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      GSK384ー07.1

【荒船山】      写真
期 日 12月11日
パーテイー L斉藤秋、和田、小川、
 益田、石川、市川、平松、 
コースタイム 内山峠9:30 トモ岩11:10 行塚山12:05~50 内山峠14:55

 遠くから見ても平らな稜線は特徴的で、私でも山の名前が言えるくらいに親しみを感じ、眺めていた山でした。でも登るのは初めてという事で楽しみに来ました。
 内山峠に着くと、冷気で空気がピンと張り詰めた感じです。10名程の先客パーティーはひと足先に行きました。自分達もすぐ追いかけるようですが、山を楽しむように、今日はゆったりの出発です。
 足元には霜柱が立ち、目を上げれば陽にあたった樹木がガラス細工を施したかのようにキラキラと輝いて、青空とのコントラストがとても感動的です。
 遠くから見ると山が白髪に変わってしまったかのように見えたのも、霧氷が出来ていたからでした。氷のついた枝が風に揺られて、カラカラと人工的な音を出しているのがまた不思議なひとコマです。
 地図の上では分からなかったが、行ってはじめて分かったトモ岩。
 船の舳先部分にあたり、一番の展望の効く場所でした。
 遠くに白い稜線の北アルプス、八ヶ岳、浅間山、すぐ側に妙義山が良く見えています。近くにある東屋では、先人達が賑やかに盛り上がっているのを後にして、行塚山に向かいます。平らな地形は甲板部分にあたるのでしょう。足元は熊笹で立ち木は氷の衣装を身にまとい、シャンデリアロードを歩いているようです。
 行塚山の山頂で温かい昼食を取り、下りは今季初めてアイゼンを使いました。
         (平松せつ子 記)


【忘年山行・木の子茶屋】   写真
期 日 12月 4日 晴
Aコース (丸山)
パーティー L斉藤秋、く、和田重、将、 小川、江黒、新井仁、七、立田哲、平 松、榎本義、の、市川、伊比、山東、
 落合、斎藤麻、石井裕 (18名)

 前夜、体調を少々崩しての山行になった。天気予報がこの冬一番の冷え込みと言うことで、軽めで暖かい服装にし、朝早く起きて少し間を取って出発する。
 集合場所に着く頃は、体も落ち着いてきた。それに天気がいいのが嬉しい。
 芦ヶ久保に着き、車道沿いを歩き山道に入る。今年の紅葉はもう一つで、終わりに近い感じだ。
 途中登り坂が続いてくると、アキレス腱がちょっと痛み出し、トレーニング不足を感じる。
 道の状態が湿地帯のようなところもあり、霜柱も多くできていた。(実は踏んで楽しんでいた)
 大野峠に着くとパラグライダーをする人がいて、これから飛ぶところで、それを近くで見られたのは初めてなのでラッキーでした。しばらくそこで休憩した。
 後は丸山に向かってひたすら歩き、細い道を突っ切ると、道が枯れ葉の絨毯に変わった。気持いい感触だ。新しくできた電波塔を通り過ぎると頂上に到着した。
 見晴台からの眺めも良く、とてもリラックスできた。(無料の双眼鏡が3台設置してあった)
 ただ武甲山の形が気になるので、江黒さんに聞くと、セメントの採掘で形が変
わってしまったそうです。
 そこを後にして下ったり登ったりしていると急に景色が変わり、道幅がある杉並木の場所に出てホッとした気分になった。そこを過ぎると今日の宴会場の「木のこ茶屋」に着いた。もうBコースのパーティーが到着していた。
 また、久し振りの仲間との再会も嬉しかった。皆で一生懸命ついた餅も、きのこ鍋も美味しかった。
 手作りの大福のお持ち帰りに、ホロ酔い気分で、楽しいクマさんのプレゼント抽選もあり、お正月気分も味わった感じでした。
 帰りは体調もよくなり、Sの曲調で
♪ありがと~う♪ (山東廣司 記)

Bコース(二子山)
パーティー L益田、清武、小山、村田、
 斉藤和、添田、立田き、大西曜、誠、
 石川、佐藤茂、柴崎、大西利、遠藤、 矢島、杉山、佐藤仁、沢谷、 (18名) 現地参加(吉川)

 山歩会に入会して一年。思い出されるのは昨年の忘年山行。最初に行くはずだった山行がこの山行でしたが、仕事の都合で行けなくなり寂しい思いをしました。
 8時30分芦ヶ久保の駅。この冬一番の冷え込みでかなり寒い。今日参加の36名がA,Bコースそれぞれ分かれ出発。
 私はBコースの二子山、真っ暗なトンネルを出ると急な登りが始まり、すぐ暑くなり上着を脱ぐ。登りのきついなか、とにかく皆さんの聞こえてくる会話が楽しい。
 歩きだして約80分で頂上へ。そこは女岳という事でもう一つの男岳を目指す。
 この間もけっこうきつかったが、頂上で見た景色は遠くまで見渡せなかなか気分爽快。記念写真を写し下山開始。下りも楽しい会話が弾んでいました。
 駅から木の子茶屋まではバスで移動。会場に着くとAコースはまだ到着しておらず驚き気味。約30分遅れでAコースが到着し、本日のお楽しみの第一弾「餅つき」開始。
 男性が中心でつき、女性が仕上げるという段取りで賑やかに終わる。全員の集合写真を写し、メインイベントの宴会へと移る。
 宴会は会長の挨拶で始まり、お酒も進み盛り上がってきたところでお楽しみの第二弾「ベアーズトレック」提供の抽選会。
 抽選結果の商品に歓喜あり悲鳴ありで、笑いが絶えない。こうして2時間の宴会も無事終わる。
 日が暮れるのも早く、あたりは薄暗くなっている。それぞれの想いを胸に会員の皆さんは家路と急ぐ。
 帰りの電車で一人になった時、少々酔っている私は、入会したこの一年を振り返っていた。
 なかなか仕事の都合で参加出来ず初めて参加した矢倉岳、広沢寺の岩トレ、入笠山での初めてのアイゼン、マガチ沢の雪上訓練、いまでも自分が参加出来た事が信じられない残雪の奥穂高岳。
 夏には会の方との個人山行のテント泊の鷲羽岳。なにもかも初めての経験でとても楽しかった一年を思い家路へつく。      (佐藤 仁)

*11/20~21の長沢背稜は雨のため中止。

 係 か ら
 木の子茶屋での忘年山行は今回で3回目である。恒例の餅つきは、遠慮がちの方や、本職ではないかと思われる方々等、
皆思い思いに楽しみました。つきたてのお餅をほおばりまずは軽く腹ごしらえ。
 宴会の方はヘルシーな「きのこ鍋」の料理は、チョッピリ物足りない方もいたようでした。係としては反省しています。
 新井会長の軽やかな挨拶の中に、山行の際の車山行中の飲酒についての注意がありました。
お楽しみのクマさんから頂いた山用品で皆満足のようでした。今回は日本酒、ワインが沢山飲まれたようでした。
 今年は天気が悪くリーダーを悩ませる一年でしたが、忘年山行は素晴らしい天気に恵まれて、係として大満足でした。
    (斉藤秋夫)



【広沢寺 岩トレ】
期 日 11月13日 快晴
パーティー L清武、江黒、熊沢、益田、 佐藤仁、杉山、小山、大西曜、斉藤く、 平松、土岐、矢島、

 木枯らし1号が吹いた翌日は風も無く、日中は20度近くなり、爽やかな快晴の日となりました。
 新宿から電車、バスと乗り継ぎ、終点の広沢寺温泉から歩き始め、車で来た熊沢さんと駐車場で合流し、10分ぐらい歩いてゲレンデに着いた。
向かって右側の岩場でロープを降ろし、Lから岩登りの説明があり訓練を始めた。ロープの結び方から教わり、ベテランの皆さんに確保をしてもらい感謝しつつ、昼食時間も惜しんで岩トレを続けました。
今日は他のグループも20人ぐらいいたのですが、皆さん左側の岩場に移っていかれたので、右側は山歩会の人達で独占していました。
午後2時過ぎに、都合で遅れてきたいつも活動的な益田さんも加わり、賑やかになりました。いつしか陽も傾き4時にはお終いとなり、5時発のバスの時間には暗闇の世界でした。短い時間でしたが充実した一日を過ごす事が出来ました。   (杉山栄一 記)

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 GSK383ー06.11

【三本槍岳~朝日岳】 写真
期 日 10月10日 快晴
パーテイー L斉藤秋、和田、村田、  平松 
コースタイム 北温泉入口6:30 三本槍 岳10:15~50 朝日岳12:10~25 P着14:20

 快晴の秋空、気を良くして出発です。林道を30分程歩いたあたりで階段を下りると、北温泉前に出ました。
 宿の前には温泉プールがあり、浮き輪を持った女の子や、数人の宿泊客が朝のゆったりとした時間を楽しんでいます。 私達はすぐ側を通り抜けると、いきなり階段の急登です。朝陽を浴びたブナ林の紅葉を愛でながら静かな山歩きを楽しみました。
 ひと汗ふた汗かく頃にはすっかり低木帯に変わり、尾根が近い事を知らせてくれます。尾根に出るとハイ松や熊笹の緑にドウダンつつじの紅が色鮮やかに山を染め、展望の効く素晴らしい眺めとなりました。 
 遠く会津磐梯山、猪苗代湖が見え、そのまま目を移すと飯豊連峰、燧ヶ岳が見えます。三本槍山頂では360度の展望で、眺めを楽しんでいると続々と登山者がやってきました。席を空けるように山頂を後にし、清水平の木道を渡り朝日岳のピークに立ちました。
 今日歩いた山々が一望でき、最高の登山日和を実感しました。下りは鎖の着いたトラバース道があり、大勢の登山者でちょっとした渋滞です。 
 峰の茶屋あたりから見る朝日岳は裏側になりますが、岩稜の荒々しさが穂高を思わせるとかで、ニセ穂高と呼ばれているのだそうです。なるほど納得と思える姿でした。
 車道に出た頃にもまだ上に向かう車が列を成していて、連休明けでも凄い混みようでした。  (平松せつ子 記)


【鳳凰三山】 写真
期 日 10月16~17日
パーティー L和田、村田、小川、市川、平松、石川
コースタイム 青木鉱泉6:30 薬師岳12:30(泊)小屋発7:00 薬師岳7:10 観音岳8:00 赤抜沢の頭8:45 地蔵岳9:45
 青木鉱泉14:15

1日目 快晴
 肌寒いなか、1枚多く着込んで歩き始める。青木鉱泉の宿辺りには栗が数粒落ちていた。実りの秋を感じながら沢沿いの道を辿る。
 川を横切ると林道に出た。緩やかな作業林道を1時間程歩くと、そこから稜線に出るまでの5時間余り、登り一方の急登が始まる。
 樹林帯を抜けると大きな石のオブジェ、まるで美術館のようです。足の疲れも自然の芸術を見ると忘れてしまう。
 薬師岳山頂で360度の展望を楽しむ。前に聳える北岳から農鳥岳。鹿島槍から白馬、八ヶ岳、浅間山。説明される話も以前は「フ~ンそうか?」と山の位置が理解出来なかったが、山歩会に入会して十数年、たくさんの山に参加させてもらい解る事の出来る山が増えてきた。
 夕陽に赤く染まる北岳は美しく、御池小屋の灯りがはっきり見え、飽きることなく眺めていた。
 小屋は以前より綺麗になっていたが、しつけには厳しく、私たちは自炊にして良かった。楽しい夕食を終え小屋の消灯時間、7:30分滑りこみで蒲団に入った。後は暗闇の世界だ。小屋番のしつけが良いので無駄話も無く、し~んと静寂な刻になった。

2日目  快晴
 前の日、早くから寝たので朝が待ち遠しい。静まりかえっていて、誰一人音をたてる人はいないが気配は起きている。
体中が寝過ぎて痛い。やっと5時になり御来光を見に薬師岳へ。
 朝はやはり寒い。ありったけの服を着て、雪が降ったような花崗岩の白砂を一歩一歩登る。空はまだ星屑だらけだ。
甲府の街は雲海の中、ぽつんと富士山が黒く大きく聳えていた。皆は高いところが大好きで大きな岩に登ったが、主役の富士山が見えないからと下ったり、寒い中を色々と移動していた。
 横に突き出ている大岩から富士山も太陽もみられるというので、皆はその岩に飛び移った。岩から落ちたら嫌だな?と思いつつ私も飛んだ。良い写真を撮るのも大変です。ホームページの写真をよく観てね。
 陽が昇り始めると薄い光が差し、地平線が薄紫に染まった。墨絵から平山郁夫の世界に変わっていく。陽はだんだん顔を見せ山々を照らして行く。雲海はまるで綿菓子のようで、私たちを乗せて遠くまで連れて行ってくれそうです。
 筑波山まで見え、こんなに晴れの日はめったにないそうで、本当にラッキーでした。落合さん見ていますか?。
薬師岳から地蔵岳までは稜線漫歩。風も無く穏やかな日よりです。紅葉した落葉松と岩、鳳凰三山ならではの景色をみながら観音岳へ。ここからは今まで見られなかった甲斐駒ヶ岳が大きく姿を現してくれました。ここでひと息入れ南アルプス味わいます。
 赤抜沢の頭からは地蔵岳のオベリスクが手の届く位置によく見えます。白鳳峠を越え広河原に降りる人とここでお別れします。
 地蔵岳は岩山で、下から眺めるだけでよいと思っていたのに、皆登れるところまで行きたいと、女性の声が力強かった。私は躊躇したがやはり皆の後ろに付いていった。
 遠くから見ると登るのは無理と思っても近づくとルートがあり、結構登れるものだと気づかされる。今回はチューリップの茎辺りまで登ることが出来た。
 ヤッター=。あとは須走のような道を鳳凰小屋まで駈け下った。御座石鉱泉に降りない私達は、小屋では小さくなってドンドコ沢を色づいた紅葉を見ながら、ゆっくり降りていった。
 五色滝や白糸の滝、南精進ヶ滝は岩を恐る恐ると登り、辿り着いただけあって、水量たっぷりの滝で見応えがありました。マイナスイオンを浴びたりして、長丁場を楽しみながら降りてきた。
 ドンドン下っても下っても青木鉱泉までの道程は遠かった。 (石川とい 記)
    (穂高の予定を積雪のため変更しました)


【和賀岳・真昼岳】 写真
期 日 10月16~17日
パーティーL立田哲、き、江黒、益田、新井、永松、大西利
コースタイム 甘露水登山口6:40 ブナ台7:00 水場7:30 倉方8:00 薬師岳
9:00 小鷲岳10:20 和賀岳11:00~40
 薬師岳12:50 甘露水登山口15:00
 赤倉登山口6:55 石台7:50 やせつる8:50 真昼岳9:40~10:00 石台11:20赤倉登山口12:20

1日目 〈和賀岳〉 晴
 はるばる8時間かけて、7人乗りのワゴンに7人乗って、イワシの缶詰状態で登山口にはき出されました。
私のウトウト状態は皆には、しっかりイビキをかいていると言われるのですが、やはり睡眠不足で、歩き出しても目がゆっくりと回り、車酔いも手伝っているようでした。
 ブナの巨木が多く、どのくらい伸びているのか、上を見ると又目が回ってくる。
そんな状態で森林限界を抜けて、稜線が望める頃には良くなっていました。
初めての山域なので嬉しくて、山名だけは聞いていたのですが、やっと来るチャンスに恵まれたという感じです。 
振り返れば鳥海山がだいぶ南に見えます。「やっぱり和賀は遠いんだなア~」下草は最近刈られたようで快適な登りです。薬師岳まで登れば、和賀の山頂も望め、若い頃の永松さんなら「タリラリラーン!」と自転車で行けるような平らな尾根が伸びやかに東へ続いている。紅葉もまあまあだ。何しろ人がいないのがよい。
 登り始めは「ホーイホイッ」と永松さんが熊避けに森の中を叫んでいたが、ここまで来れば熊も来ないだろう!。
先を行く益田さんが小さく見える。南側からの尾根に人影がひとつ見える。頂上でその男の人に会ったら「一関から来た昭和10年生まれだ」といっていた。やはり熊避けなのか、ラジオをガンガン鳴らし乍ら登って来たそうだ。こんなところまで70歳を過ぎて一人で来るかね?。徒渉点も靴を脱いで渡り冷たかっただろうに。
 秋田駒ヶ岳や岩手山の稜線を確認して下山することにした。次回はゆっくり沢を詰めて山頂に立ちたい。でも初めて来て楽しく山頂に立つ事が出来大満足です。

2日目〈真昼岳〉  晴
 登山口が分からず、犬の散歩で歩いていた男の人に道を尋ねる。正統な秋田弁だ。東京にいる秋田の人も標準語で話すので、生の本物の秋田弁はなかなか聞けない。やはりここは秋田なのだ。堂々と秋田弁でしゃべっている。
登山口の杜にお参りしてから登る。ここの草もつい最近刈られたようだ。ブナの樹は若く緑がきれいで実に清々しく、昨日の熟睡が効いたのか登高意欲が湧いてくる。
 ブナ林を過ぎて北へ延びる尾根の東側を歩けば、樹林の間から真昼岳の山頂が見えてくる。
もうひと息だ。ひょっこり稜線に出ると頂上の杜の屋根の一部が見えてくる。先を行く益田さんが走っている。
振り返ると無惨にも峰越林道が縦走路をまたいでいる。こんな林道がなければこの山の価値もずうっと上がるだろうに。  登っている感じは箱根の外輪山だ。 真昼岳はゴメン!。もっともっといい山なのに、厚化粧されて売り飛ばされた秋田おばこのようだ。
 下りの頃になると怪しい雲が出てきたのであわてて降りた。 (大西利春 記)


【大山・三峰山】
期 日 10月30日 晴
パーティー L添田、和田将、肥沼、矢 島、石井裕
コースタイム 煤ヶ谷7:30 三峰山12:10 ~40 不動尻14:30 広沢寺温泉入口15:55           
 煤ヶ谷でバスを降り、谷太郎川沿いの道に入る。幅の狭い道を行くと、ほどなく指導標がある。山行届けを入れるポストがあり、下にヒル除けスプレーが設置してあった。
 今年の秋は温度が高く、紅葉も全然進んでいない。仕事道が所々にあり、迷い込まないように注意して登る。
 緩やかな登りが続き、物見峠にはベンチがあった。一緒にバスを降りた4人のパーティーはずっと先に行ったようだ。 途中貴重な薬草の白いセンブリの花が群生していて感激した。
 尾根上はやせていて、急坂を登るとそこは三峰の北峰でした。そしてそこからガクンと下り、また登りの繰り返しです。ハシゴとクサリの連続で、やっと三峰の頂上、中央峰につく。広くはないがベンチがあり、そこで昼食にした。
 厚木の町並みが見える。そして三峰の3つ目の南峰に行き、後は丸太のらせん状の階段までひたすら急坂を下る。
 不動尻からアスファルトの道を延々と1時間半も歩き、足に痛みが出てきて限界に達した頃バス停に着いた。
  (添田和子 記)

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 GSK382ー06.10


【創立記念・山歩祭】
 
 写真
会 場 夕焼け小焼けの里   係・和田、江黒
期 日 9月4日 晴

〈Aコース・相模湖より〉
パーティー L和田、小川、遠藤、永松、 大西利、建部、立田哲、浅子、石川、 平松、市川、土岐、和田将、沢谷、コースタイム 相模湖8:00 明王峠9:5  0~10:10 堂所山10:35 黒ドッケ12:00  夕焼け小焼けの里13:00

 相模湖駅より線路沿いに行き、中央高速を渡ると出発点の与瀬神社。
 久し振りの山行で皆と一緒に歩けるか心配した。晴れて暑い日だったので、陽に照らされたら即アウトだったが、全山日陰だったのでなんとか付いていくことができた。
 明王峠から堂所山までは普通の山道で、なんとかごまかせたが、北高尾山稜に入ると、登ったり下ったり何回か繰り返し、いい加減ゲンナリしたね。
 ふれあいの里分岐で解放されたと思ったら、ここからは下りっぱなし、でも下に民家が見えるのであそこまでと、もう少し頑張り通す。13時着。
 登り1時間50分に対し、下り2時間50分、陣馬、高尾のなかにこのようなコースがあるのを初めて知りました。
 翌日、心配された足の痛さはなかった。           (浅子功夫 記)  

〈Bコース・ザリクボより〉
パーティー L江黒、清武、小山、林、 斉藤和、新井仁、七、斎藤国、麻、矢島、 斉藤く、佐藤仁、杉山 
コースタイム 高尾7:35 ザリクボ10:00 ~10:20 黒ドッケ11:30 夕焼け小焼 けの里12:15

 天気は晴れで残暑が続く日、高尾駅北口に集合した。ここでCコースの人達と別れ線路脇の歩道を西に行く。
 国道を渡り小仏川の遊歩道に進むと、日陰と川風が来て涼しく気持ち良く歩ける。ここで林さんから木の葉の形が書いてあるコピーを貰い、木の葉から見つける樹木の名前の説明を色々教えて貰う。
 アブラチャンやカツラなどの木についてです。車道に出てJR中央線、中央自動車道を渡って小下沢沿いの車道を時間があるので、今日はゆっくり歩いて行く。
 ザリクボでひと息いれて軽くおにぎりなどを食べるが、後で美味しい料理が待っているので腹4分にしておいた。
 ここから急坂になるが、キジのオスが20分ぐらい一緒に私達の脇を登ってくれた。(ペースが同じでその様に見えた)
 尾根に出た所で申し合わせたようにCコースの人達と会ったが、すぐ休憩をしたので、私達のパーティーはもっと先で休むようにして別れ先に進んだ。
 最後に整備された下り道には、夕焼けいろは坂などと書かれていた。
 下の美術館では落合さんと村田さんが待っていて、少しするとお風呂に入れる時間となり、その後宴会となった。とても美味しい料理でした。           (杉山栄一 記)

〈Cコース・八王子城趾より〉
パーティー L添田、益田、柴崎、斉藤 秋、肥沼、立田き、伊比、大西曜、誠、 山東 (現地参加・村田、落合、松竹)
コースタイム 八王子城趾8:00 富士見 台9:45 板当峠10:40 黒ドッケ11:45  夕焼け小焼けの里12:40

 心地よい木もれ陽と、爽やかな風を体にうけて、久し振りの山行は何か自然と得をした気分の山歩祭でした。
 10名のパーティーで出発し、ちょっと登って行くと、辺りに小さい色々な花が咲いており、「あれは何?、これは何?」とただただ、きれい、可愛いと見ていた。 ここに山歩会の植物博士がいたらすぐに分かるのにと思った。でも教えてもらってもメモしないと、右から左へパッパッと忘れてしまう。
 ちょっと変わった形のホトトギスという花を教えてもらう。最初、地面を見て「ホトトギス、ホトトギスでしょう?」と言っていたので、鳥が足を痛めているのかと思った。
 それとか、これは秋の七草のなんとか、分からないのも、話が盛り上がって楽しく歩けた。
 このコースは適当に登り下りがあって、普段歩き慣れている方でも楽しいコースだと思った。自分は足が攣りそうな時があったが楽しく歩けた。
 休憩時には、益田氏の懐かしのスクリーンミュージックソングや、ノリで軍歌(よく知っていてビックリ)などワンマンショーを楽しく聞かせてもらった。
 富士見台で記念写真を撮って出発。けれどコースが縦に長いので、行く道が分かりづらかった。
 途中、トンボが全然いなかったのが不思議に思った。また、足が疲れた時の歩き方の工夫を斉藤さんに教えてもらって助かった。
 宴会場は思ったより新しく、外には水車の回る小さな池もあり、お風呂は外の景色を眺めながら入れて快適でした。
 料理も美味しく、特に小豆のデザートが印象的でした。
 また、毎度クマさんからのプレゼント抽選会も楽しく、仲間とのんびり会話も出来てよかった。
 ゆっくりと楽しく山の一日を過ごすことができました。   (山東廣司 記) 


【両神山】  写真
期 日 9月11日 曇後雨
パーティー L益田、和田、江黒、大西 曜、斉藤秋、く、大西利、土岐  
コースタイム 日向大谷8:00 清滝小屋
10:00~20 両神山11:40~50 清滝小屋 12:50~13:30 日向大谷15:00

 両神温泉の駐車場でテント仮眠。朝、どしゃ降りの雨音で目覚める。軒下で雨
宿りして天気の回復を待つ。
 諦めかけた7時過ぎ急に雨が止み、日向大谷登山口に急ぎ、予定より少し遅い8時出発です。
 登山道に入ると左下に沢音を聞きながら進み、何度か沢を渡り急登が続く。
 弘法清水(水場)を過ぎると清滝小屋は近い。
 小屋の裏側からすぐ急登になって、両神神社奥宮前の狛犬代わりのヤマイヌ(ニホンオオカミ)像を見る。昭和初期までは身近な動物だったそうです。
 少し下って登り返し、狭い岩場の山頂に着く。山頂は秋色に染まり始めていました。 
 展望は富士山からアルプスまで見えるそうですが、今日は残念ながら……。
 雨が降らないだけでもありがたい空模様です。
 山頂付近はアカヤシオのトンネルの写真を見たので、次回はツツジの咲く頃に登りたいと思いながら往路を下山。白井差コース分岐にはロープが張ってあり、通行禁止が続いていました。
 清滝小屋で昼食中、雨が本降りになって、日向大谷に着いたときはずぶ濡れでした。
 体も冷え、秋を感じた一日でしたが、朝の雨で諦めた両神山。雨もまた楽しい山行になりました。 (土岐典子 記)

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                     GSK381ー06.09

【日光・刈込湖~切込湖】
期 日 8月7日 晴 
パーティー L新井、七、立田哲、き、 益田、石井裕、添田、大西曜
コースタイム 日光駅8:25 光徳牧場  9:20 山王峠10:30 涸沼11:05 刈込湖 12:10 小峠13:00 湯ノ湖15:15
 
 北千住からの快速電車でやっと到着した日光駅には、商売熱心なタクシードライバーが多数いて、バスと同額というのでLの判断で、ミニマイクロバスに乗り込む。立田夫妻とは光徳牧場で待ち合わせとのこと。
 天候にも恵まれ、車窓に映える景色はやはり避暑地、観光地特有の感がある。 九十九折りのいろは坂は、運転技術もさることながら、私みたいに車に酔う人間は酔い止めが必要だ。窓外には男体山が大きく立ちはだかっている。
 車はどんどん高度を上げ、中禅寺湖、戦場ヶ原と過ぎていく。夏休みのせいか観光客も多そうだ。
 やがて終点の光徳牧場。名物のソフトクリームを皆で味見した後出発。
 ダケカンバ、シラビソ、ミズナラ等の清々しい原生林の登山道を進む。鳥の声を聴きながら視界も爽やか。高原の空気を思いっきり吸い込む。この瞬間が私は好きだ。
 今日の目的地である切込、刈込湖は私以外のメンバーにとっては何となく他人とは思えない湖ではないだろうか。不思議な命名で興味が湧く。
 多少のアップダウンを繰り返しながら歩いていると、涸沼の手前で小学生の修学旅行の列。あらゆる区からの集団。最初は立ち止まってあげていたが、長蛇の列に閉口し、こちらが先を急がせてもらった。
 涸沼と言うだけあって本当に水が一滴もない沼であった。しかしこの場所だけは太陽がさんさんと当たり、今日初めて日焼けを心配した。
 登山道はまた樹林帯に入り、1時間弱で刈込湖、切込湖に到着した。切込湖で昼食とする。静かな原生林に囲まれた湖を眺めながらの食事は、本当に美味しいものだ。
 下山路の途中に立て看板があり、切込湖の説明書があった。それによると、三ッ岳の噴出物が沢を堰き止めて出来たところが切込湖だそうだ。
 私としては刈込湖、切込湖の名前の由来を知りたかったのだが、それは書かれていなかった。
 小峠では、赤とんぼが枯葉のように空から降ってくる感じだ。大量の赤とんぼと、イブキトラノオ、アキノキリンソウ等何となく山は秋の気配が感じられた。 下るにつれて硫黄の臭いがしてきたと思ったら温泉宿の源泉地だった。
 湯ノ湖の温泉で汗を流し帰路についたが、特急以外の電車の本数が少なく、乗り継ぎ、乗り継ぎで結構時間がかかり、やはり日光は遠かった。 (大西曜子 記)

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                  GSK380ー06.08

【棒ノ折山】
期 日 7月31日 晴
パーティー L添田、矢島、市川、石井 裕、小山
コースタイム 川井8:00 奥茶屋10:50  棒ノ折山11:30~12:10 岩茸石山12:50  白谷沢出合14:30 さわらびの湯15:30

 川井駅から大丹波川沿いの車道を奥茶屋まで歩く。昨日梅雨明けしたものの、冷たい高気圧の影響で、マイナスイオンの風が心地よく、1時間半の車道歩きにはありがたかった。
 奥茶屋キャンプ場入り口から対岸に渡って、ゴンジリ沢沿いのワサビ田を過ぎると、苔が付いた岩にへばり付くように、イワタバコの花がたくさん咲いていた。とても可愛らしい綺麗な花ながら、力強さも感じた。
 尾根に取り付き、杉の植林帯の急登をジグザグに登ると、棒ノ折山頂に飛び出した。広々とした山頂は北面の展望が開け、蕨山、武川岳、奥武蔵の山々がよく見え、のんびりとした時間を過ごすことが出来た。
 ゴンジリ峠、岩茸石から水源の道を白谷沢へ下る。白谷沢は上から白孔雀ノ滝、
天狗ノ滝、藤懸ノ滝等があり、初級の沢登りコースにもなっている。
 白孔雀ノ滝は2段になっていて核心部だ。そこに9名の沢登りパーティーが取り付いていた。自分も一緒に登ってみたくなりました。
 沢の中を辿るようによく整備されていて、イワタバコの花も近くで見ることが出来、沢下りの気分も少し味わえ、とてもいいコースでした。
 白谷沢出合に着き白谷橋を渡り、名栗湖のロック フェル ダムの堰堤を通って、名栗村村営「さわらびの湯」で汗を流した。ここから始発に乗って飯能駅まで出られ、交通の便もよく、紅葉、新緑の時期もいいのではないでしょうか。
         (小山加代子 記)

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GSK379ー06.07

【焼石岳・櫃取湿原】    写真
期 日 6月19~20日 曇
パーティー L益田、SL新井、江黒、 斉藤秋、く、村田、伊比、大西曜、誠、 石川、土岐、平松
コースタイム 中沼登山口7:25 中沼8:15 銀明水避難小屋9:40~10:00 姥石平11: 05 焼石岳11:25~35 登山口14:30  途中のSAで2時間ほど仮眠をとり、登山口に着くとすでに結構な台数が停まってました。   天気は高曇りですが、梅雨時にしてはありがたい登山日和です。リーダーの挨拶で、雪渓の有無等の注意があり、用意のよい方はちゃんとアイゼンを持参しておりました。残雪のことも考えないでの参加に、自分は反省材料になりました。
 沢沿いを歩くため、地元の人達は皆長靴を履いています。
 沢に沿って緩やかに登ってひと汗かいた頃に中沼に着きました。ミズバショウとエゾリュウキンカの群生が迎えてくれました。なんと花の多い所でしょう。この先が楽しみです。
 中沼を過ぎた辺りから残雪、雪渓が現れてきました。足元の雪渓も薄くなった箇所があり要注意です。
 上に行くにつれミズバショウも小さくなり、葉も花も可愛い。銀明水の水場で喉を潤し、小屋で少し早めのお昼となりました。
 小屋には地元の方らしい先客が5名おられて、自分達が入ると一杯になってしまいました。
おしゃべりとお弁当で賑やかで、小屋の中にも花が咲いたようです。
 花と言えば小屋の入口にはピンクの色が淡くて、きれいな桜の花がありました。季節が逆戻りしたような不思議な気分です。外に出ると風が強くなっていて、帽子が飛ばされそうな勢いです。
 途中、ムラサキヤシオツツジやシラネアオイ等が見られ、すれ違う下山者から上には『雪よりも白いハクサンイチゲ』が一面に咲いていることを知らされました。
 姥石平はハクサンイチゲを始め、チングルマ、ヒナザクラ、ミツガシワ等、見事なお花畑でした。こんな遠くまでこられて感激でした。
 先ほどからの風で眺望は効きませんので、記念写真を撮り山頂を後にしました。

2日目 
 今日は櫃取湿原に向かいます。リーダーの山行計画に書かれた通りに、地元の人しか知らない所。なるほど盛岡市からルート106号を東へ、JR松草駅を過ぎ左へ、目指す場所は牧場の中でした。
 地元の人に許可を得て中に入れてもらいました。牧場の中だけに牛の落とし物をよけながら、茶色の大きな牛が、ぞろぞろ歩く自分達を見ています。  ちょっと手を振ったけれど、牛に好かれて着いてこられてもまずいので、ほどほどにしておこう。
 湿原はその奥にありました。番号を振った道案内があり、40番まであります。川が流れ、木道を歩きながらキンポウゲやズダヤクシュ、オオサクラソウ等をカ
メラに収めました。
 昨日と今日、岩手の山は優しげな癒し系の山行を楽しませてくれました。 (平松せつ子 記)
        

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GSK378ー06.06

【日本平山】
期 日 5月8日 曇~雨~晴
パーティー L斉藤秋、く、和田、江黒、 益田、猪狩、大西曜、村田、石川、
 平松、林
コースタイム 三川自然の森6:45 大村 杉山9:15 日本平山12:05~45 三川自然 の森16:35

 去年白山でお世話になった会友の渡辺さんが、今回も同行してくれることになった。
 下見をしていただいた結果、早出川ダムからのコースは雪が多く、また渡渉の箇所があるので、急遽三川自然の森から登ることになった。
 三川自然の森は磐越道三川ICから10分くらいの所で、本当はもう少し先から登山口があったらしいのだが、何の導標もなく、キャンプ場内を方向を頼りに行った。
 足元には新潟ではおなじみの紫背菫や
長嘴菫(天狗菫)が咲いていて楽しませてくれる。菫細辛はすでに咲き終わり、種を飛ばした後だった。
 ブナや木々の新緑が瑞々しく実にきれいだ。山桜も所々にあり、色の濃い大山桜も咲いていた。雨も降り出してきて、去年の白山と同じになってきた。
 雪が出て来てからは、帰りのために益田さんがテープを付けながら登った。
 最初はなだらかだったが、その後アップダウンもかなりあり、なかなか山頂に着かない。“今度こそ山頂か”と2度ほど思った後、やっと山頂に辿り着いた。
 幸い天気もよくなり、回りの景色も一面見渡せるようになった。御神楽岳方面は特によく見えた。昼食をとった後もと来た道を戻った。
 大池の手前で我々は北西方面が道だと思って進んだが、渡辺さんに北北東の方向だと合図された。やはり地元の人がいて助かった。
 下るにつれて進行方向少し右手に飯豊連峰が見えてきた。途中飛行船も飛んでいた。
 残雪の山を堪能し、新緑のブナ林を過ぎると長かった山行も無事終了した。
           (林 亨 記)


【奥穂高岳】      写真
期 日 5月15~16日 晴
パーティー L清武、和田、江黒、益田、 小川、小山、村田、猪狩、市川、平松、 佐藤仁 (涸沢まで、斉藤和、矢島、)コースタイム 上高地6:00 横尾9:00~40 涸沢ヒュッテ13:00(泊)4:00 奥穂高 山荘6:30 奥穂高岳8:00~30 奥穂高山 荘9:00 涸沢10:00~11:00 上高地15:40

 今回は都合よくバスを利用して上高地へ入った。
 まず目覚めに慣れ親しんだ長いアプローチを順調に熟すが、情報通り今年は例年に比べ随分雪が多く、徳沢園近くまで来ると、所々雪の下に道が隠れてしまっていた。
 横尾よりいよいよ谷の奥に入っていくと、残雪はさらに増え、大きなデブリも何ヶ所か目についた。本谷橋に降りたところで突然、屏風岩の2ルンゼの遙か上部で、爆裂音と共に凄まじい雪煙が舞い上がった。遅い春を告げる激しい雪崩の瞬間であった。
 本谷橋より上部の夏道は深い雪に覆われ、今はその存在さえ分からない。トレースはそのまま谷の中に続き、一帯の雪はすでに落ち着いており、歩きやすかった。
 やがて懐かしい風景が姿を現せば、やはり何度来ても心が踊る。そして、この天気が今日のメンバーのためにも何とか続くように思わず祈った。
 久し振りのヒュッテは、ゴールデンウイーク明けで閑散としており、涸沢全体に眠くなるようなゆったりとした時間が流れていた。
 2日目は、予定どおり3時起床。4時出発とした。思ったより冷え込みは緩く、風もなく助かった。が、皆には昨日とは気持を入れ替え、ピリッと緊張感を持ってもらいたいと率直に告げた。
 歩き始めて30分程で、一名アイゼンが緩み外れたことで、全体の体勢が崩れた。
その後休憩を挟んでも、元の体勢に戻せなかったのは自分乍ら反省であった。
 白出のコル上部の岩場や雪壁は、往きも帰りもこのルート中一番の核心であり、特に一部氷化した雪壁には、念のためロープをフィックスした。
 その後、手袋等の不具合で遅れるものが出たりして、パーティーが再び散けてしまったのは、やはり少し気になるところであった。
 何はともあれ、登ってきた全員が山頂に立てたことはよかった。3000mを超える稜上はさすがに風も冷たく、時折チラつく雪が、いよいよ上空の天候が崩れ始

めていることを知らせていた。
 岩稜や雪壁は、登りより下りの方が難しいことは、実際体験してみるとよく分かる。慎重に下り、再び白出のコルに無事戻れたことで緊張感が解けたのか、ヒュッテへの下りも少々まとまりを欠いた。
 涸沢をあとにし、振り返ると雪の穂高が見送ってくれているようで感慨深い。 二日間、何とか天気が持ってくれたことに感謝。そしてそれ以上に、全員怪我もなく無事下りてこれたことに何よりも感謝したい。
 パーティーとして欲を言うなら、メンバー一人ひとりがもう少しパーティー意識を高められたら……と思う。
 他から見ても恰好よく見えるパーティー は、相応しい力量も備わっているものだ。
 パーティーを組む以上、一人は皆のために、皆は一人のためにと心掛けたい。 (清武千尋 記)

〈憧れの穂高〉
 憧れの穂高、いつかは穂高。擦り切れる程見た深田久弥の日本百名山のビデオ。その中で山小屋の主人が言っていた言葉に「穂高にはあっちこっちの山を歩いて、体力と技術をつけてから来てほしい」
 自分の中では、まだまだ穂高には行けないと思っていました。その日の為に会で行っている山行や、岩トレや雪上訓練に参加して、色々な技術を身つけたいと思っていました。そんな中、山行レポートに「奥穂高岳」の文字。季節、技術的に今回の参加は絶対無理だと思っていました。そんな自分が奥穂高岳の山頂で、会の皆さんと記念写真を撮っている。
 頂上までの道のりで、自分の装備の不備や技術の未熟さや不注意で、皆さんに迷惑かけっぱなし。クタクタで最後に頂上に到達した時には、積もりに積もった恐怖感と寒さで、完全に顔が強張っていました。
 そんな自分に対し「佐藤よく頑張った」とか「佐藤笑えよ」声をかけられた時は感無量でした。本当は日程の出来事に沿った山行レポートを、思い切り書くつもりでしたけど、この山行に参加させて頂いた皆さんに感謝する気持ちしか書けません。
 この山行を通して思った事は、いつか
は「連れて行ってもらう」から「連れていける」技術を身につけて、また登りたい気持ちになりました。そして会の皆さんのエネルギーとパワーは、本谷橋の所で見た屏風岩の爆発的な雪崩のエネルギーとパワーに匹敵する事を感じ、この会に在籍している限り、楽しさの中から得られるものがあることを改めて知りました。    (佐藤 仁 記)


【鷲ヶ巣山】
期 日 5月15~16日 晴
パーティー L立田哲、き、斉藤秋、く、
 新井、伊地知
コースタイム 三面ダム7:00 前ノ岳9:00 中ノ岳10:30 鷲ヶ巣山12:20~13:00
三面ダム17:20

 今年はどこも雪が多いので、4月の状態を予想。観光課に問い合わせると「除雪はしていません」との事だったが、雪どころかもう芽吹いていた。4月まで雪が降っていたとの事との事、でも季節は正直です。周囲は美味しそうな葉っぱばかり。
 今回、駐車場の広場はバス停と建物で変わってしまっていた。
 前回時間切れで中ノ岳まで行った時は、雪のため枝に印を付け、道を探しながらだったが、今回はほとんど登山道を歩けたので、時間もほぼ予定通りだった。
 道はほとんど稜線上にあるので、登り返しのきつい事。大きなピークだけでも10個以上ある。でも山頂に近づくにつれ、朝日連峰、飯豊連峰がどんどん近くになり、元気づけられる。
 360度のパノラマをたっぷり楽しみ、長い下りを戻った。
 何よりも無事に下山できた事に感謝した山だった。    (立田きよ子 記)


【瑞牆山】   写真
期 日 5月29日 晴
パーティー L益田、村田、江黒、
 斉藤く、平松、大西曜 コースタイム 瑞牆山荘6:50 富士見平 小屋7:45 天鳥川8:30 瑞牆山10:25~11: 15 瑞牆山荘13:45

 漆黒の世界をテールランプを頼りに車は慎重に走る。曲がりくねった道程は、運転技術抜群の益田氏ならずとも、全員緊張感を強いられる。
 やがて到着した瑞牆山荘の駐車場にはすでに先着の車が数台ある。テントひと張りで眠りにつく。
 カッコーの声で目覚め、今日の行程は短時間のため、6時50分の出発となる。 昨夜、到着した際は闇の中で何も見えなかったが、天候は晴、視界は若葉一色で空気も新鮮。マイナスイオンが体内に吸収されること確実だ。
 多少登山道はぬかるんでいるものの、歩きやすいコースだ。
 途中村々の安全、豊饒を願うためにと祀られている里宮神社で皆で手を合わせ、ゆるやかな登りを進む。
 キツツキの独特の声も聞こえ、本当に鳥の声も豊富。樹林もミズナラ、白樺、カラマツと目にやさしい木が多い。
 50分ほどで富士見平小屋に到着した。
外観は森に囲まれた丸太造り風の昔の山小屋で感じがいい。しかし過去にこの小屋の小屋番が、若い女性登山者を殺害するという痛ましい事件もあったのだ。
 小屋の前から金峰山の道と分かれてゆるやかに登るが、一気に急坂を下って天鳥川を渡る。  深い樹林帯の急登が続くが、満開のミツバツツジの花々に疲れも癒される。
 樹林越しに見えてきた瑞牆山の全貌は山水画のイメージと重なる。 間もなく岩壁が現れ、蕾を付けたシャクナゲの密生地を過ぎ、花崗岩の山頂に到着した。
 百名山故か登山客も多かったが、我々はノンビリ登山だったため、独占状態で昼食をとることが出来た。
 富士山や南アルプス等の展望は望めないが、新緑に彩られた岩肌や、頂上から眺め下ろす景色はスリル満点で、本当に登れて良かったと思う。
 下りは広沢寺で訓練した岩トレが役に立ち、三点確保で岩場を下り、途中のロープやハシゴも以前より苦手意識がなく
なった。
 陽が射し明るくなった樹林帯のミツバ

ツツジが藤棚ようにトンネルとなり、それはそれは美しく、皆しばらく茫然と眺めていた。
 「木もれ日を 受けて輝く むらさきの
   レンゲツツジと若葉の五月」  帰路は昨夜の漆黒の世界とは別世界で、若葉の中に清冽な川の流れがあり、まるで奥入瀬の景色のようであった。
 さぞかし紅葉の頃も美しい錦絵が出迎えてくれるのだろうなぁと感じながら、茅の湯へと向かった。(大西曜子 記)

【丹沢 三ッ峰縦走】   写真
期 日 6月5日 晴
パーティー L小山、石井征、柴崎、
 猪狩、斉藤和、添田、斉藤く、大西曜、 誠、佐藤仁、土岐
コースタイム 大倉7:40 花立10:30 塔 ノ岳11:10 丹沢山12:25 本間の頭14:25 三叉路17:10

 大倉バス停から大倉尾根に入る。階段の急な登りが続くようになると塔ノ岳山頂に着く。足が攣りそうになった。
 梅雨入り直前だが天気はよく、富士山を目の前に眺めながら休むが、先が長いので休みも短く忙しい。
 目指す丹沢山を前方に尊仏山荘の左手を下っていく。竜ヶ馬場付近はブナ林の新緑とヤマツツジ、左手には富士山と気持のいい尾根が続き丹沢山へ。
 暗くて泊まる気もしなかった「みやみ山荘」が、新しい小屋に建て変わっていました。尊仏山荘、みやみ山荘共、トイレは有料だが、女性としては大歓迎。山の環境も守られて行くことでしょう。
 みやま山荘の前より三ッ峰の尾根に入
ると、シロヤシオ等の花を眺める気持の余裕が少し出てきた。なにしろベテランの皆様とご一緒ですから……。
 アップダウンが続き、三ッ峰とあるが、
頭は五峰あるようで、最後の本間ノ頭からは、樹林の中の急下降が続く。
 巻道になり、宮ヶ瀬ダムが見えると三叉路のバス停は近い。
 初山行の充実した長~いコースでした。新しいお仲間と歩くのもまた楽しい。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。      (土岐典子 記)


【鷹ノ巣山】
期 日 6月12日 曇
パーティー L和田、大西利、猪狩、
 市川、平松
コースタイム 峰谷奥8:45 鷹ノ巣避難 小屋10:20~35 鷹ノ巣山11:00~45
六ッ石山13:10 奥多摩15:25

 谷川連峰縦走の予定だったが、9日に
梅雨入りし、判断が迷う所だった。関東北部の雷注意報の予報でやむなく中止し、雨を覚悟で鷹ノ巣山に変更した。
 青梅辺りでは雨が降っていたが、奥多摩駅に着く頃には止んでいた。
 日原から稲村尾根を行くつもりだったが、5人だったので浅間尾根を行くことにし、峰谷の最奥の部落、奥までタクシーで入って貰った。(5.300円)
 ここ奥部落は標高約900m、南側に開けた斜面はなかなか眺めがいい。でも、ここで生活していくのは大変な事だと思った。
 カラマツやブナの自然林に囲まれた尾根は、足に優しい登りで鶯の囀りや、初鳴きの蝉の声を聴きながら、雨上がりのフットンチットを充分浴びて、身も心もリフレッシュできる。
 1時間半で水場に着いた。ここに突き上げているのは坊主谷。本当はこの水場に出る予定が、ツメを誤り1時間もヤブコギを強いられた苦い思い出が甦ってきた。そこから避難小屋へは一投足。
 いつの間にか薄陽が差し始め、初夏の日射しは目映く、ピンクのヤマツツジが目にやさしく映る。
 山頂へは、チラホラ出始めたワラビを採りながら20分で着いた。先客が2名。
予定より大分早いので、シートを広げゆっくりする。この頃には日焼けを気にする程の強い日射しが、天辺から降り注いできた。でも気温が低い為か虫がいないのがいい。
 石尾根もワラビを採りながらのんびりと下った。      (和田重雄 記)




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                    GSK376ー06.05


【巻機山】
期 日 4月10日 曇
パーティー L小川、江黒、益田、猪狩、 市川、平松、小山
コースタイム 清水6:20 桜坂7:30 五合 目9:35 ニセ巻機12:20 清水15:05

 清水部落のバス停から歩き始め、家並みが無くなってすぐ、目の前の3mほどの雪壁にステップが切ってありそこから登る。
 今年は雪が多く、4月でも冬山と同じくらいの積雪が残っているそうです。
 米子沢を渡って桜坂に着き、割引沢コースを分け、檜穴ノ段コースへと入る。
初めは緩やかだったが、次第に急になる。井戸の壁の急登だ。コンパスを合わせ、赤テープを見つけながら、スノーシュー、ワカンで皆で交代してラッセルした。一人だけの力では限界があるが、微力ながら、自分でも少しは役に立っていると思うと嬉しく感じます。
 六合目展望台を過ぎ、檜穴ノ段の急登を登り切ると視界が開け物見平に出た。 目の前にブザノ頭、のびやかなニセ巻機山が出迎えてくれました。数年前、山スキーでここまで来られて感激した地でした。
 今日はニセ巻機山目指して登り、12時で下山するとのことで、登り始める。
 山頂直下は急登でアイゼン、ピッケル
で登る。一度は諦めたけれど、ニセ巻機山まで来られた。みなさんに感謝して
アクシュ>する。気持ちを引き締め直し転ばないように注意して下山開始。
 山スキーの2人の先輩は広い斜面を気持ちよさそうに滑って行った。
 アイゼン、ワカン、ツボ足組の私達も雪山を充分に満喫できました。普段押し入れの中で眠っている装備も今日は大活躍でした。
 下りは目標のコースタイム通りに清水部落に着きました。 (小山加代子 記) 


【白鷹山 長井 葉山】
期 日 4月17日~18日
パーティー L立田哲、き、斉藤秋、く、
 和田、村田、林、石川、平松、猪狩
コースタイム 太平登山口8:45 鉄塔10: 00 白鷹山10:45~11:20 下山口12:15
 泊、発5:00 葉山登山口6:40 尾根展望 台8:00 葉山10:10~11:00 下山口12:40

1日目 晴 〈白鷹山〉
 山形へ向う途中の福島は桜が見頃でした。登山口の太平は沼の多い土地で雪も多く、日当りの良い民家の庭先には福寿草が咲いていました。
 登山口は雪ではっきりしないので沢をさけ、鉄塔を目印に尾根を急登しました。
 雪椿の枝が雪の下から顔を出しており、この辺は椿の繁茂地だそうで、雪がとけたら美しい花が見られるでしょう。
 傾斜もゆるくなると展望も広がり、月山葉山、月山も眺められ気持ち良く歩けます。
 やがて杉林の中に立派な神社がありそこが山頂です。この神社は虚空蔵菩薩が祀られ、養蚕の守護神として仰がれた山だそうです。神社の裏の杉の間から朝日連峰が眺められ、祝瓶山も確認できました。
 社の前でお昼にし戻ります。途中左に登山道がありそこを下りました。
 白鷹町「ふるさと森林公園」でお風呂に入り、時間もたっぷりあったので、無料体験のローラーマッサージや足裏マッサージを受けテン泊する。
 
2日目 曇後晴 〈葉山〉
 昨日のマッサージが効き体調は良い。白兎駅とロマンチックなネーミングの駅からも歩ける山だが、車で森林公園まで入り歩き出す。
 杉の大木の間を進むと左側に鳥居があり、そこが登山口である。いきなり急登で早速ピッケルが役に立つと言っていた人がいたが、これは序の口。今日の山は手強い。
 尾根に出ると南斜面で雪が少なく、ショウジョウバカマやイワウチワの花を見る。
 突然ものすごい数の鳥が飛び立った。黄色ぽい、マヒワと言う冬鳥だとか。標高500m位に棲息するそうです。
 展望台で振り返ると、長井市内や最上川が眼下に見え、吾妻連峰や栗子連峰も眺められるそうですが、かすんでいて残念です。
 これから登るずーっと先に稜線が続いており、稜線から左に少し進んで直進すれば葉山とか。そこまで登るには大沢と田沢の間の尾根の急登が待っています。
 土、日に降った新雪の下は3m位あるのではと思われ、キックステップでトップを交替しながら進む。時々突風が襲い対風姿勢をとる。置賜地方には雪崩注意報がでており登山道にも2ヶ所程小さなキレツがあって、気持ちだけでもソーっと歩く。
 
 稜線に出て間もなく葉山山荘が見えた。山荘の脇に葉山神社があり広い山頂の一角だとか。
 晴れているものの黄色ぽくモヤーとした日(黄砂だったとか)だったのに、飯豊、朝日連峰が眺められ感激でした。
 風が強く山荘の中で食事が出来とても助かった。薪ストーブやコンロ用のガスもあり泊まる事も出来る。
 下りは往路を戻る。やっとの思いで登ったのに下りは楽で皆飛ぶ様に下る。
 新潟から来た男性1人に会っただけのとっても静かで(女性達はうるさいが)雪が多くて楽しい山でした。
 せっかく山形へ行ったので山形弁をひとつ。
“おしょな”(菜っ葉ではありません)
“ありがとう”だそうです
         (猪狩スミ 記 )


【今熊山~醍醐峠】

期 日 4月17日 晴
パーティー L添田、江黒、和田将、
 石井裕   
コースタイム 今熊神社8:00 今熊山8:40 刈寄山10:00 市道山12:25~13:00 醍醐 丸14:40 和田16:15

 雲ひとつない上天気。中央線の車窓から富士山が顔を出す。
 五日市駅からタクシーで今熊神社へ。
武州の呼ばわり山と呼ばれ、失踪した人や失せもの探しに霊験あらたかとかで、参拝者を集めているそうです。
 遙拝殿に手を合わせ、怪我のないことを祈る。(お賽銭を上げないと効き目がないかしら)
 社殿裏のミツバツツジが見事に咲いていて一見の価値あります。
 鳥居をくぐって山道に入る。石段や木の根の坂道を行くと五日市の町並みが眼下に広がる。
 稜線を登り下りしている内に、目の前の無惨に剥ぎ取られた痛々しい山肌と、休みなく続く採石音は武甲山を思い出す。
 巻道と尾根筋がピークの手前で二分することが多く、迷うときは磁石を出して確かめる。四阿のある刈寄山に立つと、南側の展望が開け、今辿ってきた山稜も見える。
 樹林の中のアップダウンを、何と先に出た単独の男性が下の道を歩いている。市道山で一緒になり、車で来たので元来た道を戻るとか。
 私達は一路醍醐丸へ急な登りでピークに立ち、ここが醍醐丸と思って休憩する。ところがひと山越えたところが山頂であった。
 醍醐峠からコースを変更して和田へ下ることとなった。この道は山好きのEさんも通ったことがない道で、花の多いのには驚きました。我が会の植物博士に教えてあげたい。
 あまり人の通らない沢井川の上流で、花に囲まれ、せせらぎを聞きながら今にも折れそうな橋を何回か渡り返して和田の集落に着きました。ここで山桜も歓迎してくれました。川で子供達がヤマメをとって見せてくれました。
 八王子八峰の四山を歩くことが出来て大変幸福を感じた山行でした。
(石井裕子 記)


【広沢寺岩トレ】
期 日 4月24日 晴
パーティー L清武、和田、村田、小山、 斉藤和、石川、立田き、石井征、大西 曜、平松、佐藤仁、他1名(中田)

 広沢寺温泉のバス停から林道を歩いて行くと、右手に大きな岩の壁が見えてきた。緊張感で声も出なくなってしまった。
 リーダーの清武さんの説明で「岩トレ」
開始。清武さんをはじめとするベテランの皆さんの技術は目を見張るものがある。
 いざ自分でやり出すと、冷静にやっているつもりでも、緊張している上に不器用さも手伝い、ロープもカラビナも手についていないのが分かる。 
 岩を登っていくと、恐怖心で手も足も出なくなる。懸垂下降も教わるが、ちゃんとトレーニングを積まなければ、冷静に出来る技術じゃないとつくづく感じる。
 最後に勢いで20mの高さを登ったが、足の震えが止まらないほど怖かったのが本音です。
 この怖さと慎重さを忘れずに基本をしっかり学び、パートナーとして信頼される技術を絶対身につけたいと思いました。
 トレーニングのあと、時間があれば広沢寺温泉はお薦めです。弱アルカリで美肌効果抜群だそうです。
(佐藤 仁 記)


【マチガ沢、雪上訓練
期 日 5月1日 晴
パーティー L清武、和田、江黒、小川、 益田、小山、斉藤秋、く、斉藤和、村 田、猪狩、市川、矢島、平松、石川、 杉山、佐藤仁、他1名(中田)

 ハナミズキの花が綺麗に咲き新緑の季節となったのに、水上の町は桜がちょうど満開の時だった。
 車は谷川岳登山センターの所までで、この先は除雪されてない。ロープウェイーの駐車場に車を停め、着替えて歩き始める。
 マチガ沢までの車道は雪が2m位積もっていて、途中1ヶ所崩れた所もあった。
 今日は晴れで気温も上がりシャーベット状の残雪である。
 リーダによるとマチガ沢に入り大滝の上、S字状の所まで行く予定が、雪崩の危険があるので、標高約1000mの西黒尾根側の傾斜地を使って訓練をする事となった。
 歩行訓練、アイゼン使用の歩行、滑落停止などを行っていくと、暖かい日で汗も出てきた。風も穏やかで時間の経つのが早く感じる。
 昼食後はロープワークの勉強で、プルジックなどの使い方を教わった。
 行きの車中でも実習で教わっていたので、復習となり覚えが遅く忘れるが早い人間なので助かる。
 熱心な指導のもと、あっという間に時間も過ぎ、帰りにはマチガ沢の出合付近で雪が消えた所で蕗のとう等を見つけた。汗をかいたので温泉(湯テルメ)に入り帰路についた。
 行きに小山さんから教わった「シートベント」「バタフライ・ノット」「ブリッチ・プルジック」等、益田さんと出来るだけ覚えている時間を持続しようと誓った。        (杉山栄一 記)

〈山の厳しさを認識した日〉
 前回の岩トレ、今回の雪上訓練と参加して、山に対する気持ちが少し変わり、レポートを書きたくなりました。
 登山センターで、リーダーがチェックをすませ、ゲートを抜けるといきなり雪道。例年にない雪の多さで、危険地域へは入山禁止となっている。
一歩一歩踏みしめマチガ沢を目指す。
もうこの時点で雪上の歩き方を教わる。
マチガ沢に着くと目の前に谷川岳の素晴らしい景色が広がっている。緊張して歩いて来ているから「もうこれで十分=」
という解放された気分。
 斜面のきつい場所まで行き、いよいよ訓練開始。登山靴のみ、アイゼン装着での登下降。滑落停止、ロープワーク等、何をやっても雪山の厳しさを身をもって感じる。
 厳冬期だともっと凄いんだと思うと緊張感が増す。今、中高年の間でブームとなっている。普段から鍛えているから、健脚だと自信を持ち、山の状態、気象の状態も気にせず登ってしまうご時世。
 私にとってこの雪上訓練、および前回の岩トレは有意義な二日間で、山の厳しさを知った日になりました。
 最後に、充実した気持ちで、下山時に振り向いた見た谷川岳の景色は、一生忘れられないものになりました。
           (佐藤 仁 記)
〈久し振りの雪上訓練〉
 久し振りの雪上訓練は、29年前に初めて教えていただいた場所。その時は滑落停止では止められずに、張ってあるロープをくぐり抜け、小さなクレパスにストンと落ちてしまった。アッという間で、ケガも怖さもなかったのですが、見ていたリーダー達は肝を冷やした事でしょう。マチガ沢、滑落停止、私と揃うと、思い出されるようで、申し訳なく思います。
 今年は雪が多く林道も雪道。早速脇の斜面をキックステップで登る。雪山は楽しいのですが、体力は倍くらい必要ですね。
 マチガ沢が見えてくる。振り返ると白毛門や笠ヶ岳が望めます。幸せな気分が体中に広がりました。
 一通り練習して、最後は苦手な滑落停止。自分から落ちるきっかけがつかめず、数回のまねごとで終わってしまい反省しています。
 休憩後は新しいロープの結び方を覚えました。
 帰り道、林道脇の斜面にはイワウチワの群落やショウジョウバカマが咲いています。行きは足元の雪面ばかり見ていたのですね。     (矢島紀子 記)


【岩殿山】
期 日 5月9日 曇
パーティー L添田、石井裕、落合、
 肥沼、和田将
コースタイム 大月7:41 登山口8:10
 岩殿山8:50~9:00 兜岩10:30 稚児落と し12:00 大月13:40

 「えっ もう頂上に着いてしまったの」
と思わず言ったくらい登山口からゆっくり歩いてもわずか 40分で登ってしまった。
 大月駅からしばらく歩くと左側に岩殿城跡入口があり、コンクリートの階段をジグザグに登って行くと丸山公園に出る。ここからも整備された階段続きの道をグングン登る。
 途中大月の市街を見下ろしたり、新緑の中にたわわに花をつけた藤、その向こうに同じ色の桐の花がいとこ同士のようにお互いの個性を生かし、それでいて支え合っているような、そんなほほえましく美しい姿に喚声を上げながら着いたのだ。
 展望台には案内板があり、「岩殿城は急峻にして、険しい断崖をめぐらし、攻めにくく守りやすい戦国時代の難攻不落を誇る名城であった……」と書いてあるように、周辺は城跡の名残の馬屋や食物の貯蔵庫の案内板等があちこちに立っている。曇っているので富士山はじめ他の山は何も見えない。
 山頂をひとめぐりして登ってきた築坂
峠分岐まで戻り、兜岩までは楽しいクサリ場を二ヶ所通過する。
 この山は砂利を固めたように小石がびっしり詰まった大きな岩が多い。フリークライミングには向かないのだろうか。 スリルのあるカニの横バイの様な岩を横に歩き、さらにハシゴで大きな岩を越えるところは、面白そうで登りたかったけれど、慎重なリーダーが「危ないから林道を回りましょう」の声で、横バイの所だけ往復してリーダーに従った。
 転落事故死があったという稚児落としはみんなが気が抜けるほどあっけなく岩壁の上を通り過ぎた。時間がたっぷりあるので、新緑と山ツツジの美しさに何度も立ち止まり、ゆっくりと下った。
 それでも大月駅には13時40分に着いてしまい、駅前の不二家でケルンのような
大盛りのチョコレートパフェを食べて、
楽しい山行の早すぎる一日が終わりました。

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【矢倉岳】
期 日 3月6日 晴後曇一時雨
パーティー L小山、大西曜、肥沼、
 市川、平松、大和田、佐藤仁
コースタイム 矢倉沢バス停9:10 矢倉 岳11:00~12:00 万葉公園13:00~45
 薬師堂14:45

 入会して早3ヶ月。初めての山行の日、集合場所の新宿駅には時間よりかなり早く着き、メンバーの皆を待つ。
 天気予報は曇後雨、天気が不安のなか新松田に着き、空を見上げれば“晴”。バスに乗り込み矢倉沢へと向かう。
 約30分の車中は賑やかで、道中楽しくなりそうな予感。矢倉沢のバス停に着くと強風が迎えてくれた。後で知ることですが、関東地方はこの日春一番を観測。
 田園風景のなか、舗装道路を歩き出す。
いつしか急な斜面と変わり、土の道を登っていくと、周囲は雑木林となる。
 気温もグングン上昇して、暑くてたまらなかったが、メンバーの会話が面白く、とても楽しい登りとなる。
 傾斜が緩くなり11時、平坦な山頂に到着した。強風が吹き荒れ、低い雲が空を覆っていて、残念ながら富士山は望めなかった。

 記念写真を撮り、その後2m程の高さの見晴台の下にツェルトとシートで風除けを作り、コンロとコッフェルを取りだし賑やかに昼食の準備。体が完全に冷え切っていたので温かい飲み物は嬉しかった。すごく楽しいひとときを過ごしました。
 片付けは素早く、12時には下山開始。
風は止んだが、空はますます怪しくなるなか、1時間ほど歩いて万葉公園の東屋に飛び込むと同時に大粒の雨が降り出す。
 「目的地に着くと天気が荒れるね!」と会話が弾むなかティタイム。早めに切り上げ、雨具を着込んで歩き出すと、途端に雨が上がるが、そのまま歩き続ける。
 途中、蕗のとうを見つけ、子供のように大騒ぎで採取している姿が、何ともほのぼのしていた。
 14時45分、薬師堂のバス停に着き、全員無事を確認し握手を交わす。
 月曜山歩会に入会して「間違いなかった」と確信できた楽しい一日でした。
          (佐藤 仁 記)


【霧ケ峰 ネイチャースキー】
期 日 3月13日 晴
パーティー L永松、益田、熊沢、遠藤、 落合、小山、平松、石川、市川
他1名(芳賀)
コースタイム 登山口9:42 昼食12:15~ 13:00 下山開始13:21 登山口14:50 
XCは初めてで、若い頃にスキーを少しやっただけだが、何事も経験と申し込む。
 今回は旅館で、暖房と布団の中でグッスリ眠り体調も万全だ。
 登山口で板を着けるが、凄く軽く楽に滑れるような気がした。これが下山の命取りになるとは思わなかった。
 出発はいきなり下りで、ぎこちなく滑り出し、倒れない様に頑張る。 
 更に進み平地から山間の緩い斜面を登ると雪原となり、思い思いに進み、私は前の人の後に付いて行き、初めのパタパタ歩きも慣れて、前に押し出すように歩行できた。
 数回休みながら昨年休んだと言う場所で昼食にするが、横殴りの雪が吹きつけ、汗をかいた体がどんどん冷えてかなり寒い。寒いので早々にザックをまとめてもう少し登ると蓼科山が見えるので進み、久々の雪の八ヶ岳連山がよく見えた。
 いよいよこれからは下山で、すぐに下山できるつもりでスタートするが、これが大間違い。
 スキーで言えば、初心者コースのような緩やかな下りなのにうまく滑れない。 普通のスキーではゴツイスキー靴に、幅広の板でエッジも効き、ボーゲンなどが出来るが、XCスキーは靴はスポーツシューズの先に金具が付き、板も細く踏ん張りが利かずバランスが取れない。Lに付いて斜めに緩やかに行くが、転ぶこと転ぶこと、又この転倒がザックを背負っている事もあり、なかなか起き上がれず、体力の消耗が激しくあちこち痛い。 悪戦苦闘で大分降りましたが、これから樹林帯で難しく、疲れたので板を外して歩き、少し経つとLがスノーシューを貸してくれ、スノーシューの有り難さが分かりました。
 今回は足手まといでしたが、雪原が好きですので、次回はスノーシューでの参加をお願いします。 (落合治男 記) 

〈初めてのクロカン〉
 初めてクロスカントリースキーにチャレンジしました。
 歩く、登るは山スキーでシールを付けた時と同じで快適です。沢沿いのきれいな樹氷を見ながら大きな空、広い雪面、新雪のフカフカなところを、次の目標まで自然と一体になってゆったりと歩く。冷たい空気、風も心地よく感じます。
 物見岩、クヌルプ丘まで登ると、エコーバレースキー場、蓼科山、八ヶ岳連峰がくっきり見えきれいでした。
 ここが霧ヶ峰の真ん中で、広大な景観を楽しんでいよいよ下りになる。
「小さなボーゲンで、スキーの中心にしっかり体重をかけて、ゆっくり止まる……」が、うまくいかない。
 XCスキーは歩く板で、滑る板ではなかった。何回も何回も転ぶし、転ぶと起き上がるのが大変です。みんなで転んで、みんなで大笑い。無事に車に着いたときはホッとしました。
 九州生まれの私にとって、子供の頃体験できなかったことを今、この年になっ
て皆さんと楽しめることに感謝しております。
 これからもスキー、山スキー、XCスキー、スノーシュー、ワカン、アイゼンと、雪山を自分のレベルに応じて楽しめたらと思っています。
         (小山加代子 記)


【入笠山】 
期 日 3月20日 晴
パーティー L益田、村田、斉藤秋、く 大西曜、猪狩、石川、市川、松竹、 
 佐藤仁、伊地知
コースタイム 沢入登山口9:30 入笠山 12:00~13:00 下山14:30

 楽しみにしていた初めての雪上歩行、当日は雪が少なくアイゼンのみの使用で、ワカンは履けず残念でしたが、めったにないという天候に恵まれ、山頂での
八ヶ岳、アルプスなどの360度の大パノラマが今も脳裏に焼きついています。
 そして途中リーダーによるコンパスの実習もあり、アイゼンをつけての歩き方等色々教えていただけた貴重な一日でした。
 次回はぜひワカンを使う雪上歩行に参加したいと思っています。
  (伊地知智子 記)

 雲ひとつない青い空、真っ白な富士山、南アルプス、八ヶ岳を左右に見ながら中央道を走る。
 何もかも初めての体験となる雪山山行に期待感が膨らむ。
 諏訪南ICを降り、一路入笠山駐車場に着くと雪がない。そんな不安のなか、冬山装備を着けていよいよ登山開始。
 登り出すと山道は雪の積もった道と変わった。ここでリーダーの「アイゼン装着」のひと言。段々雪も深くなり、いつの間にか「楽しい!楽しい!」を連呼していた。
 一時間ほど歩くと入笠湿原に到着。真っ白な世界が目の前に広がっていた。
 休憩中にコンパスの使い方を一から教わる。針の指した頂上を目指して歩き出す。雪を一歩ずつ踏みしめていよいよ頂上。冷たい風が吹いているものの、天気に恵まれ360度の眺望には「素晴らしい>」のひと言。
 記念写真を撮り、ほんの少し下ったところで昼食。景色の良いところで食事をすると美味しいし、楽しい。
 食事が終わるともう一度全員で頂上に行き下山開始。
 雪の積もった真っ白いなかを颯爽と歩き、基本を守りながらも子供のように転んだり滑ったり、湿原まで大騒ぎでした。
 その後は駐車場まで一列で下山。帰りに温泉に寄り、一路東京へ。双葉のサービスエリアで解散。
 雪山山行の最初の一歩は、楽しいなかにも厳しさを感じていたが、ニュースで各地の山で遭難事故が相次ぎ、死亡事故まで起きていることを知り、やっぱり雪山は、慎重にも慎重を重ねることが大切だということも痛感した一日でした。
          (佐藤 仁 記)


【奥武蔵・丸山】

期 日 3月20日 晴
パーティー L添田、立田き、石井裕、 矢島、林
コースタイム 芦ヶ久保9:07 木の子茶 屋9:50 丸山12:00~40 金昌寺15:05~30 西武秩父17:10

 何事も思い込みはいけないもので、乗換駅の東飯能駅に7:42に着いていたのだが、皆は飯能に7:49か50分に着くと聞いていたので、東飯能発52分の電車に乗れないだろうなどと、勝手に判断したのが誤りで、結果的に一本乗り遅れてしまった。皆さん申し訳ありませんでした。  横瀬川を渡り“山の花道”の道標に従って登って行く。少し行くと武甲山が見えてきた。果樹園の横を通ると苺の香りがした。
 以前、山歩祭で使った『木の子茶屋』の前を少し登り、北西の方へ沢に向かって少し下った所に、蕾を付けたカタクリに混じって、今日のお目当てのセツブンソウが群生して咲いていた。草丈が5㎝位、花の直径が2~2.5㎝位だ。
 前の週に行った高尾山の猿園付属の山野草園のセツブンソウは終わっていたので、今回見られるかどうか心配していたが、可憐な花が沢山咲いているのには感激した。
 沢を渡り少し戻った所にも咲いていて、こっちの方は高さ6~8㎝位で少し高く、花も咲きたてだった。十分楽しみ山頂に向かう。
 丸山の展望台からは武甲山はもとより、両神山の隣には真っ白な八ヶ岳も見え、浅間山や赤城山の方まで良く見渡せた。
 風は強いがなるべく風の当たらない所で、景色を眺めながら朝食をとった。
 県民の森展示館に寄り、雑木林の道を下り、お地蔵さんの沢山ある四番札所の金昌寺へと下った。
 途中猪除けか、獣害防止のネットが一面に張ってあり、登山者はそこを開けて通るようになっていた。 
 金昌寺からは少し待てばバスが来たが、時間も早いので西武秩父まで歩いた。 途中でそば屋によって、秩父名物のそばを食べた。身も心も満足し帰路についた。         (林 亨 記)


【大岳山】
期 日 4月3日 晴
パーティー L清武、益田、江黒、猪狩、 小山、村田、林、市川、矢島、平松
コースタイム 鳩ノ巣8:05 越沢バット レス8:42~9:45 大塚山11:05~35 大岳山 荘13:50 つづら岩15:00~30 千足16:40

 今日の気温16度、山を歩くには少し暑く感じられる陽気です。鳩ノ巣駅前を沢沿いに下り、沢を何度か渡り返すと程なく越沢バットレス。岩壁がドドーンと現れました。行く手を阻むように立ちはだかっています。
「こんなの登れない」私のひとり言です。山の住人である熊や鹿、サルだって登れないと思う。でも人間は登ってしまうのです。道具や知恵を使って。この岩の上部の滑り台と呼ばれる一枚岩の上から下を覗きこむと、高度感たっぷりで肝試しにはぴったりの所です。体を柔らかくしてボチボチ始めてみようか、クライミングをと思わせる岩でした。
 ここから大塚山までは地図には載っていないルートですが、鎖、梯子と変化にとんだルートで楽しめました。
 この斜面にイワウチワの群生が見られ、とても可愛くきれいでした。出発が遅れた江黒さんが大塚山で合流。沢沿いに歩き斜面を直登で登ってきたようです。 御岳神社のところで矢島さんがお帰りになられました。これは最初からの予定だったようです。この後奥の院に行ったのですが私は初めてで、ここまで来るチャンスはなかなかありません、良い機会でした。
 奥多摩は標識がよく整備されているので、歩いていても安心感があります。
 途中、大岳山荘近辺だったと思いますが、山道脇の立ち木に、番号札が沢山掛けられているのに気が付きました。あれは何故かと質問された私は、緊急時に居場所を知らせるのにこの番号を使うと答えた。お互い納得したのですが、この後、番号札は全然ありません。正解はどうなのでしようか。
 富士見台からの眺めは、その名のとおり素晴らしい富士山が迎えてくれました。疲れても来た甲斐ありです。
 つづら岩でプチ休憩、岩肌を見てルートが少しでも読めるようになれたら進歩かな?お疲れ様でした。
(平松せつ子 記) 

                 

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GSK375ー06.03

【玉原・スノーハイク】
期 日 2月13日 晴
パーティー L永松、新井、清武、和田、 益田、江黒、小山、遠藤、市川、立田き、 斉藤く、矢島、熊沢、石川、平松、斎藤麻、
 他4名(内田、芳賀、原田、堤)20名 
 
 恒例の玉原。昨年と一昨年は鹿俣山に登りましたが、今年は原点に戻って森歩きをしました。大勢の方が参加できるようにと、朝発ち、夜行、スノーシューやスキー等と、何でもありのスタイルを取りました。
 そのお陰で会員16名の他、4名が加わり合計20名と大人数になりました。これでは二班に分けないと大変だと考えていましたが、雪の森はそんな心配は無用な程の包容力がありました。
前日の新雪が10cm程積もり、絶好の日和になりました。昨年はブナの豊作年で熊棚が樹上に沢山出来ています。地図上に記された熊棚をコンパスで合わせながらその木を探し、幹に着けられた爪痕や高い枝先に作られた熊棚に感動しました。
ペンション・ツツミスクエアのオーナーから植物の興味深い話を聞きながら、兎平と呼ばれる上州武尊を望む台地で早めの昼食を取り、午後はゲレンデを挟んだ銅金沢の森に移動しました。この辺りもゲレンデのすぐ脇でありながらいつも熊棚が作られる場所です。
 ペンションに戻る途中のミズナラは玉原でも屈指の巨樹です。幹周りを手で囲んだら6人程になりました。
どこでも歩く事が出来る雪の森。目的地を持たない森歩き。五感で感じ、考えながらさまよう森歩きは、大勢で歩いても新鮮な喜びがありました。 (永松康雄 記)

 〈スノーシュー体験in玉原〉
 日本の雪国に古くからある生活道具のひとつに、「かんじき」という雪上歩行用具がある。そして今回、私が体験したスノーシューは、言うなれば西洋かんじきである。
近頃のウィンタートレッキングには、欠かせない道具として浸透しつつある。
アメリカから渡ってきた道具だが、もともとは中央アジアで使われていたようで、紀元前4000年ごろには既に、原型が存在していたらしい。
スノーシューは、深い雪でも自由気ままに歩くことが出来る。かんじきと違って、足を持ち上げなくても前にスライドさせればよいので楽だ。足裏の部分には金属の爪が着いていて、アイゼンほどではないが、登りも下りも安心だし、特別な技術は必要ないので、誰でも履いたその瞬間から楽しめる。
新雪の、誰も足を踏み入れていない雪面に自分のトレースを残す。これは快感で、病みつきになりそうだ。
 雪に覆われた静かな森のなかには、新発見がいっぱいあった。私にとって今回最も印象的な体験は、熊棚とその大木に残された熊の爪あとを見たことだった。100キロを超すほどの大きな熊が、太い、真っ直ぐな樹を登る姿を見てみたいものだ。
 春の芽吹きを待つ木々の様子も、じっくり観察をすると、それぞれ個性があって面白い。
人間の何倍もの時間を生きている木々に出会うと、そこにいる自分の時間までゆっくりと流れているような穏やかな気持ちになる。
 そして、かすかな鳥の鳴き声にも敏感になっている今の自分は、少しだけ野生が蘇っているようだ。ひたすら時計を気にしながら、目的地に向かって懸命に歩くいつもの自分はどこかに置いておこうと思った。
 (斎藤麻美子 記)  

  〈BCスキー〉
 私は山歩会に入って未知の世界をたくさん味わった。今日はBCスキー体験です。 スノーシューが多い中、ちょっと不安!
板はゲレンデスキーより軽く、シールを付けなくても登りはスイスイ楽に登れます。 森の中を自由に滑って周るなんて、歳を重ねてしまった森の妖精気分。誰も歩いた跡がない雪は気分もおろしたて。
スキーは4名、リーダーを益田さんに決め彼に付いて行く事にした。しかしリーダーの早い事、目を離すともういない。こりゃ付いてはいけない。技術、体力の違いを見せつけられた。
コンパスを使い目的の熊棚やトチの木、ホウの木を辿る。少しだけ地図が読めるようになった。
スノーシューの跡は大きく穴が空くので、スキーの後ろか新雪の中を滑ったほうが上手く滑れる。
玉原湿原のトレッキングは、高低差が少ないので楽しくスキーで登ったり降ったりを繰り返しゲレンデに出た。
リーダーはテレマークで滑っていったが、私はやり方が解らないのでボーゲンで滑った。軽くて歩きやすい分、安定性が無いので足元がおぼつかず、ぐらつきながら下った。
斜面はやはりスキーが早い。他のメンバーが来るまで歩く練習をして待っていた。 ペンション近くの斜面で何回か滑って転んで、雪のふかふか感覚を楽しみ、充分に雪と戯れた1日でした。 (石川とい 記)

 〈スノーシュー初体験〉
 スノーシュー初体験は、10年以上も履いていない革靴の手入れをして、朝のウォーキングで足慣らしすることから始まりました。
 当日は真っ青な青空と新雪に迎えられました。自分の足跡を付けながら樹林の中の散歩です。地面の2mも上を歩いている実感はありません。普段は行けない場所です。
 熊棚という言葉も初めて聞き、初めて見ました。大きな高い枝先まで食べるためにあの大きな体で登るのには感心します。それは生きるためですものね。
 色々と教えていただいてとても楽しい一日でした。ただ残念だったのは、寝ころんで青空を眺めることをすっかり忘れていたことでした。 (矢島紀子 記)


【筑波山】
期 日 2月20日 晴~曇~雪~雨
パ-ティ- L添田、SL小山、大西曜、  落合、石井裕、矢島、肥沼、斉藤和、
コ-スタイム 筑波山神社10:00 御幸ヶ原 12:00~13:00 ケ-ブル山麓駅14:10

 昼頃から雨が降り出すと言う予報なので、いつものような“喜び勇んで”と言う気持ちがないまま、目的のひとつ『つくばエクスプレス』7:47発に乗り込んだ。
 座席はボックスシ-トで遠足気分。電車が地上に出ると、何と青空が広がっているではありませんか! 皆の顔もほころび『日頃の行いがイイからよ~』それもあるけど? 私はリ-ダ-の『雨でも行きます!』の熱意が、この青空を運んで来てくれたのだと思いました。そして、まだまだ話しが盛り上がっているのに、終点つくば駅に到着。45分はアッという間です。
 登山口の筑波山神社まで2台のタクシ-で行く。ところが先発メンバ-がいない。こう言う時には“ケ-タイ”があるじゃない! 教えて貰ったばかりの曜子さんに電話をするが、通じない。そうこうしている内に現地集合の落合さんがケ-タイ片手に現れた。3カ所で掛け合っていたから混線してしまったのカナ? やっと連絡がとれて、メデタシ、メデタシ8人揃って立派なお宮に手を合わせ、出発です。
 地元ガイド落合さんの勧めもあって、表登山道を歩く。先程まであった薄日もなくなり、登り一辺倒の樹林の路では、汗かきの私には有り難かった。
「男女川」の水場で喉を潤し、最後の急登は、たかが筑波山、されど筑波山、登り甲斐があり、結構キツイナァ-、とボヤキが出ると、御幸ヶ原の見覚えのある茶屋が目の前にあった。
予報どうりに空模様が怪しくなってきたので、休む間もなく男体山に登り出すと風花が舞って来た。
 スバラシイ関東平野の眺望を二つ目の目的にしていたけれど、山頂の社の前で記念写真だけ撮って、早々に引き上げた。
 本降りの雪になってきたので、回転展望レストランに逃げ込む。
 そこで落合さんの謂われのある郷土料理や、皆さんが持ち寄った食物繊維たっぷりのヘルシ-メニュ-を戴き、1時間ほど昼食を摂っていると、ますますひどくなる様子に、「車が動けなくなるかも」の言葉に、リ-ダ-の決断と皆の総意で、女体山を往復してケ-ブルで下りる事にした。
ザックを置き、外に出ると一面の銀世界。なぜ“雪”ってこんなに嬉しいのだろう。これが雨だったら、高々15分の道程でも「パスしたいな-」と思っただろう。
わざと踏み跡のない所を歩いてみたり、見る見る白さを増していく木々や笹の葉の美しさ、こんな光景の中を歩くのも久しぶり、愉しいネ-。来て良かった!
14時のケ-ブルに乗り、復路は落合さんの車に全員詰め込んで、研究学園駅まで送って戴き、「お疲れさまでした。」と別れた後に、誰のザック? 「落合さ-ん、忘れ物ですヨ~。」またまた、曜子さんのケ-タイが役にたちました。      
 つくばXPのお陰で、高尾山と同じ位、近い山になったので、晴れた日を見計らって、見渡す限りの関東平野を見に行こうと思っています。    (斉藤和子 記)


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