GSK390-07.7
【谷川連峰縦走】 写真 期 日 6月11~12日 両日快晴 パーティー L和田、江黒、平松、柴崎、 (中田) コースタイム
天神平9:15 谷川岳11:30 ~12:15 オジカ沢の頭13:20~30 大障 子避難小屋14:20(泊)4:15 万太郎山 5:20~45
エビス大黒の頭8:00~15 仙 ノ倉山9:00~40 平標山10:25~50 松手山11:50
元橋13:15
飛び切り明るい陽射しで顔を拭った谷川岳。空白を埋めるように踵を巡らし、白毛門から朝日岳の見知った連なりを見定めた。主に帰路として下っていた天神尾根だったが、今日は山頂への道となった。 澱みの無い朝の大気を浴び、新芽の満ちた山道を辿るのも久方振りのこと。以前から頭にあった谷川縦走が一歩一歩、形を成してゆく。 熊穴沢避難小屋を過ぎると展望も広がり、山頂も一足延ばせばと言える道程となる。肩の広場に冬の置き土産が白く光っている。まもなく天狗の留まり場と標された、覚えのある巨岩を目にした。
かつてヒツゴー沢を遡行して、つめたのがこの辺りであった。思いがけない急斜面と密生したスズ竹に手古摺り、敗残兵さながら気息奄々たる状態で這い上がった。 国境稜線につめずショートカットのつもりが誤算を招いた。懐古の想いが止めどない…。早逝した太っちょの吉村稔が黄色のヤッケに身を包み、この白い斜面を大きなザックを右に左に傾げながら降りていった後ろ姿から何十年が経つのだろう。 僅かな間、踏みしめていた雪が途切れると程無く、初対面の肩の小屋が現れた。登山者の賑わう双耳峰の頂を踏みしめてから、西へと続く国境の稜線に足を踏み入れた。 人の流れは絶えて、騒ぎ始めた風に笹の葉がサワサワと鳴っている。 今日の歩程は一夜の宿を乞う大障子避難小屋までおよそ2時間余り、気持ちも軽い。 気が付くと四辺に霧がたちこめていた。自然と目は近くに注がれる。歩く先々にハクサンイチゲの白い花が小群落を見せ、灰色の空間にシャクナゲの紅が華やぎを見せている。 時代を経たマツダランプの文字を見かけながら、岩混じりのやせ尾根を越えるとオジカ沢の頭。
鞍部へと下り始めると視界が広がり、高原のような笹の尾根が浮かび上がった。刷毛ではいたように一筋の山道が延び、その先に万太郎山が鎮座していた。 マナイタグラの山稜に挟まれた山腹には様々な形の雪田が幾つも残っている。天地が仕掛けた魔術のよう…。 小さな登下降を繰り返すとカマボコ型の避難小屋が置かれたように待っていた。全天余す所なく晴れ渡り、小屋を背にして各々山の名前を並べ立てて忙しい。
右肩上がりの苗場山はまだ点々と雪を貼り付けていた。この夜、幸いに同宿する登山者が現れることは無かった。宵の宴も終えて早めに寝袋に潜り込んだものの、吹きまくる風の咆哮に浅いまどろみの長い夜となった。.は赤谷川からの薫風に支えられて喘ぎつつ登りついた。 谷川の最高峰は寝不足の目にはきつい陽射しで溢れていた。晴天という褒美をもらって、人の往き来の見え始めた目と鼻の平標山で、縦走も思惑どおりの締めをむかえた。 元橋への下山路は春蝉の鳴き声しきりであった。
(柴崎 朝男記)
【鶏冠山~小金沢連嶺】 期 日 6月11~12日 晴 パーティー L清武、小山 コースタイム 落合9:00
鶏冠山10:30 黒川山11:10 大菩薩嶺14:35 小金沢山 17:10 川胡桃沢ノ頭19:05(泊)5:20 黒 岳5:55 大蔵高丸7:20
ハマイバ丸7:50 大谷ヶ丸9:15
滝子山10:25~11:00 笹子駅14:05 塩山からタクシーで鶏冠山北側の登山 口、落合へ。横手山峠から鶏冠山分岐にコンパスを合わせる。自立登山を目指して、前を歩かせていただきました。 鮮やかな緑に包まれたハンノキ尾根は広くとても歩き易い。大菩薩連嶺北端、黒川鶏冠山の奥ノ宮で手を合わせ、いよいよ長い縦走が始まります。 天候の回復が少し遅れているようで、時々霧雨が舞います。落ち葉でふかふかの道を丸川峠へ。この辺りはミツバツツジが見頃でのんびりと歩きます。 ここからは暗い樹林の中、急な登りで縦走中で一番の標高がある大菩薩嶺へ。ここをすぎて南面に出ると一転して、明るい笹原が広がり絵はがきのようです。 工事中の介山荘を過ぎると急に人影がなくなります。コンパスを頼りにどんどん南下して行きます。 歩く人が少ないせいか、道が時々笹でかくれてしまっている。空はすっかり晴れ渡って、西に傾きはじめた陽を意識しながら先を急ぐ。 小金沢山への登りは思ったより長くきつい登りでした。私は一日目の行程は牛奥ノ雁ヶ腹摺山ぐらいかな?と思っていたら、まだ明るいのでもう少し先へ…ということになった。 水場のある笹原の賽ノ河原では、と一旦ザックをおろしたけど、風が抜けて寒いのと、よく見ると鹿のフンがすごい。結局そこからもうひと登りした川胡桃沢ノ頭でビバークです。 私にとって約10年ぶりのビバークです。シカの鳴き声で、夜中に何度も目を覚ましました。 二日目は朝から上天気です。昨日は雲があって気がつかなかったが、目の前に大きな富士山が裾を広げていて、思わず声をあげてしまいました。 今日はこれからずっとこの富士山を眺めながらの縦走が出来そうです。 黒岳は名の通り展望はありません。ビバーク予定地点だったらしいが、ここでなくてよかった。 湯ノ沢峠附近はミツバツツジが満開で、何人ものカメラマンが三脚を立てていました。朝の光に緑が映えて眩しいくらいです。 今日も順調に進み、いよいよ滝子山へ最後の登りです。山頂のツツジが青空をバックにとても鮮やかでした。 最後の滝子山でこの山行中、一番長い休息です。 下りは寂惝尾根の急降下でした。それにしても急です。 (小山加代子記)
【熊倉山】 期 日 6月18日 曇時々晴 パーティー L吉川、添田、大西曜、 肥沼、石井裕、細島 コースタイム 白久9:15
熊倉山13:00~50
武州日野17:00
駅に降り、山頂方面を見るとガスにおおわれていた。熊倉山の名の通り、至る所に「熊注意」の看板が立てられていた。準備を整え出発。 駅より30分くらいで登山口に到着。始めから樹林帯の急登が続く。皆無口になり黙々と足を進める。時々気持ちの良い風が吹き抜けて行く。 途中の水場で小休止。のどをうるおし先に進む。山腹をトラバースしたかと思うと急登。「下りも同じような道なら大変だ?」と思いながら山頂を目指す。 13時山頂到着。四方は木におおわれ展望は無し。木のすき間から少し見える程度でした。 昼食を済ませ下山開始。始めは急降下でしたが30分もすると歩き易い道になり、笹平に着いた。 笹平の名の通り、広場の様な所でした。その後も歩きやすい道で、途中の水場では冷たい水も飲め、何度か沢を渡り林道に出た。木イチゴを食べたり、花の名前を教えていただいたりしながら指導標にしたがい、武州日野駅に17:00に着いた。
(細島 昭一記)
【妙高山・火打山】 写真 期 日 6月18~19日 曇後晴 パーティー L小川、和田、村田、江黒、 新井、斉藤秋、く、立田哲、き、石川、 平松、矢島、土岐 コースタイム 笹ヶ峰高原5:40
冨士見 平8:35 黒沢池ヒュッテ9:45 妙高山 12:30~13:00 黒沢池ヒュッテ15:00~20 高谷池ヒュッテ16:00(泊)5:00 火打
山6:40~7:30 高谷池ヒュッテ8:40~10:00 富士見平10:40
笹ヶ峰13:00 笹ヶ峰高原の広い駐車場に車を停め出発。登りたかった山なので嬉しい。 黒沢橋を渡り、ブナと大きなダケカンバと、今年何度目かの新緑を楽しみながら登る。 富士見平の分岐で、妙高には登った事があり、体調も絶好調でないという村田さんと矢島さんを残して先に行く。 2人はゆっくり黒沢池ヒュッテから高谷池ヒュッテに行くという。 広い湿原にはまだ雪が残っていて、かわいいハクサンコザクラと、これまたかわいい水芭蕉が咲いていました。 木道の先に黒沢池ヒュッテがあり、荷物を置いて妙高山に登る。 リーダーに「ピッケルとアイゼンを忘れないように」と言われ身が引き締まる。 登山道のわきにはシラネアオイ、サンカヨウ、ツバメオモトと雪が消えると共に咲く花達はみずみずしく、本当にきれいです。 せっかく登った大倉乗越からガーンと下ると雪のトラバースがある。最初はアイゼン無しで渡った。次のトラバースは長いのでアイゼンを付け、谷川岳の雪上訓練を思い出し、アイゼンをひっかけないように一歩一歩渡り、ホッとしたと思ったら「アッ」と言う声がし、振り向くとTさんが雪の斜面を墜ちていく。一度目はピッケルがささらず、又少し堕ちて二度目で止まった。「よかった!」みんなでホッとする。かすり傷ひとつなく、胸をなでおろす。まだ雪がやわらかいのでよかったけど、これが固かったら私などとうていトラバースできないと思いました。 大きな岩がゴロゴロしているところを登りきると広い山頂に出た。ここだけがスポットライトを浴びているように陽がさし、周りは白いガス。かろうじて明日登る火打山の雪渓が見えるだけ。登ってくる途中では全容を見せてくれていたのに。 やっと妙高山に登れた喜びはひとしお。新潟の山は親しみがわき、もっとゆっくりしたいが時間が無いので下る。
黒沢池ヒュッテから高谷池ヒュッテは遠かった。誰かが「平らな所を一時間も歩くと着く」と言っていたので、尾瀬の湿原みたいなところをルンルン気分で歩いて行くのだと、勝手に想像していたら大違い。みんな「平らじゃない!」と文句を言う。そんな中、誰かさんだけは人参じゃなく、ビールが目の前にぶらさがっているらしく、アッという間に皆を追い越し、行ってしまった。 私達はブーブー言いながら登ったり下ったりしていると、やっと高谷池ヒュッテが見えた。
(斉藤くみ子記)
二日目 晴 ヒュッテの消灯は20時。眠れなくて困るかと思いきや、寝付きはよかったようですが、目覚めが2時半で少々困った。 朝焼けは自炊部屋の窓からチラリと見ただけで、何事にもスローな私は(昔はこんなでは無かった)急げいそげです。 木道を1~2分歩くと雪原です。滑りやすいので気が抜けません。アイゼンを付けたい人だけ付ける事になりホッとします。ひと登りすると木道に出てアイゼンは外します。 「天狗の庭」の池は自惚鏡でした。火打山を本体より美しく写していました。その前で一人づつ記念撮影。素敵な写真になりました。水芭蕉もこじんまりと咲いていました。
残雪の斜面を登り、登山道を歩くようになると背丈程のミネザクラの林が満開、その下にはシラネアオイの群落。山頂にたどりつけば白馬から槍ヶ岳まで、雪の峰が連なっています。「ワォー!」その前には焼山が白い噴煙を静かに吐いていました。 焼山は残雪が多いのと、道が未整備のため諦める。焼山に思い入れの強い4人は胴抜切戸を覗いてくると出発しました。海岸線ははっきりしませんが、糸魚川の町の向こうは日本海ですね。能登半島も見えます。主人と栂海新道を下った時の事や、能登の旅を思い出しました。 たっぷりと景色を楽しんでから下山です。先導してくれるのはお腹のチョット白い雷鳥です。木道からずっと離れた所に紫色の強いコザクラを見つけました。 富士見平までは緩やかな登り下り、十二曲りの下も焦らなければ大丈夫。若緑の上にオオカメの木とタムシバの白い花がきれいです。 黒沢を渡ってからは緑の海の底を歩いているようでした。木道が続き、登山道近くの水芭蕉は大きかったです。 温泉で汗を流して最高に楽しかった一日が終わりました。 (矢島 紀子記)
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GSK389ー07.6
【三ツ峠 東尾根】 写真 期 日 5月14日 晴 パーティー
L新井、益田、大西曜、土 岐、斉藤く、矢島、落合、鈴木 コースタイム 湯ノ沢峠登山口9:42 大久保山12:30 三ッ峠山14:15~30
大幡山15:30
登山口17:30
国道139号から、目指している三ツ峠山が真正面に見えている。山頂から延びている東尾根の端が、今歩いている方向と向きを合わせている。 間もなく多数の野犬の収容所らしき施設の前を通ると、背後から聞こえる犬の吠える声が怖い。 林道をかなり歩くと湯ノ沢峠である。林道はここまでで1本入れる。ここから左側の山の中に進んでいくが、入口の黄色い標識に鉄塔の番号が書いてあったり、落葉で埋まって気が付かなかったが、プラスチックの黒い階段が見えた。 もともと送電線を見まわる道であったみたいだ。 しばらく進むと益田さんの「アー」との叫び声。林道に忘れ物をして戻る。 二つめの鉄塔の下を潜ったら、真っ直ぐ続いている踏跡のはっきりした道に、惑わされないように藪を進み、目の前のピークに向かって標高を稼ぐが、疲れきってしまうほどの急登である。 突如として岩尾根が現われ、やせている道にあせらず、念には念をいれながら神妙に通過した。 やがて待ちに待った目標の大久保山に着く。 鳥獣保護区の赤い看板が目印であるが、道標は無い。地形図の破線のルートにしては道はわかりやすい。1本入れるがかなり暑い。 更に進むとすぐ急登になって、三ツ峠山のアンテナも白く光って見えているが、また益田さんの2回目の「アー」との叫び。大久保山にカメラを忘れたと戻る。ここのピストンはきついだろうな。 更に進みアンテナに着くが、山頂はもう少し先で、益田さんを待つため見える所で遅い昼食を食べていると、益田さんが来た。 昼食を済ませ、今回は忙しいので、アンテナ山頂を通過しながら見渡すと、展望はよいのですが、富士山は見えませんでした。新緑がきれいでした
急坂を駆け下り、北の清八峠へ方向をとる。本社ヶ丸を望み更に山を三つほどアップダウウンし、大幡山を下ると送電線鉄塔に到着。ここから送電線下をほぼ直線コースでグングン下山する。 途中崩壊した道や、折れ曲がった橋に用心しながら林道にでて、ここからも宝鉱泉にかなり歩きました。 まだかなと思い人に聞いたと同時にバス停が見え、1日2本のバスに間に合った。 今回はルートファインディングしながらの登山もまた楽しかったです。 後半は益田さんがザックを背負うたびに「忘れものは!」と女性軍からブーイングで、笑いが起こってました。
(落合 治男記)
【銀太郎山・白山】 写真
期 日 5月21~22日 晴 パーティー
L斉藤秋、く、和田、新井、 石川、平松、(会友の渡辺夫妻) コースタイム 悪場峠6:00 木六山8:00 七朗平9:40 銀次郎山10:50
銀太郎山 11:50~12:30
悪場峠17:30
ここ数年前から、越後の山を会友の渡辺さんからのアドバイスを受けながら、変化に富んだ山々を楽しませていただいている。 今回の目的は、今まで登った山を全部見たいと言う、欲張りな山行計画で始まった。 ヒメサユリの粟ヶ岳や、大蔵から菅名岳、白山、昨年登った、残雪が多くルートファイテングに悩まされた日本平山、そして今回目指すは、そのど真ん中にあるあこがれの銀太郎山である。 行きも帰りもアップダウンの激しいロングコース。覚悟はしていたが、行けども行けどもなかなか着かない。クリアーな好天と、ブナ林の中を適度な木もれ日を浴びながら歩くのは気分爽快である。 水無平から木六山の登りは長く厳しいものでした。人一倍汗かきの私としては、七郎平の水のおいしさは格別でした。 山菜も豊富にあるが、この先を考えるとジッと我慢の子です。たまには手の動いた方もいたようです。 途中で渡辺さんから、冷えたスイカを頂き元気がでます。 弟山の銀次郎山に着いても誰一人休もうとせず皆、兄山の銀太郎山に登るハイ状態で、早く行こうとせかす。 径の両側にコシアブラがやたらとある。ここから往復2時間、辛いアップダウンの続く道のりは最初からイヤと言うほどの下り。 何度か登り返しやっと兄と呼ばれる銀太郎山の頂についた。感動ものです。グルッと丸見えです。特に残雪を纏った粟ヶ岳、御神楽岳、たっぷり雪のついた飯豊連峰が印象に残りました。 帰りは待望の山菜を採りながら、行きより長く感じる道のりを戻り、ようやく悪場峠が見えたときは、充実感と安堵でホッとしました。 (斉藤 秋夫記)
〈白
山〉 コースタイム 慈光寺8:40 白山10:45~
11:30 慈光寺13:40
前回登った時、雨に降られ何も見えなかったので、2日目は白山に登る事にしました。 といちゃんが小学生の頃、遠足に来たという、杉の参道が立派な慈光寺まで車で入る。 この辺りには、蛭野と言う地名があり、名のごとく蛭がいると昨日渡辺さんに言われていたので、晴れなのにスパッツを付ける。「いないように、いないように」と念じていたら、いなくてよかったです。 むせかえるような新緑の中の急登を、 サルの声を聞いたり、小鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくり登る。振り返れば田植えが終わったばかりの蒲原平野が見わたせる。 山頂にはきれいな避難小屋があり、その裏からどっしりとした粟ヶ岳、その奥には守門岳、そのすこし奥に浅草岳が雪をびっしりつけキラキラと輝いている。 真夏の暑さで、日影を見つけてコンビニで買ってきた冷やし中華や、ザルソバを美味しく食べる。この暑いのにカップラーメンの人もいる。 下りは田村コースへ。こちらは花がきれい。まっ白なタムシバの大木、オオカメノ木の白い花と春らんまんです。 途中、昨日登った銀次郎山、銀太郎山を望み、あらためてよく歩いたと感心した。 一休みしたところで平松さんがタケノコを見つけてしまった。そこから先は入広瀬村の血がさわぎ、山菜採りのおばさんに変身した私でした。 (斉藤くみ子記)
【蛭ヶ岳~塔ノ岳】 写真 期 日 6月
4日 晴 パーティー L江黒、和田、市川、 土岐、鈴木 コースタイム 青根8:00 姫次11:00 蛭ヶ岳13:00~20
丹沢山15:00~10 塔ノ岳16:05~10
大倉18:42
この山行に行くかどうか直前まで迷った。まだ入会して日も浅く、月に1度しか山に行ってない私には、歩行程10時間は無理かなと思った。 主人からも「この山は一つではないし、アップダウンはあるし、行程は長くてキツイぞ」と言われた。江黒さんからも「キツイ!」のひと言。でも登ってみたい、キツイと言われてもなぜか諦めきれなかった。不安を持ったら山は楽しめない。私は登る!そう決めた。 タクシーを降り車道を1時間ほど歩き、新緑のアーケードの中に入った。緑のすき間から見える青空はとても綺麗だった。 会話の中で「ヒルが出るので蛭ヶ岳と言うんだ」なるほどね。田んぼの中だけと思ったら山にもいるんですね。 歩いていると可憐な花を見つけた。銀ランだと教えてもらった。金ランもあるそうです。そういえば私の山歩きはシュンランから始まった。 急な上り坂を越えて姫次着。写真を撮り、他の3人は都合によりここで別れた。 蛭ヶ岳の山頂近くになり、急な木の階段を登る。このあたりからピンクのミツバツツジや五葉ツツジ(シロヤシオ)が沢山咲いていてとても綺麗。五葉ツツジは愛子さまのお印の木で、初めて見る、とても清楚な白いツツジでした。 蛭ヶ岳の頂上で昼食。視界がよくいろんな山を見渡せることができた。先日登った三ッ峠も。残念なことに富士山は見ることができなかった。 頂上から下る時、コバイケイソウの群落が見事だった。どんな花が咲くのかな? 稜線からの眺めもよく、木道や階段を歩き満開のシロヤシオを見ながら丹沢山着。丹沢山は百名山のひとつと聞き感激しました。野生の鹿がのんびり草を食べているのを横目に塔ノ岳に着いた。ガスってしまい寒いので早々に引き上げた。 ここまでの私は調子よく元気だった。 しかし大倉尾根の下りが地獄だった。 これでもかという位ダラダラと続く階
段。大きな石のゴロゴロ道。私の左足に異変が起こった。痛む左足を引きずりな がら堀山小屋に着いたときは、ポロっと涙が出てしまった程きつかった。エアーサロンパスを取り出して吹き付けた。 左足はちょっとの段差でも痛み、曲がらなくなってしまった。 早くこの下りから解放されたい。そればかり思いながら歩いた。車道に出たときはホッとした。帰りの駅の階段はつらかった。 登りは余裕のあった私は下りでペースダウン。主人や江黒さんからの「キツイ!」のそのひと言が身に染みました。 でもすごく楽しかったし、ツツジがとても綺麗で感動した山でした。 行くまでは迷っていましたが、行ってよかったです。 でもこのつらさに負けず、いろいろな山に挑戦したいです。 (鈴木キミエ記)
【姫次~焼山】 期日 6月
4日 晴 パーティー L益田、平松、大西曜 コースタイム 姫次11:15 黍穀山12:15 焼山13:00~30
西野々15:00
まるで十二単の様に、丹沢の山々が折り重なった風景は圧巻ですばらしい。通常ならば、その山並みの彼方に秀麗な富士山が望めるそうだが、今日はあいにく雲に隠れて姿をあらわしそうにない。 私は初めて姫次を訪れたが、広々としていてさすが東海自然歩道の最高点。カラマツ林も美しい絶好の展望場所である。 私達3人は用があるので、ここで蛭ヶ岳へ向かう人達と別れ、焼山から西野々コースを下山する。 途中、道に迷った単独の男性と出会う。地図とコンパスでどうにか登山道に出て、私達と会えたのでホッとした様子であった。 焼山までの道は、東海自然歩道となっており、雑木林の中を小鳥のさえずりを聞きながら快適に歩く。 「ヒルが出る!」と驚かされていたので、ドキドキであったが、この感じでは心配無さそうだ。 急登の黍穀山の頂上で休憩をとり、焼山へと向かう。約1時間弱で焼山へ到着した。樹林に囲まれてはいるが、割と広くベンチもあり展望台も作られている。 さっそく皆で、螺旋状の階段を登ってみると360度の大展望。宮ヶ瀬湖や厚木市街、メンバーが登っているであろう蛭ヶ岳や丹沢山等、すばらしい眺めである。 頂上に焼山の由来が書いてあったが、それによると山一帯が将軍家の御猟場に指定され、草木が茂ると狩猟の妨げになるので、毎年山に火が入れられていたのが、焼山の名の起こりだそうだ。 樹林の急な下りもあるが、先月の三ッ峠に比べるとさすが東海自然歩道、心配していた膝への負担も軽くて済みそうでホッとする。 一時間半ほどで西野々の集落へ到着した。あらかじめ、電話予約しておいたタクシーに乗り込み藤野の駅へ向かう。
(大西 曜子記)
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GSK388-07.5
【御正体山】 写真 期 日
4月30日 晴
パ-ティー L添田、斉藤秋、く、石川、杉山、林
コ-スタイム 都留市駅8:10 道坂峠8:4 0 岩下ノ丸9:55~10:10 御正体山11:55~ 12:40 中ノ岳13:35~50 山伏峠15:20
平野16:25~17:00
都留市駅から土、日、祝日のみ運行の小さなバスに乗り道坂峠まで入る。我々以外は皆トンネルの手前で降りてしまった。 トンネルの左側から登り尾根に出て少し行くと、唐松などがあるが、木々の緑はまだほんの少し芽吹いただけで、もう少し経つときれいだろう。 急坂も1,228m地点まで来ると平になり、豆桜(富士桜)が咲いていた。この尾根はヤブコギもなくよい道が付いている。 アブラチャンやキブシ、豆桜等が所々咲いていて、下草にトリカブトがたくさん生えている。8月から秋にかけて楽しめそうだ。真っ白な南アルプスの山々も見渡せる。 白井平分岐で白井平から登ってきたのか大勢休んでいたので、少し手前で我々も休憩する。ここからは急坂になり、ブナやモミが目立ってきた。 御正体山の山頂は樹林の中で展望はきかず、また人も多いので記念写真を撮り、 少し先に下り、木の間越しに富士山が見えるところで昼食をとった。真っ白い富士山が実にきれいだった。 最初の予定では山頂から細野に下る事になっていたが、時間があるので、山伏峠を経て平野に下ることになった。 ここからは富士山がよく見えて楽しめる。特に中ノ岳を過ぎた鉄塔のところはよかった。 山伏峠からは国道413号を、車が多いので注意しながら平野へと下った。(林 亨 記)
【額取山・大将旗山】 写真 期 日 4月16~17日 曇後雨
パーテ-L立田哲、き、斉藤秋、く、石 川、落合
コ-スタイム 滝登山口6:00 分岐6:30 額取山7:40 大将旗山8:50~9:10 滝登山 口10:50
今日は雨予報なので、早めの行動で滝登山口から額取山に向かう。 登山道は最初から急な登りとなる。
豊かな自然林に包まれた道を進み、尾根に上がると、ほどなく磐梯熱海コースが合わさる。このあたりからなだらかな部分と、急な登りが交互に繰り返されるようになる。道幅は広く清々しい。道端にはカタクリが咲いていた。 右(北)方向に残雪が眩しい磐梯山と、猪苗代湖が見えてくる筈だが、ガスで真っ白。いったん少し下って登り返すと、額取山(別名安積山)頂上である。この山の名は、八幡太郎義家が元服の儀で額髪を剃ったことに由来する。 雲行きが怪しく寒いのですぐに出発。額取山からはガレ場を下り、さらに進むと残雪が現れる。ガスで真っ白で安全の為マークして進むが、すぐに通り過ぎてしまう。例年なら4月中下旬だとある程度の雪が残っているようだが、今年は暖かいので雪はわずかでアイゼンは不要。歩行には全く支障がない。 大将旗山までは5回のアップダウンを繰り返し、1時間程で山頂に着く。 八幡太郎義家が旗を掲げたことからその名がついたという山が大将旗山です。
確かに大将旗山も、額取山も御霊櫃峠も、全て八幡太郎義家ゆかりの名前がついています。 小休止後、同じコースをひたすら戻ると、滝登山口付近で雨が降り始めラッキーだった。 滝地区には福島県の「うまい水百選」として有名な「弘法清水」があり、その付近は桜が満開です。 それから「かんぽの宿
郡山」で12時に、早すぎる風呂に入りました。テント 場は三春ダムが閉門されるので、高柴山の広場に移しゆっくりした。
2日目 雨 二ツ箭山は雨で中止。桜の観光にする。 三春滝桜は満開で一番良い時に来たようです。他にも合戦の桜や地蔵の桜など 見て廻り、後半は阿武隈洞を見て、いわ
き年金の宿で海を見ながら風呂に入り、海と山を楽しんだ2日間でした。
(落合 治男記)
【チマガ沢 雪上訓練】 写真 期 日 4月9日 曇時々雨 パーティー
L清武、和田、小川、江黒、 益田、斉藤和、斉藤く、石川、小山、 平松、熊沢、土岐、大西曜、(他1名)コースタイム 略
利根川を渡ると、今が盛りと華やぐ桜や菜の花が、車窓に飛び込んできた。 今年は本当に桜や春の花々を、堪能させてもらった。 秩父、清雲寺の樹齢600年の見事なしだれ桜、日本の原風景を留めた山里の桜、花見客で賑わう靖国神社の桜、それぞれ異なった情景の中で、各々の歴史があり、ドラマがあるのだと思う。
東所沢組と合流し、やがて土合の駐車場に到着した。 装備を整え、リーダーの説明後、マチガ沢へと向かう。昨年、雪が残っていたという車道にはまったく雪が無く、登山道に入っても雪質がやわらかく量も少ない。 今回の訓練は私にとっては初体験、かなりのプレッシャーを胸に秘めて参加した。 1,000m地点のマチガ沢S字の大滝下部で訓練を開始する。 ハーネスを装着し、ヘルメットを被りまずはアイゼン無しでキックステップ。滑落停止の練習、私もアドバイスを受けながらやってみる。頭では理解しているつもりが、体が思うように動かない。 でも何回か繰り返しているうちにどうにか形になってきた。 トラバースや下りが元来、恐がりの私は苦手。どうしても腰が引けてしまう。 次ぎにロープを使ってセカンドビレー、スタンデング、腰がらみ、と次々と先輩達は果敢にこなしていく。特にリーダーは身のこなしが軽やかで、スタントマンさながらで羨ましい限りだ。 その様子を眺めながら回りの山々を見渡す。西黒尾根や白毛門、ガスに煙ったシンセンの岩峰は威圧的で、荘厳でさえある。 皆に比べて私は基本ができていないのだからと思い、熊沢さんにフォローしていただきながら、キックステップ、滑落停止、トラバース等の練習をする。その途中で熊さんが同じクマのよしみかどうか疑問だが、クマとカモシカの足跡を発見。土岐さんが足跡を辿ると、ブナ林の上へと付いていた。谷川岳には熊が多いそうだ。 雨が多少降ってきたが、せっかくアイゼンを持ってきているので、装着して訓練開始。私は最初の頃よりは少しうまくなったが皆は、スイスイと登っていく。リーダーに個人指導していただきながらやっと終了した。 でも今回の訓練は非常に収穫があったし、楽しかった。そして何より全員がひとつになり、協力して楽しめたことが価値のある訓練だったように思う。 東京への帰途東所沢組と別れ、「満天星の湯」という猿ヶ京温泉のロマンティクな温泉で汗を流し、夜桜を眺めながら車中の人となったが、東京に近づくにつれ雨足が激しくなり、本当に今日の私達はラッキーであった。 (大西 曜子記)
〈雪上訓練のまとめ〉 今年の雪トレは昨年より3週間早めたのだが、それでも雪の量は予想以上に少なかった。トレーニング場所は昨年同様、マチガ沢の1,000m付近の右岸斜面とした。基本のキックステップによる斜面への対応は、前回の復習として全員同時に行ったが、その後は今回新しい試みとして、グループを2~3人ずつ5つに分けた少人数制とした。 雪の付いた斜面では、まず転ばないことが一番であり、そのための歩き方を知る必要がある。それでも転んだらどうするか、滑り出してしまったらどうするか、反射的に動けるように繰り返し覚えるほかない。 各グループ、適時に滑落停止技術へと進み、また各リーダーは確保地点の足場作り、アックスやスノーバーなどを使ったアンカーの設置を行った。 その後、ロープを使用したセカンドビレーを各グループごとに行い、制動のかけ方、滑落者と確保者にかかるショックの度合いなどを体感してもらった。 アイゼン装着は軟雪のため、すべてのロープを回収後に行い、ツメの引っかかりによる転倒防止と、斜面に対するフラットフィッテングと蹴り込みの使い分けには、雪の状況判断も必要と理解してもらい、実践は斜面上部への一往復として、この日のトレーニングを終了した。 こうした反復練習は得てしてマンネリ化しがちだが、相手は千変万化の自然である。一時として留まることない自然に向かっていく以上、その備えをして、練習をしすぎるなどということはないのだと、私は常々思っている。これからも自分に厳しく、楽しく続けていけたらと思う。 (清武 千尋記)
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GSK387ー07.4
【美の山】 写真 期 日
4月2日 曇時々小雨 パーティー L吉川、村田、杉山、斉藤 く、肥沼、石川、市川、大西曜、平松、 鈴木 コースタイム 親鼻駅9:21 林道10:10
見晴台10:50 美の山11:10~12:20
黒谷駅 13:25
二十数年前に山歩会を退会し、また再入会する事になりました。 入会して一週間、早速本日の山に行く事になりました。まずは結婚して間もなく買って、今まで一度も履いた事がない真新しい登山靴を箱から出して、足慣らしに近くの公園のジョギングコースを歩く事から始まった。 一日目は5㎞、二日目は3㎞、歩いても足に違和感を感じなかったので、これは“行けるかも”とひとりでニンマリ。行く前から楽しい気分になれた。 山に行く前日、あれこれと用意していた所、しばらく山から遠ざかっていた夫が、虫がさわいだのだろうか
まるで自分が行くかのように、山の道具箱からいろいろ引っ張り出して、何かと世話をやいてくれた。 思いがけない夫の行動にちょっぴり嬉しさを感じた。久し振りの山行とあってなかなか寝つかれない。 朝になって家を出る時、パラパラと雨 が…エッ雨?
何とか今日一日天気がもちますようにと祈りつつ電車に乗った。 所沢で懐かしい吉川さんと再会、他の人達とも合流し最後に村田さん、村田さんも昔懐かしい人でした。村田さん変わりませんね。 親鼻駅からすぐ林道に入り、早速、吉川さんがシュンランを見つけた。私の田舎ではジジ、ババといい、改めてシュンランという名前を知った。 しばらくふかふかの木の葉を踏みながら、新緑と呼ぶにはまだ早い、かわいらしい緑の葉を付けた木立の中を歩く。 予想した以上に気温が高くほどよい汗をかいた。 前を歩いている人達がエイザンスミレ、ニリンソウ、マムシソウなど色々な花を見つけては歓声が聞こえた。 ひたすら木立の中を上り頂上に近づいた時、道の両脇にさくら、さくら、さくらの木、すごい。だけど残念。咲くのはまだまだのようだった。満開になったら見事だろうと思いつつ頂上に着いた。 早速、昼食。嬉しい事に他の桜は咲いていないのに、食事をするテーブルの上の桜はちらほら咲いていて、私達を歓迎しているかのようだった。 昼食に旬の物をご馳走になり、春を感じた。食事をすませた後、写真を撮る。 視界が悪かったため展望を楽しむ事なく下山。途中ワラビを見つけ、少しだけの収穫を手に急な坂道を下り山里へ。 山里のいろいろな花を目で楽しみながら黒谷駅へ。 黒谷駅から途中下車して清雲寺の見事な枝垂れ桜を見て帰路につきました。 一日を通して心配していたくずれも無く、雨具を着ることも無くハイキングが
でき、女性が多く笑いの絶えない、とっ ても賑やかな楽しい山行でした。初めて耳にする花の名前も覚えました。 (鈴木 キミエ記)
【北八ッ 天狗岳】 写真 期 日 3月19~20日
快晴 パーティー L小川、和田、江黒、斉藤 秋、く、石川、平松、矢島 コースタイム みどり池入口10:45 しら びそ小屋12:30(泊)6:30
中山峠8:15 天狗岳9:20~30 中山峠10:10 ニュウ11: 00~10
みどり池入口15:00
朝発の車中では、山行モードにはなかなか入れない皆さんですが、富士山が見え、南アルプス、八ヶ岳と望めるようになれば心は雪山にまっしぐら。 稲子湯を通り越してみどり池入口まで車で入りました。そこには若い女性5人のパーティーが身支度を整えていました。 歩き始めの林道から雪道です。すぐに登山道に入りゆるやかな登りで、雪の感触を楽しみながら歩を運びます。小さな川は透明な氷のフリルの下を流れていました。とてもきれいです。 しらびそ小屋に着くと、天狗岳が凍ったみどり池を前景に聳えています。小屋は新しくこじんまりとしていました。 薪ストーブが燃えていて、小屋番さんが笹茶と黒糖かりんとうを運んで来てくれました。昼食後は本沢温泉に行って来ることになり、私は明日の為にパスするつもりが「平らで1時間で行けるよ!」の言葉につられて出発。 しらびその森の小径を行きます。時々若木のダケカンバ林になり、表皮が少しむけてヒラヒラして、幹の赤色が濃いので一帯が明るいのです。サングラスと陽光のせいかもしれませんが、とてもきれいでした。 もう本沢温泉は近いという所で、グングンと下って行くと仲間が小さくなります。帰りには登ることを考えて私はそこから引き返すことにしました。とても静かです。ストックが雪を押す音と、小鳥の声?、何度か耳を澄ますが、衣服がこすれる音と判明。 あの明るいダケカンバの林で寝ころんでみました。青空にうすい雲がゆったりと流れ、その下で細い枝先が楚々と揺れていました。 温泉に入った3人の男性が、凍ったタオルを下げて帰ってきたら夕食です。 テーブルには持参のおかずが沢山ならび、山小屋からはにごり酒とピリカラポテトの差し入れがあり豪華です。9時の消灯まで賑やかな時間になりました。 翌日、5時起床。懐電の灯りで朝食をすませカーテンを開けると明るい。 日の出の時間はもうすぐ。カメラを手に飛び出す人、きっと素晴らしい写真が撮れたことでしょう。 みどり池の上で記念写真を撮り出発。気温はマイナス12度、寒いです。 本沢温泉の分岐まではすぐです。登るにつれて硫黄岳の爆裂火口や天狗岳が近くなり、稲子岳の岩壁が迫力ありとても立派でした。 中山峠直下は急登で、45度以上あるように思えました。(30度位だそうです)
峠で私もザックと一緒にデポするよう かと考えながら登ります。峠に着くと真 っ白で穏やかな景色が迎えてくれました。頑張ろうと心に決めてリーダーに続 きますが、超スローペースの私は遅れて行きます。それでも風の痛さを頬に感じ、チラリと景色を眺めながらどうにか頂上に着くことが出来ました。 目の前の赤岳と阿弥陀岳、懐かしい冬のその姿を「もう最後かもしれない」との想いで、心にしっかりと焼き付けました。 中山峠から少し登り、振り返ると天狗の美しい姿。さっきまでその頂きに立っていたと思うと心が熱くなりました。 その左手に富士山がうっすらと雪をまとって眺められましたが、今日の天狗岳には勝てません。 そこから短い登り下りをくり返してニュウに着く。展望はバツグン、白駒池も見えます。岩の間の水たまりはコチコチに凍っていました。 下り始めは雪の急斜面、一歩一歩体を乗せるだけでどんどん下れて楽しい所でした。 しゃくなげの群生した尾根が長く続き、花時は美しいことでしょう。今は枝先に固い新芽があり、古い葉は細く丸まり垂れて沢山付いています。初めて見ました。春にはこの葉は落ちてしまうのでしょうね。 古い一本じめのアイゼンには雪が付くようになり外す。しかし地面が見えるようになると凍った所が多くなり、また付けたり大変です。新しいアイゼンが欲し くなりました。 無事に車に戻り、幸せいっぱいでした。
2日間フリーザーの中に居た感じでしたが、天気も良く風も弱くて最高の登山日和でした。皆様には迷惑をお掛けしました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (矢島 紀子記)
【玉原 ネイチャースキー】 写真 期 日
3月12日 曇 パーティー L永松、熊沢、肥沼、石川、 斉藤く コースタイム ツツミペンション9:30 シナノキ11:30 ペンション14:00
霧ヶ峰に雪が無く、玉原に変更です。 午後から雪が降ると言う予報の中、ペンションツツミの横からスキー、スノーシューとそれぞれ履いて歩き出す。 リーダーに「地図とコンパスを出して」と言われても、手袋をはめた手はスムーズに動かない。ポケットのジッパーもなかなか摑めず、まごまごしているともう皆は「何度」と言っている。こんな調子でズーといたので、地図とコンパスがよく解らない私でした。 新雪が積もり先頭を行くリーダーはさぞ大変だったと思う。あの大きな身体と荷物を背負い、赤いテープを付けながら私達を先導してくれるリーダーは、頼もしい限りでした。 熊棚やホウノ木、トチノキ、オオカメノキの冬芽を教わりながら進む。若者で賑わうスキー場を横切り、また静かな森の中へと入る。少し下ると沢に出た。例年なら全部雪に埋まっているらしいが、今年は雪が少なく、一カ所だけ渡れると言うのでそこをリーダーが最初渡り、その後を一人ずつ渡った。 ここからは少し登りで、ジクザクに登っていくと広いブナ林に出た。見渡す限りブナの木、雪のブナ林もいいものです。 中央に大きなシナノ木があり、そこで昼食にする。少し雪が降ってきた。 風もおさまりホッとする。でもじっとして御飯を食べているとやっぱり冬、寒い。ゆっくりも出来ず、来た同じ道を下って帰った。 (斉藤 くみ子記)
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