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GSK394-07.11 | ||||||
【横岳西壁・小同心クラック】 期 日 9月17〜18日 曇〜晴 パーティー L清武、益田、小山 コースタイム 赤岳鉱泉5:40 大同心 基部7:00 小同心取付7:25〜45 小同心 の頭9:10 横岳山頂9:25~10:00 硫黄岳 10:55 赤岳鉱泉12:10 駐車場14:40 前夜、美濃戸赤岳山荘Pまで入る事ができ、朝ゆっくり出発する。敬老の日の連休最終日とあって下山者が多い。 これまで何度か白一色の八ヶ岳に来たが、今回は緑一色の様相。新鮮味があり気持ちよく歩けた。赤岳鉱泉が近づくと正面に大同心、小同心のそそり立つ岩塔が顕著に並んで見えるのだが、曇空で今日は見えません。テントの設営後、大同心沢へ明日の下見に行き、早めの夕食をして早々にシュラフに潜り込む。 2日目 夜中、雨音を聞く。朝テントから身を乗り出し外を見ると、今にも降り出しそうなどんより空。L清武氏の「取り付点まででも行ってみよう」と…… 手早くカップ麺を流し込み、登攀具をザックに入れ雨具を着て出る。硫黄岳への道を分け、大同心沢を詰め、足の腱が伸び上がるほどの大同心稜を行く。やがて樹間から大同心のドームが見え、抜け出ると大きな威圧的な壁が立ち塞がり、一瞬身体に緊張が走る。 壁の基部をトラバースして、草付を登り小同心の基部に着く。幸い岩も濡れてなく雨の心配もなさそうだ。各々、靴などを履き替え、登攀の準備をする。 まずトップのLがダブルロープで行く。コールの後、続いてF(フォロアー)の自分と小山がほぼ同時に登り出す。 ホールド、スタンスともしっかりあるフェースを左上してチムニーへ。40m程攀ってLがビレイしているテラスにきて、やっと硬くなった身体が解かされ気合いが入る。 岩もグッと立ってきて、頭上のハングを右から巻き再びチムニーに入る。日頃の岩トレを思い出しながら、恐怖心に負けずグイグイ攀っていく。 3ピッチ目の左、右2つのルートで「以前、右ルートをやったから今回は左をやる」とLが言う。見ると右のフェースの方が楽に行けそう。左のクラックはかぶっている。かなり高度感もあるが焦らずLの元へ攀って行く。 この位置に来ると、意外に隣の大同心が小振りで低く見える。そして「これでほぼ終わりだョ」のLの声に思わずホッとして、眼下の赤岳鉱泉と行者小屋をじっくり覗く事ができた。 ここから草付き、リッジ、階段状のフェースをザイル無しで慎重に登り、横岳山頂に出た。時間も思ったより早かった。 コーヒーとラム入りカステラでひと休みしてから硫黄岳に向かう。 この辺り冬の時期はいつも頬が凍てつく程吹き荒れる所。今日も強風だがどこか心地よく感じられ、度々立ち止まって垂直に立った小同心を眺め、達成感と余韻に浸りながら赤岳鉱泉に向かった。 (益田 義則記) 【大笠山】 写真 期 日 10月 1日 パーティー 土岐、他3名 コースタイム 桂橋5:45 前笈ヶ岳8:40 避難小屋10:05 大笠山11:25~12:10 桂 橋16:35 富山五箇山から境川ダム奥、桂橋横へ駐車、夜明けを待つ。 登山口の大畠谷に架かる吊橋の踏み板は冬期間は外すそうです。吊橋を渡るとすぐ岩壁が待っています。鉄梯子と鎖を頼りに登るが凄い高度感で緊張します。階段、ヤセ尾根を進みフカバラノ尾は急登続きです。 前笈ヶ岳から下って登り返すと、やっと尾根歩き。漆、ナナカマドが紅く秋の気配です。大笠避難小屋は土台が傾き倒れそうですが、水は引かれて来ています。 避難小屋からトラバースの道は通行止、尾根へ登ります。次第に笹ヤブになりビッショリです。明るく開けると桂湖から6k地点、奈良岳からの縦走路と合流、分岐にやっと着きました。 昨年、吊橋が通行止でしたので、ブナオ峠から稜線通しに奈良岳を越し大笠山直下で、うるさいヤブに負けて引き返したのがこの下、覗き込んでも見えません。右へ緩やかに進み待望の大笠山頂です。 狭い頂には、標柱、方位盤、ベンチ、テーブルが置かれています。 お隣の笈ヶ岳、猿ヶ馬場山も雲の中、膝を痛めた山です。乾杯、記念撮影と済ますと、寒くて早々に下山です。往路を引き返すが、最後の鉄梯子まで気が抜けません。 夫婦で目指した日本三百名山完登。最後の大笠山で目標達成です。日本中駆け巡った大切な思い出が浮かびます。 主人、同行の友人達に感謝します。これからも登り続けたいと思っています。 (土岐 典子記) 【栗駒山】 写真 期 日 10月8〜9日 晴時々曇 パーティー L益田、落合、大西曜 他2名 コースタイム 須川温泉9:30 昭和湖10: 15 天狗岩11:15 栗駒山11:30~12:20 名残ヶ原14:20 須川温泉14:50 今日は快晴、朝の新鮮な空気を体内に吸い込んで出発。栗駒に登る前に、川原毛地獄や小安峡を見学したが、紅葉はまだ早い様だ。 泥湯の温泉も見ることが出来たが、そのパワーと臭いは強烈なものだった。とにかく、この辺り一帯は温泉の集合場所で選り取り見取。湯治には事欠かさないだろう。 やがて到着した須川温泉の登山口は、朝から賑わっていた。誰しも思いはひとつ、素晴らしい紅葉に出会える事だが、もう登山口からその期待に応えてくれる。 栗駒山は、古い複式火山でたおやかな山容。高層湿原があり、高山植物も多いとの説明だが、今日はリンドウの紫がひときわ映えている。 昭和湖で休憩をとり、湖面の淡いブルーと色とりどりに染められた山々の風景は「ホッ」と心が和む。 数年前に登った焼石連峰も望む事ができ、なつかしく感じた。高度を上げるにつれ、紅葉の度合いも増して来て皆、ため息と歓声の大合唱! たおやかな山全体が紅葉の大絨毯。その迫力は、言葉では言い尽くせない。昨年の涸沢の紅葉も素晴らしかったがまた、違ったスケッチで本当に美しい。やはり日本の四季に感謝する気持ちが自然に湧いて来る。 天狗岩が見える辺りから風が非常に強くなり、ストックで体を支えながら歩く。こんな風は何年か前の平標山以来だ。 頂上が近づくにつれ、ガスが出て来て残念ながら、大展望は望む事が出来なかった。寒いので食事もそこそこに下山にかかる。産沼経由だが、急な階段が連続しており、おまけに濡れた木の根や泥濘があり慎重に下る。 下るにつれガスが晴れてきて、もう一度目に焼き付けるがごとく、広々とした栗駒の錦秋絵巻を皆で振り返る。気持ちの良い木道を歩いて、源泉流れる須川温泉に到着した。 汗をかいたと言うよりも、強風で身体が冷えたため、硫黄の露天風呂で気分も体も温まり、東京への長い道中となった。 (大西 曜子記) 【那須・茶臼岳】 写真 期 日 10月15日 晴後曇 パーティー 落合 他2名 コースタイム 峠の茶屋5:30 峰の茶屋 7:00 牛ヶ首7:30 姥が平8:00~9:00 峰の茶屋11:00 駐車場12:10 秋晴れの那須岳へ行ってきました。栃木県唯一の活火山で、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳と那須岳はこの三つの総称だが、さらに南月山と黒尾谷岳を加えて那須五岳とも呼ぶ。 上部の駐車場から峰の茶屋経由で登りました。道は岩の多い荒涼とした風景の中に続き右手に少し登ると、すごい!すごい、朝日岳は真っ赤な紅葉と鬼面山は笹の緑と紅葉の赤とのコントラストが絶妙でしばし佇む。 峰の茶屋避難小屋前に着き、強風の為ひと休み。ここから牛ヶ首に向かい、途中たくさんの噴火口がありあちこちから噴煙が上がっている。硫黄の臭いがきつい。 またここから眼下には、ひょうたん池のほとりを中心に姥が平の真っ赤な紅葉が見え、今日の一番の見所です。少し進み姥が平へ下るが、赤や黄色のアーチをくぐりぬけながら進み姥が平に着く。ここから見上げる茶臼は紅葉をバックに、噴煙が上がっていて絵になる風景で見事だ。 姥が平でゆっくりと朝食をとり紅葉を楽しむ。その後は三斗小屋温泉方面に向かう道に進み、小屋には行かず峰の茶屋を目指す。避難小屋を過ぎガレ場を登ると峰の茶屋に着き、またまた強風の洗礼を受ける。 ここでは携帯が繋がるので、山歩会の6人も来るとの話を聞いていたので、石川さんに電話すると渋滞でやっと下の駐車場から登るとの事でした。私たちは下山開始し丁度真ん中で会うことが出来ラッキーでした。 姥が平の紅葉の綺麗な事を告げて別れました。私たちは12時に着き大丸温泉に入り帰途に就きました。 先週の栗駒山に茶臼岳と紅葉三昧でした。 (落合 治男記) 【那須岳〜甲子山】 写真 期 日 10月15〜16日 パーティー L添田、矢島、石井、肥沼、 石川、他1名 コースタイム 登山口10:50 峰の茶屋 12:00 茶臼岳13:00~10 煙草屋15:00 (泊)5:30 朝日岳6:45 三本槍岳9:30~45 甲子山14:40 下山16:20 1日目 晴後曇 渋滞している車の中から、煙を吐いた茶臼岳が見えてきた。木々は真っ赤に燃えている。 ロープウェイ駅に着くと、さっきリーダーが乗らないと説明したのに、誰かさんはさっさと並ぼうとしている。 登山口から石畳の階段を歩き出す。私達の後からは誰も来ない。やはり楽して行きたい人ばかりのようだ。 しかし歩いていくと両脇の山々が本当に燃えるように色づいている。これは歩かない手はない。乗ったら観ることが出来ない。 峰の茶屋で風を避けて昼食にする。テレビで那須の紅葉を紹介したらしく平日なのに混雑が凄い。噴煙を上げている茶臼岳は何も生えていない。硫黄の臭いがする岩道を登っていく。鳥居をくぐり、山頂に辿り着く。朝日岳や鬼面山の紅葉が美しい。 外輪をぐるりと一周できるので歩いて行くと、眼下に煙を吐きながら紅葉した牛ヶ首が見渡せます。 赤、黄、緑とそれは素晴らしい景色で今回のハイライト?かな。途中出会った落合さんも、この辺りが一番の見所と教えてくれたっけ。歩いている人も多く、良き日の紅葉狩りでしょう。 天気も少し崩れて来たので、朝日岳は明日にして三斗小屋温泉に下る。今宵の宿は煙草屋です。露天風呂を楽しみに着く早々飛び込んだ。しかし夕食が4時30分は早い。何時間寝ていれば朝が来るのでしょうか? 2日目 曇時々雨 朝起きたら雨がけっこう降っていると言うので、完全装備をして小屋を出発。しかしそれは潺の音でホッとする。 朝から露天風呂を楽しんでいる人の声が聞こえる。それが良くって通って来る人が多いらしい。 温泉神社を過ぎ、樹林を抜けると凄い湯量の三斗小屋温泉の源泉を見ながら脇から登って行く。振り返れば紅葉真っ盛りの景色が眺められる。あちこっちから白い噴煙があがっている。温泉の山だと感じる。 隠居倉から熊見曽根に着き、そこから朝日岳を往復する。茶臼岳を見ながら登れる所だが残念、何も見えなかった。そこからは清水平までは稜線漫歩の楽しい道の筈だがガスって見えず、しかし真っ赤に染まったつつじやナナカマド等の樹木は綺麗だった。 それでも毎日サンデーの人達が多く、昨日は大朝日、来週は越後駒と健脚揃いに元気を貰う。三本槍岳は平たい頂上で、那須三山クリアできて嬉しい。これから甲子温泉までは遠い道程、ゆっくりもしていられないので早々に出発。 ぐんぐん高度を下げていく。振り向けば三本槍がはっきり見える。ちょうど3人が立っていたので「あっ三本槍だ!」 須立山から下りは凄くガレていて、皆へっぴり腰で慎重に降りた。だらだらの道は飽きるが、適当に変化があるのは楽しい。笹藪の道は横に滑るので転ばぬように気を付けたので少々疲れた。 坊主沼の避難小屋でひと休み。ここは福島県です。そこでゆっくりしたいが、陽も短いので早々に輿を上げる。甲子山から三本槍までは縦走する人が少ないので、道がやはり荒れているので大変です。それでも元気いっぱいで歩きます。 平らな道から登りに入ったのでそろそろ甲子山が近いかな? ジクザクのガレた道を登りきると山頂に着いた。これでいくつの山頂を越えたのだろうか? 立派な標識と方位盤があった。新潟の粟ヶ岳や御神楽岳も載っていた。近いのかな? 後は甲子温泉まで下るだけだ。早く温泉に入りたいな。しかしそう早くは問屋が卸さない。 山頂直下から両脇にロープが付けられていた。一枚岩の様な状態の道が暫く続いた。ブナや松の大木を見ながら猿ヶ鼻まで来たら、そこからつづら折りの道がまた長い。 飽きた頃、トンネル工事が見えもうすぐ里だと喜んだのもつかの間、そこからもまたしばらく下って行く。川に沿ってぐんぐん下る。滝や神社の標識や甲子温泉の案内が出てきた。すると温泉プールや旅館が見えてきた。 阿武隈川の上流だ。そこに国道289号線の標識が掲げてあった。誰かいたずらで建てておいたのかと思っていたら、後で調べたら正真正銘の国道だったことが解った。 福島県いわき市と新潟市を結ぶ国道で、甲子峠までは山岳国道でした。私達が歩いて来たつづらおりの登山道は国道だっ たのだ。上から見えていたトンネル工事が20年に完成したらそこが国道になるそうです。 秘湯の宿「大黒屋」で汗を流し新幹線の人となりました。 (石川 とい記) 【空木岳】 期 日 10月16日 曇 単独 コースタイム 駒ヶ根スキー場6:15 池山8:45 空木避難小屋12:00 駒峰ヒ ュッテ12:50 空木岳13:00 駒峰ヒュ ッテ13:45 スキー場17:45 駒ヶ根スキー場で仮眠をとり、駐車場の横から池山尾根を登り出す。 登山口には「熊に注意!」の看板。1時間程歩くと、林道の終点に出て立派な駐車場がありました。曇空で池山山頂からは、宝剣岳も見えません。 登山道は、シラビソやツガの原生林をひたすら登るだけです。途中の難所、大地獄、小地獄も鎖や梯子があり問題ありません。ハイマツになり尾根道との分岐から空木平に向かいました。 紅葉も盛りで、カール状の中に綺麗な空木岳避難小屋が建っています。ガレ場の道が稜線まで延び、山頂はガスっているが直下の駒峰ヒュッテは見えます。 空木岳からは、昨年のような素晴らしい展望はありません。気温は6℃。 ヒュッテは靴箱の土間の所だけ開放してあり、中で休めたので助かりました。 下山は駒石からザレた尾根を下ります。空木平と中腹の紅葉が美しい。池山避難小屋あたりの登山道で、黒っぽい動物と出会う。熊かと思ってドキッとしたが、カモシカでした。 林道終点に着いた時は、5時頃になってしまい森の中に入ると真っ暗。壊電を点け熊よけの笛を吹きながら、一目散に下った (小川 豊記) 【安達太良山】 期 日 10月16日 曇時々雨 パーティー 新井仁、七 コースタイム 奥岳登山口7:30 くろ がね小屋9:20 安達太良山10:30 登山口13:10 前日、案内して貰った浄土平の紅葉は素晴らしかった。ナナカマドの赤、ダケカンバの黄、アオモリトドマツの緑、荒涼とした吾妻小富士と、池袋で見たJRのポスターどうりであった。 福島の娘夫婦のアパートを早く出て、奥岳の登山口に向かう。霧雨が降りテンションが上がらない出発となった。 旧登山道を行かず馬車道を行き、くろがね小屋で一休みして夏山道に入る。 どんよりした天気で、何処を歩いているのかガスっていて全く解らない状態だが、目の前の紅葉が素晴らしいのは解る。しかし陽が当たらないので、見事さも今ひとつだ。 狭い山頂に立ったが何も見えず、早々に下山する。下りはゴンドラから登って来る人ですれ違いが大変だった。 ゴンドラ駅を過ぎ五葉松平辺りまで来ると、静かな登山道になるが、相変わらず展望はきかない。この日は全国的に晴マークだったのに、天気予報は解らないと思いつつ安達太良山を後にした。 (新井 仁志記) |
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GSK393-07.10 | ||||||
【北岳〜間ノ岳〜塩見岳】 期 日 8月20〜22日 単独 コースタイム 広河原12:00 白根御池14 :30(泊)5:00 八本歯コル経由北岳8:30 間ノ岳11:20 熊の平13:30 北荒川岳を 越したビバーク地16:15(泊)5:00 蝙蝠 岳分岐6:20 塩見岳東峰7:00 西峰7:30 〜8:15 塩見小屋9:20〜11:40 三伏峠12:2 0 鳥倉口14:00 1日目 昼間は晴、夜間通り雨 正午から歩き始めたが、暑さに負けてしまい早々と御池泊りを決め、大樺沢で残雪を確認しながら右に折れ、御池に行く。ツエルトでグッスリ眠れた。 2日目 昼間は晴、夜に雨 眠る前には、4時には歩き出しているつもりだったが、5時になってしまった。もう明るい、少しあせった。 膝の不安もあったので、いつもエスケープルートを考えていた。間ノ岳から熊の平、塩見岳へはまだ未知の領域で、熊の平で泊って膝や天気が悪ければ大門沢へ下ればいいとか……。 幸いにも北岳のピークへも行け、13時30分に熊の平に着いた。ここでとりあえず2.5リットルを満タンにした。 小屋番に「以前のキャンプ地は使用できない」と言われたら、熊の平に泊って、3日目はどうかなという分岐点だったのだが、「時間も早いし、ビバークならいいよ」と言われ、心のどこかで少しガックリした。 小屋の前で農鳥岳を見ながら美味しそうにビールを飲む登山者に背を向けて、後戻りできない塩見への道を歩き出す。 間ノ岳から塩見岳へはちょうど大きな「く」の字を逆にした感じだ。 起伏のない樹林の道を縫いながら、歩くに従い塩見が近づいてくる。 途中、単独の男性とすれ違い情報を交換する。 「私はここ2回目なんだけど長いんだよね−」と言う。俺も同感。 16時前からビバーク地を探しながら歩くが、そのうちに「パァー」と視界が開けて、予定していたビバーク地点に着いた。ツエルトを張るが、前夜より条件が悪くツエルトを横から引っ張れない。 夜になって雨(「雨音はショパンの香り」とはほど遠い)が激しくなり、ツエルトがつぶされそうになったので、中で傘を広げ、空間をある程度確保する。我ながらグッドアイデア! 熟睡できず、スライドみたいな夢を何回か見た。この道の前後3時間以内に私以外の人間はいない……。初めての経験かもしれない。 雨でなければ外に出てしみじみ考えるのだろうが、この雨だ。ツエルトの中にいれば何処も同じだ。 3日目 早朝は晴、昼間は曇、微風 帰りのバスの時間が気になるが、前日3時間を稼いでいたので、気持ちに余裕がある。反対に、年齢のせいか体力の回復が遅いのだろう、歩き出しの足が思っていたより重く余裕がない。 稜線は風が強く、初日の暑さを忘れそうだ。ヒーヒー言いながら蝙蝠岳への分岐に着いた。ガスの中、単独の男性にシャッターを押してもらう。 ここから先は歩いたことのあるエリアだ。なんとなく安心し、昨日の緊張感とは大違い。足も快調になってきた。 三伏峠で時間調整し、鳥倉口へ下りる。 バスの運転手がエンジンをかけると同時に雨が降ってきて、今回はついていたなと思った。 (大西 利春記) 【恵那山・木曽御嶽山】 写真 期 日 9月10〜11日 パーティー 石井、柴崎、沢谷 コースタイム 広河原駐車場6:00 1716 m地点8:00 恵那山9:45〜11:10 広河原 駐車場13:40 名古屋休暇村(泊)田の 原登山口5:40 七合目6:20 九合目7:15 御嶽山8:10〜30 剣ヶ峰9:10 二の池10: 00 田の原登山口12:45 1日目 晴後雨 好天ではないが、まずまずの天候でスタートした。登り始めは急登で昨夜の雨で足元が滑るのと、蒸し暑さで先行き不安である。 1716mを過ぎると尾根に出た。東側の視界が開けた所で一休みする。ここから先が大変だった。雨に濡れた背丈ほどあるクマザサが、ズボンを濡らし裾から滴り落ちるほど。もっと困ったのは5m位離れると先の人が見えなくなってしまうのと、足元が見えないのが不安だった。 山頂に立った時には、完全に晴れてひとまずほっとした。この山は山頂がよく解らず、展望もよくないがミニ神社が四つ位あった。このような物を見たのは初めてである。 ゆっくり休んでから下山した。途中登って来た14名のパーティーと出会ったので、クマザサの事を尋ねたら、かなり乾いているらしいのでほっとした。 1716m地点辺りで、雲行きが怪しくなってきた。気はあせるが私は膝が痛くなり、バテぎみで滑って3回も転んでしまった。私もそろそろきたかなと一瞬思ったね。 駐車場に着いた頃、雨が降りだしてきたが無事に下山できて安堵した。 今晩の宿、名古屋休暇村へ向かう。 2日目 晴後雨 田の原登山口に着いたら快晴。山頂がはっきり見えた時、自分自身気合が入った。鳥居をくぐって広い整備された道をしばらく歩く。 七合目あたりから階段になってくる。このあたりから周りの山並みがよく見えるので、登っていても楽しい。水場「一口水」で砂の入った水を一杯飲んだ。 八合目の小屋は閉まっていた。このあたりからこのコース最大の急登になる。 山頂に立った時は快晴で、360度遮る物は無い絶景の一言。下山は二の池に寄って見た。西側は雪が残っていたが、七合目あたりまで下ってきたら雲行きが怪しくなってきた。 車に乗って10分位たったら、雨が降ってきた。御嶽の山行は時間に余裕を持った計画で、好天に恵まれとても楽しい山行でした。 私は65歳で仕事を退めたが、山歩会に入会し、山の仲間と出会う事ができたのが一番の収穫であり、今でも声を掛けて くれる人がいるのはとても嬉しいです。 会の皆さん、今後とも宜しくお願い致します (沢谷 宰記) 【丹沢・表尾根】 期 日 9月17日 曇一時晴 単独 コースタイム 渋沢駅1:00 大倉2:00 塔ノ岳8:30 二ノ塔12:00 ヤビツ峠13:00 久々に一人で歩きたくなった。今回は夜景と日の出が良く見える所と、そして今年は天候不順で不完全燃焼なので、思いっきり歩きたいという、欲張りな山行となった。 20代の頃、夜中に渋沢駅から大倉までよく歩いたものだ。今歩いてみるとコンビニと住宅が随分と増えたようだ。 大倉バス停で一休みしていると、御丁寧に2回もパトカーに職務質問を受けた。時代が変わったせいか、他に誰もいないのは仕方ないかも知れない。居るのはガサコソと姿は見えないシカちゃんばかりだ。 堀山の辺りで、夜景の良く見える所を探しツエルトを張り仮眠をとる。薄明るくなる頃出発する。風が強く稜線は曇っているようだ。 花立辺りから小雨が降ったり止んだりで、塔ノ岳では雲の切れ間から富士山が見えるかと思い、だいぶ待ったが残念ながら見えず終いだった。 後はヤビツ峠までの道程を、雨具を着たり脱いだりと忙しい。祝日らしく、反対方向から登って来る人がかなりいた。 約半日間山に入り、日の出は雲に隠れて見ることは出来ませんでしたが、筋肉痛になる程歩けて幸せでした。 (斉藤 秋夫記) 【雁坂峠〜将監峠】 期 日 9月17〜18日 単独 コースタイム 雁坂峠登山口10:15 雁坂峠13:45 笠取小屋16:30(泊)5:40 将監峠9:10 飛竜禿岩11:45 丹波15:15 1日目 曇 近くてもなかなか縦走出来ない奥秩父。平日はバスの便が無いが、今日は祝日なので1日5本ある。 雁坂峠登山口で降り、久渡沢のキャンプ場横から登り始める。 薄暗い樹林の中を歩きだすとすぐ林道になり、なんとナメラ沢出合下まで林道になってしまった。これは雁坂トンネルの工事によるものなのかそれは解らない。 きついカヤトの斜面を登り切ると、日本三大峠の一つである雁坂峠だ。好ましい所のはずだが、ガスっていて何も見えない。ここに午後2時までに着けば雁峠まで行くと決めていたので、縦走を開始した。たんたんと歩き雁峠に着く。広々としてのんびりしたい所だ。雁峠山荘は老朽化していて、緊急時以外はとても使う気にならない。20分程歩き、笠取小屋に泊る事にする。 営業小屋の横にある、避難小屋を使わせて頂く事にする。毛布も揃っていて水場も近くまあ快適だ。一人だったので7時過ぎには、シュラフに潜りこんでしまった。 2日目 晴 夜半の雨も気にならずに、期待の膨らむ朝を迎えた。多摩川の源流である水干を見て、笠取山に登る頃は青空が広がっていた。 南に大菩薩を従えた富士山が素晴らしい。東の尾根道を行く。下の水平道より展望がきくはずだ。北に大きく見えたのは浅間山だろうか。奥秩父らしい場所もあるが、意外に明るい登山道だ。 下に開けた所が将監峠?いやぁ草原状の昼寝がしたくなる本当に良い所だ。途中、和名倉山への道があったが、最初からヤブがじゃましそうな道だ。 将監峠から飛竜山までの間は、ここで沢の源頭が大崩している所があり、崩れそうな斜面のルートを探しながら歩いた。先週の台風の爪跡があっちこっちに残っていて、少々時間を要した。 飛竜禿岩で昼食をとり、最後の展望を楽しみミサカ尾根をガンガン下った。 丹波に着いた時には小雨が降り出したが、汗をかいている体にはちょと気持ちよく感じた。充実した2日間に感謝。 (新井 仁志記) 【阿弥陀岳・蓼科山・入笠山】 写真 期 日 9月17〜18日 パーティー L立田哲、き、石川、村田、 落合 コースタイム 美濃戸山荘6:30 行者小屋 8:30〜9:20 阿弥陀岳11:00〜30 美濃戸 山荘15:00 立場川キャンプ場(泊) 2日目 七合目鳥居駐車場8:30 将軍 平9:45 蓼科山10:30〜11:30 七合目鳥居 駐車場13:10 入笠山・マナスル山荘 15:00 入笠山15:30 1日目 曇 悪天候の為、例会山行(月山)が中止になり八ヶ岳に行く事になった。皆の合意で阿弥陀岳に決まり、美濃戸山荘まで車で入り仮眠をとる。 駐車場は奥一つ手前の右側。この山荘のおじさんはとても親切で、トイレも綺麗で無料でした。 数時間の仮眠で眠かったが、空は高曇りで時々陽が差してきた。 山荘前から南沢に入り、堰堤を越えて少し行くと道は二手に分かれ右の樹林の中へ進む。 この道は初めて歩く道だが、旧道よりとても歩きやすい道で時間も短縮出来た。行者小屋は祝日とあって大勢の人がいた。山の方はガスと風があったので、暫く様子を見ていた。 山から大勢降りてくる。コルまではジクザクの登りを繰り返す。ここはお花畑だが今は終わっている。トリカブトなど僅かな花しか咲いていなかった。ガスっているが涼しいので歩くにはちょうどよい。 コルからは急登になるが、梯子もしっかり架かっているし道で迷うこともない。山頂には3〜4人いたが、ガスがかかり赤岳も見えない。まあ雨に降られなかっただけ良かった。 トリカブト、フジアザミ、キツリフネソウの写真が撮れた。南沢の新道が出来たので赤岳の夜行日帰りが楽になった。 キャンプ場に泊まった若い女の子は、一人で横浜からバイクで美濃山戸荘から赤岳を日帰りしたそうです。ちなみのキャンプ場で泊まったのは、私達とこの女の子一人だけでした。 (村田 智昭記) 2日目 晴 富士見高原立場川キャンプ場に泊り今日の予定を相談し、蓼科山に決定。早々 に出発する。 夢の平林道から御泉水自然園を通過すると、登山口の七合目駐車場に到着した。 緩やかな傾斜で始まり唐松林の中を登る。馬返しを過ぎると、本格的な登りとなる。天狗の露地と呼ばれる地点に到着。振り返ると素晴らしい青空が広がって、北アルプスの槍の穂先が見える。 さらに登っていくと1時間ほどで蓼科山荘のある将軍平に到着する。ここで少し休憩。 蓼科山は穏やかな山容を見せているが、ここから先は急峻な岩稜歩きとなる。看板には、ここから30分で頂上とある。気合いを入れて出発だ。やがて森林限界を越え大きな岩の上を直登するようになる。山頂ヒュッテの右を通り、頂上に向かう。 山頂は岩塊に埋め尽くされており、直径約100mの円形の広場になっている。真ん中あたりには鳥居がある。 南には南八ヶ岳の山々、浅間山、白馬や槍、穂高、などの北アルプスの山々。さらに西に向かって、御嶽山、中央アルプス、南アルプスと見え、山頂は360度の大パノラマでした。 昼食を食べながら、初めて登った蓼科を楽しみます。でもここは大きな岩と岩との間が深く、物を落としたらアウトです。と言っているのに、若いカップルが物を落として、村田さんがストックを使い苦労して拾ってあげた。 展望を満喫したところで、山頂を出発。大きな岩の上を慎重に下山した。 登山口に下山すると、時間があるので入笠山登山をするとの事で大賛成で楽しみです。入笠山登山(表参道)に向け高度を上げる。この入笠山、標高約1800mのところまで車で行くこともでき、御所平峠にはマナスル山荘がある。そこからは山頂まで約30分。 スポーツシューズに飲み物のみの軽装で出発し、あっと言う間に山頂に着く。 正面には数時間前登った蓼科山、昨日の阿弥陀岳と、蓼科山から眺めた時と同じような景色が楽しめます。 またスキー場のゴンドラを利用して、別のルートからも手軽に登れるのがいいですね。 茨城メンバーにお薦めのコースで、花の時期はさらにお薦めかな?。入笠湿原や大阿原湿原も歩く予定で来年行きたいと思っています。そしてお決まりの温泉で汗を流し帰途についた。 八ヶ岳に変更して、私は登った事の無い3つの山に登れてラッキーだった。 (落合 治男記) 【経ヶ岳】 写真 期 日 9月18日 晴 パーティー L小川、和田、林、斉藤く コースタイム 羽広仲仙寺登山口5:30 八合目8:40 経ヶ岳9:35〜10:10 八合目 11:00 登山口13:30 心配していた夜半の雨も上がり、雲の切れ間から青空がのぞいていてホッとする。 仲仙寺という古い立派なお寺を通り抜け、山道へと入る。杉、松、唐松、ダケカンバの中を登ったりトラバースしていく。登山道に笹が覆いかぶさり、ところによっては私の背丈ほどあったりする。 昨夜の雨と朝露で、皆がビショビショになってしまった。そのうえ足元が良く見えないので、転ばないように気を遣いながらの歩きです。 木の間越しに、左手には木曽駒が大きく見える。その上には宝剣岳が見えた。 八合目に着くと視界が開け、素晴らしい景色。ぐるり360度とは行きませんが、甲斐駒を中心に左は八ヶ岳、右は南アルプスの北岳から塩見岳までくっきりすっきり見える。 下に目を移すとフワリフワリと雲海が浮かび、その切れ間から伊那の街が見えます。とにかく素晴らしいと4人で喜び合う。 ゆっくりしたい所だが、山頂に行ってこようとまた笹の道を歩く。今度は槍、穂高、御嶽山方面が見えて来た。 山頂は思ったより明るい所で、木曽駒ヶ岳、宝剣岳が見える。ゆっくり昼食を食べてから下った。 時間があったので、青野恭典氏のフォトギャラリーに行き山岳写真を観て、また感動させられました。 (斉藤くみ子記) 【冠 山】 期 日 9月18日 晴 パーティー 土岐、他1名 コースタイム 冠山峠10:20 冠山11:20〜 30 冠山峠12:30 今回は道路情報を確かめ、福井県側から入山。今年5月、岐阜県側林道は通行止で入れませんでした。 美濃と越前を結ぶ国道417号線を登りつめると、途中で林道冠山線に変わり、県境が冠山峠です。福井県武生駅からレンタカーを走らせ1時間40分、奥深い山も車で峠まで入れば日帰り可能です。 峠から見る冠山は、マッターホルンに似た鋭い山容で、1257mの低山には見えません。ススキ、アキノキリンソウの咲く中を歩き出す。ブナ林の中、小さなアップダウンを繰り返して冠平の分岐点へ。右の急斜面へ入り、ロープの付いた露岩を登り詰めると冠山山頂です。 能郷白山も尾根続きですが、山また山で分かりません。往路を戻り冠峠へ。 豪雪の地、秋の紅葉も美しい事でしょう。 (土岐 典子記) |
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【丹沢表尾根】 期 日 8月6日 晴 単独 コースタイム ヤビツ峠9:11 塔ノ岳13: 55 大倉バス停16:30 夏休みに入り高校生や中学生の姿が多く、秦野8時20分発ヤビツ峠行きのバスは満員です。 天気は良く、来週の為のトレーニングには最適です。前日に雨が降ったのか足元が滑りやすく、気を付けて歩きます。 三ノ塔までは、歩いた事があるのにすっかり忘れています。 高度が上がるとガスが出て、展望はゼロです。しかも蒸し暑く汗が流れます。鳥尾山では、着ていた服を絞っていた人もいました。 行者ヶ岳で昼食を摂り、塔ノ岳へ向かいます。鎖場は慎重に下ります。白くガスっている中を一人で歩いていると、途中人に会うとホッとします。 湿気が多く、木に付いた水滴が斜面を吹き上げてくる風で雨のように降ってきます。塔ノ岳手前で、青空が見え始めて嬉しくなり足も軽くなります。 頂上に着くとシカが2匹、のんびりと草を食べていました。後は大倉尾根を、足を痛めないように気を付けて下ります。 大倉のバス停で、着替えをしさっぱりとして、今日のトレーニングを終わりました。 (市川いつ子記) 【燧ヶ岳】 写真 期 日 8月6日 晴 パーテイー 平松、土岐、鈴木 コースタイム 御池5:30 広沢田代6:30 熊沢田代7:20〜35 俎ー9:00 柴安ー 9:35 分岐10:15(長英新道)沼山峠 登山口13:55 新宿発の夜行バスで御池着。5時少し過ぎた頃、さすがに山間部、冷んやり感で一枚羽織りたくなるような陽気です。 涼しいうちにと早々に出発。駐車場を横切り前回見落としてしまった標識をしっかり確認です。樹林帯の中を黙々と前にも後にも自分たちしかいません。熊避けの鈴をしっかり付けました。しばらくすると単独の男性がやはり鈴をチリチリさせながら颯爽と追い越していきました。 ほどなく広沢田代に到着です。池塘が多いせいかトンボがたくさん飛び、キンコウカの花とワタスゲがゆらゆらと目を楽しませてくれます。 熊沢田代は高い位置から一望する感じで、中央に木道が通りその両側に池が二つ、その先には燧ヶ岳を望む事ができ、青空と入道雲、夏山を絵に描いたようなこの景色、もったいないくらいなベスト日和です。 湿原で元気を取り戻し、いよいよ山頂目指してひと踏ん張りです。上に行くにつれ大きな石がゴロゴロ、きっと雨の日などは登山道が川の様になり流れ落ちるのでしょう。 大きな溜息が出た頃に俎ー山頂です。さすがに山頂、結構な人達が展望を楽しんでいました。 私たちはすぐに柴安ーに向かいます。柴安ーから尾瀬ヶ原の景色が一望でき、赤い屋根がアクセントになっていました。何時か行った東電小屋もありました。 下りルートは、御池をピストンするつもりでしたが、時間的にも行けると皆の意見も一致したので、長英新道のコースを取りました。 大江湿原ではニッコウキスゲは終わり、クルマユリ、キリンソウ、ワレモコウ、小さなエゾリンドウなどが、道行く人々を楽しませてくれました。 さすがに、尾瀬は夏休みとあって大勢の人達と出会いました。沼山峠に着きすぐバスに乗り込みました。 (平松せつ子記) ◎念願が叶った尾瀬◎ ひょんな事から長年の夢だった尾瀬を歩く事が出来ました。 何年も掛かってやっと実現でき、念願が叶い嬉しく、きっかけを作って頂いた方達に感謝したいです。 今回燧ヶ岳を登ってきたのですが、恥ずかしながら直前まで燧ヶ岳ってどこ?って感じで、尾瀬の山だとは知りませんでした。 私の頭の中は、尾瀬と言えば木道を歩く事しかイメージに無かったのです。 その憧れていた木道で2回もこけました。一度はつまずいて、二度目はよそ見をして……。 帰ってきたらしっかりアザが三カ所。 夏が来れば想いだす……忘れられない想い出になりました。 (鈴木キミエ記) 【鬼怒沼】 期 日 8月6日 晴 パーティー L立田哲、き、伊比 コースタイム 夫婦淵5:27 鬼怒沼10:40 〜12:30 女夫淵16:00 寝苦しい日々の街中を抜け出して、川俣ダムのそばので久振りに涼しい夜を過ごした。 「八丁の湯」迄の道は途中に崩落した箇所があるため新しい道が出来ていて、昔私が来たときよりもっと平坦になったような気がする。 古かった「八丁の湯」も手直しされてログハウスも建っている。 やはり夏休みとあって「加仁湯」と共にたくさんの車が停まっている。単調な緩い登りがオソオソロシの滝まで延々と続き眠くなる。 炎天下の中を、最後の登りを頑張ると一気に視界がひらけて鬼怒沼に出た。 尾瀬より標高が600m高く、日本一高所にある湿原とか……。 規模は小さいが山奥の自然は人が少なく、ひっそりと静まりかえっていて心を休ませてくれる。 サワランの鮮やかなピンクとキンコウカの黄色、他より一回り以上も小さなタテヤマリンドウ等が湿原の緑と相まって本当に素晴らしい。 久しぶりに歩いたので、登りはきつかったけど自然を満喫した一日だった。 (伊比美弥子記) 【野口五郎岳〜烏帽子岳】 写真 期 日 8月13〜15日 晴 パーティー L小川、和田、林 コースタイム 高瀬ダム10:00 湯俣温泉 12:45(泊)3:30 湯俣岳6:30〜45 真砂岳 10:15〜25 野口五郎岳11:05〜30 烏帽子 岳テント場14:40 (泊)4:50 烏帽子岳 5:30〜55 テント場6:45〜7:30 高瀬ダム 10:30 32年前、折立から雲の平〜鷲羽岳〜三俣蓮華〜伊藤新道を通り、湯俣から葛温泉へと和田さん達と歩いた道を又、湯俣迄辿る事が出来る事になった。かつては夏でもウールのニッカで歩いていたので、湯俣に着いた時は、皆股ずれをおこしてしまった思い出の道である。 七倉の駐車場は満杯で路肩にも車が停められてあった。七倉から高瀬ダム迄はタクシーで入る。高瀬ダムの水は花白緑(白っぽい緑がかった青色)のような色をしていた。 かつての道はダムの底に沈んでしまっていたが、湯俣に近づくとそれらしい道になった。晴嵐荘前のテント場にテントを張り、時間があるので湯俣地獄の球状石灰石の近くまで行き、少し手前の河原に5〜6人入れる様に囲ってある天然の露天風呂に入った。 時々熱い湯が噴き出して来るので、常にかき混ぜていないといけない。絶景を見ながらのんびり出来て実に良かった。 テント場も地熱があるのか、シートが温かかった。 (2日目) 暗い内に竹村新道を登る。日の出と共に木の間越しに槍の穂先が見えてくる。 湯俣岳からは硫黄岳〜赤岳の荒々しい岩肌の先に槍が見え、更に真砂岳迄登ると餓鬼岳〜燕岳、西には鷲羽岳〜水晶〜薬師岳と360度見渡せば、北アルプスのど真中と言う感じだ。 高山植物も南真砂岳辺りからミヤマコゴメグサ、タカネツメクサ、イブキジャコウソウなどが花盛りだ。 野口五郎小屋では小川さんが水を買ったが、消毒臭くて旨くなかった。三ツ岳の手前右側のお花畑コースに残雪の水場があり、冷たい水を水筒に入れ替えた。 三ツ岳の先はコマクサが群生していたが、残念ながら一週間くらい遅かった。烏帽子小屋手前のテント場は段々になっていて、最終的には20張りくらいになった。 (3日目) 前烏帽子岳からはちょうど日の出の後で、烏帽子岳がモルゲンロートに輝いている。 雲海の向こうに立山、剱と見え針ノ木 岳の先には白馬の方迄良く見わたせる。何という素晴らしい景色だろう。烏帽子岳山頂に登り、手前の岩場でゆっくりする。岩場の下の方にリンネソウが咲いていた。 唐沢岳方面は今日はもうガスって来た。三大バカ登りの一つブナ立尾根を下る。道は良く整備されていた。 不動沢吊り橋を渡り、トンネルを抜けるとタクシーの待つ高瀬ダムだ。諏訪湖の花火渋滞に巻き込まれない様に早めに帰った。 (林 亨 記) 【槍・穂高縦走】 期 日 8月13〜16日 晴 パーティー L江黒、市川 コースタイム 上高地6:20 槍沢ロッジ 11:00 槍ヶ岳17:45 槍ヶ岳山荘18:20 (泊)4:50 南岳8:00 北穂高岳12:00〜13: 00 奥穂高山荘16:00(泊)4:30奥穂高 岳5:50 西穂高岳11:00 西穂山荘13:20 (泊)5:00 焼岳9:20 上高地12:00 60歳の無謀なる夢?、テントを担いで槍・穂高縦走、やってきました。 (1日目) 槍沢ロッジで市川さんの足が遅くなる。20sのザックは重く、9時間で槍ヶ岳山荘に着かなくてはダメージが大きくなるので「市川さん、先に行ってテントを張ってるから、マイペースで歩いてください」と言って先を急いだ。 あと15分で槍ヶ岳山荘に着くところで「オーイ!テントが張れないから登らないで」の声が聞こえたので、殺生ヒュッテまで戻り、テントを張ったがなかなか市川さんが登ってこない。仕方がないのでビールを呑んで待っていると、1時間半遅れで登ってきた。「槍ヶ岳は明日にしようか」と聞くと「今日登ります」と言うので、また登り返し、17時45分山頂に着いた。ガスで何も見えなかったが、満足、満足。 山荘まで下って市川さんは小屋泊。俺は戻り殺生のテントに着いたら真っ暗になってしまった。 (2日目) 殺生ヒュッテから槍ヶ岳山荘まで登り返し、市川さんと合流。 今日も快晴。360度の北アルプスの大展望を楽しむ。中ノ岳からは槍ヶ岳が美しく、南岳から北穂は目の前、ワクワクする。 後から朝鮮の人が40人くらい、前からも朝鮮の人が40人くらい来て、マンセー!マンセー。アニハセヨ……。本当に大キレットはどうなっているのか?。 長谷川ピークも飛騨泣きも難なく通過。北穂山荘でビールにカレーライス。 たっぷり栄養を付けて出発。 涸沢岳までもキレット同様に楽しい。涸沢にも沢山テントが見え、前穂北尾根が逞しい。 奥穂のテント場も一杯。ビールを呑みながら落日の北アルプスを楽しんだ。 (3日目) 今日も快晴。前穂から岳沢に降りる市川さんとは奥穂の山頂で別れた。 馬の背ではガイドがロープを使って5名をリードしていた。(因みにガイド料1日一人28,000円だそうです) さすがに今日は朝鮮の団体はいないが、フランス人やアメリカ人、10歳の子供から70代の老人、ディバックの人もいる。俺は60gのザックに18sの荷は重い。長い鎖場、ガレ場、切り立った岩稜、ザックが揺れるとバランスが崩れ苦しい。少しずつボディブローのように効きだしたが、西穂山頂に着いてホッとした。 独標で水が空っぽになり、西穂山荘に着くなり何もせずにまずはビール。 長い緊張と、ボロボロの身に生ビールが染み込んでいく。まだ13時半。テントを張って、ゆっくりし、寝酒を呑んで早めに寝た。 (4日目) 朝早く霧雨があった。焼岳小屋まではササヤブのイヤな道で、朝露でビッショリ、靴の中まで濡れてしまった。 焼岳小屋にザックをデポし、カラ身で山頂に向かう。ガレ場を登り、ゴーゴーと音を立てる爆裂火口の横を通り山頂へ。穂高から槍まで、4日間歩いた山が全部見えた。 上高地温泉で汗を流しサッパリして帰路についた。 (江黒 支朗記) 同行した市川さんが一人で前穂を下った3日目です。 コースタイム 奥穂高岳5:35 前穂高岳 7:45 紀美子平8:40 岳沢ヒュッテ10:55上高地12:45 私のペースが遅く、奥穂高岳山頂で御来光が見られず残念です。今日は江黒さんと別れて前穂高へ向かいます。 吊り尾根は事故が多い所なので自分の ペースを守り、しっかりと岩と鎖を?み、足元に注意しながら慎重に下ります。 紀美子平にザックを置き、前穂高へ。 岩がゴロゴロ、白いペンキ印を見ながら登ります。皆登りやすい所を選んで登っています。 頂上は、大勢の人がのんびりと景色を楽しんでいます。北尾根に登山者の姿を見つけ、すごいないつか私も登って見たいと思いました。 紀美子平まで下ってくると、男の人が大きな声で叫んでいます。奥穂高岳へ向かう一本目の沢へ100m位滑落した人がいたそうで、県警へ連絡していました。 これから重太郎新道へ下ります。少し不安ですが勇気を出して下ります。岩場の鎖と梯子、急な斜面にゆっくりゆっくりと言いながら下ります。 雷鳥広場、岳沢パノラマを過ぎ下に白い河原に赤い屋根の岳沢ヒュッテが見える。もう少しガンバレと励ます。 岳沢ヒュッテで水の補給をして、後は樹林の中を上高地へ下る。登山口を出ると別世界、観光客が多くびっくりです。 教えてもらったアルプス山荘で汗を流し、バスターミナルで食事をしたとき飲んだビールが最高に美味しかった。三日間歩け、無事に下山することができた。江黒さんに感謝です。 (市川いつ子記) 【由布岳】 期 日 8月19日 曇後雷雨 パーティー 大西曜、他3名 コースタイム 登山口6:30 合野越7:30 マタエ9:15 西峰頂上9:50 マタエ10:30 東峰頂上11:00 マタエ11:50 登山口14:00 由布岳は豊後冨士とも言われている独立峰で、なおかつ西峰と東峰の双耳峰の山である。 やまなみハイウェイからも、由布院の街からも堂々としたその姿を眺める事ができる。 今日は九州の実家に帰省した折り、主人の親友夫婦の別荘に二泊させてもらい、由布岳に登る事になった。 夫妻の方は、本格的登山は初体験の為、ゆっくりペースで歩き、途中で無理だと思ったら下山するからと伝えておく。 夏休みで日曜日だが、関東ほどの賑わいはないので気分的に助かる。カヤトの緩やかな草原をしばらく登り、樹林帯に入る。 鳥の声が聞こえ、火山特有の道を進む。やがて視界が開け、合野越に到着した。目前の円錐形をした美しい飯盛ヶ城と言う変わった名前の山を眺めながら、全員で朝食を摂る。 スローペースではあるが、皆の体調も安定している様子なので先へ進んでも良さそうだ。 ここからは、つづら折りの登山道で幾度となく繰り返した後、灌木地帯を抜けやっと視界が広がった。由布院盆地が広がり遠くには、久重連山の山並みが望まれる。 頂上直下の鞍部のマタエであるが、夫妻は良く頑張って歩いたと思う。一休みして、西峰へ登る事にする。西峰も東峰も往復30分程で歩けるが、西峰は岩場で鎖の危険箇所もある為慎重に行動する。 岩トレで教わった三点確保を、皆に指示ながら進んで行くがトラバースの箇所で、足掛かり、手掛かりが少なく先を登っている若者も難しそうにしているので、西峰の頂上は無理と判断したが、友達が主人と二人で登ってきたらと言うので二人を待たせておき、頂上に登る。 あいにくガスで、展望は望めなかった。二人の事が心配なので、早々に下山。残るは二カ所の鎖場を皆で無事に降り、マタエに戻り一息入れて、今度は急なガラ場の道を東峰に登って頂上に立った。 こちらもガスで視界があまり利かない。晴れていれば、鶴見山群や高彦山、大分市内等が望めるそうだが残念だ。 お鉢巡りも40分程で歩けるそうだが、富士山等のそれとは違い、岩場のキレットにも似た箇所もあるので、時間的にも技術的にも無理と判断。雨もポツポツと落ちて来たので下山する。 往路を戻るが、途中から雷雨となり益々激しくなって来た。ホタルブクロの花も雨に痛めつけられ、哀れである。 樹林帯に逃げ込み、腰をかがめて行き過ぎるのを待つが、由布岳付近に停滞して動かない。頂上付近にはまだ登山者が残っていたし、何事もなければいいがと案じていた。 30分程待ったが雨は止みそうになく、雷は多少弱まったので先を急ぐ。 今朝、抜けてきたカヤトの草原にはたまりができ、雨の激しさを物語っている。 やっと着いた登山口の駐車場には、パトカー2台が駐車していた。何かあったな?と言う予感! 別荘は車で20分程の場所なので、着替えもそこそこに車に乗り込んだ。 翌日の新聞で、由布岳の頂上に雷が落ち、近くにいた男性が感電。担架で6時間かけて山から降ろし、入院の運びとなった事を知ったのである。 同じ日、私達夫婦は熊本空港迄送ってもらいながら、久重連山、安蘇の山々を雄大な景色を牧歌的な雰囲気を、胸に刻み込んで九州の帰省、山旅が無事に終了した。 (大西 曜子記) 【剱岳・八ッ峰主稜下半】 期 日 8月20〜22日 パーティー L清武、益田、小山 コースタイム 室堂7:45 雷鳥沢8:30〜40 別山乗越10:20〜30 剱沢小屋11:15 真砂沢ロッジ13:50(泊)4:50 長次郎 谷出合5:30 岩小屋(取付)6:15〜40 T U峰間コル8:00〜20 T峰9:00〜10 コル 9:30〜45 U峰9:55 V峰10:35 W峰11: 05〜15 X峰12:00〜15 XYのコル13:00 〜15 真砂沢ロッジ15:20(泊)6:10 剱沢9:20 別山乗越10:15 室堂12:35 (1日目) 晴後雷雨 雷鳥沢の急登をいつも通りのペースで順調にこなし、別山乗越で1年振りになつかしい剱と対面する。剱沢小屋と警備隊の詰所に寄って今年の雪渓の様子と、明日取付くT、U間のルンゼの状態を確認しておく。 5月に降ったという雪のお陰で、8月後半というのに剱沢全体にクレパスも無く、近年にない快適な状態だ。 2時前には真砂沢ロッジに着き、テントを設営。テントは我々の1張のみで、何だか夏の終わりを感じさせる。あとは深く切れ込んだ緑の谷と雪渓を眺めながら明日に備え、ゆったりと至福の時を過ごした。ところが夕刻より数時間、耳を劈くような凄い雷雨に見舞われた。 (2日目) 晴後雨 3時起床、外は星空だ。食事を済ませ、ハーネスを着けたりと今日の支度を整え、空が白む頃テントを出る。 固い雪渓にアイゼンがよく食い込む。暫くの間、真夏の暑さを忘れさせてくれる。取り付きのルンゼ右岸にある目印の岩小屋は、昨日通りすがりに長次郎谷入口から正面に確認しておいた。 見えてはいても、そう簡単には近づいては来ない。結構傾斜があるからだ。普段ならこの時期、深さ5メートル以上はパックリ口を開けているであろう、危険極まりないズタズタのベルクシュルントも、今日は丁度岩小屋の前で分厚く接岸している幸運に、思わず感謝感謝だ。 「要はここの処理次第ですよね……」と言っていた警備隊員に今すぐ報告してあげたいくらいだ。 T、U峰間ルンゼの下部は少々不安定だが、3人離れず慎重に高度を稼いで行く。中間部より上は岩もよく磨かれ硬く安定しており、この辺りから剱沢基地のテントが数張見える。 詰めでルートを左のスラブにとって、やっと切り立った狭いコルに到達する。 飴を舐めながらルートを観察。ガイドにはリッジ通しとあるが、いきなり立ったナイフリッジに2人が躊躇している。 気合を入れ、ロープを引いて取付いてみると、三ノ窓側にもルートがあり尖端に立てる。さらにハイマツ混りの狭い岩稜を辿り、T峰に立つ。 T峰からの展望は素晴らしく、剱の裏表を同時に見ているようだ。左の本峰から、昨年辿った北方稜線通しに右の池の平の小屋や地塘、仙人池までもが指呼の間だ。鮮明でド迫力のワイド画面に、3人は思わず見入って仕舞う。おまけに背中には後立山の山稜がずらっと控えているのだから贅沢だ。 コルにデポしたザックを背負い先へ進むと、U峰の肩で早速20メートルばかり懸垂だ。近頃は昔のように廻り込まず、リッジ通しに行っては懸垂……というのはどうも本当らしい。どのピークへの登りも、岩は硬くフリクションが利いて快適だ。V峰でも20メートルの懸垂だが、ここも昔はトラバース下降したらしい。 W峰は20メートルとあるが、現在では少し手前から三ノ窓側の急で浅いルンゼを、倍以上の50メートル近い懸垂だ。最低鞍部から浮石の多いフェースのトラバースを終え、草付バンドとスラブ帯から カールを詰めて行くとX峰のピークは近い。 リッジ通しに暫く進むと、見覚えのあるX峰のピクナルだ。いよいよこれでコルへ下るだけなので、感慨深くこれまでのピークと岩稜を振り返りながらやっと長めの休憩をとる。 X、Yのコルは踏み跡を辿り、続くチムニー、フェースを慎重にクライムダウン。高度感がある。日頃の練習がものを いうところだ。熊ノ岩が足元に見える。 凹角から15メートル懸垂、右へトラバース後さらに20メートル懸垂してコルへ。 やっと地に足が着いた思いで素直に嬉しい。3人、握手にも思わず力が入る。今日は昨日より早めに崩れるという予報なので、今回上半は諦める。 いやらしいガレ場のコルから長次郎雪渓へ。雪渓はここでも安定しており、途中アイゼンを外すことなく、一気に幕場まで戻ってこれた。運が良かったのは、帰着と同時に大粒の雨が降り出したことで、それからは一度も青空が覗かなかった事だ。 (3日目) 曇時々雨 小雨の止んだ所でテントを撤収し、6時を回った頃真砂沢を後にした。ゆっくり雪渓を登り返し、先の警備隊に下山報告をしておいた。 雨具を着けていても濡れることはなかったが、最後のみくりが池まで来たところで雨にやられ、室堂の賑やかなターミナルでいっぺんに現実に戻された。 (清武 千尋記) 【白馬三山】 期 日 8月20〜22日 パーティー 新井仁、七、 コースタイム 猿倉7:00 白馬鑓温泉13 :00(泊)5:45 白馬鑓ヶ岳9:10 白馬山荘 13:30(泊)5:00 白馬大池8:20栂池11:00 夏山の3日間は奥さんも同行と言う事で、1日5〜6時間で計画した。 鑓温泉迄の登りは明るい樹林帯の中を、日差しも気にならず歩けた。硫黄の臭いがして鑓温泉小屋に到着だ。露天風呂の横を通っただけで、入ったことがなかったのでちょっと楽しみだ。受付を済ませてから明日登る道の下見に行ったり、待望の露天風呂に入ったりしていたが、その間奥さんは夜行バスの疲れからかずーっと寝ていた。 朝、高妻山から登る御来光を拝んでから出発した。もっと良いかと思っていたら、ガスがどんどん降りてきて肌寒いが、登りには丁度いいか。 大出原のお花畑もチングルマの穂、終わりかけのキンポウゲ、でもクルマユリは素晴らしかった。のんびり歩いて縦走路に出たが、風が強く何も見えずテンションは上がらない。でも最初のピークである、白馬鑓ヶ岳に着く頃からガスが切れ始め、青空が見えてきて気分もガラッと変わるから不思議だ。 粘っていたら、目の前に杓子岳、白馬岳、左手に旭岳と見え、いつの間にか青空になっていた。時間はたっぷりあるので三山縦走をゆっくり楽しめた。立山は見えるが剱岳はガスがかかっていて見ることができなかった。 白馬山荘は本当にデカイ、1500人収容と言うのもうなずける。小屋に荷物を置き山頂を踏み、大雪渓を登ってくる人達を眺めていたりと、夕食までの大好きな時を過ごす事ができました。 コマクサ、トウヤクリンドウ、終わってしまったウルップソウなどの高山植物に逢う事が出来、奥さんも満足してくれたようでした。夕方からの雨と風が夜中まで続き、二人共あまり眠れませんでした。 三日目は強い風、ガスの中を雷鳥などに癒されながら山を降りました。白馬大池山荘の赤い屋根が見え、大池全体が見えたときは思わず声が出てしまいました。栂池に着き、今年の夏山も終わりました。 (新井仁志 記) 【奥穂高岳】 写真 期 日 8月20〜22日 パーティー L立田哲、き、村田 コースタイム 上高地6:30 涸沢14:00 (泊)5:00 穂高岳山荘7:25 奥穂高岳10: 15〜11:45 涸沢テント場15:00(泊)7:20 上高地13:20 夜明けと共にバスに乗り、上高地へ。快晴の中、風もあり樹林帯の歩きは楽でした。 大勢の登山者の中に月稜のパーティーがいて、重装備でメットもあり、涸沢までは追い越し追い越されながら登りました。 小屋の分岐近くまで行くと、雪渓が残っていた。テント場の一部にも雪が残っていた。小屋も以前より新しくなっていた。水場もでき助かった。有料でベニヤ板も使用でき寝床は最高! (2日目) 晴後曇 夜明けと共に出発。山頂は雲の中、ダテの花が可愛い。近くには色々な高山の花が咲いていた。 ガスっていたので、奥穂の小屋が見えたのは近くになってから。小屋から下ってきたグループの人に話を聞くと、朝食を済ませて縦走をする予定だったが、風と雨が強く下山するとの事です。 私達も一度は梯子まで行ったが、岩はびっしょり濡れ寒さでガタガタ震えてしまう。風力発電のプロペラが壊れそうなくらい廻っている。視界2〜3m位かな?諦めて小屋の中でコーヒータイム。 帰っても時間が余るので、他の人と雑談。その間にも何組ものパーティーが、下山して行った。10名位が残ったが、その中で目立った一人のお兄さんが、海と山を勘違いして来たかのような服装をしていた。アロハ風の上下にショルダーバッグひとつ、靴はサンダルっぽいスポーツシューズ。別のパーティーに聞くと、キレットの真ん中で彼に会いビックリしたそうです。 天気が回復しそうになく、下山しかかったら山の上空から一気に霧を飛ばし始めた。もちろん私達も又登り始めた。他の人達も登ってきた。 山頂に近づくにつれどんどん良くなり、ジャンダルムがすぐ目の前に、岩の上に登っている人も良く見えた。御嶽、笠、焼岳等、富士山の頭の横には北岳から槍が見える。村田さんの説明も良く解るが、カメラも忙しい。 変なお兄さんも一緒にカメラに収まるが、ヤッケも無いのか寒そうにして一人で前穂に向かって下って行った。 私達は一時間程ゆっくりしていた。団体が下る前に私達は下ったおかげで、小屋からのお花畑と雷鳥をゆっくりカメラで撮る事が出来た。奥穂高岳に登れた事を祝して涸沢のテントで乾杯をした。 (3日目) 曇後雨 夜には風と雨、早朝には風だけになり少し乾く。水曜日も木曜日も天気が悪いとの予報。私達も下山を始める。 山頂からの黒い雲が私達の歩調に合わせるかのように降りてくる。時々パラパラと音を立て、徳沢では一時強く降ったが昼食の間だけ。 次はバスの中でどしゃぶり、駐車場に着く頃は小雨になった。風呂に入っている時は本降りになり、今回は本当に恵まれた山行でした。 (立田きよ子記) 【利尻山】 写真 期 日 8月20〜23日 パーティー L斉藤秋、く、石川、平松 コースタイム 登山口4:30 五合目5:50 1200m地点7:20 登山口10:20 3日目 登山口5:30 6合目7:10 利尻山10:25〜 35 避難小屋11:10〜35 登山口14:30 (2日目) 午後から天候が崩れるとの予報で4時30分懐電を点け、まだ薄暗い登山口を歩き出す。10分程で名水(甘露泉水)に着く。ボトルに詰めて東屋で朝食にする。 最北端の山に登れる期待と、天候を気にしながら野鳥の森、6合目の見晴台と歩を進める。 さっきまで見えていた下界の景色も白くなり、風と雨足は強くなるばかり。下を向いて黙々と歩くので、ダケカンバの幹に頭を何度も打ってしまう。 若者が長官山まで行ったが風が強く、一人なので怖くなって引き返して来たと話してくれた。 とりあえず休む所が無いので八合目の避難小屋まで行き、そこで一息入れて休もうと言う事になった。 しかし稜線に出ると、風が強く飛ばされそうになる。立っている事も困難になり、リーダーが小屋までも無理なのでここで引き返す判断を下した。 帰りに甘露泉水で休んでいたら一人の若者が降りて来て、朝の二時に出発して灯りも点けず山頂に登ってきたとか。足元も見えず風も強く怖かったと話していた。無謀な登山者だった。 (3日目) 礼文行きをキャンセルして、もう一度利尻山を目指す事にした。 昨日より一時間遅らせて出発。テント場にいた学生のチャリンコ部の人達が登ってきた。若いって凄い!どんどん抜いていく。午後からの晴予報に期待してのんびり登れば、山頂で360度のパノラマに巡り逢えるかもと。 前日までの天候が悪かったせいか、今日は登山者が多い。聞くと遠くから来ている。晴れると好いね! 六合目の見晴らし台からは、昨日ぐるりと車で廻ったペシ岬から沓形岬、仙法師御崎まで眺められる。しかし風が強い。 登山道の両脇がダケカンバやハイマツのトンネル状態で、直に風には当たらないので助かる。 七合目の七曲を過ぎると昨日の折り返し地点に着く。雨、風も強く昨日とあまり違わない気がする。稜線に出ると思ったより樹林があり、風に飛ばされる心配は無さそうなので前進する事にする。 一時間ほどで長官山に、そこから15分程で避難小屋です。チャリンコ部の人達が雨具を着けて休んでいた。小屋から先は夏にはお花畑が続くロードになっているはずだが、盛りは終えていた。 それでもイワギキョウや、イワベンケイ、イブキトラノオが咲いていた。トリカブトの群生かと思ったらリシリブシだった。シコタンハコベの花も。 沓形コースからの合流地点からは、赤茶けた火山灰で石がゴロゴロして歩きにくい道になった。風も強く転ばないように注意しながら歩を進める。 山頂手前の痩せた尾根は怖かったが、足早に通過。山頂には祠があったが食事もとれる状態ではなく記念写真を撮ったら早々に退散した。 利尻山は携帯トイレを購入して、設置されているトイレブースで使用します。 これからの山は徐々にこうなるのでしょうね。避難小屋のブースで使用した人の話では使い心地は悪くなさそうです。 何も見えない景色を心の中で描きながら「サハリンまで見えるよ!」と道を下って来た。 (石川 とい記) 【栂海新道】 写真 期 日 8月20〜23日 パーティー 土岐 他2名 コースタイム 北又小屋6:30 イブリ山 11:30〜12:00 朝日小屋14:40(泊)5:20 朝日岳6:20 千代の吹上6:50 黒岩山10 15〜45 サワガニ山12:05 犬ヶ岳13:50 栂海山荘14:10(泊)5:30 白鳥山荘9:2 0〜10:00 坂田峠12:00 親不知登山口15:00 信越本線は地震のため運休が続いています。高速バスで黒部インター下車、タクシー利用で北又小屋へ向う。 小川温泉からの林道は、タクシーしか入れません。(林道ゲートの鍵はタクシー会社で持っています。料金9000円) 北又ダムの吊り橋を渡り、イブリ尾根の急登で始まる。五合目ブナ平、左へ下ると水場もあり一息入れる。少し緩んだ登りも、また急登になり、八合目から沢状の登りが続く。 風もなく、汗だくになりイブリ山山頂へ。明るく開け朝日岳への道が望めます。稜線を辿り、夕日ヶ原のお花畑、美くしい草原の中、木道を折り返し登っていきます。花の終わったチングルマ、キンコウカ、カライトソウが咲き乱れ足が止まります。雷鳥にも出会い、木道に座り込んで花を楽しみました。 すぐに赤い屋根の朝日小屋、マツムシソウが出迎えてくれました。泊り客は13名。明日、栂海新道へ進む人はいないようです。 2日目、昨日に続きよい天気です。白花のトリカブト、ウサギギクの咲く中、朝日岳山頂へ。ザレの大下りでは展望が広がり、シロウマアサツキ、ハクサンシャジン、イブキジャコウソウ等さすが花の朝日岳です。 着いた鞍部は吹上のコル、右は蓮華温泉、赤ペンキで栂海新道と書かれた道へ進む。ハイマツを抜けると明るい草原、木道を進み右下に照葉の池、残雪が残りニッコウキスゲ、チングルマが盛りです。 長栂山から長い下りになります。アヤメ、クルマユリの群生地の下がアヤメ平。樹林と草原を繰り返して進み、黒岩平の水場に着く。遠くに栂海山荘が望め、赤い小屋が遠くからよく目立ちます。 右に中俣新道を分けると黒岩山。朝日岳も遠くなり、雄大な眺めが広がります。 サワガニ山のヤセ尾根を下って北又の 水場で水を補給する。荷が重く皆に遅れて犬ヶ岳へ着く。眼下に栂海山荘が見えほっとする。山荘は貸切り、夜は雨が降り続く。 3日目、 心配した雨も上がりました。 樹林帯の急な下りで黄連山を越し、白鳥山直下の水場は、水を汲む程流れていません。急に雨が降ってきました。白鳥小屋で昼食を食べながら、雨宿り。 小雨の中を下り、山姥平を過ぎ、急降下でシキワリの水場、この雨で濁っています。金時の頭からまた急降下、流れる水の速い事。石仏の安置されている坂田峠まで下れば、先が見えてきました。 尻高山ではエビネ?が咲いています。最後のピークの入道山で本降りになり、 頭上で雷が鳴り、土砂降りの中、国道登山口へ着き、親不知観光ホテルの横から階段を下り、日本海へ辿り着きました。 (土岐 典子記) |
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GSK390-07.7 【能郷白山・鍬崎山】 写真
期 日 5月 7日 小雨後晴 パーティー L清武、益田、斉藤和、 小山 コースタイム 三段ノ滝入口P8:00 三段ノ滝滝上.ケルン8:45 西稜取付 点9:10 碧岩頂上14:35〜15:30 大岩分岐 15:55 二子岩分岐16:30 三段ノ滝16:55 三段の滝P17:35 明け方テントの外を覗くと、出鼻を挫くように雲は低く垂れ、おまけに時折パラパラと小さな雨粒までが落ちてきたりして、何とも踏ん切りがつかない。もやもやした目覚めだった. それでも胸の内で天候の恢復を信じ、とりあえず西稜の取付点だけでも確かめておこうとテントを畳んだ。 見事な三段ノ滝までは、道も適度に整備されている。左岸からこれを大きく高巻いて滝の上に出る。 やがて右岸奥のガレ場に、目印の崩れかけたケルンを見つけたが、暫くは右に左に附近をうろつく。 ここぞと思しき急な斜面を約50メートル登り、突き当たった岩を左にトラバースして更に上へ登ると、いよいよ西稜の岩壁にぶつかった。 小さな目印でそれを確かめ、早速みんなハーネスを着けた。嬉しいことに天候が恢復してきたからだ。 ロープを付け、5、6メートルの壁を攀じ登ると、思わず「おーっ!」と声を上げた。西稜の始まりは狭く切り立った コルだった。見上げると、岩はここからいきなり立ってい。「引き締めていこう」と互いに声を掛け合う。 目一杯ロープを延ばすと、足元はスッパリ切れ落ちていて、尾根が痩せて切り立っているのがよく分かる。 低い山のせいか灌木が多いが、それでも高度感があり気分爽快。ゆっくりだが、みんなそれぞれ仕事をこなし、順調に高度を稼いで行く。途中、傾斜が落ちた部分で一旦ロープを解く。いつの間にか空は晴れ渡り、吹き抜ける風は爽やか。 後半の3ピッチは、下から見ても白い岩稜が空に突き上げ、ここが今日のハイライトなのだろうと想像がつく。 浮き石に細心の注意を払い、気持ちを目の前の岩に集中させる。 最終ピッチを全員が抜けると、そこはもう白い標識が立つ碧岩山頂だった。 約5時間の登攀を終え、みんな安堵の笑みがこぼれる。満開のツツジが色を添える。 切り立った山頂からの下降もなかなかのものだ。フイックスロープを手がかりに、体を振られないよう慎重に降りるが、「こりゃ危ないナー」と地図の破線に納得する。 大岩への道を分け、ぐんぐん高度を下げると、今しがたまでいた断崖の西稜が新緑の梢越しに目に入ってくる。 やがて見覚えのある風景の中に、今朝のケルンを見つける。これで丁度ぐるっと一回りしてきた事になる。 陽が延びて、まだまだ充分明るいものの、駐車場に戻り着いた時は、すでに5時を回っていた。 (清武 千尋記) 【槍ヶ岳】 写真 期 日 5月14〜15日 晴後雪 パーテイー L小川、和田、江黒、大 西利、平松 コースタイム 上高地7:00 横尾10:00 槍沢ロッジ12:00 槍岳山荘17:15(泊) 5:00 槍ヶ岳山頂5:45 山荘6:40〜 8:00 槍沢ロッジ10:15 横尾11:50 上高地14:30 今回のルートは上高地から入り、下りは飛騨乗越、槍平小屋、新穂高温泉に下る予定で、車も平湯温泉に停めました。 一日目 平湯から上高地までは一番バスで上高地入りし、ひんやりと静まりかえった空気のなかを、今日の超ロングコースを思い、ゆっくりゆっくりと歩を進めます。木々の芽吹きは始まったところで、可愛い芽が出たばかりです。 前回来た時は天候不順のため、殺生ヒュッテで撤退、今回はまだ見ぬその先の世界をこの目で見るのを楽しみにやって来ました。 一ノ俣あたりから足に力が入らなくなり、この先を思うと槍沢ロッジでリタイヤを申し出るが、メンバーの方々のサポートを頂き、山行を続行することにしました。 特別に濃くした特製コーヒーと、ドリンク剤が効いたのか、暫らくすると体に力が入るようになって来ました。眠気が覚めてきたのでしょう。 大曲りを過ぎ徐々に急登の始まりになりますが、足が何とかついて行ってくれるのが嬉しい。 見覚えのある、モレーンの上まで来ればもう少しで槍の穂先や肩の小屋。前回泊まった殺生ヒュッテが一気に見えてきます。 見えても届かなかった山頂、今回は何がなんでもの思いで目標は肩の小屋。欲張って出来れば今日中に山頂へと、来るまでは密かに考えていました。 殺生ヒュッテの分岐で一息入れ、気合を入れなおします。先輩たちの背中を見ながら一歩一歩、山荘に到着した時には今日の目標地点に到達できた満足感で、ようやく顔に笑いが戻りました。 穂高連峰が良く見えています。槍の穂先は近くで見るとやっぱり高い。ツアーパーティーが取り付き中で、1時間半経っても同じ場所から動く様子がありません。明日が楽しみです。 2日目 昨日の天気で、夜も星が綺麗に輝き、常念岳の向こう側に見える街の明かりも、クリアに見えていました。 朝になると、ガスって穂先が見えません。もしや?今回もと、思っているとガスが晴れ、一時のチャンスで登る事が出来ました。 山頂からの景色は見る事は出来ませんが、登る岩の感触、梯子、凍った雪に差し込むピッケル、登っているときの緊張感、私にとってはすべてが槍ヶ岳です。 吹雪のため、来た道を上高地に下りますが、何度通っても長い道のりです。 昨日は蕾だった二輪草がいっせいに花開き、疲れた自分たちを元気付けてくれるのでありがたい。 ロープを背負ってくれたリーダーに感謝、手取り足取りサポートしてくださった先輩方に感謝です。 平湯温泉に咲いていた桜が、とても綺麗に見えました。 (平松 せつ子記) 【韓国岳】 期 日 5月16日 曇 パーティー 榎本義、の コースタイム 略 去年に続き、今年もはるばる九州へ遊びに出掛けた。 宮崎から、指宿、霧島と「観光と温泉」を巡る旅を楽しんだ。 その道中、えびの高原から目のあたりに眺めた、霧島山最高峰の韓国岳へと延びる稜線。その向こう山越に神々が宿る峰が鎮座すると言う。 ♪雲にそびゆる高千穂の♪ と唄われた日本神話のふるさと「高千穂の峰」が二峰を従えて、その秀麗な姿で詣でを待っていると言う。 気になる天候だったが登る事にした。車を「エコミュージアムセンター」上の道路上Pに停め、殺伐とした不気味な山肌をみせる硫黄山登山口から、韓国岳と記るされた標示板に従い歩を刻んだ。 灌木の中をゆるやかな径。登り始めるとすぐにミヤマキリシマの歓迎を受け、気持ちよく上方を目指す。 ややきついガレ場の登りをつめると、展望は開けて五合目、六合目と標示は変わり、眼下にえびの高原の建物、車群を望み、その傍らに六観音御池、そして白鳥山、懐に白紫池と暗くなった雲の下に見られた。 時折、風に乗って流れた雨が頬を打つ様になり、火口壁の縁に出て、赤茶けた溶岩地帯を踏んで1700mの韓国岳の山頂に立った。 全面雲の中、残念だがお目当ての峰を拝むことは出来なかった。 長居は無用、冷たく強い風が吹き寒い山頂を後にした。 翌日は天気も良く、鹿児島空港からも、機中からも秀麗な姿を見て東京へ戻った。 (榎本 義則記) 【北漢山=プカンサン】 期 日 5月22日 晴 単独 ソウルは朝から日差しが強く暑いが、湿度が低いので汗は出てきませんし、日陰は爽やかです。 前夜、韓国のたこ料理をおごって貰い、友達家族と楽しく食べられた。たこパワーで岩場も登れそうです。 ソウルに来る時、最初は江華島の摩尼山(マイサン)に登る予定でしたが、暑いので、もっと標高のある北漢山に変更しました。 登山口に何軒もある登山用品店の一つで、帽子を買い山道を行きます。 途中の山荘の食堂で、ラーメンを食べ(付け合わせにキムチが付きます)キムチパワーを加えて登ります。 ここでは細い道なっても登り優先も無く、団体が道を降りてきても、サッカーのドリブルの様に突き進みます。 そして、どうしても自分が相手とぎりぎりの所に迫って、先に行けなくなった方が避けることが多いです。 あと、ためしに「こんにちは=アンニョン ハセヨ」と挨拶を10人近くの人にしましたが、「は〜い=イェー」と小さい声でされるか、無視されますが国民性の違いでしょうか、慣れると楽しいですし、追い抜いたり追い越されたり、ぶつかりそうになる寸前までお互いが避けないこともあり、気合いが入った歩きが出来ます。 あと、今回ある男女4人の30代前半と思われるグループですが、歩きが、ものすごく早いのです。 30分ぐらいに15分の休憩を取りながら、野菜や沢山の行動食を食べて歩き、速いペースのグループがありましたが、この山行行動も興味がありました。 韓国北部の山は、降水量が少ないのか、登山道を外れても下草が少なく、大変な藪こぎをしなくても進めます。そのため、日なたは暑いので休憩は道を外れて休む人が多いです。 花はピンクの花が2種類ありデジカメで撮り、後で友達に名前も教わったのですが、覚えるのが苦手なのですぐ忘れました。 ソウルのすぐ北にあるこの北漢山を縦走したのですが、人気の山で今日も縦走する人が多かったです。 夜は友達とスパ(温泉)に行き、4種類のお湯につかりました。(杉山 栄一記) HOME GSK389-07.6 ページトップへ ******************************* |
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GSK388-07.5 【奥久慈・男体山】 写真 |
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GSK387-07.4 【丸 山】 期 日 3月12日 晴 パーティー L添田、村田、矢島、伊比 コースタイム 芦ヶ久保駅9:15 丸山12 :30〜13:15 カバ岳14:20 正丸駅17:00 駅から果樹公園村を通り「山の花道」の標識を辿りながら登り始める。 忘年山行の時に慎重に降りた急勾配の坂を、登って行くのもこれまたきつい。 こんな時私はいつも「自分はほんとうは山がそんなに好きではないのかも知れない」と心の中で呟いている。 登り始めは風もなく暖かかったけれど、尾根に出ると天気予報通り強風が吹いていて、杉がゆらゆら揺れている。 霜柱は白髪ねぎを縦にしたように規則正しく並んでいる。 山頂近くになると、前日に降った雪がうっすらと凍り付いて残っている。風が冷たくて毛糸の帽子を取り出した。 展望台からの景色は申し分なく、浅間山も真っ白な姿を見せている。 昼食後大野峠へ向かい、カバ岳を通り沢沿いを急下降して行く。 車道に出てから正丸駅迄は結構長かったが、初めてセツブン草も見られたし、アップダウンの多いコースを歩いて、また少し自信がついたかも?。 (伊比 美弥子記) 【金峰山】 写真 期 日 3月12日 晴 パーティー L小川、和田、平松 コースタイム 金峰山荘P7:00 林道分 岐8:20 金峰山小屋11:15〜25 金峰山 12:00 金峰山小屋12:15〜13:20 林道分 岐14:10〜25 金峰山荘P15:20 夕べからずっと吹き続づけている風は止む様子もなく、出発の準備をする体に冷たく吹き付けてきます。 春をじっと待つかのように静まりかえっている金峰山荘。空は青空、今日も元気で行動開始です。 しばらくは林道歩きですが、周りを見るといつもの景色とは少しばかり違って見えました。 フリークライミングのメッカとして知られる小川山が、近くにあることは知っていましたが、そこかしこに特徴的な岩峰群が聳え立ち、こんな景色があったのかとちょっと驚き、少しばかり異国の地に来てしまったような、そんな気分にさせてくれる景色でした。 林道終点から八丁平への道を右に分け、いよいよ登りの始まりです。30センチ位の雪量をラッセルしながら、その下は凍っている為なかなか歩きずらく、すぐにアイゼン着用です。 樹林帯の中をもくもくと静かな山歩きで、気持ちの良い汗が吹き出た頃に、昨年登った瑞牆山が見えてきました。 あの時は体調面で、同行された方々に迷惑をかけてしまったけれど、山頂まで登ることが出来たことにより今、あの山を眺めてあの時の感動が甦ってきました。 やはり山歩きはいいよねー。登った山 を見て、その時の感動を再び味わう事が出来る。人の足を山に向かわせる要因のひとつなのかもしれない。 相変わらず樹林帯の中、長い登りを繰り返すうち溜息が出始めました。そろそろ疲れが出たかなと思う頃、後ろから声が「五丈岩が見えたぞー」すごい、地蔵岳のオベリスクをイメージしていたのですが、それよりはずっと角ばった、また違った感じの岩でした。 五丈岩を見て少し元気を取り戻した所で、森林限界となる金峰山小屋に着きました。ザックをデポし山頂を目指したのですが、先ほどまでの様相とは一変し、山頂までは飛ばされそうな強風との戦いです。まともに背筋を伸ばせばアッという間にバランスをくずします。空は晴れていても長居は無用で、山頂から小屋まで急いで下りて来ました。 風に晒された体は、冬期小屋に入ってとても暖かく感じたのですが、気温はマイナス12度でした。 あまりの寒さに山頂ではゆっくり山々を眺める事が出来ませんでしたが、帰りの車中から雲がかかった八ヶ岳、先ほどまでいた金峰山、南アルプス、笠雲を被った富士山。山頂で体感した風が上空ではもっと強く吹いているはずなのに、何事もないようにじっとしている雲、自然の不思議さがまたひとつ増えました。 (平松 せつ子記) 【袖平山】 期 日 3月12〜13日 晴 単独 コースタイム 青根釜立沢登山口15:00 黍穀避難小屋16:30(泊)8:15 八丁坂 ノ頭 8:50 姫次9:30〜10:50 登山口13:30 またまた例会山行が中止になり、暇つぶしにブラッと本屋に立ち寄った。避難小屋の完全ガイドと言う本が目にとまった。何度もお断りされている山の傍に、憧れのストーブ付きの避難小屋があるではないか!。PCで調べてますます心が躍る。登山口も行き止まりまで入るが、その先は林道らしい。これ以上便利になって欲しくない気がしました。 工事関係の事務所や休憩室があり、ここに停めていいのか不安だった。しかし蛭ヶ岳に行ってきたという、犬を連れたおじさんが下りて来てひと安心。 道は最初から急登の連続だが、その分ぐんぐんと高度を稼ぎ、あっという間に小屋に着いた。 本の通り立派な山小屋で誰もいない。早速七つ道具を用意して、薪を探しに出た。森の中は鹿の糞だらけ、今宵の合唱が楽しみだ。稜線上は強風で吹き荒れているが、窪地に建っている為に静かなたたずまいだ。 薪ストーブは暖かくて快適だが煙がすごく、いぶくてたまらない。鹿のハーモニーも風の音に消され、いい気分になり朝までぐっすり寝過ぎた。 翌日は蛭ヶ岳まで行くつもりでしたが、雪が全然ない山を見たら行く気がしなくなり、今日は袖平山までとする。 姫次、袖平山から見る富士山の雄姿はまるで絵葉書のように心に焼きついた。 帰りは避難小屋に戻り、掃除をしてから下った。 山小屋で久し振りに一晩独りで過ごす事が出来、やみつきになりそうです。た だ歩いていて、やたらと鹿に会うのは怖い気がしました。 (斉藤 秋夫記) 【陣馬山〜高尾山】 期 日 3月18日 快晴 単独 コースタイム 陣馬高原下8:25 陣馬山 9:40 高尾山13:40 高尾山口15:05 陣馬山は子供達が小学生の時に家族で登りました。昔は和田峠まで舗装道路を歩きましたが、今は新ハイキングコースの看板があり、南郷沢に沿って歩くゆるい登りで、明るく歩きやすい。 和田峠に向かう道と平行しているようで車の音がします。植林された尾根で手入れされ、風が通って気持ちがよい。 植林を抜けると目の前が開けて、和田峠からの道と合流する。 もうひと登りで陣馬山に到着です。日曜日のせいか人の多いのにビックリ。 目の前の雄大な富士山をゆったりと楽しみました。 高尾山までは何人もの人とすれ違い、のんびり楽しみながら歩きました。 景信山は家族連れやグループの人達でいっぱいで、楽しそうに餅つきをしている人達もいて賑やかです。 今、高尾山は荒れた所を直すためにロープを張って保護しています。早く元に戻るといいと思う。 山頂はきれいに整備され、富士山が良く見えるようにテラスが出来ています。 下りは稲荷山コースで、ここもロープが張られている。所々木を切ったあとがあり、登山道が明るくなっている。 高尾駅に着くと桜の花が咲いていた。天気に恵まれた楽しい山行でした。 (市川 いつ子記) 【奥秩父、赤岩尾根縦走】 期 日 3月19日 晴 パーティー L清武、益田、斉藤和、小山 コースタイム 駐車場6:50 赤岩峠7:55 赤岩岳8:35 最低鞍部10:25 P2(看板 あり)11:25 八丁峠14:25〜15:05 駐車 場16:25 秩父街道「大滝道の駅」で仮眠。早朝中津川沿いの日窒鉱山工場前を通り、小倉沢集落へと車を走らせる。 だいぶ山奥に入って来た事が所々の落石跡でうかがえる。登山口を見過ごしてしまったが、序でに下山口である八丁峠を確かめてから戻り、赤岩橋の側に車を停める。 昨日からお彼岸だが、天候も冬型でまだ風は冷たい。ロープ、アイゼン等を持ち、今や廃屋になった平屋の共同浴場を横目に集落を後にする。 しばらく急坂を進み、身体が温まった頃に峠に着き、ちょうど良いアルバイトになった。石祠に安全祈願。 岩と樹林を縫うように険しい北稜ルンゼを詰め、赤岩岳を通過。八ヶ岳、蓼科山を眺望し、木立の尾根を行くと再び岩峰で崖に突きあたり、左側が絶壁なのでここは安全にタイブロックを使う。 更に進むと正面に工事用のトラロープが垂れている。1,583m峰の岩壁が見えて来た。先走ってロープを使わず登ってしまい、ビレーポイントで支点を作り、ロープワークをやるべきだった事を後で反省する。 P4、P3と進みP2手前のチムニーでロープを使用、木立に支点をとり、リードさせてもらう。 P2を懸垂下降し、目前のP1でゆっくり休み、西上州の展望を堪能して八丁峠に向かう。 まだ冬枯れの中、林道から見上げた赤岩岳の絶壁が、我々の顔と一緒に春の陽光に輝いていた。 (益田 義則記) 【高岩山〜鍋割山〜大楢峠】 期 日 4月2日 小雨 単独 コースタイム 古里8:00 金比羅神社9:00 大塚山11:00 御岳神社11:30 高岩山13: 00 鍋割山13:45 大楢峠14:40 鳩ノ巣16:05 天気予報は80%雨。でもそれ程強く降りそうもないので、ふらりと奥多摩に行ってきました。 古里駅から青梅街道を右に進み、寸庭橋で多摩川を渡る。寸庭川を越えると道標があり、杉林の細い道を緩く登ると、壊れかかった小屋と金比羅神社の鳥居があり、岩尾根の向こうは越沢 バットレスだ。 薄黄色のヒカゲツツジがちらほら咲いていた。ミツバツツジの蕾もふくらみ明日にでも咲きそうだ。 越沢キャンプ場への道を右に見て行くと、三脚を立てて写真を撮っている人がいた。薄紅色の可憐なイワウチワ の群落が美しい。 急なジグザグの登りを行くと広沢山で、緩やかに登ると大塚山に着いた。霧雨が降ってきたので傘を差して富士峰園地に出ると、カタクリが咲いていた。 御岳にはハナネコノメ、ハシリドコロ、エイザンスミレなどの花達が咲き競い、僕の目を楽しませてくれる。 高岩山からは今までの遊歩道と違って急登になる。20分程でハシゴや鎖があり、ここにもイワウチワの群落があった。高岩山には立派な四阿があり、ホラ貝が置いてあった。ここは展望がよいとのことだが、今日は雨で何も見えない。 鍋割山からは磁石と地図を合わせ、ほぼ北に340度を目指して登る。途中2カ所東の尾根に引き込まれそうになるが、無事大楢峠に着いた。 予定より早く着いたので、もう一山城山に登ることにする。今度は真北360度を目指すと、思ったより急登で城山に着いた。 今日は小雨の中、展望はなかったが初めての道を4カ所歩けて、美しく可憐な花達に逢えたので満足です。 雨もまた楽し……。 (江黒 支朗記) |
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GSK386-07.3
【鷹ノ巣山】
期 日 1月3日 曇 単独 コースタイム 三ッ峠駅7:30 達磨石8: 30 三ッ峠11:25 清八峠12:55 本社ヶ 丸13:20 笹子駅15:40 夜行列車があった頃、三ツ峠駅から登ったコースを30年ぶりに歩いてきました。 古い駅舎の改札口を出て、ガードをくぐり大山祗神社への車道を歩き出します。すれ違ったおばさんの「おはようございます」の声がとても清々しい。 車道は達磨石の先まで延びており、途中の道沿いは三ツ峠遊園、いこいの森とアスレチックや駐車場もありすっかり変わっていました。 お茶を出してくれた達磨石の茶屋も、どこだったか解りません。ゲートのある所から沢を渡り、山道になりました。 大曲の馬返しのジグザクの急登を過ぎると、石地蔵のある八十八大師です。 夜、気味が悪く通過したのを憶えています。道がなだらかになると白雲荘のはずですが、今は崩壊し建物の残骸が残っていただけでした。 岩トレで来る、屏風岩の下を通り富士見小屋に出ました。すっかり曇ってしまい富士山が見えません。 頂上はお正月のせいか家族連れが多く賑やかです。期待した雪も、登山道や山腹にも全然ありません。 下山は清八峠から本社ヶ丸に登り、ヤグラから笹子駅へ。今年も又静かな単独行で、山が始まりました。(小川 豊記) 【八ヶ岳 北横岳】 写真 期 日 1月15〜16日 晴 パーテイー L小川、和田、江黒、新井、 大西利、土岐、平松 コースタイム ロープウエイ山麓駅10:40 山頂駅11:00 北横岳ヒュッテ11:40 北横岳12:10 亀甲池途中13:10 北横岳 14:10 ヒュッテ14:50(泊)7:30 三ッ 岳8:00 縞枯山10:00 茶臼山 11:00 山頂駅12:30〜13:00 山麓駅13:50 今日は朝発ち山行なので、車窓から見る山々がなんとも綺麗でクリアに見えます。あの山この山、私にもオべリスクは分かるようになりました。 山麓駅からゴンドラで上に行くと、一面真白な雪が光り輝やいていました。 気温は−10度、足の下ではキシキシと雪が鳴ります。この晴天でじっとしているのがもったいなくて、早々に歩き出します。 3年程前のこの時期、同じ道を歩いているのですが、あの時はどんよりした空で眺望が効かず、雪も多くてラッセルして、三ッ岳あたりはとても緊張したことを覚えています。今日はありがたい事にトレースがしっかり付いて、夏タイムで歩けそうな好条件に恵まれました。 三ッ岳右折の標識を右に分け、あとひと息で今日の宿、北横岳ヒュッテに到着です。 若い小屋番さんがストーブを赤くして待ってくれてました。自分たちのルートを伝えると気さくに状況説明をしてくれ、なかなか感じの良い小屋番さんです。 荷物を置き空身で北横岳山頂へ。流石に山頂は風がありますが、素晴らしい展望が開け、すぐ目の前に蓼科山が、その向こうに立山連峰、鹿島槍、槍ヶ岳の穂先がちょっと、南へ目を移すと天狗岳がすぐそこに。しばらく展望を楽しんだ後、亀甲池に向い樹林帯のなかをドンドン下り、1時間程下ったところでで引き返しました。小屋に戻り再び夕焼けを見に登る事にしました。 2日目 夕べはもう一組のパ−テイーも泊まっていましたが、大きな部屋に自分達だけだったのでゆっくり休む事が出来ました。 5時に起床、朝食をすませてご来光を見に出掛けてきました。そのまま身支度をすませ今日のコース、三ッ岳へと向か います。輪カンを着けた足元、岩場も雪が少なく前回より歩きやすくホッとしました。 白くなった雨池を見て目の前にある縞枯山に向かいます。北斜面はやはり雪がたっぷりですが、トレースがあるのでとても助かります。 縞枯山荘への標識を右に分け自分達はそのまま山頂へ。山頂では立ち枯れした木立が目に付きます。何でだろう?。 茶臼山へは途中の分岐の所でザックをデポし、展望を楽しんできました。 北八ヶ岳の遭難パターンは、雪に覆われた樹林の穴に落ちて、力尽きてしまうケースが一番多いのだそうです。冬の単独はやはり要注意です。 帰りはスキーヤーを横目に下まで歩いて下りる事にしました。下りはなかなか快適です。2日共天気に恵まれたのが幸せでした。 (平松 せつ子 記) 【八ヶ岳 三ッ頭】 写真 期 日 2月5日 快晴 パーティー L小川、和田、村田 コースタイム 登山口7:20 天の河原8: 05 前三ッ頭10:55〜11:20 三ッ頭12:00 〜50 天女山14:45〜15:00 登山口15:15 高気圧にすっぽり入り夜空の星はきらめいている。朝の冷え込みは強く時々目が覚める。朝方になって寝てしまい、1時間程遅れて出発する。 雪の少ない道を天女山に向かう。小鳥が囀り飛び交う、まるで春山のようだ。 樹林の中、高度を増しながら登り汗が吹き出る。雪も少しずつ多くなり時々足を取られて苦労する。 前三ッ頭に着くと視界が開けて尾根に出る。しばらく振りの雪山で結構疲れた。 稜線上を少し歩き、又樹林の中で少しも景色は見えないなか黙々と歩く。 先に行った和田君の「着いたぞ」の声に励まされ山頂に着く。急に開けたその台地に、ドカーンと雪を被った大きな権現岳、阿弥陀岳、赤岳の揃い踏みに「やぁー圧巻!圧巻!」思わずシャッターを押し続けた私です。 今までの疲れがいっぺんに吹っ飛んでしまいました。 こんな山頂で景色を見ながら温かいラーメン、コーヒー、レモンティーなどをいただき、のんびりと過ごすことが出来て幸せでした。 今日の登山者は我々の他に6人、権現岳1人、三ッ頭3人でした。 (村田智昭 記) |
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