HOME

例会山行まとめへ
2007年の例会山行報告
2007年個人山行報告
GSK405ー2008.11
【以東岳】  写真
期 日 10月13~14日
パーティー L立田哲、き、斉藤秋、く、  和田、村田、益田、土岐松、新井、鈴木
コースタイム 泡滝ダム7:40 大鳥池10 :30 以東岳15:00 以東小屋15:10(泊)6:30 大鳥池9:00 泡滝ダム11:40

1日目 晴
 初めての避難小屋泊まりです。この日のためにエアーマットも購入し、ザックの重さを把握するのに高尾山でボッカの練習もしました。山に一歩近づいたかなと思う反面、初めて山に登るようなそんな緊張感です。
 今日の天気は雲ひとつない澄みきった気持の良い青空です。山々は少しずつ色が染まってきて、緑の中に赤や黄はとてもきれいです。
 沢沿いのなだらかな山道をしばらく進み、吊り橋を渡りそこからジグザグな登りになります。道の傍に山から流れる水場が何ヶ所もあって、ひしゃくも置いてあり水が豊富です。
 ブナ林を抜けて、大鳥池に着いた時はさすが連休だけあってたくさんの人達が休憩していました。私達も一息です。大鳥池を囲む木々は完全に紅葉していて、私達の目を楽しませてくれています。
遠くには今日泊まる小屋が見えました。
 水門を渡ると分岐になり、帰りはこちらから降りて来るのかなと思いながら、ここから急な登りが続きます。
 下山してくる人達もたくさんいて、ある方の話しでは、前日の以東小屋は超満員だったとか……。
 どんな小屋にたどり着くのか楽しみです。紅葉のトンネルを抜けると草原。前方には雄大な山並みが広がり圧巻です。 冷たい風と言うよりさわやかな気持のいい風が、廻りの草モミジを風になびかせていています。
 足元にはたった一輪のマツムシソウが色鮮やかに咲いていました。天気がとってもいいので、景観を思う存分楽しみながら進むと、鳥海山、さらに月山等、色々な山々がきれいに見えます。
 山頂は360度のすばらしいパノラマで大感動です。眼下には熊の敷き皮に似ている大鳥池が見えます。思いっきり満喫して、山頂からそんなに離れていない小屋に到着です。
 早速手分けして水汲みに行きます。思っていた以上にきれいな小屋で、私達は2階に落ち着きました。他に人はいなくて私達だけです。(後から二組、4名が来ました)
 だんだん日が暮れ始め、小屋の窓から夕陽が沈むのを眺め、反対の窓からは頂上の上にま~るい月が見えた。さらに遠くには街の夜景が見られて、こんな景色が見られるとは想像もしていませんでした。小屋の中はローソクにランプ。何かとてもロマンチックな夜でした。

2日目 曇時々晴
 夕べは思ったより暖かい夜でした。もしかしたら御来光が見られるのでは……と思っていたのですが、ガスって何も見えません。

 今日は直登コースを一気に下ります。眼下には昨日山頂から見えた大鳥池が、下るにつれて本当に熊の敷き皮に見えてくるから不思議です。
 どんどん下り、足元はえぐられて溝があったり岩場があったり、決して良い道とはいえません。大鳥池まで下って池の畔を歩く。色鮮やかな楓がきれいです。分岐に合流して昨日登ってきた道を下ります。全てが初体験、感動の連続の山行でした。       (鈴木キミエ記)
 


【天狗山】
期 日 10月20日 晴
パーティー L添田、石井、肥沼、矢島
コースタイム 足利9:00 織姫神社10:10 ~45 天狗山12:20~13:00 常念寺14:00

 足利駅を出るとまず、きれいに整備された河川敷を眺めながら渡良瀬川を渡ります。道路も広く、高層ビルも無いので青い空が広々と気持ちよい町中を地元の人に道を尋ねながら行きました。
 229段の石段を登り織姫神社に着く。まずは今日の楽しい山旅をお願いしてから朝食。神社の右手の小径を登るとすぐに古墳のある織姫公園に出ます。
 この辺りには桜が千本、ツツジが五千本植えてあるそうです。春には美しい場所に変わる事でしょう。舗装道路がしばらく続きます。
 展望台で一休み。たくさんの人に逢います。石段を登り御嶽神社のある両崖山、そこは高い樹に囲まれた静かな所です。 つるつるに磨かれた石のベンチは冷たくて気持が良い。案内板の裏には温度計が取り付けられてあり、21℃でした。大汗をかく訳です。
 地元の方の話では月に何回も来るとか、毎日何年も続けて登っている人もいると言う事でした。
 天狗山へは雑木林の登山道。足にやさしい尾根通しになり、時々露岩も歩けます。
 その岩山のために木々が大木に育たないのだそうです。山頂で軽く昼食。
 常念寺の分岐を通り過ぎて、見晴らし岩(富士見岩)へ寄り道。富士山は見えませんでしたが風が気持ちよくて、ゴツゴツの岩にそれぞれ腰を下ろしました。
 見渡す平野には渡良瀬川が流れ、緑の小山がいくつもあり、辺りは家々で埋められています。分岐まで戻り後は下りのみ、常念寺に着けばもう大通りです。
 織姫神社の石段を見上げ、楽しい旅のお礼を申し上げました。後は美味しいお蕎麦屋を尋ねながら歩きます。
 途中で立派な足利家の菩提寺、鑁阿寺に寄り道して、お蕎麦屋さんに辿り着きました。       (矢島 紀子記)


【丹沢 蛭ヶ岳】  写真 
期 日 11月 3日 曇
パーティー L斉藤秋 く、鈴木、平松、石  川、大西利、益田、杉山
コースタイム 上青根登山口24:20 黍殻避 難小屋1:50(泊)6:40 姫次7:40~8:00 蛭 ヶ岳9:50~10:50 登山口13:45

 真夜中の林道は車幅いっぱいの所や、
悪路の所もあるので、夜初めての運転では行けそうも無い所です。
 でも、この道をよく知っているリーダーの運転でかなりの奥まで入り、車を降り懐電の灯りを頼りに登山道を登ります。
 最初なだらかな道も沢を渡り、林道を横切り急な登りが続きます。
 鹿の鳴き声とともに、「おーい!おーい!」と言う人の叫び声が聞こえます。最初は返事をしたりしていましたが、やはり闇夜には不気味で恐くなり足早に通り過ぎました。
 1時間余り歩くと、焼山からの稜線に出ました。左に黒く大きな黍殻山が見えます。「もうすぐだよ!」と言うリーダーの声に睡魔が襲ってきた皆も元気が出ました。
 避難小屋にはAM1:50に着きましたが、中に先客が4名いましたので、静かに寝袋を出し仮眠の用意をして小屋に入って行ったのですが、8名も入って行ったので起こしてしまいました。すみませんでした。
 次の日解ったのですが、登山道を整備する仕事の人達でした。
 収容人数20名。小屋の中に大きなストーブがあり、バイオトイレが外にあります。
 きれいで、リーダーが以前からお気に入りの避難小屋です。
 朝6時過ぎに起床し、すぐ出発し蛭ヶ岳を目指しました。思ったより気温も高く、汗が出て来る程です。色々な木々の紅葉を楽しみながら歩いて行くと、開けた展望台に出ました。
 真正面に富士山の全容を見る事が出来ます。ここが姫次ですが天気が今一で、天下の富士山も霞んで見えます。晴れているうちに記念写真を撮りました。吉田大沢に少し雪が積もっている景色が隠し味になる? 富士山を眺めながら朝食です。
 昨日の日の入りは、蛭ヶ岳からのダイヤモンド富士(富士頂上に夕日が沈む景色)だったので、蛭ヶ岳山荘は80数名の宿泊客だったそうです。
 この後、蛭ヶ岳までの道で、四国から来たと言う大人数のパーティーとすれ違いをする事となりました。紅葉は終わりかけて、落ち葉のカサコソという心地よい音を立てながら歩きます。頂上まであと少しの所は崩落のため巻き道が新しく出来ていました。
 山頂直下にはナナカマドの大木が赤い実を付けていました。こんなに大きなナナカマドは見たこと無いので本当かしら?
 頂上からは富士山、山中湖、真鶴半島、塔ノ岳、宮ヶ瀬湖が、相変わらずの曇り空でしたが綺麗に見えました。
 西風が強かったので風を避け、小屋の東側でお昼ご飯としたら、小屋の犬(名前はスティング)が寄ってきました。
 帰りはピストンで時間に余裕があったので原小屋跡ぐらいまでゆっくりと歩きました。 姫次の展望台は、祝日のせいか座る所が無いくらい混雑していました。
 後は皆さん体調が良かったせいか、自然とピッチが上がって一気に駐車場まで下りました。 (石川とい&杉山栄一記)
 
      
【三浦半島・二子山】
期 日 11月 3日 曇
パーティー L添田、伊比、大西千、石 井裕、浅子
コースタイム 東逗子8:45~9:15 分岐10: 05 山頂行き道路10:25 二子山「上山」 10:35~45 下の山11:00 二子山11:25~12 :00 分岐12:25 田浦駅13:35

 車中においてリーダーよりコース案内をいただく。内容は歩行程4時間、中級者向きで、注意としては、山頂の展望は良いが、地形が複雑で枝道多いと書かれ、地形図で確認しながら沢へ下りないようにと記されております。
 東逗子駅にて、コンビニで昼食の調達。登りは小学校グランドの裏手より、人家の横にひっそりと自然のままの登山道が頂上へと延びている。この山は粘土質で、雨の日は滑る道になる予感する。
 自然がいっぱいで、木や草花の季節は過ぎたが、名残惜しそうにいくつかの花が咲き目を引く。また生い繁った草木の中にカラスウリが色鮮やかに赤や橙に色づき、秋を思わせる景色があった。
 分岐近くでは、右下まで人家があり登山道へ入れる。ここより登山道が右に回っているので二子山山頂がうかがえる。頂上途中には山桜の大木、椿などが生い繁り、花の季節には目を奪われる事でしょう。また、頂上直下でアンテナ修理の車道にぶつかり山頂へ。祝日でこの日7~8組の登山者や、犬連れの3組程の人に出会ったが、この下の人家の散歩コースのせいですかね?二子山には上山と下の山(展望なし)ある。山頂より分岐まで戻り、田浦までの下山コース。ほんとに分岐が多く、馬頭観世音が分岐の横にひっそり皆さんを見守っていました。
 いくつ分岐を過ぎたか、〇×クイズにさらされているようです。高速道路音や電車音で現在地を知るようでした。
 13時35分田浦駅着、残った時間を何に使うか車中で考えていました。
 今日の行程3時間15分。リーダーありがとうございました     (浅子 功夫記)

◎11/10~11 金峰山~甲武信岳は天候不 良により中止になりました。
◎12月は集会はありません。
GSK405ー2008.11

【八ヶ岳・オーレン小屋】  写真
期 日 10月12~13日 晴 
パーティー 大西利、千

 秋のベストシーズン、日曜日だと言うのに店を閉め、主人の高校時代のOB会をオーレン小屋で行うと言うので私も同行。さすがのベストシーズン、駐車場も前のベンチも人で溢れていました。
 1日目は硫黄岳へ。私も折角来たのだからと登りました。頂上は360度のパノラマ、北ア、上越の山、浅間山の噴煙と良く見渡せました。
 山小屋の夕食は、馬刺し、きのこの天ぷら、きのこ汁、炊き込み御飯と、旅館並みのテーブルに乗りきれない程の御馳走でした。
 2日目は、天狗から渋ノ湯へ。夕べの寝不足がたたり、足が重い。黒百合から渋ノ湯は行ったことがないので、皆さんと一緒に下る事にしたが、ズーと石がゴロゴロした所でバランスが悪い私は辛い。
 次女が三歳の時、長靴を履かせ、高見石から天狗岳、オーレンと歩いたことがあったが、娘は岩を越えるのが大変だったろうな、と今頃気づいたり。あの頃は子供と一緒に歩き、私が励ましていたつもりだったが、反対に大いに励まされていたのだと思いました。
 我が家の子等に「もう山には付き合いません!」と宣言をされましたが、世の中三連休と言うこともあり、何組かの高校合宿や若い方々との出会いを嬉しく思いました。早めの体の手入れをしたせいか、筋肉痛も軽く済みました。(大西千秋記)


【会津 駒ヶ岳】  写真
期 日 10月13日
パーティー 落合 他3名
コースタイム 駐車場7:30 駒の小屋11: 00~30 会津駒ヶ岳12:00 駐車場15:00  
 今回は夏に私が山行した駒ヶ岳へ、友人にせがまれて行きました。
連山がハッキリ見え、登山日和で楽しみです。駐車場に着くと、祝日とあって人も車も多い。登山開始するがのっけから急登です。が早くも紅葉が私達を出迎えてくれ、足を止めながらの登山です。 「こんなに綺麗な紅葉初めて!」と喜んでくれた。水場で水を補給し、更に進む。10月とはいえかなり暑い。木道も現れ駒の小屋も見え、友人はこの映像をテレビで見て、ここに来たかったのだと喜んでくれた。
 木道を歩いて、周りの景色を堪能しながら駒の小屋着くがここも人、人、人です。 端のほうで、お腹も空いたので昼食で大休止する。そしてザックをデボして頂上に向かう。なんと、途中で山歩会の石井、柴崎、沢谷氏とばったり会ったので、互いに驚きました。皆さんは下山後に泊まりゆっくりするとの事だそうです。
 皆と別れ頂上に着き、記念撮影し中門岳に向かい歩いて行くと、右の雑木林からヘルメット姿の8人が出てきました。みかぐら沢を登って来たとの事でした。
 時間も経ち、駒の小屋に戻り人も少なくなり私達も下山を開始し、紅葉の中を下り山行を終えた。口々に最高の日に来たと歓喜してくれました。最後はお決まりの浴場に入り帰途につきました。         (落合 治男記)


【鋸尾根~日の出山アタゴ尾根】

期 日 10月13日 晴 単独
コースタイム 奥多摩駅7:30 鋸山9:50 大岳山11:15 長尾平分岐12:50 日の 出山13:40~14:00 二俣尾駅16:00

 奥多摩駅交番前を通り、昭和橋を渡るとすぐ愛宕神社と鋸尾根の案内標識がありました。駅から登山道が近いというのが魅力の一つで、今日は祝日。
 駅にはザックを背負った人達が沢山降り立ったのですが、私のこれから行くコースには誰も来ません。チリリンと鈴の音を共に一人旅です。
 鋸山少し手前で若い男女の二人に会いましたが、ピークを勘違いしたらしくすっかり休憩モードで休んでいました。
 その後単独の男性が一人、私を追い越して行きましたが、そこまでは比較的静かな山歩きを楽しむことが出来ました。
 大岳山から御岳山、日の出山までは流石に人、人、人で山岳マラソン、ハイキング、登山を楽しむ人たちで山も大変賑わっています。
 昨日から今日にかけて山岳耐久レースが行われていたらしく、コース案内標識や係員に行く先々で会う事で、何となく安心感があり、リラックスした単独山行が出来ました。
 日の出山から二俣尾駅まで始めてコンパスを使用。予定通りのコース、時間に下山出来たのが自分では満足でした。
(平松せつ子記)     


【会津駒ヶ岳・帝釈山・田代山】  写真
期 日 10月13~14日
パーティー 石井征、柴崎、澤谷
コ-スタイム 登山口6:20 駒の小屋  9:15 駒ヶ岳10:00 中門岳10:35 駒の 小屋登山口14:15(檜枝岐温泉泊)
 馬坂峠8:45 帝釈山9:20 田代山11:15 馬坂峠14:35

1日目 晴
 登り始めは急登で視界も良くないが、高度が上がるにしたがって紅葉が見事であった。小屋の手前200m位から木道になっていた。祝日だったのでベンチは満席、山頂に着いてからも人の多いことにはビックリした。
 今回の山行計画はここまでであったが、今日は快晴だし時間もあるので中門岳まで行く事にした。このあたりは木道でほとんどフラットなので歩きやすい。
 中門岳からの眺望は最高、紅葉も見頃で展望を満喫し、山歩きを楽しみながらゆっくり歩く。駒ヶ岳山頂に寄って下山する事にした。
 小屋辺りまで下ってきたら、下から登って来る落合氏と偶然に出会った。
 自分はいつも下りがダメで膝が痛くなり足を引きずりながら駐車場に着いた。
 今夜の宿は檜枝岐温泉。夕食にクマの肉が入った炊き込みごはんが出たが、初めて食べた肉の味は?

〈帝釈山・田代山〉 曇
 馬坂峠に着いたら天気が怪しくなってきた。このコ-スは木道で階段が多く、展望はあまり良くなかった。
 山頂に立ったら薄日がさしてきて、日光連山、至仏山、眼下には只見の町や湖などが良く見えた。
 田代山への登山道はアップダウンの連続。このあたりの紅葉も見頃であった。 山頂近くに小屋があり、ここを少し過ぎると視界が開け、すると尾瀬ヶ原のような広い湿原が現れた。
 ここは木道で右回り、一方通行である。展望を満喫しながら一周する。平らなのでどこが山頂なのかよく分からない。  この山は、6月下旬頃が高山植物の花が咲いていて、一番良いシ-ズンだと言う。復路を戻るが、天気は何とかもってくれた。       (澤谷 宰記)


【赤岳~権現岳】
期 日 10月13~14日  単独
コースタイム 美し森6:50 牛首9:50  赤岳13:20 キレット小屋15:00(泊)
5:40 権現岳7:15 三ッ頭8:00 天女山
10:00 美し森12:10

 美し森山頂から奥秩父、富士山、南アルプスから権現岳、赤岳と申し分のない展望です。ここから真教寺尾根が始まります。樹林帯の登りが牛首山まで続きます。
 連休のせいか朝、頂上小屋を出発した多くの登山者とすれ違います。樹林限界を越えると、クサリ場と岩稜の急登が稜線まで続いている。天幕なのでザックが重くきつい。
 竜頭峰の南側の縦走路に出ると、阿弥陀岳の大きく立派な姿が目に入ります。
 赤岳山頂は祝日で人がいっぱいでした。赤岳からキレットまで、標高差450
mの下りです。
 長いクサリ場や浮石、ガレ場のいやらしい下降が続きます。平坦な尾根になるとキレット小屋です。
 テント場は小屋から少し下った斜面の林を削った狭いテント場です。私の2人用テントでもいっぱいです。天幕は一張りだけで少々寂しい。
夕食はレトルトは使わず、卵スープとコンビニのおにぎりセットですませます。話し相手もいないので自然ラジオがお友達。ローソクの炎を見つめながら思いに耽る。
 今日歩いて来た道を思い出し、明日歩く道を地図で思い浮かべる。家族の事、人生の事、色々考える時間はいくらでもある。まさかここには熊は出ないだろう……。
 午前3時頃には目を覚ます。星はまだ見える。ラジオをつけ、お湯を沸かしたり時間をつぶし明るくなるのを待った。
 テントを出ると高曇りで、目の前に赤岳と天狗尾根の岩峰がすっきり立っている。風もなく、気温も5℃と暖かい。
 テントをたたみパッキングする時、一晩過ごした充実感がを感じる。
 ツルネを越え、旭岳の岩尾根を登り、最後に60段の鉄梯子を登ると、権現小屋との分岐に出ました。人は誰もいません。南アルプスや、回りの山々も雲が厚くなってきました。
 剣のある権現岳に登り、三ッ頭に下ります。前三ッ頭からポツポツと雨が降り出しました。
 天女山より八ヶ岳横断道路を美し森まで、紅葉を楽しみながら戻って来ました。         (小川 豊記) 


【那須連峰縦走】

期 日 10月20~21日 晴
パーティー 新井仁、七
コースタイム 山頂駅9:15 茶臼岳10:00 朝日岳11:15 三本槍岳12:30 三斗小屋 温泉14:40(泊)5:30 牛ヶ首8:00 南月山 9:00 黒尾谷岳10:20 モミの木台11:45 一軒茶屋13:45 

 2週続けて泊まり山行だ。朝発ちで行きロープウェイを使った。青空の下、茶臼岳までガレ場を登る。裾野の広がりと荒々しい山並みが良く解る。
 紅葉は1,500mより上はもう終わっていた。朝日岳を過ぎ、最高峰の三本槍に向かう。ガスってきて北に旭岳の鋭峰しか見えなかった。
 熊見曽根まで戻り、西にどんどん下ると硫黄の臭いがして三斗小屋だ。手続きを済ませ午後3時から女性専用になってしまう野天風呂に飛び込んだ。紅葉の山々を見ながら、素っ裸で叫んだ。「最高だ!!」と。早い夕食を済ませまた、内風呂に入り8時には消灯。
 明るくなると同時に出発、茶臼岳の西側を行き、沼原方面と別れて牛ヶ首に向かう。ここから雄大な茶臼岳を後に、私の好きな稜線漫歩が楽しめた。
 昨日はあんなに人に逢ったのに今日は我々だけだ。南月山山頂には南月山神社が祀られてあり、雰囲気がある良い山です。
 ここから急下降し最後の黒尾谷岳に向かう。この途中から見る裾野の紅葉が一番良かった。標高は1200m位だろうか。黒尾谷岳は山頂らしくない所でちょっとガッカリかな?
 下山した別荘地からはバスの便もなく、車道を一軒茶屋まで歩いた。奥さんからはブーブー言われたが、着替えを持って源泉かけ流しの「鹿の湯」に浸かり、2日間の疲れを癒した。(新井 仁志記)


【蒲生岳・七ヶ岳】
期 日 10月20~21日 晴
パーティー L立田哲、き、益田、伊比
コースタイム 駐車場8:45 蒲生岳10:30 駐車場12:00 2日目 登山口7:15  護摩滝8:15 七ヶ岳9:30~10:00 下嶽11: 30~40 登山口13:00

1日目
 朝霧の中を走行し駐車場に降り立つと、蒲生岳の角のように尖った山容が目に飛び込んできた。短時間で登れるという気楽さもあってか、登高意欲をそそられる。時間がたっぷりあるので、登山口で栗拾いをしてから登り始めた。カタクリ公園の看板を左に見て、直登の久保コースを行く。左下を蒲生川が流れ、只見線を一両の電車が通過していくのが見えて、鉄道模型のジオラマを見ているようだ。
 中間地点あたりにある夫婦松を過ぎるとまもなく分岐に着いた。初心者は鼻毛コースをとの標識があり、私達は西側の岩壁コースを行く。
 この先は急登の連続でロープと鎖を使って慎重に登って行く。岩場をクリアして山頂に着くと、紅葉した山々が360度の展望で望むことができる。ゆっくり景色を楽しんでから、鼻毛コースを下山するが、やはりロープと鎖の連続で気が抜けない。
 鼻毛通しとは昔、岩の間の大きな穴の中を松の木が通って、反対側に枝を出していたのが鼻毛の様だったからとの説明が書いてあった。
 低いけれど面白くて登りがいのあるとてもいい山だった。 (伊比美弥子記)

2日目
 阿賀川(大川)ダムPAで4時起床。朝食後テント撤収。北麓の針生登山口までは途中、車に枝が擦る程の狭い林道だ。
 10月も半ばを過ぎれば、流石に空気も乾き、山の気温は10℃を下まわり、ひんやり爽やかで気持ちがいい。
 所々、ブナや白樺の混じる雑木林は、落ち葉を踏む季節になり、なにか心癒される。
 小さな沢を2、3度渡って、メインの黒森沢に入る。やがて水音が増してくると二段になって落ちている護摩滝に着いた。左を巻き上に出るとゆるい傾斜のナメ状で、ロープがあり一安心。
 水量は靴底程度だが、苔で足を取られないよう油断は禁物。沢と分かれ明るく開けたガレを過ぎ、僅かで山頂の七ヶ嶽(一番岳)に到着した。
 軽食を摂りながら、30分ほどの展望を楽しみ、羽塩コースから来たと言う4人のパーティーと挨拶を交わし、縦走路の下嶽(七番岳)に向かった。
 途中、身の丈程あろう笹藪もあり、山名の通りアップダウンの繰り返しで、樹林帯、沢登り、尾根歩きと変化のある展望の良い七ヶ嶽であった。
追伸 帰りに一度行ってみたかった「大内宿」に立ち寄ったが、あまりの人の多さに皆、唖然として顔を見合わせてしまった。        (益田 義則記)


【越百山~南駒ヶ岳】
   写真
期 日 10月20~21日 晴
パーティー L和田、小川、江黒、村田、 大西利、永松、土岐松、平松
コースタイム 登山口7:15 越百小屋11: 50~12:45 越百山13:40 南越百山14:20  小屋15:20(泊)5:00 仙涯嶺7:50 南駒  ヶ岳9:20~50 登山口14:00 

 国道19号から、伊奈川ダム奥深くに登山道がある。途中で仮眠を取っての到着。早朝でも寒さはそれほど苦にならない。
 ゲートの横を抜けて、1時間ほどの林道を歩くと、明日降りてくる北沢尾根と今日これから登る遠見尾根の合流点、福栃平に到着する。しっかりした標識がありこれより登山道である。
 うっそうとした樹林帯の中を登るので暑さは和らげてくれるが、展望はあまり望めない。明日を楽しみにしよう。途中、男性陣は水を調達し小屋に急ぐ。
 1時間程歩くと、陽にあたった赤い屋根の小屋が見えてきました。越百山を目の前に仙涯嶺、南駒ヶ岳が扇形に一望出来る場所に小屋は建っていました。
 名古屋弁で話す小屋番さんに挨拶を済ませてお昼タイムです。食事が終えたら越百、南越百までお散歩に出掛けます。 今日は午後になってもモヤが無く、山頂は360度の展望です。御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳等々。

 2日目 小屋に同宿した写真家の三宅修さんも、大荷物を背負いながら先に出発して行きました。程なく私達も足元を照らしながら出発です。
 途中、道をゆずってもらい先に登らせて頂きました。小屋から見ると山頂の反対側から陽が昇るので間にあってよかった。しばらくすると三宅さんが登って来られました。恐縮しながら私達の記念写真に納まって頂きました。一時の交流後、私達は先を急ぐ。南駒ヶ岳より少し先までは岩稜帯で緊張をしいられる。岩稜帯は毎回様相が異なるから、足元ばかり見ているので景色を見る余裕がありません。
 南駒ヶ岳山頂からは、空木岳の稜線と擂鉢窪小屋がすぐ下に、目を移すと木曾殿山荘も見えています。山頂でゆっくり景色を楽しんで2,400m地点まで降りて来ると樹林帯に変わりました。
 Mさんはイヤホンを耳にあて、桑田バンドのリズムでテクテクと快調に降りて行きました。   (平松せつ子記)


【天丸山】   写真
期 日 11月10日 曇
パーティー L小川、和田、村田、江黒、
 大西利
コースタイム 天丸橋7:25 大山8:45~9:00 天丸山10:00~50 林道12:10 天丸橋12:45

例会の金峰山は天候が思わしくないので中止となり、前夜発日帰りで西上州の大山~天丸山に変更になった。
 前夜、上野村の道の駅で仮眠したが、冷え込みはそれ程でもなく静かでよく寝られた。
 天丸橋に車を停め、沢沿いの道を歩き出す。このあたりは紅葉はすでに終わっており、裸木の梢越しの景色はすでに初冬の気配だ。
 大山の頂上からは両神山が指呼の距離にあり、赤岩尾根も顕著なピークを連ねている。浅間山や八ヶ岳は厚い雲の下だ。
 天丸山へはいったん戻り、直下の岩場にセットされたロープを頼りに登り切ると狭い山頂に着いた。平成7年に山火事に見舞われ、あちこちに焼け焦げた木や岩が見られる。そのお陰で展望はいい。
 北面の岩場を少し下ってみたが、長いロープがないと下れそうもないので諦め、紅葉のきれいな馬道を下った。
 途中、村田さんお薦めの、上野村にある関東一の鍾乳洞「不二洞」を見てから帰路についた。    (和田 重雄記)



HOME            GSK405-2008.11      ページトップへ
*******************************

GSK404ー2008.10
【山歩祭・尾瀬バスハイク】   写真
期 日 9月1日 晴
コースタイム 東所沢6:30 吹割の滝駐車 場8:30~50 鳩待峠着9:30 鳩待峠14:3 0 花咲の湯15:15~17:00 東所沢19:30

〈アヤメ平〉
パーティー L永松、和田重、益田、新 井、立田哲、平松、斉藤く、石井裕、 建部、榎本、遠藤、肥沼、市川、落合、 矢島、細島(16名)

 連日の雷雨に心配しながら、薄暗い中を駅に向かいました。始発でも集合時間ギリギリ。到着は一番最後でした。
 すぐに出発。関越道では雨が降って来たが、鳩待峠に着く頃には晴れ間も出て来ました。
 記念撮影の後、各コースに分かれて出発。尾瀬には何回か来たが、アヤメ平は初めてなのでBコースを選びました。
 少しの登りもすぐに終わり。整備された木道は多少のアップダウンはあるが、歩き易かった。
 途中、木の幹に付けられたペンキや赤布が、冬の雪の多さを表していました。 至仏山も燧ヶ岳も、山頂は雲が懸かっていて見えませんでしたが、小休止を取りながら11時30分頃アヤメ平到着。 
 昼食を摂っているとガスが出てきたので、12時頃、早々に下山開始。
 幸いにも、雨に降られる事も無く鳩待峠に帰り着いた。
 ちょうど朝乗ったタクシーが待っていたので9名が先に温泉へ。程なく後の人達も着き入浴後、食事会へ。 
 盛り上がる中、予定通り17時バスに乗り帰路についた。車中では熊沢さん協力の抽選会があり、19時30分東所沢に着きました。
 天気が一番心配でしたが、雨に降られる事もなく楽しい1日でした。幹事の皆さんご苦労様でした。 (細島 昭一記)

〈至仏山〉
パーティー L江黒、土岐松、鈴木

 初めての山歩祭、楽しみにしていました。
鳩待峠で江黒さんのリーダーで至仏山
へ向う事になったが、雪の無い至仏は久
し振りです。
 日差しが強く暑いが、足並みが揃い速いペースで進む。次第にガスの中へ入り、オヤマ沢田代付近で尾瀬ヶ原を眺めるが、またガスの中へ入る。
 山頂には10名程、素晴らしい眺望も今
日は見えず、30分の昼食後下山。
 鈴木さんは至仏山は初めてだが、快調に歩いています。トリカブト、リンドウ等、秋の花を楽しみ、皆の待つ鳩待峠へ戻る。        (土岐 松雄記)

〈尾瀬ヶ原〉
パーティー L小川、斉藤秋、石川、添田、 大西曜、大西千、和田将、立田き、小山、 村田、伊比、杉山、大和田(13名)

 13年前、私が会に入るきっかけとなったのは、尾瀬での山歩祭の記事を業界新聞で読んだ事でした。
 会に入って山の楽しさはどんどん広が
って行きました。そしてあれから長い年月が流れ、再び尾瀬での山歩祭が巡ってきたのです。入会のきっかけとなったあの日の事を思うと嬉しくなりました。
 足首を骨折して、4ヶ月振りの山歩きとなったのですが、この尾瀬を目標に早朝歩いたり、プールでリハビリしたりしてこの日を迎えました。
 鳩待峠に着くと中学生の団体に出会い、その賑やかさに、さすが尾瀬の人気はすごいなと思いました。
 私達尾瀬ヶ原コースは13名で、至仏山コースやアヤメ平コースの皆さんと別れ、登山道を山の鼻へと下って行きました。瑞々しい緑の中を歩くのは本当に久し振りで気持が良く、心の中まで癒されます。川上川には岩魚の姿も見ることが出来ました。
 山の鼻からは2時間半の自由行動となったので、行ける所まで行ってみることにしました。尾瀬名物の木道を上田代から牛首、そして中田代まで足を延ばしました。
 後ろに至仏山、前には燧ヶ岳と素晴らしい景色の中を、池塘に浮かぶ白く可憐なヒツジクサの花が、今でも強く目に焼き付いています。
 まだ足に不安があるので、木道から落ちないように気を遣いながら山の鼻ビジターセンターから鳩待峠に戻ると、他のコースの人達もそれぞれ早めに集合し、元気で息の合った山歩会を改めて感じました。
 私にとっては13年前の“憧れの尾瀬”にこられ、やっと自分の楽しい尾瀬の思い出を重ねる事が出来ました。
           (小山加代子記)


 
 不順な天候が続き、前日まで天気が心配でしたが、当日は曇りがちながら降られる事なく安心しました。
 東所沢駅、朝6時30分と早い出発でしたが、時間通りに出発する事ができました。
 当初は戸倉まで大型バスで行き、戸倉~鳩待峠間だけをマイクロバスに乗り換える予定でしたが、吹割の滝でマイクロとジャンボタクシーに分乗し鳩待峠に向かい、各コース散策の後、マイクロバスのまま花咲の湯へ直行しました。
 出発地を東所沢にした事と、マイクロバスで花咲の湯へ直行した事で、当初心配していた時間より早く進み、入浴と食事の時間が十分に取れ、帰着時間も予定より早く着くことが出来ました。
 帰路のバス中で、恒例の熊沢さん提供のくじ引きを行いました。今回品物の他に熊沢店で使用できる金券(500円、1,000円、2,000円の3種。空くじなし)をくじに加えました。
 遠い尾瀬、貸切バス、食事入浴と欲張った行程で、多少無理な点もありましたが、大きなトラブルも無く、無事に楽しむ事が出来ました。
 慣れない担当で、至らない点はいくつもありますが、3人で分担、協力して終える事が出来ました。
 いつも沢山のグッズを提供していただく熊沢さん、バスを紹介して頂いた益田さん、また参加の皆様に感謝をいたします。             (永松 康雄記)
 係・石川、添田、永松


【月山・葉山】   写真
期 日 9月15~16日
パーティー L立田哲、き、江黒、益田、 落合、斉藤く、肥沼
コースタイム 山ノ内登山口6:20 お田 沼8:20 小僧森9:15 葉山10:00 葉山神 社10:20 登山口13:30 日暮沢小屋17:00 (泊)4:30 湯殿山ホテル登山口6:00  装束小屋8:20 月山神社11:30 登山口
13:30

1日目 晴後曇
 葉山を先に登る事になりました。足をふらつかせながら夜明けの草深い道を登り始めます。あまり人が歩いていないのか、朝露に濡れながら5分も歩くと、しっかりした山道に出ました。気持の良い森の朝です。
 お田沼で一本、目が覚めるような色の濃いりんどうに“おはよう”
 沼の中にはミツガシワが一面にツンツンと立っています。
 やっと体がシャンとなって来たようです。小さないくつかのピークを越して葉山山頂に着き、葉山神社にお参りをして神社の裏側でお昼です。天気は良いが遠望はいまいちです。数人の登山者もやって来ました。
 食事も終わった頃、誰かの「オコジョだ」の声。15cm位で薄茶色の毛、胸は白く黒い目がとても可愛い。あまり人間を怖がっている風もなく、神社の縁の下と石の下を出たり、入ったり。時々2本足で立って背伸びする格好が何とも可愛らしい。
 リーダーの口の開いているザックに入りそうになったり、回りをカメラマンに囲まれてもマイペース。今日の主役は決まりですね。
 往路を戻り、水沢温泉(300円)で汗を流し日暮沢小屋へ。深い森の中にある無人で立派な3階建です。2階で私達だけの楽しい夕食です。お腹が一杯になるともう目がショボショボ、江黒さんに作って頂いた卵酒でバターンキューでした。

2日目 晴
 3時に起床、薄明るくなった森を後に車で湯殿山ホテル登山口に着きました。 バスがまだ出ないので湯殿山神社まで歩きます。白い小さな花、ミヤマダイモンジソウが可憐です。でもやっぱり眼は木の実や山葡萄、リーダーのザックがまた重くなります。
 バス通りから山道を抜けると赤い大きな鳥居が見えて来ました。こんな大きな鳥居は見たことがありません。「湯殿山本宮」と印されていました。
 参道の階段を登るといよいよ月山に向けての登りです。金月光、岩月光、水月光とゴツゴツした岩が続き、垂直に近い鉄梯子を登り、広い草原に着いた時は息がハアーハアーしていました。
 一本入れている時に、オレンジ服の消防レスキュー隊の方達が上から歩いて来られました。遭難された外国人男性を捜しているとの事、無事を祈って先に進みます。
 樹林帯を抜けた草原は何とも言えない清々しさ。空は青く澄んで秋の雲が流れ、草モミジが始まっています。柔らかい暖色系の草原にリンドウ、コバイケイソウ、ミヤマウスユキソウや黄色い花が咲いていました。振り向くと湯殿山が大きく迫り、スキーのリフトが見えます。
 頂上小屋が見えてきたとき、高校生らしき男性が「ウオー!」と雄叫びを上げて駆け上がっていました。フラフラだった私もつられて声にならない声をだして、「ウオー」と叫びながら駆け上がった?つもり。
 目の先には、大きくて立派な月山神社がドーンと天に突き上げるように建っていました。その時私は天国の門に向かって歩いているような不思議な感動を覚えました。下の方に月山湖が見えました。 お参りして少し下の草原でお昼です。下りは超特急で石の上をピョンピョン飛びました。途中紺色服の警察の方々に会い、遭難者が保護された事を知りました。良かったです。
 水月光で冷たい湧き水を飲みました。本当に美味しかったです。下りの梯子も無事にクリアして、岩月光でもガンガン下ります。(足指の皮がむけて痛くて涙が出そうだったけど……)
 湯殿山本宮でお祓いを受け、御札を頂き(500円)裸足でお湯(かなり熱い)が流れる赤い岩を登り、最後に足湯をして赤く腫れた足指を労った。
 皆と一緒に歩けて、本当に嬉しかった。帰りは水沢温泉に寄り汗を流して帰路につきました。     (肥沼 弘子記) 


【石裂山】
期 日 9月29日 曇
パーティー L益田、遠藤、小山、伊比、 矢島、肥沼、大西曜、鈴木
コースタイム 加蘇神社9:10 西剣ノ峰 10:45 石裂山11:45 月山12:00 加蘇 神社13:30

 東京の近くに、こんなに面白い山があるなんて恥ずかしながら私は知らなかった。
 先ずは、登山道入口に「過去に転落死亡事故アリ」とか「熊に注意!」の看板が目に付きちょっと驚かされる。
 かつては、山岳行者の信仰の山だったとのことで、それなりの厳しさはあるようだが、現在は危険箇所はほとんど梯子と鎖で確保されており、親切すぎるくらい良く整備されている。
 登山道入口にあたる加蘇神社にお参りを済ませ「安全登山」を祈願する。
 しばらくは苔生した杉林の中を沢沿いに登っていく。やがて根本が何十本にも枝分かれした「千本桂」という大変珍しい大樹に出会う。
 石裂山の山頂は、曇っていて展望はあまりなかったが、わずかに男体山を望む事が出来た。下山も岩場とクサリ場を何箇所か通過するが、低山なので早い。昼過ぎには全員無事に下山。
 時間も早いので、鬼怒川温泉までドライブ。市営の温泉施設である「岩風呂」で疲れを癒し帰路につく。
           (遠藤 正勝記)

◎9/16 木曽御嶽山、10/6 未丈ヶ岳は 雨のため、またまた中止になりました。
GSK404ー2008.10
【南岳~北穂高岳】  写真
期 日 9月8~9日
パーティー L和田、小川、大西利、石 川、平松、斉藤く、
コースタイム 上高地6:10 横尾8:40  分岐12:25 天狗池13:30 南岳16:00  南岳小屋16:05(泊)6:10 北穂高岳9:10~ 45 涸沢11:50~12:20 上高地16:50

1日目 晴
 上高地から横尾までは、梓川沿いの単調な歩きです。途中猿の軍団に出会い、親子連れがゾロゾロと道の真ん中を歩いていた。小猿は母猿の背に乗っていて可愛かった。
 横尾からは山道となり樹林の中を歩き、あきた頃に槍沢ロッジに着いた。一休みして水の補給をする。
 槍沢に沿って登っていくと、開けた所に出たが槍は見えない。岩のゴロゴロした道を登っていくと分岐に着いた。今日は槍ヶ岳でなく南岳に向かって歩く。
 夏はお花畑であろう所を横切り、氷河公園の天狗池へ。この辺りは大西さんにお任せです。
 常念~大天井、燕岳、東鎌尾根、槍ヶ岳も見えたり隠れたり。前穂も……。
 この景色にあと押されながら、一歩一歩登ると南岳分岐に出た。南岳は平たい所で標識がないと通り過ぎてしまいそう。飛騨側はガスと風で何も見えないし、寒いのですぐ下に見える小屋に直行。
 談話室に入って、飲んだり食べたり横になったりして、皆疲れた体をゆっくりと休ませた。「良く見えてきたよ!」の声に外に出た。小屋から少し歩くと明日登る北穂からジャンダルム、笠とくっきり浮かび上がりきれいですが……。南岳から北穂高岳に続く大キレットの険しい稜線を眺めると、私は辿り着けるだろうかと不安になってしまった。
 夕食の準備をしながら、外に出てみると星がキラキラとダイヤモンドのように輝いていた。天の川も見える。山小屋に泊まっても、こんなにきれいな夜空を見るのは何年ぶりだろうか? しばらく空を眺めていた。

2日目 晴
 日の出を見に南岳山頂へ。そこには360度の大展望が待っていてくれた。富士山を筆頭に南アルプス、八ヶ岳、剱、後立山連峰、薬師、鷲羽となんと素晴らしい!
 そうこうしている内に浅間山の後ろから陽が昇ってきた。今日のキレット越えを祈って手を合わせた。小屋に戻り余分な物がザックから出ていないようにしまい、水も北穂までの500CCのみとし、少しでも軽くして出発です。
 朝で天気も良く、空気も澄んでいるので北穂まで良く見え、キレットの鋭い岩峰が見渡せる。
「気を引き締めて行きましょう!」の和田さんの掛け声に身が引き締まる。
 自分に落ち着けと言い聞かせながら、スパッと切れ落ちている岩の横に足を置き、落石を起こさないよう注意しながら、登山道に付けられた梯子や、鉄の出っ張りを一歩一歩慎重に下った。
 狭くて岩がゴロゴロした稜線は、何かに摑まらないとバランスを崩して落ちてしましそうなので……。
 岩に摑まりしがみつき、進んで行く。前を行く小川さんはヒョイヒョイと行くが、私は恐くてお婆ちゃん姿勢で歩くので、後で腰が痛くなってしまいました。
 難所と言われる長谷川ピークや飛騨泣きも無事に通過。最後の北穂までの登りは浮き石が多いので三点確保で登る。
 時々休みながら、この素晴らしい景色を見たり、今通って来た荒々しい稜線を見て「凄い所を歩いて来たんだな~」とあらためて思った。
 北穂の小屋に着いた時は本当に嬉しかった。私には無理かとずーと思っていたキレット越えが出来た達成感と、満足感で胸の中はゴチャゴチャでした。
 テラスで大展望を心置きなく楽しんでから涸沢へ下った。
 涸沢は人が多くさすが北アルプスと思った。上高地に帰る途中も登ってくるたくさんの人に会った。 (斉藤くみ子記)
    
(皆さんからのひと言) 
 氷河公園は、雲の平と同じくらい昔から憧れていましたが、なかなか行けず今回行けたので感激です。大キレット越えなんかは二の次、三の次です。          (大西 利春)

南岳小屋から眺めた稜線、なんと細くて深かろう。明日はそこを通るのだ。今まで槍ヶ岳も北穂高岳もピークは踏んだけれど、稜線歩きはあまりして来なかった。細く切れ落ちた稜線、少し心配。最初から急な下りから始まった。手と足を
使って慎重に梯子と鎖を急下降。ナイフリッジの稜線に立てば、深く切れ落ちた本谷カールと滝谷が高度感をそそる。
 前方を見れば壁のように聳える北穂の岩山。緊張感を味わいながらもこれ以上ない晴天で、この場に立てて展望を楽しむことが出来たのが最高の山行でした。    (平松せつ子)

 歩きたかったキレット、やっと登れるチャンスがやって来た。以前、北穂のテラスでお茶していると、嬉々とした満面の笑顔で、キレット越えをした人が辿り着いていた。いつかはテラスで迎えて貰いたいと願っていた。あれから何年も月日が流れ、老いていく体力に自信は落ちて行く。でも歩いてみたいと思う願望と、これがラストチャンスと思い登った。
 天狗原から稜線までは少しばてたが、大キレットは緊張が走っているので、疲れたなどと考える余裕はなかった。
 北穂の小屋直下では到達した喜びが溢れると、一気に足が重くなった。
 でも嬉しかったな~ 友人達に写真を見せて自慢しちゃおかな?(石川 とい)


【尾 瀬】

期 日 9月8~9日 雨後晴
パーティー 新井仁、七
コースタイム 御池8:45 燧ヶ岳12:00 ~13:00 見晴15:45(泊)5:30 三条の滝
8:00 御池11:50

 早朝、雨のなか尾瀬御池に着いた。これで1日目は裏燧林道から尾瀬ヶ原に入るだけなので時間的には余裕がある。
 雨が止んでから出発しようと朝食を摂り時間をつぶす。
 8時を回り雨が上がり、劇的に青空が見え始めた。2日目の帰りを考えると今日燧ヶ岳を登りたい気持があったのと、9時前に出発出来るので、1日目に登る事にした。しかし天気はスッキリ回復には向かいませんでした。熊沢田代を過ぎる辺りからガスが立ちこめ、その内に雨も降り始めました。
 展望が無いまま、山頂を後に晴れている尾瀬ヶ原に下り見晴の小屋に入りました。風呂に入り夕食までのんびりです。
 明るくなり、尾瀬ヶ原からの至仏山を写真に収めて三条の滝に向かいます。途中温泉小屋前から燧ヶ岳に登る登山道が閉鎖されて廃道になっていました。
 平滑の滝は12年前、妻と娘とキャンプの時に訪れた所です。そしてその時行けなかった三条の滝は素晴らしかったです。水量の多さ、落差の凄さ、感動しました。
 これで昨日の無念さが吹っ飛びました。後は夏の名残の花々を眺めながら振り出しの御池につきました。丁度12時から入浴OKの御池ロッジのこれまた貸し切り状態の風呂に浸かり、二週連続で尾瀬に来られた喜びにどっぷり浸かった。
 檜枝岐小屋1泊夕食 7,500円    御池ロッジ入浴料  500円   (新井 仁志記)


【武甲山】
期 日 9月16日 雨後晴 単独
コースタイム 横瀬駅8:50 一の鳥居10 :25 武甲山12:40~13:30 橋立林道14:35 浦山口駅15:25

 秩父の札所巡りをしていると、いつも見える武甲山は削られて痛々しい姿だが、一度は登ってみたい山だったので、出掛けてみようと思った。
 目をさますと雨が降っていた。中止にしようか迷ったが、午後から晴れるとの予報を信じて出発する。
 横瀬駅から生川沿いに石灰工場が並び、いきおい良くダンプカーが車道を走っていく。別荘地を抜けると一の鳥居に着く。ここから御嶽神社の参道が始まる一丁目だ。杉林の中をジグザグに登っていくと所々に丁目石があり、数を数えながら進むと大きな杉の木がある。
 展望もなく、ひたすら登るが山頂はまだ遠い。50丁目を過ぎると頂上の御嶽神社に着く。裏手の展望台へ。目の前に秩父の街が広がっている。眼下にダンプカーとブルトーザーがミニカーのように動いている。
 登ってきて良かった。ゆっくりと昼食を摂り浦山口駅へ下る。「熊に注意!」の看板があっちこっちにあるので気を付けながら走り下る。休憩をとりたいが熊が恐くて足を止める事が出来ない。
 大きな声で一から百まで数を数えながら一気に下りました。橋立林道に出て一安心。でもまだ看板がある。
 橋立川に沿って下ります。水がきれいで滝もいくつかあって、今度はもっとのんびりと歩いてみたいです。
 民家が見えてくると、途中に橋立鍾乳洞がありますが、今回は寄らずに浦山口駅に向かう。西武秩父駅から電車に乗り、一人ビールで乾杯しました。
(市川いつ子記)


【巻機山、天狗尾根】
  写真
期 日 9月16日 曇後晴
パーティー L小川、和田、村田、土岐松
コースタイム 桜坂6:10 割引岳10:30  ~11:00 巻機山11:20~12:10 桜坂15:00

 例会の御嶽山は悪天の予報により中止にし、新潟の巻機山に行きました。
 桜坂の朝は、雲の合間から青空も見えます。歩き出すとすぐに井戸尾根コースと分かれ割引沢に下ります。
 今日のコースは皆、初めてらしい。沢は増水しておらず、岩のペンキを目印に右に左にと、水に入らない沢登りと言った感じです。
 吹上の滝では左の壁をトラバース、硬い氷となった雪渓も残っています。
 開けた沢で振り返ると、大源太山の三角のピークが目立ちます。すっかり青空になり、強い日差しで暑い。
 落差40mのアイガメの滝は、左側のクサリの付いた岩場を登り越えます。ヌクビ沢のとの分岐を左に、切り立った天狗岩が凄い迫力です。
 沢と離れ、草付きの急登になります。灌木と草の根に摑まりながら、よじり登ります。滑ったら割引沢まで落ちそうです。
 一つのピークを越えると、平坦になり池塘のある天狗の池に着きます。なおも草原上の急登が続きます。高度も上がり本峰やニセ巻と避難小屋も見えます。
 辛い登りが終わると、ひょっこり一等三角点の割引岳に出ました。皆、達成感で固い握手。展望は魚沼盆地と、越後の山々。少々雲があるが十分である。
 巻機山本峰をのんびり散策し、井戸尾根を下山した。 (小川 豊記)


 

HOME            GSK404-2008.10      ページトップへ
*******************************

GSK403ー2008.09
8月4日新潟・金城山、8月18~19日、黒部五郎岳は悪天候のため中止になりました。
GSK403ー2008.09
【仙人池・大日岳】   写真
期 日 8月4日~7日 単独
コースタイム 室堂7:15~8:15 剱御前  11:15 剱沢小屋12:00 真砂沢小屋14:20 (泊)5:20 仙人池10:00 池の平11:00~12 :30 仙人池13:00(泊)6:00 真砂沢9:10~ 45 剱御前14:00(泊)3:30 奥大日岳7:00 大日岳9:20~40 称名の滝バス停14:00

1日目 雨
 室堂に着いた時は雷と激しい雨で身動きがとれず様子を見る。1時間後雨具を着けて出発。ガスと雨の中、コースを気にしながら歩く。テント場を過ぎ、称名川を渡ると雷鳥沢の登りだ。荷は重くきつい登りだ。
 剱沢小屋で少し休ましてもらい、雪渓の状態やコースの確認をする。小屋を出ると雨も小降りになり、明るくなってきた。満開のチングルマがいっぱいだ。アイゼンを着けて剱沢を下る。
 ガスがあるので、お先"真っ白"だ。時々切れるガスに見当をつけ、低い所を探して歩く。平蔵谷を過ぎ長次郎谷が見えてき(昔この谷をアイゼン無しで剱まで登ったヤツがいたなぁ)と思い出した。
 真砂沢小屋は小さい。狭いところでカレーライスを食べ、風呂も入れてくれたが汚い。でも気持ちの良い小屋番なので帰りにまた、寄ることにした。

2日目 晴
 今日はきつい登りがあるので朝早く出る。二股まで沢を下り、ここから仙人新道の登りだ。草や木がかぶさって先が見えない。階段を登る様に道が長い。一箇所だけ八ッ峰が見えて、休憩することが出来た。
 仙人池に10時に着き、荷物を置いて池の平に行く。八ッ峰は雲がかかり、写真にはならなかったが花は沢山あった。池の平名物、点の記ラーメンは実に美味しかった。映画「点の記」を撮影に来た監督が毎朝このラーメンを食べて撮影したそうだ。(点の記、2009年初夏、上映の予定)
 仙人池小屋の夕食は厚くて大きいビフテキに、サーモンの刺身、その他沢山の料理に満足でした。

3日目 晴後曇
 八ッ峰を撮ろうと仙人池の前で日の出を待つこと30分。さんざん手足をブヨに食われたが、太陽は出てくれなかった。 お陰で小屋を出たのは、最後の人となる。今日は剱御前までの長い登りだ。仙人峠で写真を撮り、カメラを封印して歩く。仙人新道を下ってから河原と雪渓の長い登りが始まった。
 真砂沢で休憩した後は2時間半の雪渓を歩く。雪渓が終わったとたんにザックを背負ったまま倒れた。起き上がる気力もない、イヤホーンから流れる歌を聴きながら乳白色の空をボケーと見る。暫くしてその乳白色の空に小さな穴が開き、その穴がドンドン大きくなり青空が広がった。何か元気を貰ったような気がした。
 三田平にはハクサンイチゲやチングルマが満開で、雷鳥の親子も現れた。別山乗越からは、奥大日岳の上に真っ赤な残照が照らされて素敵だった。

4日目 晴
 今日はロングコースなので、3時半に出発した。まだ真っ暗だ。自分のイメージした道よりかなり下って行くので、ちょっと心配だが、ペンキの跡は辿っている。
 1時間程して少し明るくなり、室堂乗越に着く。これから奥大日までかなりきつい登りだが、眼下には室堂ターミナル、雷鳥沢キャンプ場、立山有料道路などが一望に眺められ、お花畑には今が盛りの花々が咲き誇っている。
 奥大日には我一人、剱、立山、薬師、の山々が青空をバックに立並ぶ、「ヤー!爽快爽快」稜線上の登降を繰り返し大日小屋に着く。ザックを置いて大日岳へ。ここも360度の良い景色です。
 写真を1枚撮って貰いました。小屋に戻り菓子を少し食べる。今日は食欲がなく朝から食物が喉を通らないが気合を入れて歩く。沢の石の上を急降下で降りる。
 大日平山荘までかなり疲れた。自動販売機でCCレモンを買い、パンを溶かして腹に流し込んだ。称名の滝には時間の都合で寄れなかったけれど3日間お天気に恵まれて、花も最高、山も最高の旅でした。        (村田 智昭記)


【鹿島槍ヶ岳】
期 日 8月11~12日 晴
パーティー 新井仁、七
コースタイム 扇沢7:00 種池山荘10:00 冷池山荘13:15(泊)4:30 鹿島槍ヶ岳6:1 5~7:00 種池山荘10:30 扇沢13:00

 2年前、針ノ木岳から爺ヶ岳まで縦走した時に、爺ヶ岳から見た鹿島槍ヶ岳が素晴らしく綺麗で、登ってみたいとの奥さんの要望を今夏は実現した。
 ほぼ満車の扇沢駐車場から柏原新道を行く。山腹を巻くようなゆるやかな登りを繰り返すと種池山荘だ。山荘手前で雷鳥が迎えてくれた。
 今日は冷池山荘までなのでゆっくりと歩きが楽しめた。左にはまで雪を被った剱、立山が圧巻だ。冷池山荘は改装されてとてもきれいな小屋になったのだが、案内された二階の上段の部屋が屋根に近いせいか、熱気のこもった空気が上がってきて暑くて参った。
 朝4時半、懐電を点けて歩き出すが、テント場を過ぎて明るくなってくると、足元にはハクサンフウロやクルマユリなど高山植物が咲き競っている。布引山を越え辿り着いた山頂からは最高の景色が待っていた。
 南に針ノ木岳、蓮華岳を真ん中に薬師岳から双六岳の稜線が取り囲み、その左奥に槍、穂高が望めた。北には白馬岳から続く後立山の山々だ。最高の展望を得られて七重も大満足のようだった。
 記念写真をお願いして、山頂を後にした。    (新井 仁志記)   冷池山荘一泊夕食で8,000円
        

【野口五郎岳~船窪岳~蓮華岳】
期 日 8月11~13日 晴 単独
コースタイム 高瀬ダム5:45 烏帽子小 屋10:00 野口五郎岳13:30 烏帽子テン ト場16:20(泊)4:30 烏帽子岳5:30  南沢岳7:00 不動岳9:00 船窪岳11:30  船窪テント場14:00(泊)4:00 七倉岳4:3 0 北葛岳6:30 蓮華岳9:30 針ノ木峠10: 30 扇沢14:00
 北アルプスの中で表銀座コースをやって、後立山コースを針ノ木岳までやると、船窪岳が抜けてしまう。何年か前に双六岳~針ノ木岳を計画したが、烏帽子で雷に遭い、ブナ立尾根を下った事があった。今回はそのリベンジである。

1日目
 ブナ立尾根を4時間で登り、10時に烏帽子小屋に着いた。テントを張って、野口五郎岳まで往復6時間。
 帰りに和田さんから教わった残雪の水場で3㍑の水をゲット。テントは20張ほどあった。 

2日目
 狭い烏帽子岳は20名の団体で一杯。山頂からは薬師岳が大きく見えた。
 不動岳まで来ると、船窪岳から来た人と会い、道を教えて貰う。針ノ木岳や蓮華岳が立派で、船窪岳が小さく見える。
 ロープやハシゴを使ったアップダウンを5~6回繰り返すと、やっと船窪岳に着いてひと安心と思いきや、ロープを使っても崩れそうな登り下りを3回繰り返して、やっと船窪岳に着いた。それから船窪乗越を越えヘトヘトでテント場についた。
 船窪小屋はテン泊の人でも2,000円で食事を出してくれる。品数も20品もあり、デザートまで付いて美味しかった。

3日目
 朝4時に出発。七倉岳はすぐそばで、いったん大きく下って北葛岳。
 山頂からは槍ヶ岳~水晶岳、薬師岳~立山、剱、もちろん針ノ木岳、蓮華岳の

大下りまで360度の大展望。
 北葛岳から200m下って500mの岩場や鎖場のある登り。コマクサやミヤマムラサキ、トウヤクリンドウの花に慰められながら、喘ぎ喘ぎ登る。
 蓮華岳に着いてホッとする。爺ヶ岳、鹿島槍の向こうに白馬岳まで見える。3日間、快晴で感謝する。
 針ノ木小屋で昼食。針ノ木雪渓は登りで1時間15分くらい、下りで45分くらいかな、涼しくて助かる。
 扇沢に14時に着いて、アルペンホテル扇沢で入浴。さっぱりとしてさわやか信州号で新宿に帰った。 (江黒 支朗記)


【田代山】
 
   写真
期 日 8月12日 晴
パーティー 永松他2名
コースタイム 東京5:00 猿倉登山口10: 00~30 小田代12:15 田代山12:40~13:45 猿倉登山口15:10 東京20:30

 田代山は3度目。最初は20年以上前の秋。湯ノ花温泉から自転車を漕いで頂上太子堂に泊まった。帝釈山を往復した後登山口から自転車で栃木側の深い谷を下った。
 2度目は15年位前の夏。家族で台鞍山スキー場でキャンプをして登った。
 今回は妻と姉の3人で日帰り。(愛犬リュウも一緒に行ったが、登山口で自然指導員の方からクレームが付き登れなかった)
 お盆中だからもっと混むと思ったが、登山口には車が10台位。途中会ったパーティも5グループ位だった。天気は曇りであまり暑くなくて助かる。2時間位で広い山頂へ。
 花はキンコウカが沢山咲いているが、色が少し褪せていた。モウセンゴケも尾瀬などより遙かに多く、赤く絨毯のようだ。イワイチョウ、ヒメシャクナゲ、リンドウ、ウサギギクなど花々を楽しむことが出来た。
 往復10時間、山中5時間で、コストパフォーマンスは悪いが、私たち好みの良い山だった。 (永松 康雄記)
 


【高妻山】

期 日 8月18日 晴
パーティー 石井、柴崎
コースタイム 戸隠キャンプ場5:00 一 不動6:50 五地蔵山8:00 高妻山10:25~11:00 五地蔵山12:50 一不動13:45 キャンプ場15:25

 登山靴の中に水が入るか入らない位の沢を何度となく徒渉し、常岩に着く。ここは水の無い広い岩に簾状に20本くらいの鎖が下がっているところをトラバースする。ここを過ぎれば一不動はすぐだ。 ここからは登り下りを繰り返し、山頂直下はきつい登りが30分。
 登り終えて廻りを見れば皆、おじさんばっかりでなんともむさ苦しい山頂。そのかわり眺めは良く、前面に白馬、左の方には鹿島槍ヶ岳がはっきり見える。
 下りは楽で良いと思いながら、アップダウンが多いので思ったより時間が掛かる。一不動で休んでいると、戸隠山の方から珍しく若い男女が4人で下りて来た。やはり夏山だと若いもんもいるのだと年寄り2人話ながらキャンプ場に下った。    (石井 征治記)


【尾瀬・笠ヶ岳     写真
期 日 8月18日 曇
パーティー 永松他1名
コースタイム 東京5:00 沼田IC6:55  鳩待峠8:30~9:10 オヤマ沢分岐10:50  笠の肩12:40 笠ヶ岳13:00~10 オヤ  マ沢分岐15:15 鳩待峠16:30~45花咲の湯17:30~18:30 東京21:30

 4連休は赤石、聖岳方面へ行くつもりだったが、天気が悪く日帰りで尾瀬へ行くことに。
 鳩待峠の駐車場は車で一杯だが、峠から至仏方面に向かう人は少なく、いつもは雪の上を歩くことが多い道を、雪の時との景色の違いを比べながら緩い登りを歩いた。
 オヤマ沢田代の先で至仏方面と分かれると、とたんに道がぬかるんで山道らしくなった。
 小笠の脇を通り笠ヶ岳の東の肩に着くと花が多くなり、ニッコウキスゲがまだ咲いていたのには嬉しくなる。
 遅くまで雪が残る南斜面をトラバースして西の肩にザックをデポし、空身で山頂へ。山頂は3度目だが、こんなに急だったかと思うのは体重増加のせいか?
 山頂からは生憎何も見えないが、肩まで降りたとたんに青空が広がり始めた。
 悪沢岳まで登り返す途中に振り返ると、笠と小笠が良いポジションで眺めることが出来る。雪のある時よりも山らしく見えるのは新鮮な喜びだった。
 4時過ぎた峠には車は殆ど出払っていた。もう一泊しても良かったが、花咲の湯で汗を流して帰郷した。   (永松 康雄記)


【針ノ木岳】    写真
期 日 8月18~19日 晴後雨
パーティー L小川、和田、石川、市川
コースタイム 扇沢9:40 大沢小屋11:00 針ノ木峠14:00 針ノ木岳15:45 テン ト場16:50(泊)6:00 大沢小屋8:00~45  扇沢9:30

 天候が不安定で、目的地が針ノ木岳に決まり、扇沢バスターミナルに車を置き登山道に入る。
 車道を横切り針ノ木自然遊歩道を進む。樹林帯の中に大沢小屋がある。入口に百瀬慎太郎のレリーフがある。ここで少し休憩を取る。
 小屋を出発して、樹林の中を進み明るい河原を横切り針ノ木雪渓に取り付く。スリップしないように一歩一歩ゆっくりと登る。雪渓が細くなる所を「ノド」と言うらしい。
 傾斜がきつくなり、靴先をけり込むが思うように出来ず苦戦する。雪渓を登り終え砂礫の斜面をジクザクに登ると、足元に白い花をつけたチングルマが咲いています。 針ノ木峠が見えているのに、足が動かず本当に遠くに感じました。
 針ノ木小屋に着きテントを張り、身を軽くして針ノ木岳に向かう。足元にはチングルマやチシマギキョウ、言いにくいタカネヤハズハハコの名を皆で繰り返し言って覚えた。
 浮き石に注意しながら、山頂に着くと高瀬湖や黒部湖が眼下に見える。少し雲が出ているので遠くは良く見えず残念でしたが、明日登る予定の蓮華岳やスバリ岳はきれいに見えました。
 テントに戻りビールで乾杯。途中から風が強くなり、夜中に何度か目が覚めた。
 朝起きて見ると、天気は悪くなる予報だったので、蓮華岳は登らず早めに下山する事にした。
 帰り道、雪渓の途中で雨が降り出して来たので、滑落しないように足の位置を考えながら慎重に下った。急斜面は腰が引けてしまったが、無事に下って来た。
 樹林帯に入ると登山道は、川のようになっていた。大沢小屋に着き、温かいコーヒーを飲みホッとする。
 雨の中を大沢小屋から、扇沢のバスターミナルまで下り、大町温泉郷でゆっくりと湯に浸かり疲れを取りました。大変だったけど楽しい山行でした。          (市川いつ子記)


【会津駒ヶ岳】
    写真
期 日 8月18日 晴
パーティー 立田哲、き、落合

 今年の夏山は生憎の天気で変更の連続で、最後は身近な福島へ行く。一般の休みは終え静かな山行になると思っていたが、登山口近くの駐車場は満車でマイクロバスまで停まっていました。
 始めから急登だが、前日までの大雨で快晴の割にはひんやりして心地良かった。途中、下山組に逢ったが小屋泊まりの人達が何人もいる。車が満車のはずです。
 展望が良くなると、雲海と山並みが絵になります。花も数を増し木道に入ると一面のキンコウカとイワショウブ、タテヤマリンドウ。燧ヶ岳が手の届くような近さです。時間は早いので中門岳の奥まで散歩。そこまで来る人は少ないので、静かでした。
 単独の人がいたので、見える山を教えてもらう。新潟の主な山、粟ヶ岳が鋭いピークで姿が良い。飯豊連峰や谷に雪渓がある山もあり、展望としては最高でした。
 昼食は小屋でゆっくり摂る。トイレが大きく新しくなっていました。
 2日目は田代山に行きましたが、広い湿原に出たとたんに視界は真っ白。すぐに大粒の雨、カッパを着て小屋へ。昼食を済ませ早々に下山しました。          (立田きよ子記)


【阿蘇・高岳】
期 日 8月19日 曇後雨
パーティー 大西曜、他3名
コースタイム 仙酔峡登山口8:15 鷲見 平8:30 高岳直下10:30 登山口12:10

 宿泊先の「かんぽの宿 阿蘇」から何度となく眺めても高岳、中岳の山頂は雲に隠れたままだった。
 予報は最悪の雨、雷、強風注意報。しかし現状では時々薄陽も射し、雨の降る気配もない。他の3人に登れる所までと言う事で出発した。
 今日のメンバーは昨年の由布岳同様主人の友人夫婦。予定ルートは高岳から中岳~火口東~仙酔峡だが、多分途中から引き返す事になるだろう。
 登山届けを出したロープウエイ駐車場には、福岡ナンバーの車が一台のみ。花酔橋を渡り、仙酔峡へと向かうが風の影響か、硫黄の臭いがただよって来る。何となく気になる状況だ。
 仙酔峠まではノリウツギの白い花が満開で虎ヶ峰、鷲ヶ峰の岩峰をバックにして美しく映えている。相変わらず頂上の雲は取れなかったが、午後になると雷が恐いので早めに行動したい。
 通称、馬鹿尾根と呼ばれている仙酔尾根に付けられている白ペンキを目印に、三点確保で登る。昨年由布岳で三点確保の姿勢は教えてあるので大丈夫の様だ。
 雨や雷の訪れはまだないのが幸いだが、尾根上に吹き上げてくる風の勢いは風速25m以上あるかもしれない。皆、ストックを持ち耐風姿勢をとりながら、強風の際には腰を屈める。
 急登の為、随分と高度を稼いだ。束の間の晴れ間から、阿蘇の雄大な展望を眺め大きさを実感できた。
 頂上まで、後20分程の位置で雨がポツポツと来た。頂上には灰色の雲が不気味に重くたれ込んでいるので皆、雨具を着けた。その数分後、突然雹が降ってきた。雨具を叩くその激しさは、これまで経験したことがないものだ。
 山頂からは雷鳴が轟き、即下山と決めた。残念だが、こらからのルートを考えると引き返す方が無難の様だ。
 下りは朝と違い、岩が濡れているので慎重に行動する。ふと左手の谷筋を見ると白い線が3本。おかしい、登りの時は無かった筈なのにと思った瞬間、愕然とした。先程の激しい雨が、細い川となって流れているのだ。
 鷲ヶ峰の方に目をやると、それが滝となって3ヶ所流れている。急変する自然の脅威に脱帽した。とにかく雷が落ちないように念じつつ、神頼みで下ってきた。
 標高が低くなるにつれ、雷の音も遠くなり風も収まってきたのでやっと小休止。
 仙酔峠の鷲ヶ峰でクライマー達の遭難碑やケルンが建っている場所に立ち寄り登山口に到着した。
 短時間ではあったが、内容の濃い尾根上での出来事はこれからも決して忘れる事は無いだろう。火口東駅まで上がったが、火山ガスが発生と霧の為通行禁止。昨日より展望は霧の中で何も見えず、悪条件であった。皆でリベンジを誓ったのは言うまでもない。  (大西 曜子記)


【北海道の山】   写真
期 日 8月18~21日 
パーティー L益田、土岐松、典、平松

1日目 富良野西岳 晴
コースタイム 富良野西岳ロープウェイ 山麓駅13:15 山頂15:00 山麓駅16:25

 私にとって昨年に続き2年連続の北海道の夏山となりました。当初の予定ではメーンは幌尻岳であったはずが、どこでどうなったか、またまた幌尻にはぐらかされてしまいました。
 明日から単独で幌尻に行く益田さんとは別行動になるので、今日は足慣らしで3時間程の行程を歩きました。
 富良野の町のどこからでも見える富良野スキー場、そこのプリンスホテル横からロープウェイに乗る。稜線までは汗の搾りどころ、尾根に出ればゆったりとした町並みが一望でき、気持ちの良い歩きが楽しめました。
 山頂の穂先は岩山で、なかなか山らしく、展望を楽しめる山でした。

2日目 夕張岳 晴
コースタイム 登山口6:00 冷水水場7: 00 望岳台8:00 夕張岳10:00~30   望岳台11:45 登山口13:00

 宿を4時前に出発。国道から林道に奥深く入ると。多数の鹿たちが道路を横切っていきます。
 車を進めて登山口に行くと、先人が居るらしく車が1台ありました。私達も早々に支度を整え出発です。
 林道を少し歩いた所でヒュッテがあり、馬の背コースとこれから行く冷水コースとの分岐の看板が大きく建っていました。
 冷水の水場で喉を潤し望岳台までは急登が続きます。途中シラネアオイの群生地あり、開花時はさぞ見事かと。
 望岳台を過ぎてこの先前岳のピークを回りこむように進むと、前岳湿原吹き通しとなり、沢山の花たちを愛でながら気持ちの良い木道歩きを楽しみました。
 ウメバチソウ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、吾亦紅、白馬アサツキ、エゾマルバシモツケ、等など花の百名山だけあり沢山の花に出会えました。
 ここからは、ひと登りでまもなく山頂です。山頂では先人達がすっかりくつろいで寝ておりました。私達の登頂で起こしたようです。
 天気も良く登山日和で最高な本日ではありますが、明日登る十勝連峰の方を見ると雲がかかってきたようです。明日の天気を祈りたい。   (平松せつ子記) 


3日目 富良野岳 晴 
コースタイム 登山口4:45 安政火口5:15 富良野岳7:45 登山口10:30  

 宿の凌雲閣前より幅広く整備された道を進み安政火口に着く。涸れ沢(富良野川)を渡り、盛りのリンドウを見ながら上ホロへの分岐へ。
 主稜線下の長いトラバースの道から右下に昨夜の宿、凌雲閣が見えてきました。
 縦走路分岐より山頂にかけて、ザレた道の脇にお花畑が続く、もう少し早いと花で彩られていたようですが、早くも秋の気配、草紅葉も見てみたい思いです。
 富良野岳山頂からは、十勝、大雪の山並にかかった滝雲が、時が止まっているかのようで美しい眺めです。足元にはゴルフ場に見える原始ヶ原湿原が広がっています。名残りの花を見ながら縦走路分岐へ戻る。
 上ホロカメットク山へ回りたいが、昼過ぎには益田さんと合流予定で急ぎ下山、20名程とすれ違う。
 幌尻岳登頂でご機嫌の益田さんと富良野駅で合流でき、阿寒湖へ移動します。
 花の百名山も、めずらしい植物は盗掘によって数が減ってきているそうです。


4日目 雄阿寒岳 曇
コースタイム 滝口登山口8:20 雄阿寒 岳11:25~50 登山口14:05

 阿寒湖滝口登山口より湖畔の道を進み、阿寒川に水を落とす水門を渡るとすぐに太郎湖、続いて左に次郎湖を見て、トドマツ林の中、五合目まで急登が続く。
実際には五合目が八合目になるようです。

 七合目のハイマツ帯を抜けると視界が開けるはずが遠望きかず、気象観測所跡を過ぎ少し下って九合目、岩をひと登りで雄阿寒岳山頂、ガスの中で何も見えず早々に下山。七合目まで下ると「眼下はまりもの阿寒湖」の案内通り阿寒湖が大きく広がって見えます。
 昨夜の宿で汗を流し、女満別空港へ急ぐ。高速道路の整備が進み、車移動も来るたびに楽になります。
 広大な風景に癒されて、花を愛で、温泉で疲れを取り、食べ物も美味しく、北海道を楽しんだ夏休みでした。(土岐 典子記)


【幌尻岳】
期 日 8月19~20日 曇後雨 単独
コースタイム 宿発3:40 ゲート6:15  山荘8:35 幌尻岳11:45~12:05 山荘14 :07(泊)4:20 ゲート7:40

当初、4人で登る予定の幌尻岳、事前に予約が必要で、7月の始めに申し込んだが、生憎満杯で一旦は諦めたが、小屋の管理を任せられている平取山岳会が、一人だけなら何とか泊まれるとの話で「折角だから益田さん、登ってきなよ!」と皆からの勧めで甘えさせて貰う事になった。
 早朝、夕張岳に向かう3人と別れ、まだ夜の明け切らない国道237号を日高方面に車を走らせる。
 途中霧の中、車にはねられ負傷している鹿や死骸を目にする。何とも痛ましい。北海道ならではの光景である。やがて辺りも明るくなった頃、いやでも目立つ幌尻岳登山口の大きな看板が視界に入る。
 ここを左折して、更にダート混じりの林道を40k程走り込むのである。ここでも2度ほど鹿と遭遇した。
 道も狭まり、落石や速度に注意しながら奥へ奥へと進む。やっとゲート手前の駐車場に着いた。2台のワンボックスカーを除き、後の5台すべてが「わ」ナンバーの小型レンタカーだ。
 宿で作ってもらったにぎりめしをほうばり、熊除けの鈴を鳴らしながら歩き出す。ワクワクしながら奥幌尻橋を過ぎた頃、エンジン音に振り向くと軽トラが上がってきた。ちょっと会釈をすると手招きで荷台に乗れと言われ「え!有難う御座います、助かります。」と声も荒げに足を投げ出しザックに寄りかかる。取水ダムに着くと、沢沿いの取り付きを丁寧に教えてくれた。「気持です、有難うございます。」と少しの謝礼をして早速この日の為に購入しておいた“Adidasのoutdoor”水中用のシューズに履き替える。
 いよいよ額平川に足を踏み入れる時が来た事に、いささか興奮ぎみで徒渉開始。ここ数日雨も降らず、水位も低く膝くらいだ。流れも緩やかで緊張感も無く途中、何組か団体さんと行き交うが、徒渉に手こずっている様子だった。
 私は単独なので、要領良く右岸、左岸と順調に徒渉出来た。流れの急な所も何箇所かあったが、各地点にはペンキや赤テープの目印があるのですごく楽だった。
 そして取水ダムから幌尻山荘まで、何と1時間10分程度で着いてしまい自分でもビックリ!水量の少ないお陰と感謝する。
 小屋番に声を掛け、急いで手続きを済ませ再び登山靴に替えて9時ピッタリにアタックザックで山頂に向かう。
 エゾマツ、トドマツの樹林帯の中で一人で関西から来た人に「今日は午後から天気が崩れますヨ~きいつけてヤ~」の言葉に、ついピッチも早くなる。
 命の泉」を過ぎハイマツ帯と岩混じりの稜線に出ると、先まで青空の中に見えていた戸蔦別岳が、ガスで覆われてしまいポツポツと空が怪しくなってきた。急いで雨具を着けて、氷河遺跡の北カールや足元のエゾハクサンイチゲなどを見ながら、少し焦り気味に更にピッチを上げ日高山脈の最高峰、「幌尻岳」2052mに立った。 
 山頂は私一人だけだったが、時折サーと霧がとれ陽の差す中、2匹のエゾシマリスが歓迎してくれた。暫く写真などを撮ってから下山する。
 途中、雨足が強くなり、中高年の団体さん達が登って来るが大丈夫なのか?と心配しながら小屋に戻った。ビールを飲み、ひと眠りする。5時近くになると小屋は人々で一杯になった。
 翌朝5時に団体さん達は出ると言う、私はそれより30分早く小屋を後にした。帰りの徒渉はゆっくりと、慎重に下りシャッターを押しながら取水ダムに無事下山出来ました。
 そして、またタイミング良く取材の為に来た、朝日の女性記者を含む10名程のパーティーが2台の車で上がって来た。沢山のザックを荷台から降ろすと、ゲートまで乗せて行ってくれると言われ本当に昨日、今日とラッキーでした。
 この運転手さん、昔はこの下の豊糠小学校の教員をしていたと言う。現在は平取山岳会の名誉会長さんで、80歳を超えているとは思えない方で、熊の話や花や山の事を色々とお話をしてくれました。
 その後、3人と約束の富良野で合流して、今日の宿のある阿寒湖畔に向かった。 幌尻山荘1.500円 (益田 義則記)


【爺ヶ岳~白馬岳】     写真
期 日 8月17~20 単独
コースタイム 柏原新道入口5:45 種池 山荘9:00~35 爺ヶ岳南峰10:25 冷池山 荘 12:15(泊)4:50 キレット小屋8:15~9 :30 五竜岳12:00 五竜山荘12:40(泊) 6:00 唐松山荘8:00 天狗の頭12:00 猿 倉の分岐13:00 白馬山荘15:30(泊)6:00 白馬大池8:15 栂池ゴンドラ駅10:00

 今までピークハントで登ってきた後立山の山々を縦走でつないでみよう。正月親戚の叔父さん、叔母さんに逢いに行くように、一度にお年玉の集金行脚をしてみようと思い、出かけましたが、予定にない白馬の叔母さんの所まで足を延ばす結果となりました。
(17日) 晴
 天気は快晴で、爺ヶ岳では1時間ほどゆっくりしました。下り始めると足が突っ張って曲がりません。
 一瞬、脳障害が起きたのかと思う位でした。
(18日) 強風、雨
 夜中に起きるときれいな満月が爺ヶ岳の上に輝いていました。風はそんなに強く吹いてはいませんでした。
 午前中に八峰キレットを越えようと思い、早めに出発しました。ちょうど6時前に風雨を避けられる所に来ていたので、ラジオで天気予報を聞きました。次第に悪くなる予報でしたので、キレット小屋泊まりも覚悟して鹿島槍ヶ岳を越しました。小屋に着いたときには上下とも濡れてしまい、弱気になりましたが服を着替えたり、温かい食事を摂ると元気が盛り返してきて、時間的にはまだ余裕があるので小屋を出ました。
 風雨は強く、体の左側から痛いと思うほど当たって来ます。この時始めて雨具の襟に付いているフードを使いました。これは優れものですが、今まで気づかず御免なさい。強い味方になってくれました。
 長い下りにうんざりして来た頃、ガァーガァーと登って五竜岳に着きました。
(19日) 曇強、風
 昨日に比べると天気ですが、相変わらず風が強く西から吹いていました。
 8時に唐松岳山荘でテレビを見て天気情報を得ました。北陸は大雨で佐渡ヶ島付近の低気圧が下がって来そうです。天狗山荘泊まりの予定でしたが、猿倉から登ってきた大学生の情報では下れるかどうかと聞くが、明日の天気も良くないので、白馬まで足を延ばしました。
(20日) 強風、雨
 6時まで天気待ちしましたが、時間と共に雨量が多くなると言うので、出発しました。
 西からの強い風雨で白馬大池までの我慢と思い休みを取る余裕もなく、そのまま栂池まで下ってしまいました。
 天狗原から下る。笹に覆われた箇所で
も土砂崩れがあり、やはり鑓温泉へ下らなくて正解だったと思いました。
 ツェルト泊まりは冷池だけで、残りは小屋泊まりでしたが、小屋では快適に過
ごす事が出来ました。何より乾燥室が使えたことが有り難かった。(大西利春記)
           

 
HOME            GSK403-2008.09      ページトップへ
*******************************
GSK402ー2008.08
【光 岳】  写真
期 日  7月14~15日 晴
パーティー L小川、和田、村田、斉藤 く、土岐松、典、大西利
コースタイム 易老渡8:00 面平9:30  易老岳12:20 光小屋15:45 光石16:40光小屋17:00(泊)6:40 三吉ガレ8:40易老岳9:10 易老渡12:10
 
1日目
 ひと汗もふた汗もかいたので、仮眠の時に飲んだ焼酎もすっかり抜けて、とりあえず目指していた易老岳に着いた。
 稜線に突き上げたのに全くそれらしくないピークだ。
 だらだら登る稜線を西側に巻きながら、ひたすらイザルヶ岳を目指すが、暑さに音をあげてしまう。
 樹木がまばらになり、ひと頑張りすると静高平の水場に着いた。持参した容器をすべて満タンにする。
 ずっしりくるザックを背負いイザルヶ岳への分岐の木道へ。イザルヶ岳の砂礫の頂上は、所どころライチョウがすなかぶりした跡があり、そのすそに這い松も気持ちよさそうに生えている。
 イザルヶ岳からは立派な光小屋も見え安心して景色を楽しめた。
小屋は築10年というが、新しくきれいで掃除も行き届いている。
 レトルトを温めてくれるサービスもありがたい。食堂も明るく居ながらにして山の景色を楽しめる。登山者に自炊を薦めている小屋らしく、鍋敷きまで用意されている。
熊もウロウロしている山奥だ。

2日目
「小屋で鹿が登ってきている」と聞きカメラを持って小屋を出た。
オスとメスの2頭だ。近寄って3、4枚撮ったが、水場の方へ落ちるように駆け下りていった。
 登ってくる途中、花だけ食べられてしまった高山植物があったのは彼らの仕業か……。
 静高平にも彼らのつめ跡があった。ライチョウの生息にも多少なりとも影響があるのではないだろうか?
 遠くの景色を楽しんだ三吉ガレの近くで見つけた鳥のヒナは、巣穴から落ちてしまったのだろう。
 しきりに親鳥がまわりで鳴いていたが、どうすることもできない。
 私はライチョウには会えなかったのが残念でしたが、南アルプス南部を少し味わえ、梅雨時にしてはラッキーな山行でした。        (大西 利春記) 光小屋 素泊まり寝具なし 3,000円



【鳥海山】   写真
期 日 7月21~22日 晴、雨
パーティー L斉藤秋、く、和田重、将、 村田、平松、鈴木
コースタイム 鉾立8:10 御浜10:10 七 五三掛12:15 頂上宿舎14:30 新山15:0 0 頂上宿舎15:30(泊)5:50 鉾立10:30

 祭日とあって駐車場は車でいっぱいです。整備された登山道を出発。青空の下たくさんの赤トンボが舞っていて、目の前に視界が開け、早くも素晴らしい景観です。
 道は石畳に変わり、しばらく歩くとたくさんのチングルマが咲き、遠くに目をやると雪渓、さらに青空をバックにニッコウキスゲが見えてきた。
 大勢の人達とすれ違い「御浜まで行くとすごいですよ」の声、期待を胸にどんどん登って行くと、チングルマの花は終わり、ススキの穂のようになって、その姿はみんな同じ方向に向いて、初めて目にしたので何気ない感動です。
 御浜小屋に着き、稜線に出ました。
「ウワー!すごい」ホントにすごい、何がすごいって? 斜面いっぱいに広がるニッコウキスゲ、見事に咲きほこり、まさしく黄色のジュウタンのようです。そして目の前には所々に雪渓がある山々、眼下には鳥海湖が見え、ほんとに雄大で素晴らしい景観です。
 ニッコウキスゲに酔いしれて、ザックを置いて散策です。三脚を持ったたくさんのカメラマンの人達、村田さん達はシャッターを押すのに余念がありません。
 その後も歩く先はまだニッコウキスゲが咲いています。佐渡で見られなかったのですごい満足です。
 少し歩くと今度はたくさんの種類のお花畑が広がり、ヨツバシオガマ、ヒナザクラ、ウスユキソウなどなど、まさに花の山。こんなにたくさんの花が見られるなんて、初めて来て天気もよく、いい時期に来られ、なんて幸運なんでしょう。足元に花、岩の透き間に花、脇にも花、歩いていてとても楽しいです。
 七五三掛を過ぎ、千蛇谷の雪渓をトラバース。時おり真っ青な青空が覗き、疲れを癒してくれます。
 途中アザミの花を見つけ、「黒いね」などと話していた。後で知ったのですが、この花がチョウカイアザミでした。
 頂上へ○9の看板があり、雪渓を越えると間もなく小屋です。雪渓を歩いたのは若い時に登った白馬以来です。
 鳥居をくぐり石垣に囲まれた山頂小屋に着きました。鳥海山にしか咲かないというチョウカイフスマが、地面や岩に張り付くようにたくさん咲いていました。
 小屋にザックを置き、新山を目指します。エッここを登るの! なんと岩だらけの道を矢印をたどって岩に摑まり、足場を見つけ渡り歩くような感じで登っていきます。気が抜けないが、だけどスリルがあって今までにない体験です。
 やっと新山の頂上に立ちましたが、ガスっていてなにも見えませんでした。
 水1㍑が1,000円もします。和田さんや平松さんが、雪渓で水を汲んできてくれて助かりました。
 小屋泊まりは久し振りです。慣れない私は皆の手際の良さに感心するばかりです。懐電を車に忘れてきちゃって、テントの中で使うのは分かっていても、小屋で使うのは正直気が回りませんでした。和田さんにお借りし床に就きました。

2日目 雷雨後曇
 夕べはあちらこちらのいびきであまり眠れませんでした。
 朝からガスと強風で何も見えません。外輪山を回る予定を変更して同じ道を下る事になりました。 雪渓を越えた辺りで雨が降り出し、足元が濡れているので滑らないように緊張します。稜線に出た頃には激しい雷雨と強風で飛ばされそうです。雨は顔や体に当たると痛いので、思わず背を向けて歩きます。初めての体験でちょっと不安がよぎってきました。昨日と今日では景色も一変し、天国と地獄のようです。
 登山道は滝のように水が流れ視界ゼロの中、わずかに見えた足元の花達は風雨に耐えていました。
 御浜の小屋を過ぎると風も止み、雨もすっかりあがりました。
 何事もなく無事下山でき、自然の美しさや怖さを初めて体験できた2日間で、とても勉強になりました。
 先月の佐渡に続き、チャンスを与えてくれた家族や会の方々に感謝しております。
 再入会し、皆さんと出会えた事がとても嬉しく、山をあきらめないでよかったと思います。  (鈴木キミエ記)
 頂上小屋 一泊夕飯付き4,800円



【弥三郎岳~白砂山】   写真
期 日 8月 4日 晴
パーティー L添田、石井裕、矢島、  伊比、土岐典、鈴木、肥沼
コースタイム 登山口10:05 パノラマ 台11:00~30 弥三郎岳11:45 白砂山 12:35 白山見晴台13:10 林道14:00

 青春切符を利用して行ってきました。甲府からバス(870円)で下車。アスファルトの林道は照り返しが強く、無風状態。早く森の中に入りたい気持でした。
 林道の端には葛の花やタマアジサイが咲いていました。
 やっと樹林帯の中に入り、歩みを進めると1時間位で八雲神社があるパノラマ台に着きました。昇仙峡ロープウエイの発着所で、ベンチがあり休憩所になっていて、ここで一休みしてエネルギーを補給します。夏休みとあって子供連れのハイカーで賑わっていました。
 売店横から弥三郎岳へ向かいます。展望台からは南アルプス方面が夏真っ盛りの眺めです。
 数段のハシゴや鎖を登ると弥三郎岳山頂、別名羅漢寺山に着く。またパノラマ台までもどり、あまり歩かれてない草深い小道を下り、50分位歩くとひょっこり白砂山に出ました。
 花崗岩の白い砂で眼が痛いほど眩しい。山頂からは今歩いてきた弥三郎岳からの道がぐるりと見渡せる。
 分岐まで戻り、樹林の中を左に折れて進むと白山に着く。見晴台からは目の前に花崗岩の白い砂の斜面が広がり、遠くには茅ヶ岳が見えました。少し下の樹林の中で昼食。すると遠くでゴロゴロと雷鳴が……。
 下山は雷に後押しされて皆の早い事!一気に林道へ下り、予定よりずっと早いバスに乗ることが出来ました。
 今日の山は低山ながら変化があり、展望も良くてとても良い山でした。
 何よりリーダーの機転で、早めに帰路ついたので、雷雨にも遭わずに幸運でした。感謝>
 夜のニュースで落雷による停電で、電車の遅れを知りました。 (肥沼 弘子記)
     
GSK402ー2008.08
【鍋割山】
期 日 7月14日 晴
パーティー 平松、市川
コースタイム 大倉7:40 二股8:45 鍋割山11:40~12:40 大倉16:00

 雨の予報が続いていたので、晴れ間を見て登ることにしていた。朝、目をさましたら晴れで出発です。
 大倉バス停から、人家と畑の間を抜けて西山林道に出る。四十八瀬川に沿ってゆるやかに上がって行く。
 県民の森に行く道と分かれ、二股に向かう。二股には車が二台あり、沢登りの人達が身支度をしていた。
 私達は勘七ノ沢を渡り、ゲートを越え進む。小丸尾根の標識を横目に後沢乗越に向かう。樹林帯の中をジクザクに登る。斜面も急になり、蒸し暑く汗が流れる。
 辛い登りが続き、目の前が明るくなりやっと後沢乗越に着く。風が吹いて気持良く、ホッとする。風と雷が恐いので先を急ぐ。
 山頂まで800m、の標識に元気が出るが山頂までは遠いです。山頂では鍋割山山荘の御主人に迎えられるが、本で見たとうりの優しい人です。
 天気が心配で早く下るつもりが、話し込んでのんびりしてしまった。
 帰りは小丸尾根を下る予定だが、小丸の標識を通過した先に分岐がある事、先日女性の3人組のパーティーがコースを間違え、沢に落ち警察とヘリを呼んだそうです。尾根を外さないようにと注意を受け二股に下る。
 急坂をジクザクに下り雑木林を抜け、樹林帯を下る。木の根がむき出しで歩きにくい。途中で雨がポツポツと落ちてきた。ザックカバーを付けるが、ヒルが恐くて休まず一気に二股に下る。
 林道に出ると、下は強く降ったようで水たまりが出来ている。私達は本当に降られずに良かった。 
 大倉バス停まで、行くときよりも遠くて長く感じながら林道をもどる。 
 蒸し暑くて、きびしい山行でしたがとても楽しい一日でした。           (市川いつ子記)


【岩手山】 晴、雨   写真
期 日 7月21~22日
パーティー L立田哲、き、江黒、新井、 落合
コースタイム 松川登山口6:00 姥倉山9 :00 不動平避難小屋12:00 岩手山13:30 八合目避難小屋14:40(泊)4:00 三ッ石 山9:30~10:00 松川登山口12:00 

 八幡平国立公園の南東部に位置する活火山が、岩手山です。平成10年7月から入山規制が布かれてしまった。火山活動が徐々に沈静化し、ほぼ全面的に入山規制が解除され、どのコースからでも入山できるようになったのは平成16年7月1日のことです。
 南部富士や南部片富士、岩鷲山などの別名で親しまれている。
松川渓谷沿いに点在する温泉をあとにキャンプ場に駐車。湯の森へ登り、コメツガ、ナラの大木や樹林の中を進む。
 姥倉山まではほとんど樹林におおわれた道で、湿地帯となっており足元には注意が必要だ。
 稜線に出て姥倉山で眺めた景観は、八幡平がうっすら見えます。姥倉山は地熱で植物が生えないところも所々あります。ロープが張ってあり、他に行かない様に規制している。
 更に進むと切通しの分岐に着き一本入れる。行きは左からお花畑、大地獄谷経由で、明日は鬼ヶ城経由で帰ることにし先に進む。
 地獄谷が近づいてくると硫黄の匂いと、沢の底が真っ白く変色している場所があった。更に進むとお花畑があり、分岐から岩手山が広々と良く見えた。ここからは8合目まで急登が長く続き汗が噴き出す。
花の出迎えを受け、8合目の新築の無料の不動平避難小屋に到着。石垣の頑丈そうな小屋です。
 ザックをデボして、岩手山火口のお鉢巡りへ。9合目辺りから火山性のザレ道を登り、直径500m以上はあろうかというお鉢の南側の縁に出る。高山植物の女王「コマクサ」の群落に出会う。奥の一段と高いお鉢の峰が、薬師岳と呼ばれる岩手山の最高ピークで、右奥裾のこじんまりとした火口に岩手神社の本宮がある。
 山頂からは近くの展望が開けており、鬼ヶ城の稜線や御苗代湖などの眺めが素晴らしい。天候には恵まれれているが、遠望は出来ず早池峰山や、例会山行の人たちがいる鳥海山、八甲田山などの山々を見渡す事が出来ない。  
頂上を後に八合目避難小屋に着く。内部は3段になっており、一番上に席を取

る。他には4人組のみで貸切状態です。100の人数が収容できそうです。外も暖かいので岩手山を仰ぎながらベンチで小宴会を行い、最高のロケーションを楽しみ早めに床に就く。
   
2日目
起床するとガスが凄く、10m位の視界と強風で、予定の下山コース、鬼ヶ城経由を取りやめ、昨日の来たコースを行くことにする。
夜明けを待ち下山開始し、三ッ石山荘経由のロングコースなのでどんどん下る。姥倉山からは昨日とは違うコースで、大松倉山の東西に長い稜線を三ッ石山荘に向かって下って行く。
 この付近から雨脚が強くなり始め、山荘に飛び込み昼食にする。雨宿りには最高の新しい山荘です。
三ッ石山荘では、先客の外人さんと御一緒しましたが、言葉が解らず困りました。そこからは更に雨脚が強くなり雷も聞こえる。登山道は沢のようになり、歩きにくい中を下山しました。
 下山後は白濁の湯に浸かりさっぱりしました。    (落合 治男記)


【焼 岳】
期 日 7月21~22日 晴
パーティー 矢島、肥沼、添田
コースタイム 中ノ湯5:20 下堀沢出合 8:50 焼岳11:00 焼岳山荘13:00(泊)6:20 上高地9:00

 さわやか信州号で釜トンネルの入口、中の湯に降り立つ。新緑のなか空は快晴、梅雨開けしたので暑くなりそう。
 橋を渡ると程なく石に登山道入口の標識がある。
 道の両側にギンリョウソウやゴゼンタチバナが咲いている。リンドウ平までは、木立ちの中で良かったが、下堀沢の出合からはサンサンと日差しが強く照り返し暑い。頭上には焼岳頂上が聳え立つ。石がゴロゴロしていて歩きにくい。
 北峰と南峰の間に火口湖があるが、ロープが張ってある。白い煙が出ていて、活火山なのだと思う。
 頂上は広く、眼下には梓川が、その上には穂高の山々、上高地が一望出来る。 反対側に下るが、小石で滑りやすく気をつけて下る。焼岳山荘には早めに入る。 小屋番の人は親切です。松本市営だそうで、夕食にちらし寿司が出て全員お代わりをした。
 翌日は焼岳展望台に上がり、朝日に赤く染まる焼岳と日の出をバッチリ見る。少しすると、ガスが出て見えなくなる。 山荘に戻り、ゆっくり朝食を済ませて上高地に下る。ハシゴがあったがしっかりしているので平気でした。路肩が崩れて谷側に落ちている。
 そうこうしている内に上高地に着く。アルペンホテルで汗を流し、バスの時間までのんびりした。   (添田 和子記)
 山荘一泊 7,100円 入浴代 500円


【槍ヶ岳】
期 日 8月4~5日 雨後晴
パーティー L大西曜、益田
コースタイム 上高地6:00 横尾8:30槍沢ロッジ10:10 槍ヶ岳山荘15:40 (泊)6:45 槍ヶ岳7:00 山荘7:30 横尾12:40 上高地15:10
1日目
 岳人だったら誰でも憧れる山、槍ヶ岳。今夏、その槍ヶ岳を目標を置き準備をしてきた。そして今、私は槍を目指して歩いている。
 今回は強力なサポートがついていてくれるので、心強い限りだ。
昨年同様上高地から生憎の雨、霧に煙って穂高の山々は望めないが、明日に期待を掛けよう!
 明神を過ぎた頃、猿の集団に出会う。出て来た出て来た30匹はいたと思うが、単独だと恐い感じがした。相変わらず雨は止みそうにないが、横尾までは快適に飛ばした。
 ここからが本格的な山道、清冽な瀬音を聞きながらの歩行は心身共に癒される一瞬だ。槍見河原に着いても槍の穂先は見えず、目標の山の実感がまだ湧いてこない。槍沢ロッジで益田さん手製の玉子焼き、そう麺を頂き力を入れる。
 韓国からの女性ツァーも、車座でお弁当を広げていた。樹林帯を抜けて、ババ平に出るとU字谷が見えてきた。斜面の先はまだ遠そうだ。
 大曲からは雪渓が残っているが、トラバースの場面でもアイゼンを使用する程ではない。ハクサンフウロ、ミヤマダイコンソウ等、お花畑を眺めながら高度をかせいで行く。
 グリーンバンドを過ぎる頃から、雨も完全に上がり、槍ヶ岳の穂先の雲が取れて来た。少しづつ薄日が差してきて表銀座の山々が輝いて見える。
 殺生ヒュッテの分岐までも何度か雪渓を踏みしめ、やっと辿り着いたと言う感じで、本当に長く遠かった。

 でもこれが到達点では無く、後一時間程の急登が待っている。
 明るくなった槍の穂先に人影が見える。順番待ちの様子だ。2人で声を掛け合いながらゆっくりと登り詰めて行く。 鋭いと感じた穂先も近づくにつれ、岩の塊であることを実感する。
 やがて予定時刻通り、槍ヶ岳山荘に到着した。人間の心理は不思議なもので、あんなに小屋が近くに見えていたのに、見えてからの道程が大変だった。皆の登る姿を見て、山頂にアタックしようかと思ったが、疲れているし服もビショビショ状態なので明日に決めた。
 この判断が、後に後悔となるのである。

2日目
 風の音で目覚める。ぐっすり眠ったので体調はまずまず。益田さんは早くから目覚めていた様子だ。今日の予定を確認して外に出て見ると、一面真っ白の霧の中「ええ!こんな筈ではなかたのに~」
しばらく様子を見ていたが、晴れの気配も無く時間が過ぎていくので、朝食の列に加わり先に朝食を済ませた。
 霧の中、益田さんのアドバイスに従い頂上を目指す。思ったより足場がしっかりしているし、距離も短いので15分程でアタックする事が出来た。やはり身近に益田さんがいることも安心感があるようだ。
 大展望を眺めるのは無理であったが、達成感に満足!下りは慎重に行動し、昨日喘ぎながら登ってきた行程を返して行く。下降するほどに天候は晴天となるが、相変わらず槍は雲の中だ。
 ババ平でゆっくり昼食を摂り、植物を愛でながら下った。天気が良いせいか学生合宿のパーティーが多数登って来た。
重い荷物を背負って挨拶も清々しく、最近の若者も捨てたもんじゃないと思う。
 上高地には予定より早めに到着。この2日間で感じた益田さんの恐るべきパワーには圧倒された。 
 帰路、東京に近づくにつれ、闇夜に稲妻が走り只ならぬ気配。速度制限50Kとトンネルを抜けたら雨マークの掲示板で、松本とは状況が一変した。
 案の定、相模湖辺りで突然の大雨、高速道路が川のようになり、反対車線の水しぶきがフロントガラスにバシャバシャと来る。ワイパーも間に合わず、恐い体験だった。槍ヶ岳登頂よりドキドキだったかも知れない。
 昨年、和子さんから頂いた雷除けのお札が効力を発揮し、雷に遭わず無事下山出来たこと、東京で心配してくれた人、サポート役に徹してくれた益田さんに感謝です。   (大西 曜子記)
 


【天狗原山~金山】  写真
期 日 8月11日 晴
パーティー L小川、和田、石川、平松、 斉藤く、林
コースタイム 金山登山口6:30 水場7: 25 天狗原山10:15 金山11:10~35 天狗 原山12:10 水場14:00 登山口14:30

 道の駅・白馬で仮眠を取り小谷温泉へ向かう。途中“山菜採りのための入山禁止”の立て札が立っていた。
 小谷温泉の道の端に可愛い狐が、ちょこんと座って出迎えてくれた。ここから少しで金山登山口だ。
 さすがにブナタテ尾根と言うだけあって、ブナの大木がたくさん繁っていて実にいい感じだ。水場を過ぎても結構いい登りが続く。ガレ場に来るとシナノナデシコがたくさん咲いていた。
 あたりが開け、焼山や火打山が見えるとそこは天狗原で一面お花畑だ。ハクサンコザクラやシナノキンバイ、ハクサンフウロ等が群生して咲いていた。
 トップを頑張っていた平松さんが途中から足がつりだし、めずらしい事にここで休んでいると言うので、一人残して我々は金山に向かう。 
 一度下って、ガレ場を通過すると真っ黒で大きい熊の糞があった。ここから先はまた一面のお花畑で、金山山頂近くまで続いている。天狗原山では穂になったチングルマもここではちょうど良く咲いていた。
 山頂からは間近に焼山が良く見えた。山頂を少し下った所の日陰で昼食を摂る。
 花を見ながら戻り、平松さんと合流する。なお、天狗原山はお地蔵様があるのみで標識は何も無い。
 平松さんもすっかり調子を取り戻した様子で一同快調に下った。
 小谷温泉露天風呂は気持だけ(100円)箱に入れて湯に浸かる。いい湯だったが、アブがいなければもっと良かった。雨飾高原キャンプ場をちょと見て、それから帰途についた。     (林 亨記)
HOME            GSK402-2008.08      ページトップへ
*******************************
    GSK401ー2008.07
【高下岳・牛形山】  写真
期 日 6月9~10日 晴
パーティー L斉藤秋、く、和田、立田 哲、き、平松、市川
コースタイム 登山口6:30 山頂9:45~ 10:30 登山口13:00

 遠い岩手までやって来ました。ずーと以前、和賀岳がテレビに映されているのを見て、行ってみたいなと思っていました。
 その後、何度かチャンスはあったのですが、私は残念ながら実現出来ませんでした。その和賀山塊の山と言うので楽しみにやってきました。
 林道に入っていくと、駐車スペースが有り大きな看板が立っていました。傍には豊富な水が出ています。ここから林の中を登っていくとブナ林です。雪の多い所のブナは水分を沢山含んで、ブナ特有の模様がはっきり浮かびあがりとてもきれいです。
 葉もまだ柔らかそうな色で東北の山は今、春真っ盛りです。
 和賀岳の分岐からひと登りで稜線に出た。和賀川の源流をはさんで左手には残雪をまとった和賀岳が見え隠れする気持の好い登りです。
 ハイマツが現れ、山頂かとおもいきや違った。良くあることですが……。少し下って、登ると本物の山頂。360度の展望だが、岩手山から秋田駒、遠く早池峰山も見える筈だったが、遠くは霞んで見えない。目の前に横たわる真昼岳、和賀岳を眺めながらのお昼です。
 立田さんが持ってきてくれたソーメンの美味かったこと、ほっぺたが落ちそうでした。
 そしてやはりこの時期は、山菜おばさんになってしまった私でした。
          (斉藤くみ子記)
(牛形山) 晴
コースタイム 夏油温泉7:10 牛形山10 :30~11:10 下山口13:30

 高下岳と標高が大差無いので、予定外に牛形山に登る事になった。前回は5月に来たが、雪が多く途中で撤退した山だった。
 山菜もまだ芽吹いたばかりで採り頃だ。皆登り始めから採る気満々だ。
 新緑のブナ林は日影になり、雪渓の冷気が風に乗り爽やかでした。花も予想外にタムシバ、シラネアオイ、キヌガサソウ、水芭蕉、サンカヨウ、ミネザクラ等に感激でした。
 ブナ林越しに大きな雪渓が見えたが、まさかそこまで行くとは思わなかった。近づくと登山道が見える。大雪渓の切れ目で良かった。でもガレ場の連続には緊張した。トラバースも一歩一歩登り、斜面にはロープがあるが、雪の力で途切れたり、アンカーも浮いているし、山開き前なので整備が未だなのかもしれない。
 慎重に進み、主稜線に出たときにはホッとした。目の前に焼石岳連峰が迎えてくれ、全員感激。遠くの山は見えないが夏油温泉が近くに見える。帰りは一度だけロープを出して頂き助かった。藪の中
に入り枝を買い分け下ったりスリル満点でした。下山後、夏油温泉にて汗を流す。           (立田きよ子記)


【霞丘陵】   写真
期 日 6月10日 晴
パーティー L添田、杉山、矢島、和田 将、石井裕、鈴木
 
 前日、カミナリゴロゴロ、雨ザーザーの天気。本日は梅雨の晴れ間で朝から気持ちよく晴れました。
 東青梅駅から歩いて15分程で吹上菖蒲園です。久し振りに懐かしいカエルの鳴き声に迎えられて色々な品種のアヤメがたくさん咲いてとってもきれいです。
 それぞれの花に名前が付けられていて、よくもまーこんなにたくさんの名前をつけたものだと感心しました。のんびり見学した後は塩船観音です。
 広大な敷地の斜面にいっぱいのつつじ、あいにく花は終わっていましたが、咲いていたらきれいなんでしょうね。つつじ園の中を登り高台の所で手入れされたつつじをながめながら昼食です。
 杉山さんから頂いたそうめんや冷や奴は、涼を感じさせておいしかったです。 つつじ園の展望台からは先月登った大岳山が見えました。さわやかな風をうけながら静かな山道を歩き、立正校成会の敷地の中に入り、1キロ以上もある桜並木を通り七国峠に向かいます。
 なだらかな雑木林の尾根道を歩き、ハイキングコースの終わりです。途中、子供の頃食べた道端の桑の実をちょとはいしゃくしました。口の中が懐かしさでいっぱいです。
 車道に出たら、運良くバスが来てすぐに乗ることが出来ました。時間に追われることなくすごくのんびり、ゆっくりの楽しい一日でした。 (鈴木キミ江記)



【ドンデン山~金北山】   写真
期 日 6月16日 晴
パーティー L益田、SL斉藤秋、く、  村田、林、落合、矢島、伊比、鈴木、 肥沼、大西曜、誠 
コースタイム ドンデン山荘9:00 尻立 山9:15 マトネ(孫次郎山)10:45 真砂 の峰11:50 金北山14:30 白雲台16:00

 新潟~両津航路67.2kmをジェトフォイルは60分で走ります。二階のエアコンの利いた座席指定で安全ベルトを装着。まるで海面を滑るように走ります。
 美しい海や沖行く船を眺めていると、あっという間に両津港に到着です。バスでドンデン山荘へ。山荘の周りには白いマーガレットが一面に咲いていて、とても清楚な感じです。山荘の前から尻立山へ歩いていくと、ここ数日雨は降っていないと聞き、土は乾いていて潮のべたつきもありません。
 花は思ったより多くは無く、シャクナゲも終わっていました。ウラジロヨウラクはかわいらしく、オダマキは花が大きくて沢山目につきます。気持の良い稜線歩きと深い草を分け入ったり、白い岩と砂場の小さなアップダウンを繰り返していると、遠くに見えていた金北山のドームが近づいて来ます。
 林さんの花の解説(青紫の一つだけ咲いていたシラネアオイが心に残りました)を受けながらの楽しい歩きで、遠くには蒼い海が水平線と空の境を不明にして、額に入った絵のようです。
 真砂の峰に2人の男女が先に休んでいました。私達もそこで昼食です。元気になったところで出発です。背丈位の夏草を分けながらやっと金北山に着きました。記念写真を撮り下山します。防衛庁管理の鉄の扉を開けてもらい白雲台まで一気に下ります。
 迎えの車二台に分乗して、愉快な運転手さんの話に笑わされて今日の温泉宿(椎崎温泉)で汗を流しました。大満足の山行でした。
 佐渡と言う所は昔、罪人、流人の島と言う感がありましたが、日本一大きな島で自然がとても豊かさ、文化も思想も政治的犠牲となった多くの貴族達によって、直接都の文化が伝えられ、素朴な人情、風俗、民芸、伝説と共に独特な佐渡情話が伝わって来ます。(肥沼 弘子記)


 昔佐渡の「小木」と言う所に仲の良いお爺さんとお婆さんと「おあさ」と言う雌の三毛猫が住んでいました。
 ある日お婆さんが亡くなる時に、お爺さんに猫の「おあさ」を私と思って……と言って息を引き取りました。お爺さんは一両五分のお金を借りて立派な葬式を出しました。なかなか借金を返せないお爺さんは自分に家を売ってしまおうと思うが「おあさ」の家が無くなるのを不憫に思った。
 夜になって「おあさ」がいなくなり娘
が現れた。自分が働いて借金を返すから
家を売らないでと頼む。悪賢い借金取り
は娘を騙して人買いに売ってしまう。
 その後、娘は越後の出雲崎の蕎麦屋で
「おけい」と言う名前で働くが、器量よしで働き者の「おけい」のいる蕎麦屋は大繁盛する。
 しかし「おけい」は佐渡の方を眺めながら唄っているのが「おけい節」として有名になる。そして唄いながら死んで猫の姿になった。
「おあさ節」と「おけい節」が一緒になって「おけさ」と言うようになった。
   (佐渡観光協会提供)



【湯久保尾根~御前山】   写真
期 日 6月30日 曇
パーティー L和田重、将、江黒、村田、
 平松
コースタイム 宮ヶ谷戸8:40 御前山12  :30~13:15 境橋15:30

月曜日は土砂降りの天気予報で、いったん中止になったが、「皆さんが学校へ行く頃には止むでしょう」と予報が変わり、「行く」と言うことで、久し振りの山歩き、原稿書きも覚悟の上で雨の中、主人と相合傘で駅へ向かう。
 宮ヶ谷戸に着いた時はほんの少しの雨、帽子だけで済みそうだ。バス停から少し戻り赤い橋を渡ると、すぐに矢印のついた大きな道標があり、それに従って登山道に入る。よく手入れされた杉や檜の植林帯になると、明るく風通しも良く、敷き詰められた腐葉土の道は足に優しく歩きやすい。道の脇は蝋細工のようなギンリョウソウがひっそりと咲いている。みんな同じ花なのに歓迎されなくてちょっとかわいそう。時おり薄日も差すが、汗もかかずに歩けることがうれしい。
 大きな岩があるが、ここが地図にある「仏岩ノ頭」だろうか。そこから30分歩いても岩がない、やっぱりあそこだったみたい。
 小丸アジサイ(今日だけ私が命名しました)がいたる所に咲いて、淡い薄紫色で実にかわいい。花みずきのような白い花もあちこちに咲いていた。
 お腹が空いた頃頂上に着いた。お天気が良ければ、富士山や大岳山が見えるところなのに今日は何も見えない。
 まあいいか!五人とも7月の山行のトレーニングに来ているのだから。
 下りは体験の森コースへ向かう。栃寄ノ大滝コースは通行止めになっていた。 ログハウス風の立派な避難小屋に立ち寄り、整備され歩きやすい道をおしゃべりしながらゆっくり下る。
 前を見ても後ろを見ても左も右も緑、緑、緑、6月末でこんなに素晴らしい新緑の中を歩けるなんて本当に幸せだ。絵を描いたら緑色の絵の具がすぐになくなりそう。
 目は安らぎ、身も心も充分癒される。
気がついたらあれほど咳が出ていたのに、山に入ってからはほとんど出ていない。マイナスイオンと適度な湿り気、ありがたさが倍になった。
 あと1時間も歩けば境橋に出る。もう着いたようなものだ。 (和田 将子記)
GSK401ー2008.07
【駒止湿原・会津駒ヶ岳山スキー】   写真
期 日 6月9~10日 晴後曇
パーティー 永松、他1名
コースタイム 駒止湿原8:20~12:30 御 池P13:45~15:00 檜枝岐すぎのや15:35 (泊)3:30 登山口4:15 水場6:03~20  標高1770m(板を履く。靴をデポ)7:05~ 30 会津駒9:23 駒と中門の間のピーク9:5 5~10:11 会津駒10:27 標高1770mスキー 脱ぐ11:15~48 水場12:17 登山口13:45~55 アルザ14:00~40 西那須野IC16:37  
 
  恒例の会津駒。ブナの新緑と残雪のスキーが楽しみなのだが、車中から眺める川や集落のたたずまいが、いきなり高速から山に入る月山等とは違う楽しさを感じる事も、毎年通う理由だ。
  一応キャンプや駒の小屋で泊まる準備はしてきたが、天気予報が午後には雷雨になるとしきりに脅かすので、のんびり駒止湿原の散策に当てる。
 タテヤマリンドウとワタスゲが真っ盛りで、どちらも今までに見た事がない程だった。午後は御池まで移動し、御池田代から上田代へ向かったが、ゴロゴロ、ポツポツと来たのであっさりと引き返した。宿は駒の小屋の管理をしている民宿すぎのやへ投宿。
二日目。朝2時半起床。頼んでおいた朝食は女将さんが直前に作ってくれたようだ。3月の浅草岳の民宿も朝3時だったが、作り置きはしないらしい。有り難く、申し訳なく思う。
  歩き出しは4時過ぎ。スキー靴はスキーと一緒に担ぎ登山靴で登る。相棒の芳賀さんはテレマークの靴のまま歩く。
 中間地点の水場は、まだ雪に覆われて出ていなかった。標高1770m付近でスキーを履きシール登行。去年よりは大分雪が多く助かる。この辺りはもうブナは無く、トドマツの中にダケカンバが点在する森になる。自由に歩き回るのは、やはり針葉樹林の森より上部だった。
 森林限界を超え、駒ヶ岳が見渡せるようになると標高はもう2.000m近い。駒の頂上でシールを外し中門岳方面へなだらかな尾根を進む。
 去年初めて中門岳へ行った時には相当感激し、5.6月と2回も来てしまったが、今日は越後駒の雄姿を見ても、もう感激は薄い。用事で早く帰郷しなければならないので、途中のピークで引き返すことにする。
 駒の登り返しはステップのまま登り、駒からは今年最後になるかも知れない下りを楽しむ。下手でも下りは早く、あっという間に登山靴のデポ地点へ着いてしまった。再び板を担ぎ、まとわり付くブヨを払いながら下って行った。    (永松 康雄記)


【守門岳】   
期 日 6月9日 晴
パーティー L小川、江黒、新井
コースタイム 二分登山口5:40 大岳7: 50 守門岳9:40~10:15 二口登山口13:15

 晴れを求めて新潟まで来ました。朝曇りのなか出発です。30分ほど歩くと江黒さんが3~40年前に泊まったという保久礼小屋です。保存状態も良いようです。この上のキビタキ小屋もきれいでした。
 一直線の登りをこなすと、鐘のある大岳です。ちょっと行った縦走路から、青雲岳から守門岳本峰が見渡せ、残雪と青空のコントラス素晴らしい。
 かなり下り二口からの道を合わせ、いよいよ稜線漫歩です。足元にはカタクリの群落、ショウジョウバカマ、イワカガミと花が咲いています。青雲岳山頂はまだ残雪に覆われていました。雪の上を歩いたのはここだけでした。登り着いた山頂は会越の山々の展望台です。ただ遠くは白く霞んで見えませんでしたが、手前に浅草岳、越後駒、今度登ってみたい未丈ヶ岳も見えました。
 男三人、静かに昼食を摂り、梅雨の晴れ間に山の良さを満喫しました。下りは二口へのコースを取り、少々のネマガリタケを採りながらのんびり下山しました。沢で汗を流したのが、チョー気持良かったです。 (新井 仁志記)
        

【平ヶ岳】
期 日 6月16日 晴
パーティー 石井、柴崎
コースタイム 鷹ノ巣登山口4:30 下台 倉山6:45~7:00 白沢清水8:53 池ノ 岳山頂10:45 平ヶ岳11:45~12:00  台倉山14:25 鷹ノ巣登山口17:20 

さあ!修羅への一歩か、はたまた感動のエピローグか。二の足を踏みたくなる長丁場。
 只見川の瀬音を後に鷹ノ巣の街道沿いから歩き出す。仮眠二時間の不安を押し
やって。林道を区切る清冽な流れを飛び越え、程なく下台倉山への支尾根に取り付く。
 空にむきだしの道は早くも明朗な陽の中に、景色の奥行きを深めるように伸びている。ロープの張られた急登は、あなどれないザレのヤセ尾根。雨にでも遭遇したら、更なる難路になるだろう。幾つかの雲を散らした空は、梅雨の最中とは思えない透明感に溢れている。が、終始、東を背にした登行に陽射しが首筋をジリジリと攻め始める。
 枝振りの良い松の木に「前坂」のプレートが。遅々たる歩みでも、背後に首を回せば緑の樹海が広々と足下に沈んでいた。しっかりと汗を絞り出された頃、台倉山への平な稜線が、眼の前に示された。大きな吐息と共に下台倉山から台倉山へ。遥かな奥に平ヶ岳と思える姿を垣間見る。
 稜線を左右にからんでの水平道にはホッと救われる。燧ヶ岳に向かい頭を垂れた三角点のある台倉山を機に、森へと飲み込まれた。
 緩く下って行くと「台倉清水」の標識が、雪の中に黙然と立っていた。先行していた会津のパーティー二人組の片割れが、汗をふきふき休んでいた。(この会津の二人とは下山の折、失った雪上のトレースを探しあう仲となった)今日はもう一パーティーが後続にいた。
 池ノ岳の足元まで続く樹林の道は、木道が顔を見せるがまだ、おおむね雪の下。季節が巻き戻された雰囲気となった。
 針葉樹特有の匂いが沈殿した中、名も知らぬ鳥のさえずりを耳に押し進む。時々、密生したしなやかな枝で顔や胸をム
チのように叩かれ、脛をしたたかに払われる。

忍びよる睡魔がその度に吹き飛ぶ。調子の上がらない我が身に比べ、石井の足取りは確かなようだ。高い空が恋しくなった頃、疎々とした木立を通して池ノ岳が、山容を気振らせながら見え始めた。
 さえぎるもののない日射の道はどんどん景色が広がり、登り詰めると視野いっぱいの平ヶ岳が。姫ノ池を前景にして量感に溢れた、まどかな眺めを見せていた。様々に変幻した行程もつき山頂は足元になった。
 薄皮一枚を被せたような残雪がはかなげに頂の一部を覆っていた。木道に座り込み、二人して欲しいがままの眺めをものにした。許せる時は瞬くままに過ぎ、頂から去るべくザックの雨蓋を閉め思い切り背筋を伸ばした。 (柴崎 朝男記)                

【白 山】   写真
期 日 6月16~17日 晴
パーティー L小川、和田、新井、江黒、佐伯(岩峯登高会)
コースタイム 白水湖8:20 大倉山11:0  0 室堂12:50 御前峰13:30 室堂15:0  0(泊)6:30 大倉山8:00 白水湖9:30

沢渡のいつもの駐車場で3時間ほど仮眠して、5時30分出発。安房トンネルを抜け、高山、荘川IC、御母衣ダムを経て、登山口の白水湖には8時に着いた。
 平瀬道(大倉尾根)はブナ林のなかを、気持ち良くグイグイと高度を稼ぐ。
時々ヤブに潜りネマガリタケを採りながら行くと、左手にまだ残雪豊富な別山が見えた。道も平坦になり、大倉山に着くとひと際高く白山が望まれる。大倉山避難小屋はログハウスのしっかりした小屋である。
何度か雪渓を横切り、カンクラ雪渓を右手に見ると室堂はもうすぐ。室堂平は一面の雪原となっていて、楽しみにしていた花は見られなかった。
 室堂で受付をすませ、ひと休みしてから御前峰に向かう。(素泊り5100円)
 40分程登ると白山の頂上だ。360度の大展望。剣ヶ峰から大汝峰、振り返ると別山が格好いい。白山の大きさがよく分かる。
 御前峰から油ヶ池~紺屋池~翠ヶ池を巡って千蛇ヶ池まで行くが、雪が多くルートが分からず、ハイマツを漕いだり楽しみながら室堂に着いた。 
300人も泊まれる広い小屋に、今日は我々だけの貸し切りだ。水場も近く、寝具も清潔で、自由に使えて快適だった。
 翌朝3時起床。外に出ると満天の星、今日も快晴だ。日の出を見に御前峰に登る。
 4時30分、北アルプスの方角から陽が昇る。槍ヶ岳や穂高、乗鞍~御嶽と朝日が当たる。剣ヶ峰に滝雲が流れ、別山が朝日に染まる。泪が出るほど美しく、自然の営みに感動を覚えた。
 小屋に戻りゆっくり朝食をとる。
展望台からもう一度、別山や御前峰を眺め、キヌガサソウやハクサンチドリ等をカメラに収め、大倉尾根を下った。
 白水湖には9時30分に着き、早速露天風呂にザブン! 目の前には満々と水を湛えた白水湖、その上には今まで辿って来た白山を眺めながらの、かけ流しの温泉。まさに極楽、これで300円は安い。

 サッパリしたところで世界遺産の白川
郷に向かい、旨いそばに舌鼓を打った。
 途中、高山に立ち寄り、古い町並みをそぞろ歩いてから帰途についた。        (江黒 支朗記)


【西吾妻山・磐梯山】
  写真
期 日 6月16~17日 晴
パーティ 土岐松、典
コースタイム 白布峠5:50 西大巓8:20~40 西吾妻山9:25~35 吾妻神社10:00~30 白布峠13:50 二日目 八方台9:10  磐梯山11:10~35 八方台13:05

 白布峠から湿原まで穏やかな登りが続き、タムシバ、ツツジが咲き心が和みます。湿原保護のため湿原を巻くようにつけられた新道には、水芭蕉が盛りと咲いていました。岩のゴロゴロした道を登り、思ったより多い残雪を踏んで西大巓へ着く。
 一気に展望が開け山頂はミネザクラが満開、磐梯山、飯豊連峰、素晴らしい眺めです。西吾妻への道が湿源の中に見 えます。雪渓のトラバースを慎重に登り、
湿原へ出るがやっと芽吹き始めたばかりでした。
 避難小屋より右へ登り西吾妻山頂へ着くがオオシラビソの中で何も見えません。3月雪の中登った時は高い所が山頂とし、ガスの中、見つけた避難小屋は有難かった。気になっていた山頂も確められました。
 天狗岩へ回り、吾妻神社前へ。神社の後には朝日連峰、月山と大展望を楽しみ、西大巓へ戻り、踏み抜きに気をつけて湿原へ、ここまで降りれば白布峠はすぐです。

2日目
 八方台登山口から寂れた中の湯跡を通り、火口壁の縁を登り樹林の中、山腹を巻き弘法清水へ。ここから足場の悪い急な道を登り、磐梯山頂に着く。天気が良いせいか30名程いて賑やかです。眼下には猪苗代湖、桧原湖が大きく広がり昨日登った西吾妻、安達太良、飯豊連峰と好展望台です。
 下山は弘法清水よりお花畑コースへ回って八方台へ戻る。晴天に感謝の山旅でした。   (土岐 典子記)


【広沢寺・岩トレ】 
期 日 6月16日 晴 
パーティー L清武 佐藤仁

 久々の岩トレに少々興奮気味。岩場に着くと天気は良いし、運良く人が居ないし岩場の状態も良く環境は最高。
 ゲレンデの貸し切り状態に今ままで出来なかった分を、少しは取り戻せそうな雰囲気に気分は最高潮。
 開始早々、家でイメージトレーニングしていた自己確保の為のロープワーク、基本のインクノットにつまずいて舞い上がってしまう。
 岩に取り付くと恐怖心に襲われるが何故か楽しい。ショートルートをリードで登り、手順や間違いを清武さん指摘してもらい冷静さを取り戻してくる。
 いよいよロングルートのリード。指摘された事を一つ一つをしっかり行動に移し、時間はかかったが登り切り、フォローの清武さんを上げた。清武さんはたぶんロープもたるみ怖かったと思う。
 懸垂下降の準備も思い出すようにセットし下降。汗でビッショリの顔に爽やかな風が吹き抜け、気持ち良さをを感じる。
 その後はクラックのルートや、ホルードの持ち方のルートにチャレンジ。難しい所をクリア出来ると顔が緩み、嬉しさが込み上げてくる。
 初めて岩トレをした時は足の震えが止まらなかったのに、今は楽しんでいる自分が信じられないくらいだ。
 途中、三人来たがソロの方々。清武さん同様、鍛錬された技術にビックリ。プラスαの勉強が出来た感じ。楽しい時間はあっと言う間に過ぎましたが、安全に登る為、単純だがしっかりした技術を身に付ける事が精神的にも余裕が出来、楽しい岩登りになると思います。    (佐藤 仁記)


【霧降高原】
期 日 6月30日 霧雨後晴
パーティー 石井裕、肥沼、添田
コースタイム 霧降高原バス停9:00 キスゲ平9:50 大山12:00~15 霧降滝14:45~15:00

 都内から2時間程で東武日光駅に降り立つ。小雨の中、登山道を歩き始めたが、リフトの下のニッコウキスゲが見えたので、急いで聞き返してリフトに乗る。
 近年、鹿の食害で少なくなっていたニッコウキスゲの花を守り育てているとの事で、期待はしていたが予想を超えていて、たくさんの花が咲いていた。これから見頃になる蕾がたくさん付けて待っていた。
 リフトを乗り継ぎ、キスゲ平に着く頃は視界もきかず、丸山を止めて大山コースに決めた。下り道はぬかるんで滑る。笹原があり尾瀬に似ている。
 霧降牧場が山肌に広がり、途中道が解らなくなり仕方なく林道を歩く。でも隠れ三滝のマックラ滝、玉簾滝、丁字滝を見学する。水量も雨で増し見応え充分。最後に見晴台から、遠くの霧降の滝を見ました。
 観光客も少なく、静かな日光を楽しめた。駅前の食堂で、湯葉ラーメンを食べて満足の一日でした。 (添田 和子記)
HOME            GSK401-2008.07      ページトップへ
*******************************
    GSK400ー2008.06
【雪上訓練 谷川岳 天神平】   写真
期 日 5月12日 曇
パーティー L斉藤秋、く、清武、小川、 益田、新井、矢島、肥沼、石川、立田 哲、き、大西曜、伊比、平松、落合、 村田、土岐松、典、鈴木、佐藤仁、
 熊沢、他1名(中田)
コースタイム 略

  ここ数日の季節はずれの寒さで、富士スバルラインが雪のため通行止めになり、今日は谷川岳で訓練をすることになった。
 いつもヘルメットもハーネスもないので、参加を見送っていた雪上訓練ですが、軽アイゼンしかなくても良いとの事で楽しみに出発した。
 今日は22人もの参加者で、ロープウエーを降りて右手のゲレンデに入ると、雪の上は急にカラフルに彩られた。
 雪が溶けているので、アイゼンを着けずに全員で斜面の登下降を繰り返し、少しずつ上に行く。次に斜登下降の練習に入り、さらに上へと登って行く。
 中間点あたりで昼食を取った後に、グループ分けをする。曜子さん土岐、鈴木さんと私は、慣れていないので会長と熊沢さんのコーチを受けて、さらに歩く練習をした後、滑落訓練に入る。
 うつぶせの練習では傾斜をあまり感じなかったが、前向きに座った態勢からの練習では、急斜面が目の前にあるので怖さが先に立ってなかなか滑りだせない。
 それでも二人の熱心で丁寧、しかも気長なコーチのお陰で、斜面にもだんだん慣れてきて、4人共ぎこちないながらも何回も練習する事が出来た。
 馴れている人達は隣のさらに高い所の急斜面で、ロープをつないでグループごとに練習をしていた。
 雪用の革靴を持っていながら、そこまで気が回らずに別の靴を履いていったのが悔やまれたが、長い間日の目を見ずにもういらないかな……と思っていたピッケルが思いがけずに役だって良かった。
 何事も経験というものは、いざという時に強みを発揮すると思うので、時ならぬ雪に出会った時にも慌てることなく、今日の訓練が生きてくると思う。
 コーチをして下さった皆様ほんとうに有難うございました。 (伊比美弥子記)
                 
(雪上訓練・まとめ)
  今年の雪上訓練は富士山の予定だったが、生憎前日の雪でスバルラインが通行止めとなったため、急遽、昨年と同じ谷川岳に変更になった。
 だが、昨年より一ヶ月遅い谷川岳は予想以上に雪が少なかったため、いつものマチガ沢は止め、ロープウェイを利用して天神平まで上がり、稜線近くの斜面を使って行った。
 参加者は22名と大変多く、最初は準備運動として全員で、下部の緩斜面を使ってキックステップの登下降から練習を開始した。
 躰がほぐれた所で斜面を一段上げ、ここで効率よく練習出来るようにグループを二つに分けた。
 一方では基本技術のキックステップをさらに徹底して行う。雪の斜面に慣れるには、出来るだけアイゼンを使わずに何度も登下降を繰り返し、無駄のない膝か
ら下の蹴り込みや、踵の踏み降ろしの重心移動感覚として、つかむことが大事だからだ。基本中の基本だからおろそかには出来ない。 
 もう一方では急斜面でのキックステップから滑落停止技術へと続いた。
 雪の斜面ではまず転倒しないように歩く技術を身に付けることが一番で、次に大事なのは、もし転倒したら滑り出さないうちに早く止める技術を身につける事だ。
 昼食をはさみ、両グループともの斜面を移動しながら反復練習を行い、その後急斜面に慣れたグループは更に四つのグループに分かれ、それぞれアイゼンを装着した。
 各グループ、今度はアンザイレン(ロープで結び合う)し、より実践に近い練習へと進んだ。
斜面上部はかなり変化に富んでいて、ここを自由に登下降するには確実なアイゼンワークと、パーティーのロープワーク、そしてルートファイデングが必要となる。ロープを特別なものとせず、身近なものとし、これを結び合うことでより注意力を高める訓練となる。
 ロープに頼り過ぎるのもよくないが、ロープをつけることで気持に余裕が生まれ、その分各動作へ配慮が出来ればそれは安全につながる。
 最後は片付けたザックを背負っての練習とし、その後再び全員が合流して今回の訓練を終えた。   (清武 千尋記)
          


【大霧山】
期 日 6月 2日 曇
パーティー L吉川、村田、大西曜、肥 沼、斉藤く、石井
コースタイム 定峰峠9:55 旧定峰峠10: 30~50 大霧山11:25~12:30 粥新田峠13: 00 高原牧場入口16:05

 空はどんよりと曇り、今にも降りそうな空模様。予報では夕方から雨とのこと。
せめて曇りでも降りませんようにと祈っておりましたらそのようになりました。
 半年ぶりの山行に心躍らせ、西武秩父駅よりタクシーで定峰へ。アスファルトの道を歩き始めるが、なかなか登山口が見つからず、犬を散歩していたご婦人に案内していただいた。
 途中珍しい時計付きの道標が目にとまり,のどかな山村風景が広がっていました。このあたり桜の時期が最も良いそうです。
 やっと登山口に着き、ダックスフント犬ともお別れして、苔むした細い道に入る。次第に道幅も広くなり、雑木林の尾根歩きは気持がいい。
 桧平で直角に曲がり、有刺鉄線沿いに歩くと大霧山山頂でした。
 昔、巨人が荒川の水を飲んで吹いたものが大霧山にかかったとか。180度の展望は雲の中、時折秩父の街が見える程度です。
 お昼を済ませ粥新田峠へ。この名はダイダラボッチがもっこを担いでいて腹が空いたので、お粥を煮て食べたという伝説の説明看板と東屋がありました。
 峠を登り返して広町への川沿いの道は
滝の連続で、歩いていてもあきません。
 蛇紋岩の採石所を過ぎると、高原牧場の入口に出ました。
 バスの便がないため大野原駅まで、山よりきつい1時間30分のアスファルトの道を、途中秩父1番札所の四萬部寺へ寄ってお参りしました。
 大霧山は比企三山の一つ、今度は笠山、堂平山を歩いてみたいと思います。(石井 裕子記)



GSK400ー2008.06
【笠取山】    写真
期 日 5月19日 曇
パーティー L斉藤秋、く、和田重、将、 矢島、肥沼
コースタイム 登山口9:25 一休坂下10 :30 笠取小屋11:05 分水嶺11:25 笠 取山11:55~12:30 ミズヒ12:50 笠取小 屋13:30 駐車場14:45

 車窓からの新緑の美しさに目が釘付けです。集落の辺りはまだ春真っ盛りで桜や桃、見事なシャクナゲの花が咲いていました。
 車外に出るとひんやりとした空気に気持が引き締まります。登山道には小さな紫色のスミレが迎えてくれました。
 柔らかい芽生えたばかりのカラ松の林や、多摩川の源水に近い沢の水は、とても澄んでいます。幾つものしっかりした橋を渡り、小鳥の声を聞きながら気持の良い登りです。
 ヤブ沢峠から笠取小屋を経て足元がフワフワの集落の道を登っていくと、明るく開けた草原に出ます。小高い所に分水嶺(荒川、富士川、多摩川)の三角錐の石が建っていました。
 ここから冷たい風が吹き始めます。目の前には笠取山が、ちょうど高尾山のケーブルを外したような直登です。一歩一歩山頂に近づくにつれて、冷たい風が体や足を冷やしていきます。山頂に着いたときはホッとしました。
 山頂にはシャクナゲが沢山ありましたが、まだ固い蕾です。
 山頂から少し下った凹地で昼食です。すると大勢の人達が現れました。聞くと「川の源流を尋ねる会?」だとか。分水嶺の所でバンザイ三唱している声がしたのは、この方達だったのね。少しクスリとしてしまいました。
 体がますます冷えて来たので早々に山頂を後にして、下りは反対側の岩場を慎重に下り、多摩川の水源「ミズヒ」を見ました。今日は一滴の水も落ちてはいませんでしたが、ここから落ちる一滴があの大きな流れの多摩川になるのかと思うと感動しました。
 再び笠取小屋のベンチで一休みして、水場を越して一気に駐車場迄下りました。一度も雨に降られず無事に下山しました。新緑の美しい清々しい山行でした。         (肥沼 弘子記)



【燧ヶ岳】      個人で燧ヶ岳
期 日 5月19日 晴
パーテイー L小川、益田、市川、平松コースタイム 御池登山口6:30 熊沢田 代8:20 燧ヶ岳10:05~15 広沢田代11 :40 御池登山口12:15

 台風4号の影響で例会山行は中止となり、急遽雨覚悟の尾瀬行きが決まった。天候が荒れたら尾瀬ヶ原散策で帰る。
 そんなつもりで出掛けた自分たちには凄くラッキーな1日となり、燧ヶ岳山頂まで登る事ができたのが何よりも嬉しかった。
 山頂付近ではモーレツな強風が吹き荒れ、耐風姿勢をとりながらもじっと動かないわけにはいきません。少しずつでも前に進まなければ山頂には到達できません。
 足を前に進めようと持ち上げれば、たちまち風で体のバランスを崩される。
 やっとの思いで山頂へ。祠にお参りをし、すぐにタイブロックビレイをしてもらい山頂を下った。
 少し下りたところでロープ解除、後は自己責任ということで、皆思い思いな体制で下りおりた。
 風の恩恵か会津駒ヶ岳、平ヶ岳、至仏山、雪の融けはじめた尾瀬沼がくっきりと見る事ができました。
 ミズバショウも雪融けから出てきたばかりの白くて小さな可愛い姿でした。
 木々の緑もやわらかく目にも青葉、オゾンたっぷりな1日を楽しんできました。   (平松せつ子記)
           


【武甲山】
期 日 6月2日 曇
パーティー 柴崎、他一名
   
 鳥居をくぐり雨がもたらした置きみやげの大きな水溜りを一つ飛び越えた。
 道沿いのマス釣り場の魚影が見えない水槽を横目に、身体をほぐしながらの里道が今日の振り出し。
 まとわりついた雲で、身の半分を隠した武甲山を、アプローチのみちみち眺めて来たが、苦楽を分ける空の表情はどうころぶだろう……。
 水量ゆたかに飛沫を放つ、小振りの滝を見上げてから、歩幅が小さくなる山へと分けいった。危うさいっぱいの空にフタをされた沈黙の杉林がほの暗い。煙幕のような霧も立ち込めているが、木々の初々しい緑が鮮やかに浮かぶ。
 山肌を削られた、同じ山とは思えない、しっとりとした山気が軽い驚きである。
 身じろぎのない、木の香の煮詰まった大気を肺の奥まで吸い込んでみた。次々と眼に留まる丁目石と、踏みならされた道が古からの参道としての歴史を物語る。
 気まぐれに、昔の重い皮靴を引っ張り出して履いてきたものの、手入れ不足で硬化した皮のせいか、はたまた半ばフエルト化した靴下がなせるのか、軽い靴擦れを起してしまった。
 一本の巨木の杉に感嘆の声を上げながら、そこかしこに白い石灰岩の散り敷く登路を行く。淡々と変わらぬ景色に、やがて周りに渾然と溶け合った社がヌット現れた。手を合わせて左手に回り込むとその背後に山頂。
 白い闇に指呼の距離と思える秩父の風景を想像してみた。だが、汗がみるみる引いてゆく肌寒い風に腰も定まらず、愛想の無い頂から去ることにした。
 下山口を決める直下の四辻まで下がってから裏参道へ。採掘の作業音か遠雷なのか、判断に迷う音が耳に届く。
 生い茂る葉に顔を撫でなれながらの下り。暗い影を落とした道が相変わらず続くが、時折ぽっかりと天井が明るく抜ける。
 瀬音が近づき、折り返しの急坂を繰り返すと沢沿いの林道に降り立った。どうやら靴擦れも、歩調を乱すまでには至らずに事なきを得た。
 岩を噛む清流に視線を遊ばせながら、昼下がりの穏やかな山峡の道を駅へと取った。歌詞の所々がどうしても思い出せない歌を口ずさみながら……。             (柴崎 朝男記)



【焼 岳】
   写真
期 日 6月 2日 曇時々晴
パーティー L和田、小川、江黒、平松、
 土岐松、典
コースタイム 中ノ湯5:50 中ノ湯分岐 8:20 雪渓(アイゼン装着)8:40 焼岳 10:00~45 焼岳小屋11:50 上高地14:00

 沢渡から一番のバスに乗り、釜トンネルの入口から安房トンネルに向かって少し行くと登山口がある。廃道かと思われる荒れた道は、最初から急登でグイグイと高度を稼ぐ。やがて目の前に大きく焼岳見えると中ノ湯からの道と出会う。
 南峰と北峰の間から派生する雪渓に出て、ここでアイゼンを着け、ピッケルを使って登る。先月の雪上訓練がさっそく役立つ。
 無駄のない一直線の登りは短時間で我々を山頂へと導いてくれる。雪渓を登り終え、アイゼンを外し右へ少し登るとい
よいよ山頂。
 ゴーゴーと噴煙が烟り、青い水を湛えた山上湖、見渡せば360度の大パノラマ。 槍から穂高、双六から笠ヶ岳、振り返れば乗鞍岳、目の下に大正池や上高地、その上には霞沢岳と、どの山にも思い出があり嬉しい。
 風もなく、高曇りの透き間から薄日ももれ、大展望を眺めながら少し早めの昼食にした。さすが人気の山で10名くらいの登山者に出会った。 
 下りは早い。展望台でひと休みし、もう一度焼岳をじっくり眺める。まだ営業していない焼岳小屋の前を過ぎ、右手に崩壊の進んだ沢を眺めながらぐんぐん下る。
 急斜面にアルミのハシゴ、ロープが架けられた難所が続き気が抜けない。
 少し楽になった頃、コシアブラがあった!。皆疲れを忘れてしばし山菜採りモード 最後は両側にびっしりと咲くニリンソウロードに心を癒され、上高地に着いた。   
 修学旅行の学生や観光客で賑わう河童橋から焼岳をに別れを告げた。 (江黒 支朗記)
HOME            GSK400-2008.06      ページトップへ
*******************************
    GSK399ー2008.05
【新保岳・光兎山】     写真
期 日 4月21~22日 晴
パーティー L立田哲、SL斉藤秋、く、 和田、立田き、村田、石川、平松、市 川、落合、肥沼、矢島、土岐松、林
コースタイム 新保岳登山口9:45 第二 展望台10:35 新保岳11:05~45 登山口 12:35 関川村スポーツ公園16:45(泊) 5:50 光兎山登山口7:00 虚空蔵峰8:40 光兎山10:55~11:30 雷峰9:50~10:00
雷峰12:20~30 登山口14:55

 立田さんの車の後部ドアが突然開かなくなり、休憩の度に運転席からの乗り降りとなった。
 村上を過ぎ国道7号線を塩野町小の少し先から左に入る。林道はずっと続いているが、通行止めの標識があるのでそこで駐車して歩き出す。
 道の傍にはエゾエンゴサク、コシノコバイモ、キクザキイチゲ等色々咲いている。コゴミ、タラの芽、コシアブラ等山菜も出ているので、皆すっかり山菜採りモードに入ってしまった。
 林道がかなり続くので、石川さんと落合さんが車を取りに戻り少し乗って行くが、すぐに再駐車して歩いて行く事になった。車では山菜が採れないためらしい。
 新緑が美しく山桜も咲いており、実にのんびりした気分だ。日当たりの良い斜面にはカタクリやオオバキスミレがまとまって咲いている。和田さんのピッケルも雪が無いのでタラの芽採りに威力を発揮している。
 登山口は標高408mの所だ。登山道に入るとすぐにイワウチワが咲いていて、それもちょうど見頃で、道の両側にずっと群生して咲いているではないか。今までこんなに良く咲いているのは見たことが無い。
 第2展望台を過ぎ、ブナの大木が出てくると雪も残っていて、少しで山頂に着いた。山頂からは日本海の粟島や飯豊、朝日連峰等が見えるはずだが、今日は霞んで良く見えなかった。
 ゆっくり昼食を摂って下山。途中、朝日連峰が真っ白に良く見えた。
 最初に車を停めたあたりで地元のおばさんにアブラコゴミを教えて貰い、薄暗い林の中へ入って皆探した。ふと見るとアズマシロガネソウが咲いていた。
 車で関川村まで戻り、大人150円の村営浴場で汗を流し荒川の河川敷、関川村スポーツ公園にテントを張り、採り立ての山菜を立田さん達が天ぷらにしてくれて美味しく頂いた。

 二日目
 中束の登山口から登る。光兎山とは、雪融けの頃頂上直下に兎の雪形が現れるので付けられた名だそうです。車を停めた所にもタラの芽があり、今日も最初から山菜採りの意欲が充分です。登山道に入るとクロモジの新緑が目にやさしく、皆コシアブラを見つけるのに忙しい。
 千刈への分岐を過ぎるとイワウチワが咲き出した。
小さな対の石灯籠がある虚空蔵峰を越えると、イワウチワの白い花も混じって群生しているが、昨日すごい群落を見てしまったのでいまいち感動しない。
 新しい祠のある観音峰からは光兎山が三角形に尖って見える。ここから先左側にはブナの大木があるがまだ芽吹いていない。
 ショウジョウバカマや色の濃いカタクリも良く咲いている。雷峰からは山頂が間近に見える。山頂には信仰の山だけに祠が祀ってあり、360度の眺望を楽しめるはずだが、昨日と同様霞んで遠くは判然としない。
 下りは山菜を採る者は早めに、他の者はのんびりと下った。昨日とは違いシャワーのある桂の関温泉「ゆーてむ」で汗を流して帰途についた。  (林 亨記)



【大岳山】    写真(集会スライド)
期 日 5月 5日 曇時々雨  
パーティー L江黒、村田、益田、杉山
 林、大西曜、市川、鈴木、佐藤
コースタイム 鳩ノ巣8:35 大楢峠9:00 鍋割山11:15 大岳山12:40 鋸山14:00 奥多摩駅16:00

 例会山行に久々に参加でき、朝からウキウキ気分。この時は、手袋で二度目の失敗をする事とは想像もしていませんでした。
 ゴールデンウィーク真っ只中と言う事で、奥多摩行きの電車はハイカーで溢れ返っていた。山はどんよりとした雲に覆われ、雨が降るのは確実のなか、和気藹々で鳩ノ巣を出発。
 多摩川に架かる橋を渡ると緩やかに登りが始まり、何度見ても迫力のある越沢バットレスが左手に見えきた。いつかはクライミングにチャレンジしたいなと、少々興奮ぎみで眺めていた。
 いよいよ本格的な登りが始まり、普段でも無口の自分は完全に寡黙化してしまう。
 大楢峠で小休止。霧に包まれ物音一つしないので、なんとも幻想的な景色だ。いよいよここからは、鍋割山まで地図にないルートを歩き出す。途中、雨が降り出し慌てて雨具を着る。
 雨に濡れる新緑や、小さな花も眩しく、林さんの山野草の説明に皆さんが耳を傾けていた。鍋割山で昼食。短い時間でしたが楽しいひとときだ。
 大岳山に向かって歩き出すと、雨も止む事なく降り続き、道も岩が多くなり緊張の連続だ。皆さん無口になり頂上を目指す。
 頂上に着くと雨も止み、数多くの人で賑わってる。全員で記念撮影をして後半戦の行動開始。大岳山からの下りは岩の露出した道がしばらく続く。それも雨で濡れていてかなり滑り易い。
 慎重に慎重に歩いていた次の瞬間、何があったのか分からないうちに大転倒。立ち上がるとまるで鋭利な刃物で切られたように、手の平がザックリと切れていて血が溢れ出てくる。
 応急処置と同時に手袋を忘れた事を、誰にも報告をせず行動していた事を注意され、自分が情けなくなった。
 恥ずかしい事に、これまでに手袋で二度の失敗をしてしまった。
 鋸山に続く道は怖さも手伝い慎重になりすぎて、ひとり置いて行かれる始末。

皆さんは、不思議な事に跳ねるように下っていく。
 鋸尾根を下ると、鉄のハシゴが要所に架けてあり、疲労と雨で濡れている恐怖
感が重なりかなり慎重になる。眼下に奥多摩の町が見えてくるといよいよクライマックス。
 愛宕山の愛宕神社の急な階段187段を下らなくてはならない。そこで見た物はとても生身の人間とは思えない益田さん。本物のターミネーターを見た感じ。
驚く事に187段一気に駆け下りた。
 無事、8時間の歩行程を終えて奥多摩の駅に着いた時は、皆さん素敵な笑顔でした。 (佐藤 仁記)
GSK399ー2008.05
【西丹沢・ミツバ岳】    写真
期 日 4月 7日
パーティー 土岐松、典
コースタイム 滝壺橋7:00 ミツバ岳
8:05 権現山8:50 屏風岩山10:40 大滝 橋12:20 

 地図にも載っていない道ですが、ミツマタが咲くと見たくて毎年行っています。
 丹沢湖周辺は椿、桜が満開でした。滝壺橋登山口から一気に登り始めます。この頃人気がある様で年々しっかりした道になってきています。今年は林業の仕事道が山頂近くまで着き、変わり様に驚きましたが、ジグザグの道は楽に歩け、いずれは登山道になるのでしょう。
 ミツバ岳山頂はミツマタの群生地で一面黄色で明るく、ほのかな香りがします。
少し下った所もミツマタが続き、丹沢湖が下に輝いています。登り返して権現山、眼下には中川温泉が見えます。浅瀬への道も降られそうです。
 権現から一気に下って二本杉峠。上ノ原への道は二年前に来た時に整備していました。
 巻き道から急登、ミツマタに足を止め屏風岩山頂着。ここからミツマタの中を下りに下り、大滝橋近くの林道へ降り立ちました。
 今年もミツマタの花に逢えて嬉しい思いでした。      (土岐 典子記)



【本社ヶ丸】
    写真
期 日 4月15日 晴
パーティー L斉藤秋、矢島、肥沼、村 田
コースタイム 登山口12:00 ベンチ13:0 0 清八峠13:50~14:00 本社ヶ丸14:40 ~15:00 登山口16:30

 中央高速の釈迦堂サービスエリアに車を置く。朝だと言うのに満車状態で皆お花見に来たようだ。急な階段を登っていくと、そこはもう桃のお花畑の連続である。桃畑の中を歩かしてもらい写真を撮った。また車で展望台まで行っていい景色を見ることが出来て満足です。
 満開の桜の公園で昼食を摂り、「サァーこれから山に登るべぇ」と思ったが、膨らんだ腹にポカポカ陽気、どうも気合が入らない。
 歩き始めたのが12時、時間が良くない。林道工事(この林道は清八峠まで行きそうです)で登山道が変わり、赤布を頼りに歩く。1時間程歩いた所にベンチがあり、展望も良い。大蔵高丸の方は雪でかなり白くなっていた。
 清八峠で一本入れる。ここまでは北面の登りばっかりでしたが、ここからは稜線上に登降を繰り返すので暑かった。
 山頂からは三つ峠のアンテナが良く見えましたが、遠くは黄砂の影響か、もやっていました。
 時間が遅いので、誰にも会わず静かで良かったです。今日は花見半分、山半分の1日でした。  (村田 智昭記)
      


【谷川岳】   写真
期 日 4月15日 晴
パーティー L和田、小川、平松、市川
コースタイム 駐車場5:50 谷川岳11:0 0~15 肩の小屋12:10 天神平スキー 場14:00 駐車場15:00

 金時山が中止になり、茂倉岳に行くと聞き申し込みました。
 行き先は谷川岳に変更になりました。雪上訓練で谷川には来ているが、山頂はまだ行ってなかったので初めての山行です。
 荷物を軽くして西黒尾根を登る。登山道に入ってすぐにアイゼンを着ける。樹林の中を前の人に遅れないように歩く。樹林を抜けると視界が広がる。今年は例年より雪が少なく、所々に夏道が出ている。
 どんどん高度を上げて行く。急斜面が続き両側が切れ落ちて細く狭い。足場には所々亀裂が入っていて、慎重に足を出すが怖い。
 遠くで音がした。音の方向を見ると雪崩だ。背筋が寒くなる。ラクダの背を越えて岩場と鎖、岩をつかみ足場にしっかりとアイゼンをのせる登る。今日一番の緊張です。
 急斜面を登ると左手にザンゲ岩が見える。ここまでくればあと一登りだ。
 登り切ると肩の小屋があり、その先が谷川岳頂上で360度の展望だ。雪の谷川岳頂上に立っている自分が夢のようです。
 下りは天神尾根を下る。途中熊穴沢の小屋は、赤茶色のトタンの屋根が出ているだけで雪の中です。
天神平スキー場はまだ多くのスキーヤーが楽しんでいました。
 私達はロープウェーに乗らず、下まで歩きます。途中、雪が融けて頭をだしたばかりのふきのとうを採りながら下りました。
 またひとつ、夢がかなった最高の山行でした。    (市川いつ子記)



【金時山~芦ノ湖】
期 日 4月15日 晴
パーティー 新井仁、七
コースタイム 仙石登山口8:40 金時山 10:15~40 乙女峠11:30 桃源台14:30
 
 晴天の中、強羅の宿を出発する。宮城野橋から乗るバスはほぼ満席に埋まっていた。仙石で降り登山口に向かう。湿っぽい樹林の中を登ると、開けた矢倉沢峠
だ。神山と大涌谷の煙が良く見える。
 外輪山縦走路の急登をこなすと、金時山頂上だ。今日もスッキリとした、青空バックの富士山は望めなかった。平日だと言うのに人が多いので早々に乙女峠に向かう。
 途中、知り合いの夫婦に逢い、彼等は明神ヶ岳まで行き、大雄山に下るという。なかなか健脚である。
 乙女峠からは仙石原を隔てて神山をぐるりと回り、外輪山という言葉に納得する。ここで箱根スカイラインに出るが、展望も良く実に楽しい路だ。
 芦ノ湖の湖面が低く近づいて来た頃、縦走路からはなれて湖尻桃源台に降りる。15分おきにバスが出ており、箱根はさすがに交通の便が良いと思いました。
         (新井 仁志記)



【玉原 尼ヶ禿山】  写真
期 日 4月15日 快晴 
パーティー  永松 他3名
コースタイム ダム管理事務所入口9:30  森に入る10:20 第6鉄塔11:00 尼ヶ禿 山12:00~13:00 湖岸道路13:40 ダム管 理事務所入口14:00

 玉原のペンション・ツツミスクエアには8時半前に着いた。まもなく月夜野の近藤さんが到着。近藤さんとはツツミさんの紹介で、数年前から尾瀬や玉原のネイチャースキーをご一緒させて貰っている。女性のお年は分からないが、多分遠藤さんや村田さんと同じ位にお見受けする。お年の割にはお元気で、滑降を主としないネイチャースキーなら、私たちと殆ど遜色なく行動する事が出来て、「木風舎」や裏磐梯「もくもくの」ツアーにもよく参加されている。
 今日は近藤さんとツツミオーナー、ウチのカミさんと犬のリュウとで、スノーシューを履いて玉原ダムから尼ヶ禿山を往復する。リュウは今年初めての雪山だ。
 ダムを渡り、除雪された湖岸道路を歩いて適時森に入る。積雪は1m位か。迦葉山との夏道が合わさる尾根に登ると尾根上には既に雪が消え、斜面をトラバースして登る。スノーシューは初めての近藤さんやカミさんにはトラバースが難しいようだった。
 程なく頂上へ。好天の下での昼食後、帰りはツツミさんお薦めのダイレクトに湖に至る広い尾根を下る。ここは以前何度かスキーで滑った覚えのある良いコースだった。熊棚も沢山見る事が出来た。去年のブナ実は平年の下くらいの成り方で、他の地域(月山や浅草岳、鍋倉山等)でもほとんど熊棚を見る事が出来なかったが、玉原にはとても多く作られている。
 湖岸道路でフキノトウを採りながらダムを渡り、ペンションに戻った。ペンションの広い窓からコガラやヤマガラ、アカゲラ等をウオッチングをしていると、帰るのがもったいないように感じられた。    (永松 康雄記)



【爺ヶ岳 南尾根】
期 日 4月22日 快晴
パーティー L小川、新井、小山、清武
コースタイム 扇沢6:00 ベンチ7:00  ジャンクションピーク9:50 爺ヶ岳南 峰11:40~12:40 ジャンクションピー ク14:00 扇沢登山口16:30

 雲ひとつない清々しい朝を迎えた。頭上奥の針ノ木岳へと続く真っ白い稜線が、今まさに曙光を浴びて淡く染まっていた。
 身支度をすませて、扇沢の駐車場から少し戻った爺ヶ岳登山口へと車を移動し、尾根の末端の夏道から取り付く。
 登山道は徐々に雪に覆われ、予想より下のベンチのある地点から、もう真っ直ぐ樹林の中を尾根通しに登って行く事になる。雪はいよいよ深くなるが、ボコボコしながらも残っているトレースのお陰で、ラッセル無しと言うのは何と言っても有り難い。だが雪は早朝の冷え込みで多少は凍っていたものの、抜き打的にいきなり股ぐらいまで落ちるものだから油断ならない。
 上衣を一枚脱ぎたくなるほど喘ぎ、振り返ると樹林に今朝方仰いだ稜線が迫力を増し、少しずつ目の高さに近づいている。そしてコメツガの樹林が切れ、行く手の視界がようやく開け、2000mを越える辺りまで登って来た頃だった。
 ジャンクションピークには光が満ち溢れ、青と白のコントラストが眩しい。目の前にやっと姿を現した爺ヶ岳どっしりと構え、南尾根はその頂点へ向かってまだいくつか溜息がでるような起伏を繰り返しながら、緩やかに迫り上がっている。ここまで来るとちっともスピードが上がらず、我々はジワリジワリとやっと頂点に立つ。
 頂上では今まで感じなかった風がわずかに吹いていた。火照った躰がたちまち冷える。今朝から目で追っていた蓮華岳や針ノ木岳から続く稜線は今、自分達の足元で合流している。周囲には眩しい世界が広がっている。美しい双耳峰の鹿島槍ヶ岳、すぐ目の下に赤い屋根の種池山荘、遠くその向こうには剱岳の岩稜がひと際威厳を放っている。
 昼過ぎになると、春の陽気かあるいは黄砂の影響?遠くの景色はすっかり霞がかかってぼんやりとなる。
 下りは途中まで、持ってきたロープを
使って勉強の時間だ。チャンスに少しでも実践出来るのは嬉しい。
 樹林の中の下りはすでに雪が緩み、落
し穴の連続に悪戦苦闘で予想以上に時間がかかってしまった。 (清武 千尋記)



【月山・湯殿山 スキー】   写真
期 日 4月21~22日 
パーティー L永松、益田、遠藤
コースタイム リフト終点10:00 姥ヶ 岳10:50 姥沢13:30 ネイチャーセン ター14:30 月山荘16:20(泊)4:40  ネイチャーセンター5:10 森林限界  7:10 湯殿山9:05~10:15 ネイチャーセ ンター11:30 

1日目 晴
 姥沢までの雪の回廊は、例年なら10m以上あるのだが、今年は5~6mと随分と少ない。やはりこれも地球温暖化のせいなのか。
 4月10日過ぎにやっとオプーンするこの月山エリアは、この時期がまさに山全体が絶好のゲレンデと化し、山スキーにバックカントリーに最適な季節を迎える。
 上部は白銀の世界、下部はブナと新緑の世界と、自然が織りなすそのコントラスが見事なまでの演出を見せてくれる。 姥沢からはリフトを利用し、リフト終点から姥ヶ岳までは小一時間の登りである。
 今日は風が強い。急斜面では風に煽られ一瞬ひやりとさせられる。喘ぎながらもようやくピークに立つと目前に湯殿山、後ろには月山が迫り迫力がある。小休止の後、いよいよシールを外して春の谷に飛び込んで行く。
 出だしは結構な急斜面だ。M氏は慣れているのかどんどん急斜面を降りて行く。私には初めてのルートなので下部の状態が解らない。大丈夫かな?とハラハラドキドキしながら、ぐっと唾を飲み込んで思いっきり飛び込んで行く。
 意外に快適な滑りが出来る。回転もスムースだ。「よしこれなら行ける!」と自己暗示をかけ、一枚バーンの大斜面は我々だけの貸し切りゲレンデとなる。実に贅沢な山スキーとなった。

2日目 晴
 今日は風も弱くドピーカン、今回はついている。夜明けと共に月山荘を出発してネイチャーセンターに向かう。先日クロカンで有る程度偵察してあるので、ルート取りは正確だ。
 この時期、方向さえ間違わなければ何処を歩いても良いのが嬉しい。回りを見渡せば空の青、白銀に輝く山々、新緑のブナと見事なロケーションだ。気掛かりなのは今年は熊棚がみられない。聞くところによると去年はブナが不作だったそうで、熊さん何を食べて過ごしているのか少々気になる。
 こんな年は熊さんも食料を求めて山里まで出現するのかも知れない。充分にご用心を。
 森林限界を過ぎ、いよいよ山頂を目指してのアタックが始まる。高度差400m、雪面が弛んでくるとかえって登り辛い。
下りを考えると贅沢は言えない。
 所々クレバスや雪崩の爪跡も見られる。時間が早いので雪崩の心配は無さそうだが、用心に越した事はない。クレバ
スを避けジクザクにルートを取りようやくピークに立つ。
おお凄い!目前に昨日登った姥ヶ岳を前衛に、月山がくっきりと眺望出来る。鳥海山は春霞ではっきりしないが、とにかく360度のパノラマだ。早速冷やしたビールで乾杯!
 下りはいつもと違う、一枚バーンの大斜面を下ると言う。私には初めての挑戦で多少心配だ。昨日姥ヶ岳で経験済みなのでM氏に遅れを取らずトライ!
 雪面が緩んで回転も楽だ。中間地点まで降りて見上げると、結構な急斜面を我々が描いたシュプールがくっきりと望見出来る。思わず「俺もまだまだ捨てた者じゃない」とつぶやき自己満足。
 今日の凱歌に足取りも軽く早めに下山。後は例によって旨い蕎麦と温泉で疲れを癒し、長い道中の帰路につく。
           (遠藤 正勝記)



【金時山】
  写真
期 日 4月22日  晴  単独
コースタイム 乙女峠トンネル9:10 金 時山11:00 矢倉沢峠11:45 明神ヶ岳 14:00 宮城野14:40

 例会山行が雨で中止になったと知り、昨年12月以来山に行っていなかったので、足慣らしを兼ねて行く事にしました。
 乙女峠トンネル御殿場側でバスを降り、登山口に向かったが、入り口にロープが張ってあり登れるのか不安になる。
 ドライブインで聞くと「去年の台風で道は荒れているが大丈夫」との事。靴ひもを締め直して出発。まだ木々は芽吹いておらず、時々切れ間から富士山が見えるが、暖かいせいかもやっている。
 途中何枚かシャッター切りながら行く。さすが箱根、徐々に登山者も増え11時前に山頂に着くと、かなり多くの人が休んでいた。観光客らしい人の中には雨具等も無さそうな人もいた。
 早めの昼食を摂り出発。矢倉沢峠まで来て、このまま下山しても30分位で終わりなので、明神ヶ岳まで足を延ばす事にした。ここから先は登山者もぐっと減り静かになる。
 山桜も今が満開。天気が良くて昼寝でもしたくなるが山頂で一休みの後、宮城野へ下山した。久し振りの山で、足が心配でしたが満足な一日でした。
  (細島 昭一記)

HOME            GSK399-2008.05      ページトップへ
*******************************
  GSK398ー2008.04


【奥武蔵・丸山】

期 日 3月10日 雨、霰後晴
パーティー L吉川、江黒、添田、矢島、 肥沼、市川
コースタイム 芦ヶ久保8:45 大野峠10: 45 丸山11:30 県民の森11:55~12:25  芦ヶ久保15:30

 小雨の降る中を、299号線に沿って歩く。民家の庭先には福寿草や梅、水仙、ネコヤナギなど春の花が咲いている。国道と分かれ登山道に入る。
 しばらく登ると雨も上がってくれた。赤谷沢の小滝も至る所で凍結している。杉の間引き伐採で明るくなった杉木立の尾根も急登になると、賑やかだったお口にもチャックをして、ひたすら登ると大野峠に出る。
 霧に包まれている雑木林の道を登り切ると雪道となる。北斜面は雪融けも遅く、まだまだ冬山。雪も深いところで40㎝位あります。県民の森展示館の所にある屋根はあるが、囲いの無いとても寒い所で昼食となる。
 震えながら寒い、寒いを連発です。霰も降ってきて後に雨となる。下山を開始すると、そこへドカーン> 一発だけのカミナリです。雨も30分位で止んでくれて回復に向かった。
 正面には真っ白な武甲山が姿を見せてくれた。時間的にもゆとりがあるので日向山の北斜面にある、山の花道を訪れる事にした。歩きやすい遊歩道になっていて、お目当ての山野草「セツブンソウ」が咲いていました。湿った落ち葉のすき間から、小さい6㎝位の花が寒さに耐えながら咲いていました。
 北斜面なので、ところどころ雪が残っていました。木の子茶屋の駐車場の裏には蝋梅も満開です。今日は前線の動きが速かったようで、予報より雨が少なくすみ、山頂と下界では温度差が12℃位ありました。里に下る頃には、澄み切った青空が広がっていました。
 花粉も少なく、静かな山歩きが出来て満足です。 (吉川 幸雄記)
    


【女神岳・夫神岳】  写真
期 日 3月17日 晴
パーティー L益田、江黒、村田、落合、 遠藤、石川、斉藤く、平松、伊比、大 西曜、鈴木
コースタイム 女神岳登山口9:30 頂上9 :50~10:00 登山口10:25 夫神岳登山口
11:40 頂上13:20~14:00 登山口14:50
 
東所沢を出発し、途中岩山の妙義山を間近に見た。以前は遠くから眺めただけだったが、さすが間近に見ると迫力があり思わず感動。
 道に迷いながら女神岳登山口に到着。時間が往復で40分位と言うのでザックを置いていく。雪はほとんどないが木の芽はかたく春はまだのようです。
 歩き出して間もなく急な登りの始まり、見上げると垂直です。息があがっていると言うのに、リーダーはピョンピヨンと登っていく。体力が凄い。
 頂上からの展望はあまり良くなく、これから登る夫神岳が枝のすき間から見えました。下山は雑木の枝に?まりながら横歩きで降りました。
 次は夫神岳に向かうが、途中アクシデント。前を行くリーダーの車が道に残っている雪にはまってしまった。何とか無事に脱出して登山口に到着。
 夫神岳は所々に雪が残っている。やはりこの山も女神岳ほどでは無いが急な登りである。
 何度か車道を横切り登っていくと東屋があり、そこからの展望は良く、遠くに見える山々の名前を教えて頂きましたが、私にとっては聞き慣れない山ばかりで、三歩あるいたら忘れてしまいました。浅間山は白黒になっていました。
 先にリーダーが頂上に着き、大きなシートを広げて、人形町から買ってきたという玉子焼きを片手に持って待っていてくれました。
 芝生のある頂上から眺めた景色も素晴らしかった。ポカポカ陽気の中、絶品の玉子焼きを頂きながら昼食タイム。
下山後は別所温泉の観光を楽しみ、安楽寺に寄り300円の拝観料を払い、国宝の八角三重の塔を見学しました。そこから近い北向観音を参拝。映画「愛染かつら」の撮影で有名な、樹齢1200年というかつらの木の前でパチリ。
 最後は150円とは安い、イオウの匂いがする初めての温泉に浸かり、汗を流し今年最初の山行が無事に終わりました。
           (鈴木キミエ記)


【硫黄岳】  写真
期 日 3月17~18日 晴
パーティー L大西利、和田、斉藤秋、 市川、土岐典、松
コースタイム 唐沢鉱泉分岐8:10 夏沢 鉱泉11:05 オーレン小屋12:05(泊)
6:00 夏沢峠6:30 硫黄岳7:15~30 峰の 松目コル9:15 オーレン小屋10:10~11:1 0 唐沢鉱泉分岐13:35

 今回は大西利春リーダーが、学生時代アルバイトをしていたオーレン小屋の冬期小屋泊りです。
 縄文の湯 駐車場でテント仮眠。早朝、唐沢鉱泉分岐手前に駐車し雪の少ない林道を進むが、キャタピラに圧雪されて歩きづらい。夏沢鉱泉宿泊者は雪上車で送迎してくれるそうだ。
 時々、天狗、硫黄岳を望み夏沢鉱泉に着くと、宿泊者がスノーシューで下山してきた。この先もトレースがあるようだ。
やっと山道に入り、ジグザグに登り1時間でオーレン小屋到着。
 男性4人がシャベルで手際良く、冬期小屋の入口を掘り出し、続いて水場も除雪。水も出ていてありがたい。
 小屋の中で昼食を食べると、慣れぬ力仕事に疲れ、ポカポカ陽気に誘われて、皆で昼寝をして二次会夕食へ。
 鰯、ホットケーキ等を焼いて、楽しく酒を飲み何時に寝たか覚えていない。気の向くままに過ごすのも好いものだ。

2日目 晴
 小屋に荷を置き身軽で夏沢峠へ出る。
左はそそり立つ爆裂火口壁を見て、急登を登り切ると風もなく穏やかな硫黄岳山頂。赤岳、横岳、阿弥陀岳と絶景を楽しみ至福の時を過ごす。
 赤岩の頭手前でアイゼンをワカンに取り替え、オーレン小屋へ下る。トップの典子、ここのルートファイディグがとても楽しかったらしい。峰の松目のコルへ登り返し、コルから少し進み、赤岳鉱泉を見下ろして引き返す。
 小屋で昼食、掃除を済ましリーダーが
丁寧に入口を閉める。往路を戻り唐沢鉱泉分岐へ。
 春の陽気の二日間、楽しい仲間との山行でした。      (土岐 松雄記)



【高尾山】
期 日 4月 7日 曇後雨
パーティー L添田、矢島、林、斉藤く、大西曜

 予報が雨なので、二子山を中止にし高尾山にする。清滝駅からすぐに左より稲荷山コースに入山。
 右斜面にタチツボスミレ、ホソバスミレ、サイシン、エイザンスミレや、今は少なくなったヒメスミレが群生していた。高尾山はスミレが多いと聞いていたが、これほどたくさん咲いているのにはびっくり。
 今は曇ってはいるが、まだ雨は降ってはいない。人も少なく静かな高尾山を楽しむ。可愛い鳥たちにも逢えた。
 頂上では満開のヒガン桜とコブシが迎えてくれた。後は巻き道を歩く。大垂水峠の歩道橋を渡る頃から、雨模様となり傘をさして歩く。道も指導標もしっかりしている。時折南面が一気に開ける。眼下の津久井湖をはじめ廻りの家々や山が望める。
 もやのかかった町並みや満開のソメイヨシノ、山桜が素晴らしかった。「晴れていたらいいね!」の声に「晴れていたら絶対にここにはいない>」と皆で笑った。
 三沢峠から奥ノ院へ降り、三井大橋を渡りクラブ前バス停に着く。そこからバスに乗って「城山カタクリ園」に寄り道する。尚、花は少し遅かったが、珍しい黄色のカタクリの花はちょうど見頃でした。        (添田 和子記) 


HOME    GSK398ー08.04  ページトップへ 

***********************

GSK398ー2008.04

【根子岳 山スキー】

期 日 3月 3日 晴
パーティー L小川、益田、遠藤
コースタイム 奧ダボスリフト9:00 
 根子岳11:10~50 駐車場13:00

 上信越道、佐久平Pで仮眠をして管平高原へ。
シールを着け1日券をを買い、リフトで奧ダボスゲレンデに向かう。春休み前と平日の朝一という事もあり、整地された広いバーンはまだ人影もまばらで、それが一層ゲレンデを大きく感じさせてくれる。
 リフトを降りると、ここはもう標高1600m。前方にたおやかな根子岳が広大な裾野を見せている。避難小屋の先で一休みするが快晴無風のなか、久々の山スキーに雄叫びも出そうなハイな気分になって、ついピッチも上がってしまう。
 小根子岳の「ザレ岩」を左に見て右に回り込む。すっかり雪を纏ったシラビソやツガ等の樹氷の中を抜けると、そこは遮るもののない360度のフルオープンだ。
 目前の四阿山を筆頭に浅間山、岩管、横手、草津白根山等々。遠方の北アルプスは残念ながら黄砂の影響か?霞んでいる。
 展望を充分楽しみ、シールを取り、緩斜面だがいよいよ6キロのロングコースを滑降開始。
 そして、今年の管平高原スキー場・誕生80年目のゲレンデを時間いっぱい満喫した。        (益田 義則記)



【鍋倉山 山スキー】
  写真
期 日 3月11日 晴
パーティー L永松、益田、小川
コースタイム 温井8:05 鍋倉山11:50

 長野・飯山市の北東、ブナ林の美しい鍋倉山に山スキーに行ってきました。
 冬期閉鎖されている林道の終点に車を停めて、2m程の雪の壁を越え歩き始めました。朝靄で視界は20m位、コンパスを見ながら進みます。N氏はテレマーク、私達は山スキー。
 尾根に取り付かず沢通しに登ります。中腹まで来ると、ガスも切れ青空が見えてきました。気温が高く、照り返しと日差しで日影を見つけては休憩するほど暑い。
 ブナ林を抜けて稜線に出ると、名前のようになだらかで平らな頂上はすぐそこでした。山頂は風もなく、春霞でクリアではないが、斑尾・野沢スキー場など雪山の景色が見渡せます。
 下りは尾根通しにブナ林を滑る。途中「森太郎」と呼ぶブナの巨木を見学し、林道の終点まで最後の滑走を楽しんだ。     (小川 豊記)



【笹子 雁ヶ腹摺山】  写真
期 日 3月11日 晴  単独
コースタイム 笹子8:00 登山口8:40
笹子雁ヶ腹摺山10:00~30 米沢山11:20 お坊山12:05~15 笹子分岐12:50 笹子14:35

前日の雨もあがってポカポカと温かく、予報では20℃にもなるらしい。
 笹子駅で降りた登山者は3人。いずれも単独だ。一人は大沢山へ向かった。
 北面にはまだ雪が残っているが、登山道には全くなく、汗をかきかきの歩行となる。登り着いた雁ヶ腹摺山の頂上からは、真っ白な富士山や南アルプスがすっきり見えたが、八ヶ岳は遠く霞んでいた。風もなく麗らかでもうすっかり春の陽光だ。
 米沢山へは北面になるので、念のため軽アイゼンを着ける。お坊山まではけっこう残雪があり雪山気分を味わえた。
 ここまで一緒だった横浜の人と別れて大鹿峠へ下る。この下りは雪の無い時でも分かりづらく、20㎝ほど雪が残っていて、不明瞭なトレースを拾いながら行くが、鉄塔の所へ出てしまった。右「笹子」の指導標があり、どうやら少し右へ下りすぎたようだ。大鹿峠へは登り返さなければならないので、そのまま笹子への道をとった。30分も歩くと立派な舗装道路に出て、そのまま辿ると滝子山の登山口道証地蔵に出た。甲州街道の温度計は18℃を指していた。 
(和田 重雄記)



【丹沢・鍋割山】
期 日 3月17日 曇
パーティー L添田、肥沼、矢島
コースタイム 寄大橋8:30 鍋割峠11:30 鍋割山11:55~12:45 二股15:05 大倉16:40

タクシーの中からピンクの強い河津桜のお花見などをしながら寄大橋に着く。その先も20分程、広い舗装道路です。
 登山道に入ると小鳥が澄んだ美しい唄で迎えてくれました。樹林の中に作られた階段をジクザクに登って、下ると川が見下ろせるようになり、ピンクのテープがあっちこっちに下がっていて、惑わされそうです。大分進んでから枝に付いていた注意書きには「測量用のもので、登山道ではありません」でした。
 寄沢を3~4回渡りました。6つの目で地図を見つめ地形や河原の目印に気を付けます。クサリ場やザレ場の滑りそうな斜面のトラバースなどもありました。
 ようやく雨山峠と鍋割峠に辿り着いてホッとします。そこからはゴロゴロ石の河原歩きです。しばらく進むと右側の大きな岩に赤丸印を見つけ、初コースのプチ冒険も終りです。
 斜面を登り始めると、峠への小さな標識が地面に触れそうに差してありました。峠からは丹沢主稜が望めます。玄倉川の支流には蒼見がかった石で埋まっています。先程辿った河原と同じようです。
 山頂へは階段状に作られた登山道を行きます。左には崩壊した旧道が崖になっています。自然の力は大きいですね。川筋も尾根も日々変化しています。
 鍋割山に着くと、初めて登山者に逢いました。少し寒いですがのんびり昼食タイム。まだ芽吹きは始まっていませんが季節は春です。
 小丸までは歩きやすい尾根道、たまには残雪があって楽しめました。二股へ下り長い林道も快調に歩き終えました。
           (矢島 紀子記)
 

HOME            GSK398-2008.04      ページトップへ
*******************************
   GSK397ー2008.03
【玉原・鹿俣山】   写真
期 日 2月11日 晴
パーティー L永松、遠藤、益田、福井
コースタイム リフト乗り場9:40 スタ ート10:00 鹿俣山頂上10:40 鞍部で 昼食11:30 駐車場 スキー組14:20   スノーシュー組14:40

 山行の数日前はお天気が悪く、当日の天候が心配でしたが、青空で風もなく快晴で春のような一日でした。
 わたしは雪の山は初めてで、前日からわくわくどきどき、高速を降りて雪がだんだん多くなってくるのを見て、うれしくてそわそわしていました。
 リフトで上に上がるとき、スキー板をつけないと乗れないとのことで、リーダーにスキーをお借りして、平らなところを少し歩いてみました。へっぴり腰で歩いてる横を小さな子がスイスイと行くのを見て、うらやましかったです。
 リフトを降りて、スキー組とスノーシュー組に分かれていざ出発。一緒に頂上を目指して歩き始めます。山にはうさぎの足跡があるだけ。
 前日も雪が降っていたそうで、積雪は2~3mくらいはあるとか。こんなにたくさんの雪があるところに来たのは生まれて初めてです。
 リーダーに「熊棚」を教えてもらいました。熊がブナの木の上に登って実を食べた後の葉っぱが固まっているんです。
木の幹に爪あとがあったら熊棚、ないの
は「宿木」でよく似ています。
「雪まくり」も教えてもらいました。風や何かの弾みで雪の小さな塊が、ころころと転がってだんだん大きくなるんです。
 クロワッサンのような形のもあって可愛かったです。山頂は雲ひとつなく晴れて、遠くの谷川岳や武尊などが真っ白に
見えました。
 お昼を食べた陽だまりはぽかぽかと暖かくて、こんないい日は滅多にないのではと思えます。
 雪の上には動物達の足跡がたくさんありました。後ろ足が前に出ているのがうさぎ、ひづめがあるのはカモシカ、真っ直ぐに足跡がついているのはきつね、小さな跡はネズミ…… こんな雪の中で生活してるんですね。
 雪はほんとうにきれいで、足跡をつけるのがもったいないほど。自分で自分のスノーシューを踏んで何度も転びましたが、ふわふわで気持ちがよくてそのまま「雪まくり」になって転がりたいくらいでした。
 連れて行っていただいたみなさんには、ほんとうにお世話になりありがとうございます。
 道具も全部貸していただき、とても楽しい、面白い体験ができてよかったと、感謝の気持ちでいっぱいです。 (福井かおる記)



【八ヶ岳・天狗岳、硫黄岳】  写真
期 日 2月18~19日 快晴
パーティー L清武、SL小川、和田、 益田、小山、平松
コースタイム 稲子湯8:10 しらびそ小 屋テント場9:30~11:00 中山峠12:40
 東天狗岳13:30 西天狗岳14:15 中山 峠15:30 テント場16:20(泊)6:00 本沢 温泉7:30 夏沢峠9:10 硫黄岳10:25~ 50 夏沢峠11:20 本沢温泉12:10 テン ト場13:30~14:00 稲子湯15:10

 例会山行の鳳凰三山は、林道が通行止めのため八ヶ岳に変更になりました。
 清里の道の駅で仮眠をして、早朝八ヶ岳の麓を廻って稲子湯に向かう。途中雪原の向こうに、朝日を浴びた八ヶ岳がすごく美しく印象的でした。
 稲子湯の先のゲート近くに車を停めて、しらびそ小屋を目指します。気温が-10度以下と言う寒さのせいか、みんなの踏みしめる雪がキュキュッと気持ちよく鳴り響きます。
 明るい雑木林の緩い傾斜から、やがてしらびその深い樹林の急傾斜に変わり、重いザックが肩にくい込みます。でもほどよい時間で頭上が明るくなってしらびそ小屋に着き、ホッと一息。
 リーダーに小屋で手続きをしていただき、早速、裏のテント場の雪をみんなでならし、テントを二張り設営しました。でも今日はこれで終わりではない。
 時間が早いのですぐに支度をして、このまま天狗岳に登るとの事。小屋の前の雪で埋まったみどり池の向こうに、目指す天狗岳が白く輝いています。
 しらびその森の中を膝の高さほどのしっかりとしたトレースを辿っていく。中山峠下の急斜面になるとこのトレースがとても有り難いです。この急斜面手前で体調不良を訴えたせつ子さんが、大事を取って小屋へ引き返す事になりとても残念。
 中山峠から森林限界を越えると、天狗岳の斜面が逆光で氷のように光っていて、冬山の厳しさをより強く感じる。強い風が常に吹きつけてるせいか、雪の量は少ないものの、斜面は硬くしまっていて、アイゼンがよく効きます。
 やっと辿り着いた頂上からの展望は本当に素晴らしく、ここまでの苦労が全て消えます。赤岳や阿弥陀岳、明日の目標となる硫黄岳、南や北のアルプス、蓼科山や1月に行った浅間山など360度見渡せる。
 天気も良く風も弱く、時間もあるので目の前の西天狗岳まで行くことになった。トレースのないきれいな斜面は、そばへ行ってみると膝が埋まるほどのラッセルでした。ジクザクに雪をかき分けて行き頂上に立てました。
 岩が露出した東天狗岳の頂上よりも、一面雪に被われた西天狗の頂上の方がより高さを感じます。一度に両方のピークに立つことが出来てとても幸運と、感謝の気持ちで胸が熱くなりました。
 荷物をデポしていた東天狗に戻り帰路につく。下りばかりとはいえ、テント場まではさすが長く感じました。
 小屋では元気を取り戻したせつ子さんが出迎えてくれ、ひと安心。
 雪の上のテント場は、やがて和やかな夜を迎えました。   (小山加代子記)
 幕営料 一人 1,000円

2日目 晴
 BCを6時発、今日は本沢温泉から夏沢峠経由で硫黄岳へ。
昨夜は-16度C、まだまだぴりっとした冷気の中を壊電を点けて出発。本沢温泉までは昨年来た道、この先夏沢峠に向けトレースの有無しだいで山頂まで到達出来るか否かであったが、幸いにも可であった。皆ホッとした。
 今の時期、雪量も多くトレースを外すと膝上まで潜ります。リーダーが歩幅を小さく刻んでくれた事に助けられ、汗をかくこともなく夏沢峠小屋に到着。青い屋根が白に映えてとても綺麗です。見上げると硫黄岳がすぐ目の前に聳えていました。
 しらびその樹林帯からしゃくなげに変わり、森林限界を越えると北アルプス連峰が見えてきました。ここからだと槍の穂先が小さくみえました。御嶽山、乗鞍岳、浅間山を眺めながら山頂へ。
 山頂へ登るにつれ、赤岳、阿弥陀岳が初めて姿を現します。何度も目にしている山なのに、いつも変わらぬ感動を与えてくれる。今日も来て良かったと思えた瞬間です。
この時期360度の展望、なかなか貴重な一日であったかもしれない。
 下山にあたってはロープで確保してもらう、コンテニァンス(同時登攀)の形態で降りてきました。
 本沢温泉の露天風呂に寄ると、陽が当たり温かく、ひと時時間を忘れて遊んでいたい気分になりました。
 昨日はBCで楽をした自分ですが、今日は山をたっぷり楽しめた一日でした。           (平松せつ子記)



【丹沢・表尾根】
   写真
期 日 3月3日 晴時々曇後雪
パーティー L江黒、斉藤秋、和田、林、添田、小山、大西曜、福井、矢島
コースタイム 秦野8:18 ヤビツ峠8:50~9:00 三ノ塔10:50~11:10 塔ノ岳14:
10~50 大倉17:12

 ヤビツ峠では、樹林の中に少し残雪があるだけですが、泥よけの為にスパッツを着け、個々にストレッチをして出発。
 富士見橋のそばに新しいトイレが建っていましたが、水が出なくて使用不可でした。
 登山道に入れば凍っている所もあります。気持を引き締めて歩を運びます。両側の林の中には、雪があるのですが雪道にはなりません。
 三ノ塔から今日は富士山が望めませんでしたが、これからたどる塔ノ岳までの稜線が良く見えました。冷たい風を避けて小屋の裏で腰を下ろしました。
 階段状の道を下り始めるとすぐ雪道になり、くさっている所が多いのですが、雪質は色々ですから神経を使います。
 登り斜面は雪が無くても、烏尾山、カイサク小屋などで1本入れる時には、振り返ると大山まで美しい白い雪山です。
 塔ノ岳への登りは、雪道になり楽しいのですが体力が残り少しです。それでも仲間と一緒なのでどうにか登りきりました。暖かい尊仏山荘で温かいものを頂き、のんびり体力を充電出来ました。
 山頂で記念写真を撮り、小雪の舞う中を下山が始まる。金冷シを過ぎるまでは殆ど雪道が続きました。30分で花立、下
りは早いです。箱根の山までも眺められ
ます。
 階段、カイダンと続くもダブルストックに助けられて下ります。雪も本降りになり、雨具を着け皆冬山を楽しみました。
 下る程にみぞれから雨に変わり、足元をしっかり見ながら小走りで夕暮れの大倉に着きました。
 泥んこの靴を洗って、待っていたバスに乗り込む。皆様に助けられて楽しく、頑張れた一日でした。まだまだ山歩きは止められません……? (矢島 紀子記)

HOME    GSK397ー08.03  ページトップへ 

***********************

  GSK397ー2008.03

【宝登山】
  写真
期 日 2月11日 快晴
パーティー L吉川、村田、石川、大西 曜、立田き、斉藤く、伊比
コースタイム 野上駅10:00 氷池11:20 宝登山12:45~14:45 長瀞駅15:30

 良い天気で休日とあって野上駅は人で一杯です。
 テレビで何処かの花が見ごろとか放映されると、何処でもこの有様のようです。もっとも今日は私達も蝋梅を見に来たので人のことは言えない。
 満福蜜寺から雪があり、凍っていてやはり秩父だなーと思う。アイゼンを着けずに登るが、急斜面では滑って時間がかかった。
 途中、秩父の天然氷として切り出す様子を、テレビで見たことがある氷池を見に行った。池が三段あったが、一番下は枯れ草が生えていて二段だけ氷が張っていた。近くまで行かれないので厚さが判らず残念でした。
 山頂までの長い階段を滑らないように足に力を入れて登りきると、すごい人出で桜のお花見頃のような賑わいです。
 蝋梅はまさに見ごろで、透き通った黄金色の花が丸くふっくらしてとても愛らしい花です。
 紅梅もちらほら咲き始めて、ゆっくりと花を愛でながらランチタイムを楽しみました。
 ロープウエーで下山する人達の列が、蛇の様にくねくねと連なっているのを横目に、私達は所々どろどろになっている道を急下降して長瀞駅へと向いました。
 どこへ行っても若者は車に乗り、歩いているのは中高年ばかりでした。              (伊比美弥子記)



【尉ヶ峰】じょうがみね)  写真
期 日 2月19日
パーティー 土岐典、他
コースタイム 姫街道椿原生林10:30  乎那の峯11:50 尉ヶ峰山頂14:30

 東名高速三ヶ日ICで降りて、姫街道
を目指す。姫街道は東海道の脇街道とし
て江戸時代から女性が多く歩いた街道だ
そうです。
 椿原生林の入口より石畳を真赤に染めて椿が咲いていると……期待していたのだが今年は裏年?花つきが悪く、寒さで開花も遅れている様子です。
 続いて乎那の峯へ。駐車場から登り、梅、マンサクが青空をバックに咲いている。見頃と思い進む。静岡県指定天然記念物のマンサク群落地ですが、病害で枯れたそうで、小さな苗木が満開でした。
 林道を走り奥浜名湖遊歩道途中から、整備された道を登り、猪の親子(置物)に迎えられると尉ヶ峰山頂です。南側が開け浜名湖が輝いていました。
          (土岐 典子記)



【丹沢・黍殻避難小屋】 
期 日 2月11~12日 晴後雪 単独

 今年になって二回目の訪れである。一週間前、丹沢山に参加したが、大雪のため行けなかった悔しい思いもあったのでしょう。何故って?誰も居ない世界って面白いじゃん。そんな訳で七つ道具を持って出掛けた。
 この小屋の楽しみは立派なストーブがある事だ。薪を拾ってきてくべると、すごく暖かくて、煙のいぶさもなんのそのだ。ネギや芋を焼き自在に食べられる。
 今宵の宿は自分一人かと思っていたら、私みたいなバカが、かなり遅く雪だらけになりながら迷い込んで来た。無口でかなり若く見えるおたくっぽい彼だ。
 その夜はあまり言葉を交わすことなくシュラフに入った。笑い話のようだが、良からぬ想像をしてしまい、一晩中ナイフを手離さず持って寝た。
 翌朝になり、やっと彼の素顔を見て、愛知県から来たとか色々会話が弾み、普通の人だった。心の中で謝った。
 本来は袖平山まで行く予定でいたが、案の定大雪で断念。小屋でゆっくり掃除をして戻る事にした。その彼は早朝、蛭ヶ岳経由で犬越路の避難小屋へ行くと、私のアドバイスを聞かずに出掛けたが、5時間後に全身びしょ濡れ、放心状態で戻ってきた。
 もうすぐ出発したかったが、可哀想に
なり七つ道具を貸してあげた。ストーブに火が点いたのを見届けてからと思い、ジーと見ていたら煙幕状態になり一向に燃えつかない。「火を熾したことあるのと」聞いたら、小さい声で「ありません」との事。私はどんな条件でも熾せる。イロハを伝授し、パチパチ燃える炎を見つめる彼の安堵する様子を眺めながら小屋を後にした。
 掃除して持ち帰った灰は、畑にまいたり、山菜のあく抜きに使える上質なものである。       (斉藤 秋夫記)

HOME            GSK397-2008.03      ページトップへ
*******************************
 GSK396ー2008.02
【三ッ峠】
期 日 2月4日 晴後曇    写真
パーティー L小川、和田、斉藤秋、く、大西利、土岐典、平松、石川
コースタイム 駐車場10:50 八十八大師14:00~40 駐車場16:05

 丹沢の予定でしたが、前日の雪のため宮ヶ瀬の先で林道が通行止めになっていた。いろいろ候補地が挙がったが、結局三つ峠に決まった。
 車道を轍に沿って歩き出す。一面白い世界を歩くのは楽しいネ。さっきまで見えていた青空もだんだん灰色の世界に変わっていく。秀麗な富士山は観られるか、雲行きが怪しくなってきました。
 車道を1時間ほど歩いてから、登山道に入ります。大きな達磨石を通過してから「大曲」と書かれた急登のつづらおりを前の人に続いて歩を進ませる。
 のんびり歩いていた利春さんが皆を引っ張って先頭に立つ。正月太りと衰えた私の体は前の人から少しずつ離れて行く。「雪山は私にはもう無理かな?」とふと弱気になる。「大丈夫まだ後ろに人がいるから!」と黙々と歩く。
 後で聞いた話だが「少し疲れた~」と利春さんに平松さんが言ったら「少し休もうか?」の答えを期待していたが「疲れたら後からゆっくり歩いて来ればいい」と応えたらしい。
 私はその言葉が嬉しかった。「そうだ、必ずしも先の人に付いて歩けなくても離れても良い、迷惑を掛けない程度に付いて行けるなら」と自分を励ました。
 今日の最終目標地点は屏風岩、少し遅くなったので八十八大師に変更です。私も以前歩いた事があったのでそろそろかな?と思いつつ歩きました。「股のぞき」でも富士山は見えず。下から標識が見えたのでこんどこそはと思いましたが「不二石」でした。「もうすぐです」なんて書かれた標識があるから期待してしまう。
 14時、たくさんの仏像がある八十八大師に到着。40分程の休憩をとり、温かい食事を食べながら楽しい時間です。
 今年も雪山に来られたと、嬉しい思いです。さっきの弱気も忘れ、白い世界は故郷の冬景色です。
 下山は速い速い。誰も休もうと言わず皆、転倒したり滑ったり嬉々とした歩きに変わりました。雪山は格別ですネ、又行って見たいと思いました。
           (石川 とい記)

HOME    GSK396ー08.02  ページトップへ 

***********************

GSK396-2008.2
【丹沢主脈】
期 日 1月3日 晴 単独
コースタイム 大倉7:20 塔ノ岳10:00
 丹沢山11:20~30 蛭ヶ岳13:00 姫次
 14:00 東野15:50

 毎年1月3日は必ず山に入ります。今年は大倉から、東野までの丹沢主脈にトライしてきました。歩行程は9時間です。東野の最終バスが16時20分です。
 新宿を出る時はまだ真っ暗です。渋沢駅からの大倉行きバスは登山者で一杯でした。
 大倉尾根は意識してゆっくり歩き、次々と追い抜かれます。それでも3時間で塔ノ岳に着けました。山頂は風も弱く相模湾、富士山と展望は良く皆、のんびりと休憩しています。まだ先が長いので早々に出発します。
 竜ヶ馬場の辺りには雪はありませんでした。丹沢山頂は宮ヶ瀬からの人など3パーティー。蛭ヶ岳に向かうのは私だけです。
 主脈の中でも、丹沢山から蛭ヶ岳の間が展望も良く、鬼ヶ岳の岩場やアップダウンもあり一番気にいっている所です。
 蛭ヶ岳には午後1時に着きましたが誰も居ませんでした。南アルプス、富士山の景色は一人占めです。あんまりのんびりも出来ず、くずれた丸太のいやらしい道を下ります。
 北面になり雪道も多くなりました。途中鹿の姿を見ることもなく、姫次までの最後の登りです。姫次のベンチから振り返ると蛭ヶ岳が大きく見え、達成感のある挑戦も終わろうとしています。
 気を引き締め、ハ丁坂の頭から東野に下りました。   (小川 豊記)


【金峰山】  写真
期 日 1月3~4日
パーティー 土岐松、典
コースタイム 川端下バス停9:20 金峯山小屋14:50(泊)6:20 金峰山6:47~7:20 大日岩9:00 瑞牆山荘11:00~30増富の湯13:10

 正月山行は久し振りです。川端下バス停から車道を歩き、金峰山荘を過ぎると雪道になりました。今日は小屋までだからと、暖かい陽だまりの中、のんびりで嬉しい。
 山道に入ると、金峯山小屋のお手伝いの方々が下山して来ました。(小屋のファンの方がボランティアで入るそうです)
 アイゼンは使わず、トレースがあり楽です。木の間越しに眺めが開け、瑞牆山の山容が白い八ヶ岳をバックに素晴らしい。急登がゆるむと金峯山小屋に着きました。宿泊者はガイドツアー5名、夫婦2組、計9名。営業は年末から5日までだそうです。
「残ったからどうぞ」と、缶ビール、みかんと大サービスで、食事も美味しく、羽毛布団で温かく過せ良い小屋でした。

2日目 快晴
 今朝はマイナス10度、雑煮の朝食を食べて出発。三日月が美しく輝く中、トレースを外さぬように進む。
御来光、富士山と素晴らしい眺望に時を
忘れる程気分爽快、幸先の良い新年のスタートです。
 アイゼンを着けて大日岩へ向う。岩稜も雪の下、青空が広がり風がなくて助かります。途中男性8人とすれ違うが、富士見平からのピストンの様です。
 心配した大日岩も凍結もなく、慎重に通過。寒そうな大日小屋を下に見て進み、富士見平小屋近くでアイゼンを外す。懐かしい小屋前で富士山を眺め昼食にする。
 瑞牆山荘より冬枯れの林道を左に瑞牆、金峰山と振り返りつつ、ひたすら下り増富温泉「増富の湯」にて汗を流し帰路につきました。 青春18キップ利用 金峯山小屋(二食付) 7,500円   (土岐 典子記)
           


【高川山】   写真
期 日 1月14日 曇
パーティー L村田、石川、伊比、斉藤く
コースタイム 初狩9:00 高川山10:30~ 11:40 禾生13:05~34 高尾駅14:30 
 今年初めての山行である。祝日とあって、20人程の人が初狩駅に降りた。のんびりと歩き出すが、思ったより寒くない。
 ガードを潜り、自徳寺の墓を左に回りこむと正面に高川山が見えてくる。期待した雪は見当たらない。真っ白い富士山を撮りたい。そんな思いで来たのに。
 林道をしいたけのほだ木がある先を登山道に入る。枯葉を踏む音が心地よく一定のリズムを作りながら、時々吹く風の音を捕らえながら歩く。
 男坂、女坂の分岐に着く。今日は女坂を行く事にする。暫く歩くと羽根子山から下山してきた猟師さんと会う。「熊ですか猪ですか?」と聞くと「熊だ、今日は獲れなかったけど今年1頭獲った。月の輪熊だ」と言ってケータイで撮った熊の写真を見せてくれた。仰向けに倒れた熊はかなり大きかった。「熊が上から来てな、俺の前で仁王立ちになって威嚇してきた。その胸をめがけて1発で撃ったんだ」熊は下りが早いので、この猟師さんも慌てたそうです。今年は暖かくて熊が冬眠しないから、気をつけて鈴を鳴らして行きなさいと言ってくれました。
 山頂にはいつもの犬がいて、エサをもらっていました。この犬は野良犬じゃないのですが、いつも山頂にいますね。風も無く穏やかでしたが、富士山だけが顔を出してくれませんでした。 (村田 智昭記)


【浅間山】   写真
期 日 1月22日  快晴
パーティー L小川、清武、新井、小山、 土岐松、平松、市川
コースタイム 浅間山荘8:00 火山館11: 00 前掛山シェルター13:00 火山館14: 30~15:30 浅間山荘17:00
  
 東所沢に集合、途中のサービスエリアで仮眠を取り浅間山荘より出発。
 トレースがあり歩きやすい。一の鳥居から山側コースと滝コースがある。登りは不動滝に向かい沢を進む。滝は大きくはないが、両側から凍り始め、真ん中は氷が薄く張っていてドームのようです。ひと登りすると二の鳥居に着く。まわりが明るくなる。
 トップを交代しながら歩く。火山館に着いてアイゼンを着ける。今日はレベル1なので前掛山まで入る事が出来ます。
 風もなく穏やかだ。湯の平からは、トーミの頭や牙山がはっきりと見える。平松さんが体調が悪くなり、火山館で待っていることになる。
 樹林帯を抜けると、浅間山が目の前に現れる。急斜面を強い風が吹き雪が飛ばされ、黒い岩がむき出しになっている。
 表面がバリバリに凍っていて、アイゼンの爪が気持ちよいくらいくい込む。歩きやすいが段々皆から離れ始める。
 強い風に飛ばされないように、身体を低くして風の止むのを待っている間の緊張感、なんともいえません。
 斜面がゆるくなり、シェルターが見えたときは本当にホッとしました。前掛山に着き、シェルターの中で訓練のロープを用意する。2人でチームを組み、ビレイの仕方を訓練する。手袋を外さずに作業するように指示があり、手袋をしたままでは指先が自由にならず大変です。訓練の後もそのままロープを付けて下る。
 35度くらいある急斜面では、緊張と疲れから足を着くと足首が曲がり、しっかり歩けなくなり不安になってきた。樹林帯の中に入る頃には、歩くのも楽になり皆に追いついて平松さんが待つ火山館に着く。
小休止の後は、陽が落ちないうちに足早に浅間山荘に向かう。山荘で急いでパッ
キングして車で下る頃は暗くなりました。
 浅間山は遠くで眺めるのとは大違いで、とても厳しい山でしたが楽しい山行でした。これからも山行の中にビレイ等の訓練を入れてもらいたいです。   (市川いつ子記)
 

HOME            GSK396-2008.02         ページトップへ
*******************************
 GSK395ー2008.01

【南木曽岳】   写真
期 日 2007年11月12日 雨
パーティー L小川、村田、和田、江黒、 大西利、林、益田、落合、石川、
 斉藤く、平松
コースタイム 駐車場8:00 分岐8:35 南木曽岳10:00 避難小屋10:20~11:00 分岐12:30 駐車場13:10

 駐車場にはトイレと避難小屋があり、皆はこの避難小屋に寝た。寒かった人もいたようです。
 小雨の中歩き出す。ここには金太郎伝説があって、金太郎童子が生まれた岩室とか、産湯を使った池とかがあった。この池の脇を通り、分岐を左に進み急なハシゴや岩場を登る。ガスで視界がきかず何も見えない。コウヤマキと言う木が沢山あり葉が五葉松の様で綺麗だった。これは秋篠宮家の子供(男子)の御印の木だそうです。
 山頂は林の中で何も見えず、記念写真を撮ってそうそうに避難小屋に行く。小屋の中は結構広く、我々だけなのでゆっくり食事をすることができた。
 このあと展望台に行ったが何も見えない。下りは登りとは別コースだが、急なくだりやハシゴが多く滑りやすい。途中滝を見に行ったが紅葉も終ってしまっていた。
 帰りに奈良井宿に寄って箸15膳を買い、伊那で舞茸、いなご、山芋などを買って帰ってきた。    (村田 智昭記)



【雲取山~長沢背稜】
  写真
期 日 11月19~20日 快晴
パーティー L江黒、清武、村田、小山、
 細島、土岐典、松、
コースタイム 鴨沢8:35 小袖乗越9:05~30 七ッ石小屋12:00~30 雲取避難小屋 14:40(泊)6:00 芋の木ドッケ7:30  酉谷山11:15~30 酉谷避難小屋12:00~30 一杯水避難小屋14:00~15 東日原16: 00

 酉谷避難小屋が使用できず雲取避難小屋泊に変更。行きたかった長沢背稜へ急に行かれる事になった。
 奥多摩駅にはタクシーが一台しかなく、先に乗り鴨沢で下車。小袖に向かって歩いてる間に後発組は小袖乗越まで乗り車道ですれ違う。お陰で七ッ石小屋に30分遅れでやっと追い着けた。
 昼食、水の補給をしていると、バスで来た新井夫婦も到着した。
 七ッ石山を踏まずに巻道でブナ平に出たが、どこで見落としたかな。ヘリポート、奥多摩小屋と快調に進むが、避難小屋を望む辺りで足が少し変になった。荷が重かったか? この頃歩いていないからな……。
 大事にならない内に雲取避難小屋へ着いた。雲取山頂はマイナス7度と寒いが今回初めて東京方面、高層ビル群が広がる展望を眺める事ができた。夕方はガスが出て明日はダメかと……。早めに寝付く。
 2時過ぎ外へ出ると下界は輝き、上空は満天の星、富士山のシルエット、見たいと思い続けた夜景、嬉しいかぎりです。
 この夜中に鹿も元気です。

2日目
 予定より30分も早く皆起床。山頂はまだ薄暗いが今日も快晴の様子。石尾根を下る新井夫婦と別れて、雲取山荘前で御来光を迎える。
 山荘では「水は無い」と冷たい。自分は間に合うから良いが、困る人もいるだろう。有料なのか?
 大ダワへ下り、少し先の分岐から長沢背稜へ。足場の悪い急登で芋の木ドッケ、小さなピークをいくつか越し長沢山、水松山から南面山腹を水平に落葉を踏み、初冬の明るい道を進む。風も無く暖かい。
 右に見える天祖山が採掘されて痛々しい。少し時間に余裕があるようで、皆で酉谷山頂を踏みたいとLにお願いする。こちらからも道標があり酉谷山頂へ。登りたい山でした。
 酉谷避難小屋で昼食、小さな小屋だが、水もあり次回は泊ろうと皆で話す。一杯水避難小屋も月一回掃除に登って来る様で整備されいる。
 ヨコスズ尾根から右に雲取、長沢背稜、酉谷避難小屋と眺めながら、樹林の中を下り続け、Lの予定タイムで東日原バス到着。昨夜のマッサージのお陰か、足も具合良くお世話様でした。
 先日、皇太子殿下も長沢背稜を歩いたようで、何かと話題になった。楽しい仲間との山行でした。
 これからも宜しくお願い致します。  (土岐 松雄記)



【忘年山行・鋸山】   写真
期 日 12月3日 雨後曇

〈Aコース〉 
L添田、新井仁、七、榎本義、の、斉藤く、 立田き、村田、遠藤、伊比、石川、矢島、 肥沼、石井裕、松竹、大西千

 何年ぶりの参加になるでしょうか?
鋸山と聞き甘く見て、雨が降ったら山行は中止と勝手に思いこみ観光気分で参加しました。
 フェリーを下りると雨、あめ。先輩から雨具のズボンをお借りし、食品売り場の詰め放題状態で、我が身をゆすりながらズボンを詰め込み出発。
 お風呂に入るということで、最短コースを希望したのですが、登り始めから階段、階段……あ~あ。やっと登ったら日本寺の関所。「600円也」皆口々に「聞いてないよう~」地獄の覗きから下を覗くと霧の中、ヨカッタ>
 下りも階段が続く。ヒザに悪いよ。横目で羅漢様を見て、 バスの時間を気にしながら急ぎ足になりました。
 参道のドウダンツツジが真っ赤に色づき、いちょうの黄色が被さり何とも言えない美しさでした。
 ばんやのお風呂は炭酸泉と昆布風呂で、雨に濡れ冷えた身体を温めてくれ、おかげでヒザ痛にならずに済みました。
 美味しい海の幸をいただき満腹しまた。もう少し山行に参加しなくてはと思いながら船上の人になりました。
 フェリーでは、外洋フェリーに勤務している娘を思いました。  (大西 千秋記)

〈Bコース〉
L江黒、小川、斉藤秋、和田、清武、益 田、柴崎、大西曜、小山、平松、市川、 立田哲、土岐松、典、山東、鈴木、
 杉山、大和田、福井(大山)

 京急久里浜からのフェリーが、浜金谷港に着く頃には雨が降り始め、すぐに止むかなという期待も空しく、雨脚は徐々にひどくなってきます。みなさん雨具に傘といういでたちですが、わたしは傘を忘れてしまいました。今度からセットにして入れておこうと思います。
 登山口では、三つのコースに分かれる予定でしたが、雨ということで、「関東ふれあいの道」と「車力道コース」のふたつだけになりました。鋸山は329.6mで、わたしはいつも歩いていた高尾山より低いから楽かなと思っていましたが、
大間違いで、展望台下の絶壁階段では、足を上げるのが精一杯で息が上がってしまいました。
 展望台からの眺めは真っ白。かすかに下の町並みが見える程度でしたが、あの方向に富士山も見えるのかなと想像。またの日を楽しみにすることにしました。
 山頂にも行こうとしましたが、雷が鳴ったりで諦め、石切場へ向かうことになりました。岩の回廊といわれているように、どこを歩いても見上げると大きなひとつの岩で、その高さにびっくりしました。こんなところで岩を切ってどうやって下ろしたんでしょう。
 そこから、1300年も前に開かれたという「日本寺」はすぐでした。ここは関東最古の勅願所と書いてありましたが、初めて見る30mあるという百丈観音様や、日本一という大仏様を見上げていると、雨が降ってることも忘れるほどです。
 わたしは初めてだったので、こんな山に立派なお寺があることに驚きました。
千五百羅漢もあり、いろんな表情の仏様が並んでいる横を歩いていると、昔の人の願いが伝わってくるようです。
 12時頃、日本寺で小休止。バスもあるとのことでしたが、みんなで「ばんや」まで歩こうということになり、歩いているうちに雨も上がり、振り向けば下りてきた山々の紅葉のきれいなこと。海も見えてくるし、晩秋の田舎道を気持ちよく歩いて「ばんや」到着。
 会長さんのお話では、事故もなく今年一年いい山歩きが出来たそうです。わたしは二回目の参加でしたが、来年もまたみなさんと一緒に歩けるのを楽しみに、お腹一杯海の幸を頂き、雨だったのも記憶に残る楽しい一日になりました。
 ばんやを出ると、ちょうど大きな真っ赤な夕日が海に沈んでいく直前で、その美しさにみんなでうっとりしました。 (福井かおる記)

HOME     GSK395ー08.01  ページトップへ 

***********************

GSK395ー2008.01
【浅草岳】  写真
期 日 11月 5日 晴
パーティー L小川、和田、新井、江  黒、斉藤秋、く
コースタイム 入叶津7:00 山神の杉8:  00 浅草岳11:05~12:00 入叶津14:30

過去に浅草岳は何度か登ったが、只見側からは初めてだ。
前夜田子倉ダムの駐車場で仮眠し、濃い朝靄のなかつづら折れの急坂を下ると、静かな寒村の佇まいの只見の町にでた。
 戊辰戦争の末期、長岡藩の家老 河井継之助が会津を目指し八十里越を越え、ここまで辿り着いたが力尽き、病に倒れ終焉の地となった所である。
登山口の入叶津は広い駐車場があり、10台ぐらいは停められる。この辺りは紅葉が見頃だが、靄っていてよく見えず残念だった。
 山神の杉を過ぎ、平石山を巻く頃には雲の上に出て青空が広がってきた。すっかり葉を落とした裸木の梢越しに、なだらかな浅草岳の頂が見えた。左右の谷間は見事な雲海で埋め尽くされていて、高い山だけが島のように浮かんでいる。
腐葉土に被われた平坦なブナ平尾根は、適度な湿気があり足に優しい。沼の平の分岐に出るが、沼の平へは崩壊ため通行止めとなっていた。
やがて緩く右に行くと避難小屋が見え、木道が敷かれ見事な黄金色の草モミジが広がる沢の源頭でひと休み。
 いつしか雲海は消え、薄すらと雪を塗した飯豊連峰がひと際高く見え、眼下には只見のマッターホルンと言われる蒲生岳がなかなか立派だ。
 避難小屋は老朽化のため使用禁止になっていた。なにしおう豪雪地、傷みも早いのだろう。池塘が点在する天狗の庭を過ぎるともう山頂は間近で、左下に田子倉湖が見えると待望の頂上だ。いつしか快晴になり、素晴らしい展望が待っていた。近くは特徴ある粟ヶ岳や守門岳、5月に登った銀太郎山も見えるのだろが判然としない。田子倉湖の向こうに見えるのは双耳峰の燧ヶ岳や会津駒、その右は越後三山か。遠くに頭を出しているのは6月に登った妙高山だ。
 4,5人いた登山者も何時しかいなくなり、静かな山頂でしばし至福の刻を過ごす。麗らかな陽気で温かくて眠くなってしまった。
 足元から前岳へ緩やかに連なる稜線とは対照的に、鬼の乱杭歯のように屹立する鬼ヶ面山に心惹かれ、次回は是非とも縦走をと、意見が一致したところで山頂を後にした。  (和田 重雄記)



【天城山】   
期 日 11月13日 快晴
パーティー 新井仁、七
コースタイム 天城高原登山口(四辻)
9:30 万次郎岳10:20 万三郎岳11:40~  12:00 登山口13:40

 伊豆高原の宿を早朝出発して、天城高原に向かう。空は快晴で気持ちもたかぶるというものだ。
 登山口の標識に導かれて、薄暗い樹林の中に入っていく。ゆるやかな登りでたいして汗をかくこともなく、万二郎岳頂上に着く。下田方面が見えるだけで展望は少ない。
 山頂から少し下り、万三郎岳が見渡せる露岩からは素晴らしい展望が得られた。正面には真っ白い富士山。その右手には箱根、丹沢の山々、また左手には雪を被った白い峰々が見えた。南アルプスだろうか? その下には駿河湾が広がり、今いる伊豆の地形が良く解りました。
 アセビのトンネルを抜け、それほどの登りもなく天城連山最高峰の万三郎岳に着きました。ここからの展望はあまり得られませんでしたが、時折見える伊豆七島が意外に近いのにはちょっとビックリしました。
 紅葉はサラサドウダン、イロハモミジとスケールは小さいが思ったより綺麗でした。周回コースをとり登山口へ。
           (新井 仁志記)



【雲取山】
期 日 11月19~20日
パーティー 新井仁、七
コースタイム 鴨沢9:30 七ッ石小屋12: 30 雲取避難小屋14:40(泊)発6:30 七 ッ石小屋7:30 鷹ノ巣山10:10 六ッ 石山12:15 奥多摩14:50
 
 東京都最高峰の雲取山に前から行ってみたいと思っていた所、例会山行が雲取山に変更になったので「よし!行こう」と2人で出発した。
 奥さんにとっては初めての避難小屋泊り、いつもより重いザック、ちょと風邪気味と言うことで、リーダーには個人山行にして頂いた。
 まだ残っている紅葉を見ながら登っていると、七ッ石小屋で例会メンバーと逢い、着かず離れずで山頂避難小屋に到着した。
 緊張していた奥さんも、少々のアルコールで楽しい時間を過ごせたようだ。
 夜中に雪が降り相当冷え込み、あまり眠れないままに朝を迎えた。
 山頂で例会のパーティーを見送り、私達は石尾根に向かう。南に冨士山、大菩薩、北に長沢背稜の奥に白く谷川岳、浅間山が望めた。
 尾根道を歩き、全てのピークを拾ったのでかなり歩きがいのある一日になりました。素晴らしい展望とお天気に助けられ晩秋、初冬の山の良さを味わい、心地よい疲れに包まれた山行となりました。        (新井 仁志記)



【愛鷹山】  写真
期 日 12月17日 晴
パーティー L小川、村田、和田、江黒、 新井、石川、斉藤く
コースタイム 愛鷹山登山口6:20 黒岳 8:35 越前岳10:40~11:30 呼子岳12:00 登山口14:45

 愛鷹山登山口より林道を行く。神社の横を通り杉林の中を登ると愛鷹山荘があった。
 右手に少し登ると黒岳、富士山はあいにく雲の中。ときおり自衛隊が訓練している大砲の音が聞こえてくる。
 暫く登ると富士見台、脚立まであり富士山絶景のロケーション場所。(昭和13年発行の五拾銭紙幣の図柄に、故岡田紅陽氏が撮影した写真が採用されたと案内板に書かれていた) 
 ここで名カメラマン3人を残し、私達は山頂へと行く。少し歩くとそこには素晴らしい景色が待っていた。山一面が霧氷、まるでメルヘンの世界へと入って来たようだ。
 今、街はクリスマスイルミネーションで彩られているが、それにまさるとも劣らない。自然がおりなす造形美ってなんて素敵で綺麗なんでしょう。皆で感動>の連続です。
 山頂は白い雪を羽織った富士山と、霧氷の世界が広がっていた。素晴らしいの一言です。南アルプスも望まれた。後から3人も登って来たので、霜でぐちゃぐちゃの山頂で昼食です。食べているとあっという間に富士山も隠れ、白い世界も現実の枯れ木の世界に、まるで魔法が解けたようでした。
 呼子岳へは一度下ってから楽しい稜線漫歩のはずが、村田さんの速いこと。ついて行くのが精一杯でした。呼子岳からは駿河湾、伊豆半島、御前崎も見える。
 位牌岳へは時間切れで中止になるが、鋸岳は「岩がもろくなっているので危険」の立て看板があった。さわりだけちょっと行ってみようという事になった。ヤセ尾根で鎖やロープがあって緊張した。
 割石峠まで戻り、大沢川に沿った道をどんどん下った。こうして2007年の山行も、冨士山が見られる愛鷹山でフィナーレを迎えられ嬉しい限りです。         (斉藤くみ子記)


HOME            GSK395-2008.01          ページトップへ
*******************************
inserted by FC2 system