは三頭山、大岳山、雲取山等々の山並みを眺めながらゆっくり昼食をとった。人も数える程なので静かな山を満喫する。
 山頂から3分程下ったところに、木に左に行く赤い矢印が付いていた。地図を見ると分岐に注意という書き込みがあるので、そこかと思い少しだけ行くが、巻き道のようなので引き返した。7分くらい先に行くと、浅川峠を示す立派な指導標があった。
 浅川峠まではけっこうな下りで、道は落ち葉でふかふかで、振り返ると麻生山への尾根は濃い緑や萌黄、銀白色と様々な色合いで、実に美しい。
 扇山々頂はさすが人がいたが、残念ながら富士山は見えなかった。
 大久保のコルから15分くらいの所に左に入ると『ツツジ群生地入口』の標識があったので行ってみたが、山ツツジがいくらか咲いていた程度でまだ少し早かった。
 大西さんは最後までトップをやってくれたが、なかなか良いペースで歩きやすかったです。
 天候に恵まれ、新緑を充分に楽しんだ一日でした。      (林 亨記)
GSK410ー2009.05
【湯殿山麓ネイチャースキー】  写真  
期 日 4月13~14日 快晴 単独 
コースタイム ネイチャーセンター9:10 月山荘着16:10(泊)5:30 姥沢10:00  月山荘11:20

 月山に通い始めて20年くらい経つ。豊富な残雪、ブナ林、気持ちの良いキャンプ場と、足繁く通う理由が揃っていて、毎年4月から6月には訪れている。
 最近では湯殿山とその広々とした山麓の素晴らしさを知り、4月に来ることが多い。全山真っ白な湯殿山も山スキーとして魅力的だが、その山麓をカットソールの軽いスキーで歩き回るのはとても楽しいことだ。
 安達太良SAで仮眠し、志津の自然博物園には8時過ぎに着いた。雪は例年より少ないようだ。
 ネイチャーセンターから皮松谷地、カワクルミ沼、ブス沼。ブス沼から再び皮松谷地と、写真を撮りながらのんびり歩く。
 熊棚は去年のブナの実があまり出来なかった為か、小振りな物が多いが、いくつかは「熊のやぐら」と呼ばれるのにふさわしい、立派な物も見ることが出来た。
 皮松谷地に戻り、雪の中に冷やした○ー○を掘り出し、泉の水を利用してソバを茹でて、快晴の下のランチタイムを堪能した。
 食後は石跳沢の反対側、左岸の森を散策する。姥沢までの左岸の森は右岸の広い台地とは対照的にブナを主とした良い森が続いている。
 今宵の宿、月山荘で受け付けをし、まだ日が長いので明日の下見に宿の裏の森を夕方まで歩いた。

2日目 曇のち小雨
 翌日は朝食を摂らずに5時半頃に出発する。今日のコースは姥沢から真南に続く緩い尾根を登り、ネイチャーセンターへ下る半日コースで、姥沢までは初めてのコースだ。緩い尾根に取り付くまでがポイントで、地形と地図を確認しながらコース取りをする。
 尾根は予想よりもずっと広く、まるで台地のようだった。ここにも熊棚が沢山あり、落ちた実の殻の中には熊がかじった跡がある物も見受けられた。
 天気は下り坂だが、正面に月山本峰や姥ヶ岳、振り返ると朝日連峰の連なりを望む事が出来る。
 姥沢で車道をスキーのまま渡り、自然園に下る。ブナの森は適当な間隔があってスキーには絶好だ。ネイチャーセンターにつく頃には雨が降り出したが、たいしたことは無く、車道から雪壁を登り再びスキーを履いて月山荘まで戻った。           ( 永松 康雄記)


【雲取山】

期 日 4月13~14日 晴、
パーテイー L大西曜、SL小山、添田、 平松
コースタイム 鴨沢9:40 堂所11:55  七ツ石山14:05 奥多摩小屋15:00 雲 取山16:00 雲取山荘17:20(泊)6:15  雲取山6:45 鷹ノ巣山11:30 奥多摩 駅15:50

 何年も前から、幾度となく眺めた雲取山。登りたい気持を胸に秘めいつか必ずと思っていた山。やっと今回、店の改修工事の為、連休が取れたので実現した。 当初、秩父ルートを考えていたが、時間のロスがありすぎるため、鴨沢から登る事にする。
 奥多摩駅からの車窓からは春爛漫。バスの中も超満員、奥多摩湖で大多数の人が下車してくれたので助かった。
 軽い準備運動の後、七ツ石迄の急登が始まる。ヒトリシズカやスミレの可憐な花々を眺めながら最初は余裕だったが、とにかく暑い。日差しが強く、温度も予報通り25度位だろう。
 休憩を何回かとりながら、3時間程で七ッ石小屋に到着した。小屋番も留守で中も無人だったが、庭で昼食を摂らせてもらう。
 快晴なのだが、春霞で富士山も望めず回りの山々も鮮明ではない。残念!
 食事中、若者が2名登ってきたが七ッ石までで戻るそうだ。
 これまでに出会った登山者は非常に少なく、女性達は私達以外はゼロ。本当に静かな山歩きが出来ている。
 七ッ石神社を過ぎると、右側に七ッ石山由来の巨岩が見えてきた。急坂を登り切ると頂上だが誰も居ない。遙か彼方に雲取避難小屋が見える。
 ここからは私にとって未知の世界だがまだまだ先が長い事を実感する。春霞ながら、カラマツ林の続くのびのびした登山路は、アルプスや丹沢とも違い玄人好みの雄大さがあるように思う。
 大小のアップダウンを繰り返して、やっと雲取山頂上に到着した。先客が3名だが男性のみ。避難小屋を見に行く途中で鹿の角を一本発見!珍しいので皆が持ち帰った方がいいとしきりに言うので拾った。
 私のザックは荷が重たいので、優しい添田さんが最後の奥多摩駅まで運んでくれた。
 登山道は凍結していたのだが、脇道の樹林帯を歩けそうなので、慣れている添田さんを先頭にアイゼン無しで山荘まで下った。
 山荘前で小屋主の新井さん親子が毎日新聞の取材を受けており、私達もカメラに収めたいとの事で、バシャバシャとフラッシュがたかれていた。
 夕食も記者来訪のお陰で、かき揚げが2枚もサービス。満足の夕食であった。夜、外に出てみると星空と静寂の中に、鹿の悲しそうな啼き声が印象に残った。
(2日目) 曇後雨
 4時半起床、日の出を期待したが無理の様子。予報通りかもしれない。
 朝食も旅館並で満足。皆、モリモリ食べていた。
 今日は長丁場なのでアイゼンを装着し、頂上まで30分程なので登る。昨日と比べると気温も低いので楽だ。鳥の声を聞きながら、今度はいつ来られるのか解らないため景色を目に焼き付けておこう。
 石尾根縦走路は開放的で気分も上々。ただ鷹ノ巣山に近づく頃から、小粒の雨が降り出して来た。避難小屋で昼食をとり、雨具を着ける。山頂に到着したが誰も居ない。この2日間本当に静かな山歩きだ。
 しかしこの後の六ッ石山、奥多摩駅までが本当に長かった。小粒ながら断続的な雨の影響で登山道は滑り易く、神経を使うため疲れを倍増させた感がある。
 山の高い場所の木々はまだ冬だったが、集落が近づくにつれ若葉が芽吹いて桜も満開。植物の息吹を実感しながら、無事に奥多摩駅に到着した。
 日の出や富士山を望む事は出来なかったが、充実した達成感のある山行で同行したメンバーに感謝の念である。        (大西 曜子記)


【坪 山】    写真
期 日 4月20日  曇   
パーティ L平松、小山、土岐典
コースタイム 八ッ田バス停9:30 坪山11:00~12:00 びりゅう館13:30

 上野原駅から飯尾行バスは満員です。
坪山のヒカゲツツジは、ツアー山行が出る程、魅力的な山になっているようです。
 ヒカゲツツジはシャクナゲ系で花も葉もシャクナゲの感じです。
 今年は春が早く、盛りを見逃したので、ヒカゲツツジに逢いに通い続けることになるかも……と思っています。
 八ッ田バス停の先の登山口で降ろされました。この先、御岳神社までの道路が狭いので、ここから近道を造ったようです。
 八ッ田橋を渡り、右の新しいトイレ横から、ユキヤナギや桜、様々な花の咲く畑の中を歩き出すと、すぐ東尾根との分岐です。花の多い西コースへ進みます。
 黄銅鉱跡がある小さな沢を渡り、杉林の上は昔の畑跡、新緑の鮮やかさに気持ちが和みます。岩混じりの狭い尾根では、イワウチワを見て、待望のヒカゲツツジに逢えました。
 イワカガミに足を止め止め坪山山頂へ。狭い山頂は大賑わいで、大株のアセビが咲く下へ座れました。
 下山はびりゅう館の小さな道標に導かれて、赤松の多い道を下る。
 ナガバノスミレサイシン、イカリソウ、ヤマブキを見ながら、びりゅう館へ着く。山菜を買ってバス停へ。       (土岐 典子記)


【木曽 御嶽山】   写真
期 日 5月11日 晴
パーティー L小川、和田、江黒、石川      (他1名)
コースタイム 駐車場7:10 大滝神社10:00~20 御嶽山奥社本宮10:50~11:40 駐車場13:00

 空木岳に登った時、目の前に独立峰の立派な御嶽山が聳えていた。いつの日にか登って見たいと願っていた。その日が巡って来ました。
 高速を降り、田ノ原登山口に向かう途中にキジと猿の集団に出くわす。雪融けて日も浅いせいか、辺りは萌葱色の新芽が優しい。桜の花も満開です。
 車窓から見える雪の残る山々を眺めながら歓声があがる。心はいつも少年、少女です。
 田ノ原登山口には、大きな鳥居がまだ雪の中。5月に雪山なんて嬉しくなってしまう。足の速いLだが、今日は行程が短いのでしっかりついて行こう。 
 1時間ほどは起伏があまりないので快調に歩く。大江大権現辺りから登りが始まり、八合目辺りからは所々土や石ころが出てきた。気温も上昇し、くさってきた雪に足がはまり、潜ったりで苦戦を強いられる。
 「もうあかん!休憩」と休みを取る人がいて、私には有り難い。ゆっくり歩けて助かる。王滝頂上はすぐそこに見えるのだがなかなか着かない。
 振り返って眺めれば、今登ってきた道が良く見える。足って凄いな~~と思う。 田ノ原湿原が広がり、空に向かって中央アルプスが鎮座している。八合目の石室は狭く中は雪で埋もれていた。
 見上げれば王滝は目の前だった。立って居る所は、御嶽頂上山荘が雪で埋もれている屋根の上、不思議だ。
 御嶽神社(2936m)横で風を避けて休む。ここから上は雪が凍っているので雨具とアイゼンを着ける事にするが、早めの行動と先走り、アイゼンを先に着けてしまい、オーバーズボンが履けなくなり後で後悔する事になる。
 剣ヶ峰奥社本宮までは雪面にアイゼンを効かせ登っていく。奥社の鳥居は頭だけ出して雪の中だった。山頂は誰も居ない私達だけの空間だった。360度の展望を楽しむ。南アルプスの左には北アルプスが。私でも山名が少し解るようになった。
 眼下には駐車場からこの奥宮までの路が、真っ直ぐに延びている様子が一目で解る。青空の下で二の池、三の池も雪の下で春を待っている。風を避けてゆっくり昼食を摂る。
 下りは雪があるため、快適に滑るように降りた。右手には地獄谷から音を発っして噴煙が上がっている。硫黄のきつい臭いが立ちこめている。まごころの塔も大嶽神火祭場も青黒く変色している。
 王滝頂上から小高い峰まで行ってみる。この外輪も一周出来るそうですが今回はパス。冬毛の2羽の雷鳥が散歩している様子を見る事が出来ました。
 この場から大江権現辺りまで谷筋を通れば、全て雪で覆われている。この雪の量と斜度。尻セードを楽しまなければ勿体ない。皆、一斉に尻セードのスタート。早い早いあっという間に遠くに離れて行
く。早すぎるよ~~~。
 私はさっき、雨具の下を履かなかったので尻セードの仲間入りが出来ない。残念だ。それでも皆に遅れをとるので「えい!濡れてもいい!」と数回やってみた。とっても楽しい。
 コースタイムの半分で下山できました。
 皆幼子に戻って楽しんだ一日でした。        (石川 とい記)

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GSK409ー2009.04
【霧ヶ峰 ネイチャースキー】  写真
期 日 3月 9日 晴
パーティー L永松、益田、熊沢、石川、 斉藤く、肥沼、小山、添田
コースタイム 路駐9:20~10:00 物見 岩12:10 路駐14:00~30

 高速から降りるとそこは一面の銀世界と言いたい所だが、今年はどこも雪が少なく霧ヶ峰も少ない。
 雪原は所々にススキの穂らしきものと、笹が雪の上に顔を出している。
 私は約40年前にゲレンデスキーを2日ほどして以来、久しぶりすぎるスキー。それもクロスカントリースキーだ。
 みんなに「雪国生まれはすごくなれているなぁ!」と言うおだてに、まんまとのりまくる。
 駐車したところから、雪面に入るともなか雪で凍っていて滑る。途中、リーダーがシールを板に取り付けてくれたので、斜面をスイスイ登れびっくり。
 雪が少ないので沢も見えている。物見岩で12時になっていた。乗鞍高原、八ヶ岳、槍ヶ岳、御嶽山や焼岳が見えた。
雲は低いが、雪は降っていない。
 シールはここで外し、斜面を下りるが谷側のスキー板が滑るのなんの。一人リーダーの指導のもと、途中怖いので何回も止まり、やっとのことで下りた。汗が吹き出ていた。
 鷲ヶ峰に行った益田さんと合流する。
何回もこけ最後の方は起きるのもやっと。
 皆さんに「楽しいよねぇ~」と聞かれたけど、私としては余裕がないからなぁ~。
 リーダーに道具一式をお返しし、車中の人となる。懲りてはいないので、来年もよろしくご指導ください。
           (添田 和子記)

〔鷲ヶ峰〕
 沢渡から500m程西へ入った所で、各々身支度をする。早速、XCスキーにシールを着け私だけ一足先に皆と別れ出発する。
 恒例のようになった山行に何回か参加しているが、来る度に八島湿原の後方に聳えるなだらかな山に、いつか登ってみようと思っていた。
 今年は雪が少ないので、足元の木の芽を踏まないよう縫うように、何とか雪の付いている観音橋を渡る。ヒュッテ御射山から、夏道を通らず直登する。
 シールを着けたまま緩い斜面を滑り、夏道に合流し、八島園地に着いた。白一色の湿原だが、八島ヶ池だけが氷がはっているせいかなのか?ブルーに見える。 この高層湿原は、約一万年かかって形成され、国の天然記念物に指定されている。次回は花の季節にぜひ来てみたい。
 園地から辛うじて雪のあるロープの間を、XCスキーのまま強引に進む。やがて道も狭まり所々岩も露出し、傾斜もきつくなってきたので板をデポする。ここからはストックだけで上に進む。
振り返ると蓼科山と車山が良く見えて、山頂はもうすぐだと思ったが、起伏の緩い稜線が左奥にまだ長く延びている。
 雪も幸いに潜るほどでは無く、踏み跡もあるので、軽快に歩けて鷲ヶ峰(1、797m)にたどり着いた。山頂は真新しいベンチの間に方位盤がある。噴煙を上げている浅間山や雲のかかってきた御嶽山、北アなど360度の展望を10分程楽しみ、熊さんから借りてきた無線機で交信するが、スキー場が近い事もあり、雑音で応答なし。
 まもなく携帯電話に、物見岩の下に居るという連絡が入り、13時頃皆を見つけ合流する事が出来た。 (益田 義則記)
 頂上到着 10:58~11:10
  
 恒例の霧ヶ峰スキーハイクも、5年になります。初めての方にはなるべく良い思いをして貰うように、なだらかなやさしいコースを選んでいますが、ゲレンデスキーと違って頼りない板と靴では雪質の影響をモロに受け、「止まらない、曲がらない!」事も多く、転倒も日常茶飯事です。
 今回は添田さんが、初めて参加されました。彼女が新潟・松之山出身で、小さい時から歩くスキーをしていたと聞き、一年前からアプローチをしていました。
 柔らかい雪質を期待していたのですが、今年は暖冬で、樹木の無い霧ヶ峰の雪原は雨や風で堅くなっていました。  長い下りの前に早めに昼食を取って、雪が緩むのを待ったのですが、吹きさらしの斜面は柔らかくならず、初めてのネイチャースキーの人にはキツかったようです。
 それでもさすが雪国育ち。普通なら転んでしまう所を、粘り腰でこなす所は初

めてとは思えませんでした。常連の石川さん、斉藤くみ子さんと同様に新潟育ちの方はやはり筋が違います。
 雪質を感じ、雪に合わせながら滑り歩くのがネイチャースキーでもあるわけですから、これに懲りずに参加して頂きたいと思います。    (永松 康雄記)


【伊予ヶ岳・富山】  写真
期 日 3月16日 晴
パーティー L添田、大山、小山、石井 裕、伊比、矢島、肥沼
コースタイム 岩井駅9:38 天神郷9:55 伊予ヶ岳11:00 富山分岐12:30 富山 14:15 岩井駅17:00

 快晴の中、タクシー2台に分乗して、天神郷バス停のそばにある平群天神神社横から登山道に入る。
 マムシソウ(テンナンショウ)がやたら多いのには驚きました。それに比べて青白い星のような花(ニラバナ)が可愛いい。
 山道に入ると今年初めてのウグイスの初々しい鳴き声が、私達を迎えてくれました。もうここからあのマッターホルンの形をした岩山(伊予ヶ岳南峰)が見えます。ずーっと急な登りが続くき、振り向くと穏やかな海が見えて来ました。
 伊予ヶ岳南峰は露岩とクサリ場、スリルを楽しみます。西側の鉄柵から外は断崖になっています。眺望は360度、春の海が光り、沖を行く船に気持がおおらかになります。
 北峰からも滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」で知られる双耳峰、富山が良く見えます。
 富山へはずーと県道を歩き、道の両側の菜の花畑や水仙、たわわに実ったみかんの木等を見ながら歩くと、展望台の建つ富山北峰です。鋸山や東京湾が見えます。
 下りは地元のワンチャン(雌の柴犬)が道案内をしてくれました。里見八犬伝の伏姫籠窟に寄ります。立派な門を入ると階段が続き奥の洞窟には(人は入れない)伏姫と犬が祀られているそうです。
 しばらく林道歩きが続くと、またウグイスの声が聞こえました。木立の中に姿を見つけました。
 県道をかなり歩き、やっと岩井駅に着きました。万歩計は2万歩を超えていました。
 いっぱい電車に乗り、良く歩き、素晴らしい春の海を眺め、お花見のような皆さん持ち寄りの御馳走と、大山さんからの差し入れも頂きとっても楽しい山行でした。        (肥沼 弘子記)


【八ヶ岳・オーレン小屋】
  写真
期 日 3月16~17日 晴のち曇
パーティー L大西利、村田、和田、江 黒、益田、永松、斉藤秋、く、土岐松、  典、石川、市川、平松
コースタイム 三井の森駐車場7:10   桜平9:00 オーレン小屋11:00(泊)  6:20 箕冠山7:30 夏沢峠8:20 オーレン 小屋8:40~10:20 桜平11:20 三井の森 駐車場12:40

 「縄文の湯」で仮眠を取り、三井の森まで車で入る。ここからは雪があるため歩く事になりました。
空は青空、歩くには気分の良い山日和です。今日はオーレン小屋までの歩き。背の荷物は少々重くても、せっかくのこの天気、楽しんで歩きたいもの。
 桜平を越え、夏沢鉱泉小屋まではひたすら車道歩きの感であったが、ようやくこの先から登山道となり雪山気分満喫です。シラビソの枝葉に雪が付いている中を歩く私達はおとぎの国のこびとに見えるかな?
 先に着いた男性達は、玄関を開ける為の作業や、トイレ造り、水くみ等などたくさんの作業を有難うございました。
 オーレン冬期小屋はまだ新しく、広くて13名でもゆったり出来たのがなによりであったと思います。
作業を終え一段落出来たのが13時過ぎ、お昼を食べるとEさんとNさんが明日の下見を兼ねて散歩に出掛けて行きました。私達は暖房をするための火の番、皆で長い~~おしゃべりを楽しみました。
 夕方から空模様が急激に変わってきたので、ラジオの天気予報を聞くが、明日の午後になってから回復するそうです。長い夜は賑やか賑やか。
 翌日は、雪が降りあいにくの天気。身支度を整え天狗岳を目指す。樹林帯の中はとても静かであったが、箕冠山を少し過ぎ樹林帯を抜けたら、いきなり吹雪と突風で、視界の悪さから引き返す事にしました。
 夏沢峠経由でオーレン小屋に戻りました。樹林帯は静かで先頭を交代しながらラッセルを楽しみました。
 帰路途中の桜平辺りに来ると、晴れ間が見えてきたが次回を楽しみにしたい。
           (平松せつ子記)


【毛無山】
   写真
期 日 3月30日  曇後晴
パーティー L斉藤秋、く、和田、江黒、 益田、村田、平松、土岐松、典、鈴木
コースタイム 湯之奥6:30 地蔵峠9:30  毛無山11:00~45 中山金山跡13:15
 広河原14:05  湯之奥14:40

 この時期、久し振りの山行が標高の高い山とあって、緊張と不安のなか家を出る。
 湯之奥からイロハ坂のような林道を何度もカーブしながら、1時間ほど歩く。
 下を見下ろすとかなり上がっている。広河原から樹林帯に入り、夕べ降ったのかかすかな雪で白くなっている。
 歩き始めてすぐに急登、一旦緩やかになるがまたもや急登、この時ストックがゆるくなり直して頂く。しばらくして上を見上げるとなにやら、雲の固まりのような物がみえる。雲かと思ったら、樹氷だと聞き楽しみです。高度を上げて地蔵峠、ここから富士山が見えると言うがあいにく雲で何も見えない。
 一息入れて、また急登。日当たりが良いのか、この辺りから雪がまったくない。山頂まで後1キロと言う所から雪があり、アイスバーンですが、アイゼンを着けるほどでもないので気を付けて登る。
 山頂近くなると廻りは樹氷の世界、初めて目にするのでとっても幻想的です。自然て凄いなと思いつつ山頂に着く。ここも樹氷が綺麗で思わず歓声!
 山頂から富士山が見えるのですが、今日は何も見えません。下山の支度し、アイゼンを着けていると、あきらめていた富士山が目の前に少しだけ姿を見せてくれました。
 今日、私は初めてのアイゼンデビューとなりました。不安でしたが歩きやすかったです。
 下り始めたら、いままであった雲がサーと取れ、岩場の展望台から南アルプスの白峰三山、北岳、間の岳等を教えて頂きました。青空に浮かぶパノラマは感動的でした。左側には、富士山の全容がくっきりとこれまた感動。カメラマンは大忙しです。目の前で一度は見たかった雪を被った富士山やアルプス、一度に二つも見られて大満足です。途中でアイゼンを外し、再び地蔵峠。登るときには見えなかった富士山が目の前にドーン。こんなに見られるなんて凄く嬉しい!なんて幸せ!
 感激を胸にドンドン下り、足元のふかふかの落葉は膝にやさしく、登る時にはあった雪はすっかり消え、暖かい春の日差しを浴び、爽やかな風を受けての下山となりました。
 帰りは身延山のしだれ桜を堪能して、今日一日幸せな気分でした。
           (鈴木キミエ記)


【西丹沢・ミツバ岳】  写真
期 日 4月 6日 晴
パーティー L添田、SL土岐典、益田、 林、石川、小山、大西曜、斉藤く、
矢島、石井裕、伊比
コースタイム 滝壺橋8:50 ミツバ岳10 :00~15 権現岳11:00~50 屏風岩14:00 ~10 車道15:40

 出発前にリーダーから「タクシーを利用して時間が短縮されたので、予定を変
更し屏風岩の方までまわります。」と告げられて「え~」と思ってしまいました。
 登山口から階段を登り、ジグザグの道をしばらく登るとやがて急登の連続となり、1時間近く登ってようやく明るく開けた場所に出ました。
 左手には中間に雲がかかっている富士山が見えています。Tさんの「ミツマタの花が見えてきましたよ~」の声にみんな一斉に早足になり、すぐに歓声が上がった。
 こんなに沢山のミツマタの花を見たのはもちろん私は初めてです。普通は、たまに見かけても「地味な花!」と思うくらいで、特別に近寄って見ることはなかったのですが、さすがにこの群落には「お見事!」と認識を新たにさせられた思いです。
 よく見ると黄色い小さな花が集まっていて、とても可愛い花です。Tさんの説明ではこれでもちょっと遅かったみたいで「見ごろだと黄色がもっと濃くて素晴らしい。」とのことです。
 写真も撮って良い香りも充分に堪能してから権現岳に向かい、山頂でお昼にしました。
 下山中にも、あちこちにミツマタが咲いていて、花のトンネルになっているところではとてもいい香りがします。
 車道に出るまでずっと急下降の連続で気が抜けない道でしたが、数年前には踏み跡もはっきりしていなかったのに、最近ではツアーの登山者も来るようになったそうです。
 ごみ一つ落ちていないこの山が、いつまでもこのままであってほしいと願うばかりです。      (伊比美弥子記)              
GSK409ー2009.04
【八ヶ岳 西岳】  写真
期 日 3月10日 晴
パーティー L和田、小川、新井、市川
コースタイム 富士見高原スキー場7:10 西岳11:00~50 駐車場13:50

 富士見高原スキー場に車を置く。山から白い布を垂らしたようにゲレンデだけが白くなっていた。
 ゴルフ場を抜けて、標識に従い林道を進むが雪がない。途中の右手に編笠山の登山道があるが、私達は真っ直ぐに不動清水に向かう。
 不動清水の登山口から登り始める。前日降った雪が凍って表面を被っているので、足を置くとツルッと滑る。慎重に登る。
 途中3本の林道を横切る他は、樹林の中を歩く。高度が上がると斜面も急になっていく。足場に気をつけ、木や枝につかまり登る。目の前が開け、ホッとするがすぐに樹林の中へ。
 少し登るとガレ場になり、編笠山が大きく見えた。頂上まであと少しだ。樹林を抜けると西岳の頂上に着く。
 展望は最高!編笠山は丸く大きくどっしりとしている。権現岳もすぐ側にそびえている。あたたかくてのんびりと過ごす。
 下りはアイゼンを着けると、登りと違ってうそのように快適に下れる。途中、この暖かさで雪が無くなっているのに気づく。季節が違うのではないかと思う。
 駐車場に戻ると、ゲレンデにスキーヤーが楽しそうに滑っています。天気に恵まれ楽しい1日でした。来週の練習になりました。あと何回雪山に行けるかな?楽しみです。    (市川いつ子記)


【大菩薩峠】
期 日 3月16~17日 晴後曇 単独
コースタイム 大菩薩登山口(裂石)10: 00 福ちゃん荘12:30 神部岩14:00  大菩薩峠(泊)6:15 大菩薩嶺7:30 丸川 峠9:15 裂石11:30

 バスの終点裂石で降り、雲峰寺を左に見て車道を歩き始める。福ちゃん荘まではタクシーを利用する事が多いが、今回は昔ながらの登山道を久し振りに歩いて見る事にする。
 上日川峠までは明るい樹林の中、雪も無く歩ける。また車道を離れ、福ちゃん荘まで行くと雪が見え始めた。静かだ、誰もいない。単独のボルテージがぐんぐん上がる。
 富士見新道は通行注意とあるが、ほぼ廃道に近かった。目印、テープも一切無く、笹の薄暗い所を拾いながら磁石とヤマカンで登る。
 稜線が見えてきた。崩れやすい岩の基部を巻いて神部岩に出た。朝の内に見えていた南アルプスも雲の中で、見えなくなっていた。風も強くなったので、大菩薩峠に向かう。閉まっている市営休憩所(介山荘の隣)が今宵の宿だ。
 テントを張り、早めの夕食を摂りシュラフに潜り込んだ。夜半からの強い風でなかなか寝付かれないまま朝を迎えた。どうしても雲が取れず富士山は見えない。
 雷岩からの大展望を期待していたのにちょと悔しい! 大菩薩嶺からぐんと雪が多くなり、2,000mの標高を感じる。北側片斜面の所がアイスバーンになっていて、緊張感がずーと続いた。
 コースタイムよりかなり時間が掛かり、丸川峠に着いた。ここからは南斜面のせいか、登山道に雪も無くなり快調に下る。
 天候の変化、テント泊そして大菩薩の良さを充分に味わえた2日間の山行でした。         (新井 仁志記)


【高座山】
期 日 3月17日 曇後晴
パーティー L斎藤和、清武、小山
 (海津)
コースタイム 登山口8:25 太権道峠  9:15~40 高座山11:10~13:10 登山口
 15:00

 最後の急斜面を一歩一歩、呼吸に合わせて登る。天気予報では4月の陽気で、昨日よりも暖かくなると言っていたのに、強風と時折灰色の雲間からはポツポツと雨粒が肌に当たります。それまで張り切って進めていた脚が途端に重くなりました。
 計画は鳥居地峠から高座山、杓子山のピストンの予定だったのですが、鳥居地峠へのゲートが閉鎖されていたので、急遽こちらから登る事になりました。
実はこうなる事を密かに願っていたので、内心ホッとしています。それにかなり奥まで車が入ってしまうのですから、軟弱者には有り難いかぎりです。
でも、そうなるとUターン出来なくなるのではと小広い場所に停めたら、な~んだ5分も歩くとゲートがありました。
忘年山行以来の山歩きには、ウオーミングアップするのにちょうど良い。
 歩きやすい林道をゆっくり時間を掛けて歩かせてもらいました。皆さんはかなり重いザックを背負っているのに、息も切れず、汗もかいていません。それに引換え私は……。
 母が倒れてからは、暇があったら眠りたいという生活なので、トレーニングなんてとんでもない。ひたすら体力の温存に努めていた結果です。
 山がゴーゴー唸っています。これで黄砂も吹き飛んでくれるでしょう。陽当たりの良い太権道峠に着いて、ひと休みしていると「どっちに行く?」の問いに、「この前は杓子だったから、高座山から」と。しかし、出だしから泥濘で厭らしい急斜面に何箇所も滑った跡があり、下りに不安を感じていた。
 相変わらず風が強く、太陽も雲に隠され、陽だまり山行どころではなくなった。小さなアップダウンを何度か繰り返すが、ちょっとした下りになると足がすくんでしまう、なんて情けない。こんなんじゃ例会山行に行けないな~。
 あと一歩、あと一歩と唱えながら歩を進めると山頂(1304m)ウウッ、見えませ~ん!目と鼻の先にあるというのに、残念!前回と同じです。でも振り返ればさっきまでの曇り空がすっかり晴れて、空いっぱいに青空が広がって来ましたが、富士山は裾だけを見せて白い雲の中。でも、どんどん雲が流れていくので、ちょっと下がった陽だまりにシートを敷き、富士山が顔を出すのを待つことにし

ました。
 昼食には早いが店を広げると、もう杓子山はどうでもよくなっちゃって、「もうココだけで充分です。」のワガママを聞いてもらうと、全員休息モードにスイッチオン。
 すると……最後のベールを外し、ドッカーン!と、でかーい富士山が青空にくっきりと現われました。これです。コレが見たかったんですヨ。
 嚥下障害という病のため、『食べる』と云う行為をすべて奪われてしまった母の前では、食事はただ空腹を満たすだけのもので、美味しいとは感じるけれど、この1年半は時間をかけた愉しい食事は出来なくなりました。
家が広ければそんな事はないのでしょうが、構造上それが出来ません。一滴の水も飲んではいけない人に遠慮とか、後ろめたさ?を感じながらの毎日の食事は味気ないものです。
だから雄大な景色の中でおしゃべりをしながらの食事(おにぎりとカップラーメンですが)は、何と幸せで贅沢なんだろう。今日のこの嬉しい時間を作ってくれた仲間と富士山、そしてお天道さまに、アリガトウの気持ちでいっぱいです。
 至福の時がそろそろ終了という時に、鳥居地峠から登って来た埼玉の美容師夫妻に、4人揃った記念写真を撮ってもらい高座山を後にしました。
林道に出ると、雲ひとつない青空の行く手に、午後の陽を受けて白銀に輝く富士が目に飛び込んで来た。きれいダネ~と立ち止まると、透かさず『鋼(はがね)色(いろ)の富士だね。』と、さすが画伯
の云うことは違うネ~。

 そんな富士山に最後まで見送られ、心
もお腹も満たされ、リフレッシュ出来た貴重な一日のお蔭で、失いかけていた元気、そして笑顔と優しさを充電することが出来ました。
 1週間もすると修行の毎日に戻りますが、このご褒美でまた3ヶ月は頑張れます。        (斉藤 和子記)


【大沢山~大洞山】   写真
期 日 4月 6日 晴時々曇 
パーティー L和田、新井、佐藤仁
コースタイム 笹子8:00 奥野稲村神社 8:25 大沢山10:35~11:00 大洞山12:15~ 50 カヤノキビラの頭13:15 中尾根の 頭13:45 笹子15:15

 笹子駅前の満開の桜に見送られ、気分よく出発。
 途中見逃しそうな駐車場内の階段を上ると、そこは神社へ続く近道であった。登山口はなんと稲村神社の裏側にある。小さな手書きの指導標がポツンとあるだけで、これが登山道とは思えないところを登り始める。
 最初はかなりの急登であったが、1時間も歩くと大きな送電線鉄塔を通過し、このあたりから開けた登山道が続く。しかしこのルートは地図に載っていない。
 三人はかなりいいペースで歩き、予定より30分ほど早く大沢山(1,460m)に着く。富士山は見えず残念であった。
 山梨県の材木を使った綺麗な指導標が建っている。この指導標がこれから行く先々にあり、遠目からでも判りやすく安心する。
 昼食にはまだ早いので大洞山まで行くことにした。ここからは稜線歩きとなるが、かなりの健脚なコースでもある。
 古い地図では点線のコースで、難路でもあったみたいだが、今は地図にも載っていて、踏み固められて歩きやすい。
ボッケの頭を越えたあたりからヤブが繁茂していて、かなり厄介なことは確かです。今はまだ枯れていますが、これからのシーズンはルート判断も不明確になりそうです。
 摺鉢峠から大洞山まで20分、これが急登で非常にきつく汗だく。
 展望は樹林が邪魔し御坂黒岳や釈迦ヶ岳が見える程度、静かな山頂でゆっくりと過ごすことができた。大好きなコロッケパンが旨い!
 大洞山を出発し、カヤノキビラの頭を笹子峠方面に向かう。中尾根の頭から地図に載っていない中尾根を下る。このルートは2時間も時間を稼げると同時に、旧甲州街道の舗装道路を長々と歩かなくて済むらしい。
 和田さんと新井さんは雪の積もった時期に、今下っている道を登っていて、あまりの違いに戸惑い気味でしたが、思い出話に盛り上がって楽しそうでした。
 下ってきて大沢山を見上げれば、ずいぶん高く見え、そして歩いてきた稜線が見渡せ、馬蹄形に辿ってきたことが判る。
 夏山シーズン向けてのトレーニングの第一歩で、楽しい山歩きの一日でした。      (佐藤 仁記)

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GSK408ー2009.03
【丹沢 黍殻小屋】
期 日 2月9~10日 曇後小雪 単独
コースタイム 略

 一人だったので、気が抜けたせいかゆっくりと家を出発した。1月に行った時には雪が多く、車で林道まで入れなかったが、今回はほとんど消えて釜立沢林道終点の登山口まで入れてらくちんです。
 小屋までは通い慣れた道ですが、リハビリ山行にしてはきつい登りです。誰も居ない小屋に着き、ザックを置き早速薪拾いに出掛け、たくさん集めて来ました。
 いよいよ巨大なストーブに火が入り、楽しい自分だけの宴が始まりました。ただ、煙でどうしてもいぶく、小屋の中は煙幕状態なのが欠点です。
 翌日は小雪がちらつき、登るのを諦めようと思いましたが、掃除をしているうちに薄日が差し、急いで身支度をして小屋を出た。
 行ける所までと出掛けたが、姫次までの道程は殆ど雪が無く拍子抜けする。
しかし逆に所々が凍っていて恐い思いをしました。富士山の勇姿を期待していましたが、残念、雲の中です。また、天気が怪しくなり、袖平山の手前まで行き早々に登山口に下りました。
 2日間一人でのんびり出来ましたが、昨年まで鹿が動物園状態で出っくわしたのに、今年は全然出会わないので、ちょっぴり淋しい気がしました。           (斉藤 秋夫記)



【玉原 ネイチャースキー】
     写真
期 日 2月9日 晴
パーティー L永松、熊沢、遠藤、石川、 斉藤く、立田き、落合
コースタイム ペンション9:22 シナノ キ11:30 昼食12:05 ペンション14:00

 06年、霧ヶ峰以来の雪山で、玉原は初めての参加で楽しみです。霧ヶ峰の悪夢を考え、スキーでなくスノーシューに決めました。
 ペンションの前からスキー組とスキー場を過ぎ森の中に入る。新雪が積もり私達だけのスキーの跡だけが残り、そこに動物の足跡もたまに見える。
 リーダーから熊棚や、トチノキ(橡の木)が象の肌に似ているなどを教わりながら進む。 熊棚は初めて見た。少し下ると沢に出たらしい。 
 お腹も空く頃に目の前に雄大な谷川岳広がって見え、その景色を見ながら昼食をとる。雪の上なのに極端には寒くない。
 記念撮影して少し同じ道を下ってブナ平に向かう。途中は夏道の道標が雪に埋まり、板の部分が少し出ているくらいで積雪1m位です。案内板に傷が付いているのは、熊が傷つけたとのリーダーの説明です。
 急坂が続き、スノーシューは登り下りは強いが、斜め歩行は滑って歩きにくい。 スキー組も今日一番の難コースで転倒が相次ぎ、笑いを誘うし起きるのが大変だ。ここからは玉原ダムも見えた。
 そこを過ぎると広いブナ平に着き、ブナを見ながら先に進むと広い湿原に着いた。ここからは緩い登りでスキー組はスースーを滑らしながら進むが、スノーシューは持ち上げながらパタパタ歩きで、太ももに負担が掛かりスピードが落ちる。
 スキー場に戻り、エスケープしてアップル館の裏にあるミズナラの大木を見学し、ペンションに着き終わった。
 久し振りの雪山を楽しみました。
           (落合 治男記)


 久し振りのスキーです。楽しみと緊張の半々で参加しました。
 ペンションからスキーを履き出発です。落合さんはスノーシューで、他は皆スキーです。私以外はベテランばかりですが、皆優しいので私を置き去りにはしないでしょう。
 板は以前より巾広いカービングなので、安定感があり安心です。天気も前日の風が嘘のように穏やかな日差しがあります。
 若者が滑っている玉原スキー場のゲレンデを横切り、静かな森に入って行く。
 雪はふかふかで、テンやウサギの足跡や熊棚もたくさんあり、スノーシューの踏み跡もありました。前日ペンションのオーナーが案内してきたそうです。
 私達は谷川岳が良く見える所で昼食です。ゆっくりした後、今来た林の中を下ります。登りはよかったが下りは転んでばかり、思うように直進してくれない。 リーダーに付いて貰いゆっくりゆっくり滑って行った。前を見ると他のメンバーも転倒している。私は転び方が上手いとか、起き方が早いとか、喜んで良いのか変な所を褒められた。
 今年は例年より1mも雪が少なく、案内板も雪に埋もれているのに今年は覗いていた。
 最後はゲレンデに出て、ペンションまでの下り。少しばかりゲレンデを何年振りかで滑ってみる。ほんの数分だったが、上手く成功した。
 ペンションに戻り、熱いコーヒーセットを頂き、餌付けされている野鳥を眺めながら至福の時間を楽しんだ。
           (立田きよ子記)



【鳳凰三山】     写真
期 日 2月16~17日 晴
パーティー L小川、和田、江黒、益田、 大西利、新井、小山、市川、平松、佐 藤仁
コースタイム 甲府8:45 夜叉神の森9:50 夜叉神峠11:00 苺平14:30 南御室小屋 15:15(泊)5:45 薬師岳8:10 観音岳8: 45 薬師岳9:20~45 青木鉱泉14:15
 
 夜叉神峠登山口までタクシーに分乗して入る。いよいよ厳冬期の雪山登山が現実のものとなった日が来た。期待より不安の方が大きい。後で述べるが不安が的中する事になる。
 準備が出来、登山口から夜叉神峠までのハイキングコースを約1時間で峠に着いた。目の前に大好きな北岳、間ノ岳、農鳥岳の真っ白な雪を被った白峰三山が飛び込んで来た。ここでアイゼンを履き、いざ!出陣。
 だんだん雪が深くなる樹林帯を一歩一歩確実に登って行くが、目に見えて皆さんから遅れて行くのが判る。いつしか独りになるがペースは上がらず、皆さんを追う気持ちだけが先走る。そんな時、広々とした真っ白な雪原にでる。ここは夏になると草花が咲き乱れる場所なんだろうなと思いながら、ザックを背負ったままひっくり返り、独り遅れている事も一瞬忘れて、青空に映える幻想的で真っ白な白峰三山を眺めていた。
 再び樹林帯の中に入る。ガイドブックにも書いてあったが、苺平と言うが本当に薄暗い所だ。南御室小屋の標識が目につくようになり「もうすぐだ!」「もうすぐだ!」とクタクタの身体に言い聞かせ小屋に到着。冬期は本体の小屋は営業していない為、冬期小屋泊となる。到着した時、途中声をかけてくれたソロの登山者が、雪積もる中、雪洞を掘っていた。
 想像していた小屋よりかなり小さいが、中に入ると食事の準備で盛り上がっていた。どうやら1時間遅れで到着したらしい。恥ずかしい気持ちと情けない気持ちで一杯になった瞬間だった。
 時を忘れるかのように、お酒と会話で一段と盛り上った。9時には床に着き一気に静まりかえる。明日は「ペース良く歩くぞ」と心に決め眠りにつく。
 夜中に風の音で目が覚めたが、疲れていたせいか普段なら興奮してそのまま朝まで起きしまう自分が、あっという間にまた寝てしまった。
 二日目は4時起床。室温は氷点下8度。シュラフを片付け手際良く朝食を済ませ、5時50分には冬期小屋を後にし鳳凰三山目指して出発。
「今日は頑張るぞ」と自分に言い聞かせ歩き始めるが、何が何だか分からないうちに、前を行く益田さんの後を追うよう急登を登るが、自然と離され、緩やかになった所でとたんに息が上がり、スタミナ切れで後の祭り。最後に登って来た小川さんに「自分のペースで歩かなきゃ」と言われ我にかえり、そこからは息を整えながらゆっくり歩みを進め、やがて森林限界を抜け砂払岳に着き、頂上に大きな岩が立ち並ぶ薬師岳が輝いて見えた。
 雪に屋根まで埋もれた薬師岳小屋から雪の上とザレ場を登り、岩塔と雪とザレ場の平地の薬師岳の頂上に立つが、物凄く寒い上、強風が吹き荒れていた。後で知るが寒気が南下して今年一番の寒さだったらしい。誰かが寒暖計を見ると-17度を指している。しかしそんな中、登った者だけが見る事の出来る、最高の景色が目の前に広がっている。
 白峰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、塩見岳等のビッグサイズの南アルプスの山々、八ヶ岳や遠くは中央アルプス、そして雲ひとつない富士山。
 皆さんは観音岳に空身でピストンしたが、自分は色々考えて自重する事をリーダーに告げ薬師岳で待った。その時の寒さは体験した事のない強烈なものだった。と同時に左手の中指にも痛みを感じ始めた。
 下山時に安全性を考えて腰にスリングと環付きカラビナを各自用意し下山開始。中道コースで青木鉱泉までの下り道。そこでの約5時間は一生忘れる事の出来ない経験をしました。
 初体験のワカンをうまく扱えず、信じられない転倒を繰り返し、樹林帯の中はワカンを外し、アイゼンだけで深い雪をラッセル状態に陥り、悪戦苦闘の連続で体力は極限。
 青木鉱泉に無事着いて手袋をはずすと、中指に変化が表れていた。もしかして凍傷と思い……。そんな思いの中、見上げた鳳凰三山は偉大で眩しかったです。
 最後に夏山の技術もまだまだ無い自分が厳冬期の雪山に参加し、自分の技術や実力の無さを痛感し、生きて帰って来れた事は本当にリーダーの小川さんを始め皆さんのおかげです。これからも例会の山歩きや雪上訓練、岩トレなど参加し、厳冬期の雪山でもしっかり歩ける会員になりたいとつくずく思いました。   (佐藤 仁記)



【北高尾山稜】
    写真
期 日 3月 2日 晴
パーティー L江黒、斉藤秋、く、清武、 和田、小山、益田、立田き、平松、添 田、大西曜、村田、杉山、肥沼、矢島、 佐藤仁、土岐典、松
コースタイム 相模湖7:30 明王峠9:30 堂所山10:30 富士見台13:40~14:00   城山14:30 霊園前15:35 高尾駅16:10

電車を降り相模湖駅の外に出ると、快晴無風で恵まれた日になった。電車に乗り遅れた人もいましたが、後で合流し合計18人での山行になりました。ちょっとしたツアーみたいな人数で、リーダーは大変だったと思いますが、みんないつでもリーダーになれるような山歩会の人達なので、その点は予定通りの時間で行けました。
 最初に登る与瀬神社の石の急な階段はきつめのストレッチになり、今日の無事を祈って、左手に回って登山道を行きました。
 明王峠では雪をかぶった富士山が良く見えます。デジカメで撮ろうとしたのですが忘れてしまいましたが、会の名カメラマンが撮っていたので、ホームページで見させていただきます。
 堂所山から関場峠辺りにはうっすらと日陰に雪が積もっていますが、登山道には少し凍ってるだけです。雪が残っていると花粉症の症状は少ないです。北高尾山稜の尾根道は高低差が少ないのですが、一つ一つのピークの上り下りは急です。冬のボッカ訓練に良いとリーダーは話していました。富士見台で小休止をとり雲で覆われている富士山を眺めます。
 八王子城跡を過ぎ、八王子神社を通り抜けた辺りで北風が強く吹き付けてきました。
 バス停で解散と言うことになりましたが、まだ歩けそうなので広い歩道を駅まで速歩で益田さんと競争で歩きました。      (杉山 栄一記)
GSK408ー2009.03
【鷹ノ巣山】    写真
期 日 2月10日 晴
パーティー L和田、市川、平松、土岐 典 、佐藤仁
コースタイム 奥多摩駅8:00 奥8:40   鷹ノ巣山避難小屋10:40 鷹ノ巣山11:
 05~12:05 城山12:45 六ッ石山13:35  奥多摩15:45

頂上の展望の素晴らしさに感激した。
山行の始まりは奥多摩駅からワゴンタクシーで湖畔から入った。集落の「奥」で降りると、2月とは思えない暖かさと青空、最高の登山日和。
 浅間神社を後に浅間尾根を鷹ノ巣山1,736メートルを目指して歩き出す。
 先頭の平松さんは皆をよいペースでグイグイ引っ張って登って行く。
 雪は先日の大雨で、ほとんど消えているんじゃないかなと言う情報があったが、高度を増すにつれて日陰部分の山道は凍った雪が残っていて、歩きに慎重さが出てきた。水場を過ぎ、鷹ノ巣山避難小屋に着いたのは2時間ちょうど。小屋の中は外気よりかなり冷えている。入った瞬間汗をかいているせいか身震いし、ふと室内にあった寒暖計を見ると2度を指していた。
 小休止後、頂上目指し歩き始める。
 直下の山道は日向だが、かなりの雪が残っていて楽しみながら歩いた。
 頂上に着き振り返ると頭は雲に隠れているが、大きな富士山の姿が目に飛び込んできた。と同時に素晴らしい展望が広がった。雲取山、奥多摩三山、丹沢山塊、遠くは南アルプスがはっきりと見える。
 和田さんは「この頂上の展望の良さで好きな山の一つだ」と言っていた。
 天気も良く暖かいので約1時間の昼食の時間を賑やかに楽しむ。記念撮影後、石尾根を歩き出す。
 木々を見上げれば暖冬?温暖化?の為からか春の準備が思った以上に早い感じがする。新緑まぶしい春にはまた絶対来たい気分になる尾根道。
 城山を越えたあたりから、山道の残雪が凍っている所が長く続くようになり、より慎重に歩く。
 時間も余裕があるので六ッ石山分岐からちょっと寄り道で六ッ石山へ向かう。
冷え込んだ頂上で小休止。気付くとその時、後ろ姿ですが今日初めて登山者に出会う。
 再び歩き出し約4時間の石尾根歩きを終え、福寿草が咲き乱れている庭先に迎えられ無事奥多摩駅へ着く。
 登りの時にも感じましたが、ずうっと先頭を歩いていた平松さんの山を歩くペースはさすが例会山行ベスト3の実力者。そして例会山行ベスト2の和田さんを初め、市川さん、土岐さんの山歩き、大好きな方々の健脚を痛感し、今年こそ色々な山行に参加しようと思います。
            (佐藤 仁記)



【谷川岳】

期 日 2月10日  晴後雪  単独
コースタイム 天神平9:15 熊穴避難小 屋11:00 大岩12:00 天神平13:15

 登山指導センターからの西黒尾根の取り付きは、いつもは雪の斜面になっているが、今年はカーブして窪んでおり道路と解る。やはり今年は雪が少ない。
 午前9時、ロープウェーに乗りました。空は青空、上がるにつれ谷川本峰、朝日~白毛門、上州武尊山とよく見えます。西黒沢もいつもは、ゲレンデのように広く埋まっているはずが、沢の形に凸凹があり、真ん中は滑れそうにない。
 山頂駅からは、スノーシューで歩き出す。昨日吹雪いたせいか、トレースが無くゲレンデのロープ沿いに登るがラッセルとなる。
 雪庇を左に回り込むようにして、稜線に向かった。途中まで付いて来た魚沼の女性は、つぼ足だったので引き返してしまった。天神尾根に向かったのが10時頃、谷川岳に少しガスがかかって来た。
 途中のピークを回り込み、下る所の岩場がツルツル。雪が少ない分、高さもある。ボーダーがボードを腕に抱え、靴で制動をかけながら降りたが、途中から滑りストンと落ちた。止まったかと思ったら、西黒沢側に滑り始め木に摑まり止まった。
 ここはアイゼンに替え、後向きで慎重に降りた。熊穴小屋は屋根の縁が出ており、天神尾根も雪が少ない。ガスも徐々に降りてきて雪もちらちら舞い降りて来た。ここから急登になる。沼田山岳会の赤旗が所々に立っている。登るにつれ、風も強く吹雪になり、ますます視界が悪くなってきた。頂上は断念して、中間点の大岩で休憩して下山する事にする。
 午後1時頃、天神平に戻るとゲレンデの様子が何か変。それほど悪天候でもないのに、ゴンドラもリフトも動いておらず人の姿も見えない。レストランも真っ暗。誰もいない田尻沢コースを土合まで滑った。
 下の駅で原因が解った。午前中に水上町でヘリコプターが落ち、送電線を切断し辺り一帯が停電してしまったそうです。
 冬の谷川岳には毎年来ているが、色々体験させてくれる楽しい山です。  (小川 豊記)


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GSK407ー2009.02
【仏果山】  写真
期 日 2月 2日 晴
パーティー L添田、益田、斉藤秋、く、矢島、石井裕、肥沼、石川、土岐典、
小山
コースタイム 半原神社8:40 高取山 10:30~45 仏果山11:20~12:10 経ヶ岳 14:00~15 半僧坊前15:30

 今日は快晴。ひさしぶりの山登り、5時間のアップダウンコース。少し不安はありましたが、3年前丹沢三ッ峰を縦走した時見た宮ヶ瀬と東丹沢の山並みが展望台からどう見えるか楽しみに家を出る。
 本厚木中央口から半原行きのバスで、撚糸組合前で下車。半原神社脇にはトイレがあります。ストレッチをしてから出発です。松葉沢沿いの道に入り、石橋を渡る。この辺りは3月の下旬にはカタクリの花が咲くらしい。桜の花、カタクリの花と、春にはまた宮ヶ瀬ダム ハイキングパス(1,710円 2日間有効)を買って歩いても良いですね。
 仏果山登山口を過ぎ、高取山登山口から入る。鹿除けの柵をくぐり登山道に入る。半原の町や奥多摩の山も見え、ゆっくりと急登を登ると高取山山頂。
 展望塔からは、宮ヶ瀬湖、大山、丹沢三ッ峰、東京都心まで良く見え、この天気とリーダー、皆さんに感謝です。次の仏果山へ。
 宮ヶ瀬越を過ぎ、まもなく仏果山頂上。ここでも展望塔に登り、また素晴らしい景色を見る事ができました。
 山頂は樹林に囲まれ、たくさんのベンチが置かれた広場で大休止です。
 楽しい時間を過ごして下山? いや今日はもうひとつ経ヶ岳へ登り返しての縦走です。
 地図で標識を確認して、気持を引き締め直す。やせ尾根やクサリ場ありの、アップダウンで展望もよく楽しいコースです。山名の由来となった、弘法大師が経文を納めたと伝えられている経石を見ることが出来た。経ヶ岳は修行の山でもある。
 私も自分の甘さに負けないよう努力しなくてはと、先輩方を見て勉強になりました。参加して良かった。
 経ヶ岳山頂は、狭いが北側と南側が開けていた。一休みしてから半僧坊、田代方面へ向かう。半僧坊前バス停は国道、旧道両方あり、旧道の方が本数が多い。 着いてすぐバスに乗る事が出来、ラッキーでした。
 今日は始め良ければ、終わり良し。でも家に着くまでは気を抜かないように!
次はどこの山に行こうかな?           (小山加代子記)
GSK406ー2009.02
【丹沢・塔の岳】  写真
期 日 1月 3日 晴
パーティー 土岐松、典
コースタイム 大倉1:10 塔の岳5:30~7:30 三の塔9:45~10:30 大倉12:30

 日の出を見たいと塔の岳へナイトハイク。眺望を満喫して活力をもらってきました。
 大倉登山口から真っ暗な道をヘッドランプを頼りに進むと、眼下に街の灯りが輝いて広がり、心もなごみ寒さも感じません。花立山荘前ではご主人が空を見上げています。話を聞いていると、アッ流れ星です。流星群が見えるらしいが判らず。
 金冷しを過ぎ、塔の岳山頂。暗いせいか楽に登れ、満天の星に話しかけてみました。尊仏山荘に入り、大きなストーブの横で、甘酒を持てば温かさで眠くなります。小屋から出ると夜明けです。太陽が昇ると海が輝き、後ろの富士山が赤く染まり、右に南アルプスの峰々が浮かぶ。無風快晴の穏やかな山々に感謝です。
 雪も無いので蛭ヶ岳へと、思ったが予定通り表尾根へ下り、気持ちの良い冬枯れの道を進むと、鹿の親子が遊んでいます。
 輝く海には江ノ島、伊豆大島、神津島、利島と浮かび、正月と思えぬ暖かな日和です。静かな尾根歩きも三の塔までで、展望の良い三の塔は登山者で賑わっています。三の塔尾根は階段の多い道ですが、まだまだ登ってきます。
 森林公園に出て、風の吊り橋を渡ると大倉バス停です。   (土岐 典子記)



【矢平山】   写真
期 日 1月12日 晴後曇
パーティー L江黒、和田、石川、平松、土岐松、典、斉藤く
コースタイム 梁川8:30 立野峠10:00 矢平山12:20~14:00 四方津15:45

 登山口から、立野峠迄は日陰の為か凍っている所もあって歩きにくかった。
 立野峠に着くと視界も開けて来ました。ここからは稜線歩きとなり、右手には白く雪を被った田畑が点在する秋山村と、道志の山々が見えます。
 左手には桂川をはさんで中央道、扇山も見えます。360度の景色を眺めながら、いくつかのアップダウンを繰り返し、最後の急な岩場を登り切ると860mの矢平山に着きました。
 山頂は雪が少し積もっていて、雪山気分です。テントをボッカしてきてくれた江黒さんのお陰で、氷点下の気温でもテントの中で温かくお昼が食べられます。
 今日は誕生日祝いだそうです。1月1日の土岐松雄さん、4日の和田さん。ちょっぴり片隅に2月3日の私も仲間に入れていただきました。
 あったか~いワンタン、これまたあったか~いお汁粉でお祝い。嬉しかったです。祝日なのでけっこう登ってくる人がいましたが、私達はのんびりと時間を過ごしゆっくり楽しみました。
 下りは大地峠までは急でしたが、先に行くと道も広くなり、ふかふかの落葉のなかで歩きやすい道でした。今年初山行は楽しく終わりました。(斉藤くみ子記)


        
【メルヘン街道 雪上散歩】
期 日 1月12日 雪後曇
パーティー 斎藤国 、麻

 久し振りに蓼科へ行くことになり、ならば山を歩こうではないか、ついでにスキーも楽しもうという、欲張りな計画を立てた。と言っても、大それたハードな山行計画ではない。
 富士見パノラマスキー場のゴンドラで高度を稼ぎ、そこから入笠山山頂までは歩いて往復する。そして帰りはスキーで下るという、実に軟弱な計画である。
 緩んだ気分そのままに、陽が高くなる頃になってから、のんびりと出発した。しかし、スキー場に着いてみると雪が結構降っている。視界も悪そうで、たちまち気持ちがめげてしまった。そこで急遽、予定を変更して、麦草峠へ行くことにした。もっとも、これとて深い理由はない。
 国道299号線(メルヘン街道)を上がっていくと、冬期通行止めのゲートがある。そこから麦草峠へ向けて、3時間ほど歩くことにした。ペースが上がらなければ、日向木場展望台あたりで引き返せばよいという程度の心持ちであるから、気は楽である。
 ヤッケを着込み、スパッツを着ける間にも雪の勢いは弱まる気配はなかった。それでも、いつの間にか気分が山モードになっていたらしく、宿へ直行しようなどという軟弱な考えはまったく起きなかった。
 荷物も軽く、目指すピークもない気楽な行程ではあるが、雪上を歩くことに変わりはない。雪面を踏み込む時に感じる足裏の感覚は、懐かしくて、ひと足毎に気分が解放されていくように感じていた。当り前のように山へ行っていた頃には、知ることのなかった感情である。
 そんな事を考えながら高度を稼いだが、相変わらず視界は開けない。時間も押してきたので、日向木場展望台から引き返すことにした。雪は止み、体も寒さと高度にも慣れてくると、周囲の景色を眺める余裕が生まれてくる。肩の力が抜け、ゆったりと下りを楽しめた。
 頻繁に山へ行っている人たちから見れば他愛ない山歩きだろうが、久し振りに雪山を歩いた私たちにとっては、身の丈にあった雪上散歩であった。
           (齋藤 国一記)



【蓼科山】   写真
期 日 1月20日 曇
パーテイー L小川、新井、村田、土岐 松、典、市川、平松
コースタイム 御泉水自然園10:15 将軍 平12:30 蓼科山13:40~14:00 将軍平14 :20 七合目15:20 蓼科牧場p16:15

 7時少し前に八王子を出発。今日は無条件に青空が広がると思い家をでたが、車窓から見る空は一向に青空の出る気配がありません。
 凍って雪原のように見える白樺湖を横目に、S字カーブを幾つか越えると蓼科牧場駐車場に着きました。
 時間の兼ね合いで、白樺国際スキーからゴンドラで一気に登る。ゲレンデには、新宿からのスキー教室の生徒達でしょうか、ゼッケンに新宿の文字がいっぱいです。
 早速ワカンを装着。ツボ足のトレースがあったが、ずいぶんと潜っている。トップを交代をしながら七合目鳥居で小休止するが、大きな鳥居です。
 将軍平に着くと、先客の女性二人連れが私たちの前を歩いていた。歩幅からして男性と思ったが、女性とは。ここまで来るのに難儀であったろうに、話す口調はとても軽快でした。
 この先はまだ樹林帯ですが、アイゼンに替えました。スノーシューの三人は先を行っているが、ツボ足になった自分達は苦戦です。そうこうしてる間に山頂が見えてきました。ゴロゴロした岩がなければ大きなテント場になりそうな山頂です。
 ぐるり360度、北アルプス、南アルプス、御嶽山、乗鞍岳、鳳凰三山、八ヶ岳、浅間山どれも遠くなく見る事が出来るのです。まさに展望台です。     
 高曇りの空であったが、穏やかな一日で山容が綺麗に見る事が出来たのが何よりでした。      (平松せつ子記)



【高尾山】

期 日 1月26日
パーティー 石川他4名
 
 1年に何回も登る高尾山。今日は新宿の「栄寿司」で新年会。膨らんだ腹に少し隙間をつくる為に出掛ける事にした。
 旧造形大学前から歩き始めるが、もう以前の大学の面影もなく駐車場に変わりバスも通っていない。若いガイドが10名程の中高年を連れストレッチをしていた。登山口には杖が何本か置かれていたので、適当な使い良さそうな一本を持つ。
 南斜面には、もう紅梅や白梅がほころんでいた。1時間ほどで八王子城山に着く。奥多摩の山並みには雪が積もっているが、ここには無い。
 以前松竹から登って来た時には、坎井(井戸)には沢山の水が溢れていたが、今は涸れていた。
 富士見台までの道は、起伏がありなかなか手強く登り甲斐がある。最近、高尾山はメデアで紹介されてからすっかり賑やかになったが、少しコースを変えればまだまだ静かな歩きが楽しめる。
 昼食も平らのところが少ないので、杉の丸で食べた。夕焼けの分岐からはジクザクの斜面を下る。冬は落葉するので、近場の山で充分景色が楽しめるので嬉しい。下には見慣れた景色をあそこは?ここは?と話も弾む。
 「夕焼け小焼けふれあいの里」に着いたら迎えの車が待機していてくれた。これで「栄寿司」には充分に間にあう。
  (石川 とい記)


【男抱山おただきやま   写真
期 日 1月27日
パーティー 永松他1名+1匹
 登山口10:00~35 男抱山11:05~10 鞍部11:20 富士山11:30~12:15 登山 口12:50
  
 宇都宮市の外れ、徳治郎(とくじら)ICの西にある双耳峰の低山に行ってきました。
 鹿沼インターで降りると通勤割引きが効く為、そのまま走ったのが間違いで、登山口を探すのに右往左往。なにやら汚らしいゴミ捨て場のような広場が登山口だった。
 歩き出すとすぐに下生えのない奇麗な杉林になり、程なく分岐へ。ここで三方向に分かれる。右が男抱山、左が富士山。
真ん中が、ネットのガイドには無かった鞍部への道のようだ。
 右の急登を登ると、小さい社があり尾根に出る。しばらく雑木林をなだらかに行くと「おさげ髪の少女」と出ていた岩峰が現れ、それを巻くとすぐに頂上だった。歩き出して40分しかたっていない。
 標高338m。ぐるりと見渡せるが、残念ながら日光方面は前山に遮られて見えない。高原山は白く望むことが出きた。
 お昼には早いうえ、かなり狭い頂上なので岩場を下り富士山へ向かう。今日は犬の「リュウ」も一緒だ。岩場の登り下りが彼の技術のギリギリで、見ているとルート取りがとても面白い。
 鞍部には先ほどの分岐からの道が来て峠になっていて、下る先は半蔵山ハイキングコースとなっていた。西峰・富士山は男抱山と殆ど同じ標高で、展望は男抱山よりも利かないが、やや広い岩の上で休めるスペースが有り、ここで昼食。
 下りはやはり上部が岩場で、雑木林を下ると杉林になった。登山口には13時前に着き、近くのロマンチック村という大きな施設で風呂に入り帰郷。軽い半日の里山歩きでした。  (永松 康雄記)



【金峰山】   写真
期 日 2月 2日 快晴
パーティー L小川、和田、江黒、村田、 新井、土岐松、平松
コースタイム 瑞牆山荘7:10 大日小屋  9:00 金峰山13:00~30 瑞牆山荘16:30

この山は冬に行くことが多い。今回、瑞牆山荘からの少々長いコースだ。
 富士見平で瑞牆山と分かれて東にコースをとる。だんだん雪が多くなるがトレースがあるので助かる。
 展望のない登りだが、雪を被った木々の後ろの真っ青な青空が本当に綺麗だ。大日岩を過ぎて左に小川山の分岐を越えたあたりでトレースがなくなった。たぶん昨日登ったパーティーだと思うが、ここで引き返したようだ。
2、3日前の東京の雨が、この標高では雪になっていて結構ラッセルを強いられた。ここから稜線に出るまでが一番苦しかった。
 森林限界を過ぎてからは雪が締まっているところと、意外に潜るところの繰り返しで、かなり体力を消耗した。
 岩場をへつるところの緊張感、雪山を歩いている充実感がたまらない。しかし今回アイゼンの締め具の不具合が起きて、私自身少々ストレスを感じていた。
 やっとたどり着いた山頂からの展望は言うまでもない。浅間山が噴煙を上げていたのが印象的だった。
 タイムオーバーぎりぎりで下山開始。皆適度な緊張感をもって快調に下山。予定通りの時間で駐車場に着きました。
 雪山の楽しさ、厳しさを充分に体験できたハードな山行でした。
  (新井 仁志記)



【幕 山】
期 日 2月 2日 曇
パーティー 大西曜、誠
コースタイム 鍛冶屋11:50 幕山登山口 12:30 幕山13:20~14:00 登山口14:30
 
 東京を出る時は快晴だったのに、横浜を過ぎる頃から天気が怪しくなってきた。
 今日は主人が商店街の新年会を熱海で行う為、近郊の山に登りたい!との申し出に気持がやさしい私は、幕山を選んだのだ。南郷山までもと考えたが、あの広いカヤトの頂上で太陽の光を受けながら、のんびり昼食をと思い、遅めの出発
をしたのだが少々心配。
 五郎神社前の舗装道を歩き出す。水仙
や梅の花が満開なので、ひょとして梅林もこの分だと丁度良いタイミングかもと期待を持ったが、案の定紅白の梅、椿と花盛り。今年は早いのかな?花見客も多数御到着で、かなり賑わっている。
 私達は梅林の散策路から幕山へと登り始めたが、空はどんよりとグレー。雲が重くミゾレが降ってきた。でもさほど激しいものでもないので、頭上の岩を見上げながら急坂の高度を稼ぐ。ロッククライマー2パーティーが取り付いている。 満開の梅と岩トレの光景は主人に見せたかったので満足満足。 
 丸太の階段をジクザクに登って行くと、相模湾、初島、大島、真鶴半島、湯河原の街並と展望が開けて来た。幾重もの山並みもいいけれど、海を眺めながらの山歩きも新鮮で心がリフレッシュされる。
 やがて、カヤトの頂上へ到着したが、空は相変わらずで何か寒々としている。人気もなく、食事をしていても冷えてきたので早々に下山をする。
 下山途中に、何人かの単独者と出会ったが重たそうなザックを背負っていた。梅林公園の人々も、午後2時を廻ったせいか少なくなっていた。
 往路のバス停まで下るが、本当にこの街は柑橘類の豊富な所だと実感する。畑には菜の花も満開で、早春を充分に堪能でき、2009年の初登りは幸先のいいスタートとなった。    (大西 曜子記)


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GSK406ー2009.01
【大菩薩連嶺縦走】  写真
期 日 11月17~18日 晴
パーティー L江黒、和田、新井仁、七、 立田哲、土岐松、(杉山、2日目のみ)
コースタイム 福ちゃん荘9:40 大菩薩 峠10:40 小金沢山12:20 黒岳14:40 湯 ノ沢小屋15:30(泊)7:20 大谷ヶ丸9:55 滝子山11:10~12:00 初狩駅14:35

 塩山駅から福ちゃん荘までタクシーで入る。裂石から歩く事を思えば楽になったものだ。
 山荘から40分歩き大菩薩峠へ着くと富士山、甲斐駒から塩見、聖と南アルプスの山々が出迎えてくれる。白く並ぶ峰々は初冬の佇まいだ。7月例会山行で登った光岳は見えない。
 草原に続く道は気分爽快、歩きやすい道が続き湯ノ沢小屋に着く。なんと小屋の毛布の中には小さなヤマネ(天然記念物)が冬眠していた。写真を撮り静かに元に戻したが、朝には居なかった。
 和田さんが16時過ぎに到着(甲斐大和駅から焼山林道を4時間歩いて小屋着)
早速宴が始まり、酒におでん、雑談に花が咲き楽しい時を過ごす。小屋には電気が引かれて毛布もあります。
 朝はゆっくり出発、今日も富士山、南アルプスの山々を望み進む。滝子山頂で寂?尾根を登ってきた杉山さんと合流した。昼食を済ませ、残りの紅葉を楽しみながら初狩駅へ。
 次回の避難小屋泊山行を約束して帰路につく。       (土岐 松雄記)


【忘年山行 奥武蔵ハイク】
  写真
期 日 12月 1日 晴

Aコース
パーティー L益田、村田、立田き、
 江黒、和田、斉藤秋、く、杉山、吉川、 土岐松、典、石川、肥沼、石井裕、
 佐藤仁、佐藤茂、大西曜 (17名)
コースタイム 西吾野9:00 高山不動
 10:40 関八州見晴台11:20 黒山三滝 12:00

 例会山行に参加するのは、5月の大岳山以来です。
 今年は人生の大転換期で悩み、悩んだ挙げ句、自営の酒販店を廃業する事に決め、それに伴い山歩会を退会する事も考えました。
 一度は退会を決めましたが、会の皆様の言葉で続ける事を決意し、そして今回この日参加して、山の中をとても楽しい気分で歩いている事に喜びを感じている。
 吾野駅でB班のメンバーが降り、ハイクに向かうのを車中から見送り、次の西吾野駅に降り立つ。
 ミーティングを行い、9時10分次の目的地、高山不動へ歩きだす。見上げれば青空が広がり、空気がピーンと張り詰めて歩くにはちょうど良い感じがする。
 目指す高山不動が成田山、高幡不動と共に関東三大不動と言う事を初めて知る。
 ハイキングと言う事で、ゆっくり歩き会話も弾みとても楽しい気分で、会の皆様も歩みを進めている。真っ白な富士山が遠くに見えると、さすが山の会!一段と盛り上がる。
 展望の広がる広場から、きつい階段を登り高山不動に到着。歴史のある古い建物で参拝時には身が引き締まる感じ。
 境内の紅葉が素晴らしく、しばし見とれていると、静まり返った境内に一人残されていた。
 高山不動を後に駆け上がると自動車の通る公道にでる。ドライブイン的な所は月曜日と言うこともあってかお休みでした。そこの休憩所で軽い食事をする。賑やかでとても楽しい。
 そこから約20分で関八州見晴台へ。所々に紅葉の赤、黄が青空に映えてとてもみごたえがあり写真を撮りまくる。見晴台に着くと素晴らしい景色が広がり、とたんに遠くの山々の談義がヒートアップして、さすが山の会と二度目の感心。
 皆さんの話を聞いているのがとても楽しい時間、全員で記念写真を撮り黒山三滝を目指して歩き出す。急な下り坂がしばらく続き、自動車道へ出るとルートの事でリーダーの益田さんと江黒さんが対立?して、決着は益田さんの一言で終わり。
 逆光の中、ススキが銀色に光る山道を下り滝に向かう。辺りが薄暗くなると共に、水の落ちる音が響き渡り目の前に私の想像を超える滝が現れた。
 しばらく休憩して、忘年会の会場「東上閣」へ。到着するとB班はすでに入浴中。追うように風呂に行く。何か久々にゆっくり湯に浸かった感じ。露天風呂からは青空に紅葉した山が見え湯加減も最高で、日頃の土木作業の疲れをすべて取ってくれた感じがし、いつまでも入っていたかった気分でした。
 時間通り、午後2時に会長の挨拶で宴会が始まり、酒と会話で会場が盛り上がるなか、お楽しみの熊沢さんのお店「ベアーズトレック」の御厚意で山用品の抽選会。宴も最高潮、特に平松さんの酔った振りの?パフォーマンスは会場の笑いを一人占めしてとても素敵でした。
 終了後は送迎バスで越生駅まで送って頂いたのですが、東武東上線グループはあっという間に駅から消えた。
 残った八高線グループは寒風のなか、1時間近く駅で待った。
 東飯能で八高線を降り、飯能の居酒屋で二次会。電車で待たされた事もあり、一気に大盛り上がり。楽しいお酒の席になりました。
 家業は廃業して仕事が変わってしまったけど、本当に山歩会を退会しなくて良かった。帰りの電車の中でホロ酔い気分でしたが、ポロリと涙を流してしまいました。         (佐藤 仁記)


Bコース
パーティー L新井仁、七、伊比、斉藤 和、大西千、矢島、柴崎、落合、遠藤、 山東、榎本、市川、沼田、立田哲、林、 小川、清武、平松、澤谷、小山 (20名)
コースタイム 吾野9:15 顔振峠10:15  黒山三滝12:00

 私にも久し振りの顔振峠への山路です。森林を通しての朝の冷気にも気にならずこれからの山行が楽しみでした。
 木漏れ日の初冬の光を受けながらの散策は、本来の落ち着きを取り戻した峠路を、一歩一歩確実に歩く。
 時折、色鮮やかなもみじに癒されながら峠の茶屋山頂に辿り着く。抜けるような澄みきった青空にさえぎるものはなく、

遠くに富士山や、奥武蔵の山々、多摩丘陵の絶景にしばし感無量でした。
 眼下に広がる山里にも、どこか懐かしい晩秋の装い。無事山行も終え、黒山三滝近くの東上閣に着く。快い疲れの汗を流してからの宴となる。
 歴史ある山歩会の大きな輪が一体となってのまとまりは昔と変わらず、嬉しかった。私にとって34年振りに会友として復帰させて頂いた事が、とても嬉しく思いました。再び青春?を取り戻した錯覚と、皆さんからの元気なパワーを頂き、これからの日々の生活への糧となると思っています。
 今回は我が家に近い、奥武蔵へ企画された事に感謝します。又たくさんの新たな出会いに嬉しくてこれからも宜しくお願い致します。                          (沼田 国枝記)  


【西上州・小沢岳】  写真
期 日 12月8日 晴
パーティー L斉藤秋、く、和田、立田 哲、き、益田、石川、杉山、落合、肥 沼、市川、平松、土岐松、典、伊比
コースタイム 登山口10:35 小沢岳12:
15~13:10 登山口14:00

 12月とあってこのところ煩雑な用事が重なって、小沢岳の知識を得ないまま車中の人となった。(とてもいけないことですが……)
 駐車場の入口に群馬百名山の碑があり、私は初めて「あぁー あーそうなんだー」と知った。
 軽アイゼンを用意したがよい天気で、風もなく登り始めるとすぐに汗ばんできた。右手に清水の流れる沢、左手に杉林の続く登山道はガラガラした石ころの道で、2年前の台風のため深くえぐられたところが随所にある。
 両側にはシモバシラソウがたくさん咲いている。確かに枯れた茎が水分を吸い上げるというのは、とても不思議だが、名前だけ知っていた私はもっと美しいものかと勝手に想像していたので、何ということはないなーと思ってしまった。
 沢はときどき伏流水となり、30分も登ると沢の水しぶきが岩につららを作っている。杉林の急斜面がずっと続くが足元がふかふかなので気持ちがいい。
 今日もほとんど人に出会わないが、私たちだけで15人もいるので、静かな山歩きとは言えない。
 気温は2,3度なので立ち止まるとさすがに冷えてくる。3~4回アップ、ダウンを繰り返すとやがて山頂に着いた。
 千メートル余りの山ですが360度の展望があって、何といっても青空に真っ白く雪化粧をした浅間山の山容が映えてひときわ美しく輝いて見える。
 稲含山、物語山などと共に少し奥に八ヶ岳も姿を見せていて、今日もまたいい山に出会えて、本当によかったと思う。
 往路を下山して、下仁田ネギの香りを満載した車に乗り込んで帰路についた。
                       (伊比美弥子記)
GSK406ー2009.01
【鷹ノ巣山】
期 日 11月10日 曇
パーティー 清武千、雅
コースタイム 峰谷奥8:30 鷹ノ巣避  難小屋11:00 鷹ノ巣山11:25~12:30  峰谷奥登山口13:50

 膝を傷めて4ヶ月が経った。久し振りの山だ。足の様子をみながら、どこからでも引き返せるリハビリ山行だ。
 峰谷の奥まで車で入る。記憶に残っていた通りの、なつかしい山村の秋の風景が目の前に広がっていた。
 登山口からいきなり始まる急登で足の具合を確かめつつ、続く杉木立の中のつづら折りの小道を行く。
 トレーニングの甲斐あってか、今のところ登りはまあまあいいようだ。後から来る妻の歩調にもこの位が丁度いいのだろうかと思った。
 やがて浅間神社の鳥居をくぐると尾根は小広くなり、紅葉の盛りもあって急に明るくなった。小さな祠の前で、再び山に来られた嬉しさから、気持を込めて頭を下げた。
 一歩一歩、久し振りに落葉を踏む心地よい音を楽しんだ。うっすらとガスが湧き、色付いたブナの林が幻想的だ。
 私にとって、これまでの登山スタイルと違うのは、新しいストックが加わったことだ。スキー以外でストックを突くのは初めてだが、何の違和感もなく、なつかしい気さえする。
 途中、3人のハイカーに出会い、石尾根の縦走路でさらに4人のパーティーに出会った。石尾根は開放的だが、日原側からの風が冷たい。
 広々とした鷹ノ巣山頂は、北側の笹ヤブのお陰で風も無くのんびり出来たが、相変わらず雲が取れず、遠くまで見渡せないのは残念だった。
 登り一辺倒から、いよいよ膝に負担がかかる下りは、初め、より慎重に。下りにかかるとガスも取れ、今朝見た紅葉もさらにくっきり色鮮やかで、2度楽しめた思いだ。
 登りと同じ位の時間をかけて、一回目のリハビリ山行はこれでまずまず終わった。         (清武 千尋記)


【安達太良山】 
  写真
期 日 11月17~18日 小雨後曇 単独
コースタイム あだたら高原スキー場  11:30 勢至平分岐13:30 くろがね小 屋15:10(泊)7:50 スキー場9:55

 朝6時頃家を出てあだたら高原スキー場には11頃着。天気は僅かに濡れる程度の小雨で、山はガスで見えない。
 くろがね小屋までの道は小屋の荷揚げや温泉(岳温泉の源泉)の管理の為の車が通る道なのであまり面白い道では無く、出来れば塩沢温泉から辿った方が変化に富んで良いのだが、2時間余りでくろがね小屋に着くこの道は、天気が悪い時には有り難い道でもある。雨は大した事なく、雨具を着ける程ではなかった。
 勢至平までは馬車道と記された車道をカットして檜の林を登る。スキーで下る時はいつも手こずる所だ。
 檜がミズナラに変わり、徐々に樹高が低くなり傾斜も弛んでくると、そこはもう勢至平の一角で、あとは小屋まで急な所はなくなる。時々雲が切れて安達太良山のピークや篭山が望まれ、ナナカマドの赤い実や五葉松の松ぼっくりをカメラに写しながらのんびりと歩くと、くろがねの源泉から麓まで温泉を送る為の、木をくり抜いた古い送湯管が半ば朽ちているのが残っている。道と平行して設置されている新しい送湯管の桝の中からはゴボゴボと温泉が流れる音が聞こえてくる。また所々に勢至様(菩薩)の石碑?もあり、退屈な道を飽きさせなくしてくれる。
 金明水の水場を過ぎるとじきにくろがね小屋が見え、3時過ぎに小屋着した。 小屋番は古くからの佐藤さんだった。泊まり客は今日も一人だけ。米をコッヘルに浸し、ビールを持って風呂へ。入浴後はダルマストーブの前で、4時前からゆっくり食事を作り、7時には寝た。

2日目 雪のち曇
 翌朝山は相変わらずのガスだ。細かい雪も降り出した。中途半端な天気では登りたくないが、この天気なら登らずに済む言い訳が付けられる。
 朝風呂に入った後、昨日と同じ道を下る。雪はすぐ止んでしまい、いつも11月に来る事が多いが、この時期としては初めて雪の無い安達太良山だった。10時前にはスキー場に戻り、早めに帰途についた。         (永松 康雄記)


【夜又神峠~薬師岳】
期 日 11月18日 晴後曇 単独
コースタイム 登山口6:00 夜叉神峠6 :50 南御室小屋9:15 薬師岳11:00~50 苺平13:00 登山口15:15

 日の出も遅くなり、懐電を点けて出発する。今回もまた単独になってしまった。 東の空が朝焼けで赤く染まっています。夜叉神峠小屋からは新雪で白くなったが、まだ山ひだが黒い初冬の北岳、間ノ岳、農鳥岳(白峰三山)が見えます。
 雪もなく、なだらかで歩きやすい道が続きます。途中、展望の良い山火事跡で、10年前に大雪でテン泊した時を思い出しながら休みました。
 南御室小屋は売店の中で休憩が出来、陽が照り暖かい。森林限界になると風が
強くなる。雪は砂払岳の岩場に少し残っている。
 薬師小屋からは砂礫の登りで、花崗岩と白砂の山頂に着いた。白峰三山に薄く雪雲がかかってきた。風も強く早々に薬師小屋に戻り、中で休憩を取る。室温は0℃だが、風が当たらないので助かる。
 小屋を出発する時には白峰三山はすっかり雲におおわれ、風花が舞い始めて来た。
 下山途中、南御室小屋で今日唯一の登山者に逢いました。大きなザックを背負った埼玉の青年で、薬師小屋まで行くとの事。
 今日一日、無事に歩けて事に感謝し、夜叉神峠を後にした。 (小川 豊記)
      
【赤岩尾根縦走】
期 日 12月8日 晴 
パーティー L小川、江黒
コースタイム 登山口7:30 赤岩峠8:30  P113:30~12:10 八丁峠12:40 登山口
 13:40
 
 前夜発で両神山の赤岩尾根に行ってきました。大滝村の道の駅で仮眠。
明るくなってから中津川を通って小倉沢の登山口に着いた。
 かつては日窒鉱山として栄え、公民館や社宅が建ち並んでいるが、今は誰も住んでいない廃屋だ。
 ジグザグの急登を1時間で赤岩峠に着いた。正面に赤岩岳の岩壁を見て、スワミベルトを着ける。
 小川さんが一度ロープを出すが、上部はヤバそうだ。ここは慎重に左手に巻いて、ルンゼを登り赤岩岳に着く。
 山頂からは浅間山が白く雪をいただき、その左手に北アルプス、八ヶ岳も近くに見える。今日は快晴無風の登山日和だ。
 下りも楽ではない。前衛峰 1,583m峰、P4、P3と切り立った岩峰をいくつ越えたか。ルートファイデングが難しい。 赤テープを見つけたり、所々にあるロープに助けられP2に着くと両神山が大きく近づく。
 最後のピーク、P1は正面岩壁を直登する。傾斜は急だが快適に登れた。
 予定より早く着いたので、ゆっくり昼食。八丁峠に着いて振り返ると、赤岩尾根は「登山禁止」の看板が立っていた。
 八丁峠から八丁沢を下り、上落合橋から林道をのんびりと登山口へ向かった。          (江黒 支朗記)


【石割山】
期 日 12月15日 晴     写真
パーテイー L小川、和田、江黒、石川、 斉藤く、平松
コースタイム 登山口9:50 石割山10:50 ~11:50 平尾山12:15 登山口13:00

 今年最後の山行は、乾徳山と思い家を出た。しかし昨日の低気圧到来で中央道が凍結と事故で閉鎖となってしまった。 当然一般道は大変な渋滞となり、私たちも時間的な兼ね合いから、近くて眺め良しの石割山に変更となりました。
 赤い鳥居の駐車場を出発し、階段の始まりであるが、昨日降った新雪のふわふわ感は、雪山到来を感じさせ気分を弾ませてくれる。
 ひと汗かいた頃、石割神社到着。手を合わせ大岩の御神体を通り抜けてみた。メタボ体型でも何とか無事通過、そこからほんの一息で山頂到達です。先客の自衛隊員2名、公務で来ているらしい。
 真正面に白さが一段と濃くなった富士山、その裾野の優美な広がりと、眼下に見える山中湖、屋形舟の形をした釣り船が数隻浮かび、静かに時が止まったようだ。
 しばし自分達だけの富士山を楽しんでいたが、そろそろ山頂が賑わってきたので平尾山に向かいます。山を降りるのがもったいない位の好天気、とはいえ景色も楽しんだところで下山することに。
 小枝に白い衣をまとい、白一色になった山が少しだけ神聖化したように思えた。
 帰りは忍野八海に立ちより、吉田うどんで今年の山行の締めくくりとなりました。         (平松せつ子記)           
 

【倉岳山~高畑山】    写真
期 日 1月 2日 晴
パーティー L江黒、和田、平松、市川
コースタイム 梁川8:20 立野峠10:10 倉岳山10:40 高畑山11:50~13:30 鳥沢 15:50

 10年以上続けて来た元旦の「高尾山 日の出山行」を、今回は混雑する高尾山をさけ、静かな山をゆっくり歩く計画にしました。
 梁川の駅からの舗装路も、天気がよいので気持がいい。登山口から月尾根沢に沿って樹林の中を進む。樹齢300年もの大きなトチの木があり、自然ってすごいと思います。
うす暗い樹林の中も、葉が落ちて明るく感じる。流れを何回か渡り、ジクザクに登る。水場を過ぎると、急登が始まり立野峠に着く。
 いくつかのピークを越えると富士山と高畑山が見える。きつい登りの先に倉岳山があり、頂上に着くと猪や鹿を撃つ銃を持った人に会う。
 富士山が目の前に見え、素晴らしいのですが、お腹がすいているので早々に高畑山に向かう。急な下りが続き、穴路峠に着く。ひと登りで天神山を越え、尾根を進みやっと高畑山に着く。
 お正月でも頂上には大勢の登山客でいっぱいです。風もなくとても気持がいいです。私達はテントの中で、おでん、餃子スープ、おしるこ、豪華な食事でのんびりと楽しみ、お腹いっぱいで満足しました。
 帰りは急坂を下る。途中に仙人の小屋跡があり、鍋が置いてあった。見上げると倉岳山が大きく見える。落ち葉を踏みながら歩くのは気持がいい。穴路峠からの道と、合流する所に石仏がある。
 沢に沿って、小篠貯水池に下る。後は車道に出て、人家の中を鳥沢駅に向かう。           (市川いつ子記)


【八ヶ岳・三ッ頭】
   写真
期 日 1月 5日 晴
パーティー L和田、小川、江黒、土岐 松、典、平松、村田
コースタイム 登山口9:00 天女山9:30 前三ッ頭12:05~15 三ッ頭13:00~35  天女山15:05~10 登山口15:40

 八ヶ岳公園道路には雪も無く、凍ってもいない。登山口には乗用車が一台停めてあった。少し歩くと汗が吹き出す。 天女山を過ぎたころから雪が出はじめた。日没が早いため、帰りが暗くなるのではと心配しながら先を急ぐ。
 雪が少ない分、楽で助かる。空は青く風も無く暖かい。天の河原の先のベンチで休息をとると、初めて女性二人、男性一人のグループに会った。「三ッ頭まで行けるかしら?」と心配していたが、結果的に行けなかった。
 ずーと樹林の中だが、雪が増えてきて傾斜もきつくなり、滑り始めるが何度かアイゼンを着けようかと思ったが、着けずに前三ッ頭までたどり着いた。
 視界が開けていい気分だが、風に体温を奪われ長居は出来ない。もう一息と赤飯のおにぎりを口の中に突っ込んで、前に進む。青空の中に少し雲が出てきた。
 13時、三ッ頭に着く。編笠、権現、阿弥陀、赤岳が大きく現れた。今まで樹林の中ばかり歩いて来ただけに、この絶景には圧倒させられる。
 八ヶ岳の展望台、写真には最高のポジションだが、前回来た時よりだいぶ雪が少ない。
 景色を堪能した後、風をさけての食事。(とは言っても又赤飯のおにぎりだけど)至福のひと時を過ごす。
 アイゼンをしっかり着けての下山だ。やはりアイゼンを着けていると、安心だが皆は早い。天の河原あたりから風花が舞い、振り返れば山頂は雲の中でした。 天女山で小休止したあと、明るいうちに登山口に着いた。少ない雪での日帰りだったが、雪が多いと日帰りは無理でしょう。       (村田 智昭記)
 


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